マルチカルチャーを​意識して​他を​敬う​精神

小学校は​毎朝教室で​国歌が​放送された​後は​校長先生からの​アナウンスが​あり、​その​後​クラスごとに、​黒板に​書かれた​スケジュールに​沿って​授業を​進めていきます。​途中リーセスと​いう​15分休憩が​入り、​生徒は​持参した​果物や​お菓子を​食べます。​正午の​半分は​外で​遊び、​後半は​お弁当を​食べます。​14時35分に​学校が​終わると​すぐに​スクールバスに​乗って​帰っていきます。​放課後の​クラブ活動等は​ありません。

私は、​ホストティーチャーの​担当する​グレイド4,​5クラスに​常駐していました。​算数では​九九を​覚えず指を​使って​数え、​分数の​計算に​戸惑う​生徒が​みられます。​ホストマザーが​日系人なので​日本語で​説明を​して​下さった​中に、​カナダでは​小学校で​勉強よりも​情操教育の​面に​比重を​置くそうです。

授業中に​発表するのは​自分の​意見なので、​みんなが​次々と​積極的に​発言します。​幼い​子供たちがすでに​自分の​意見を​持っている​ことに​感心します。​騒が​しい​時も​多く、​先生方は​静かに​させるのに​叫ぶので、​相当な​体力が​必要に​思います。​叱る​時は​本当に​厳しいですが、​子供たちも​愛情を​理解しているので、​先生を​大好きなのが​伝わってきます。

また、​発達障害の​子や​知能に​問題の​ある​子も​同じ​教室で​学んでいます。​彼らには​専門に​ケアする​先生が​ついており、​時には​違う​カリキュラムを​用いて、​同じように​過ごしています。​授業中に​その​子たちが​騒いでも​先生が​冷静に​対応して​生徒たちは​動揺せず、​普段から​仲良く​助け合っているのは​素晴らしいと​思います。

また、​先住民​(ファーストネイションや​アボリジニと​いいます)の​生徒も​おり、​彼らの​文化等を​尊重しながら​共存していく​教育が​徹底しています。​カナダと​いう​土地は​マルチカルチャーを​意識して​他を​敬う​精神を​育んでいます。

体育は、​冬は​もちろんスキーです。​隣の​敷地で​クロスカントリーを​しますし、​近所の​スキー場で​ダウンヒルもします。​ホッケーや​スケートも​地域で​盛んに​活動しています。​私は​日本の​ダンスと​して​「よさこい」を​教えましたが、​みんなで​揃えて​踊る​ことが​あまりないのと、​元々​好きな​ことも​あって​相当ノリが​よく​踊っています。​カウントや​歌詞を​リズムに​合わせて​日本語で​覚えました。​6月末に​全校集会で​一斉に​踊る​予定です。

空手も​教えましたが、​こちらの​子供たちは​多少知っているようで、​忍者とか​カンフーと​混合しながらも、​とても​興味深く​学んでくれていると​思います。

折り紙や​習字は​日本人に​とっては​当たり前で​簡単に​思えますが、​こちらでは​「凄い、​カッコいい」と​大変喜ばれます。​鶴は​最高難易度ですので、​幼稚園から​出来る​犬や​ウサギなどから​それぞれ教えると​良いと​思います。​沢山の​折り紙と​筆ペンは​必需品です。​習字でなくても、​プライスカードに​筆ペンで​カタカナの​名前を​書くのが​大ウケでした。

英語が​不自由だと​本当に​馴染めず​辛い​思いを​する​こともあると​思います。​遠慮なく​話しかけてくれる​子供達が​いるのは​嬉しくなります。​自分の​言いたい​ことは​伝えられても、​普通の​会話は​幼稚園生の​ものでも​分かりません。​ホストマザーとも​話しましたが、​英語の​発音を​覚えない​ことには​会話も​リスニングも​向上しないようです人名、​バス停などの​地名は​およそローマ字読みでは​一致せず、​聞いたままを​発音しなければ​通じません。​これらは​とても​良い​英語経験です。

また、​気を​使って​遠慮する​ことは​日本では​好意的に​受け取られますが、​こちらでは​やりたくないのだ、と​取られるので、​まずは​意見や​主張を​する​ことが​大事です。​はっきり​言わない​ことで​「何を​考えているか​分からない​人」と​思われてしまいます。

体験談の​一覧へ​戻る