私たちも参加者です。

アメリカ人も同じ人間。
それを実感できたことが大きな収穫だった。

鳥越俊太郎さん
1940年、福岡生まれ。京都大学文学部卒。毎日新聞社入社後、テヘラン特派員、「サンデー毎日」編集長を経て、TVキャスターに転身。著書「あめりか記者修行」(中公文庫)

外国を知るためには、やはりその土地に住んでみないとわからないと思うんです。でもそう思った時、僕はすでに記者だったので、留学という社会から隔離されたキャンパスで学ぶスタイルではあまり意味がないと感じていました。そんな時にこのプログラムを知り、ペンシルバニア州の小さな新聞社へ。42歳の時でした。英語は大学受験以来だったので、週1回のコラムを書くときには、部屋にこもって辞書と格闘していました。でも、まわりがアメリカ人ばかりだと慣用句や英語的表現は自然と身についていきましたね。9ヶ月間を過ごして感じたことは、結局平凡なことだけど、アメリカ人も同じ人間だということでした。帰国後は仕事の幅も大きく広がりTVキャスターも務めることに。このアメリカでの体験が僕の人生の後半戦に新しい道を開いてくれることになったのです。

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青島健太さん (スポーツライター・TVキャスター) スクールインターン(オーストラリア)

心の底に埋もれていたスポーツの喜びや楽しみ。
その原点を呼び覚まされた。

青島健太さん
1958年、新潟生まれ。埼玉県春日部高校、慶応大、東芝を経て'85年にヤクルトスワローズ入団。5年間のプロ野球生活を引退後、スポーツライター・TVキャスターに。

プロ野球引退後、私はその後の人生の方向性を見失ってた時期がありました。そんな時、あるオーストラリア人の青年に出会い、互いに語学を教えあうようになりました。これをきっかけに海外で日本語教師になるという目標をみつけ、iiPのプログラムでオーストラリアへ。あちらでは健康で強靭な体を尊ぶ精神があり、プロ野球選手だった私に大きな敬意を払ってくれました。そして請われて野球の指導も引き受けることに。無心で野球に熱中する彼らを見ていたら、自分が野球を始めた頃のあの熱意をはっと思い出しました。以来、スポーツの魅力を多くの人に伝える仕事を志すようになりました。海外生活では言葉や習慣の違いなど多くの困難がありますが、目の前に立ちはだかる壁を1つ1つ克服しようとする姿勢があれば、必ず自分の中に強いパワーが生まれると思います。

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田中いずみさん 親子でスクールインターン(オーストラリア)

親子で英語を学ぶ素晴らしさをもっと知ってもらいたくて、
児童英語教育の本を出版。

田中いずみさん
公立中学校の英語教師を5年間、公立小学校に7年間勤務した後、子育てのため退職。著書「英語ができる子の育て方」(はまの出版)など。

私は幼い子供2人を連れて、スクールインターンでオーストラリアへと渡りました。長年、英語教育に携わっていた私は、自分の子供が英語圏の国で、どう英語を身につけるのか、どうしても見届けたかったのです。インターン修了後、子育てをしながらオーストラリアでの経験や研究をもとに主に小学生に英語を教えていましたが、この体験を多くの方に知ってもらいたいと考えるようになりました。そして、静岡県国際交流協会から体験をまとめてはどうかというお話をいただき冊子にまとめました。これがきっかけとなりその後は出版社を通して3冊の本を上梓しました。これらの本は、オーストラリアから主人に宛てた100通の手紙が土台になっています。うれしいことに、この本は若いお母さん方や教育関係者の方も参考にしてくださっていると伺っています。

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短大を卒業後、通信メーカーに勤務。カリフォルニアの大学で英語集中コースを学ぶ。帰国後、外資系自動車メーカーに勤務の後、スクールインターンでアメリカのろう盲学校にて研修。

私はコロラド州のろう盲学校でインターンシップに参加しました。私自身も難聴なのですが、ASL(アメリカ手話)を学ぶまでは口話でコミュニケーションをとる環境の中にいました。アメリカを旅行した時に様々な障害を持つ人達が、オープンで自分の人生を楽しんでいる姿の光景が忘れられずにいました。その後、渡米しASLを受講し、帰国後も都内のASLスクールで学びました。もともとアメリカのろう教育に関心があったので、このプログラムに参加することにしたのです。

学校の授業はASLが中心で、私はASLで日本式挨拶、書道、折り紙などを子供たちに教えたり、重複を持つ子供たちのサポートをしたりしました。そして、私自身も子供たちと一緒に学び、お互いに励ましながら、成長していく(上達していく?)過程を感じることができました。同時に「教育」とは教えを育むことだと実感しました。この貴重な体験を、今の人生や仕事などに活かしています。今後も人の役に立てるようなサポートができたらと思っています。

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