インターンシップ参加者の毎月の報告書 |
分類: | 素晴らしいフィンランド |
◆歩道さえも、除雪車が通り雪かき |
クラスを仕切るようなタイプの子供はひとりもおらず、一人ひとりが自分の得意なフィールドで活躍し、どの子も何かしら”自分の領域”を持っている、これもまたフィンランドの魅力の一つです。 |
フィンランド/スクールインターン/Ms.E.O. ( 06/09〜07/08 ) |
フィンランドでは、例年よりも早い時期に多くの雪が積もり、現地の人もびっくりしています。お昼になっても、氷点下から気温がなかなか上がらないので、一度降ると、とけないで残っています。ただ、除雪の作業などが大変手際よく、歩道さえも、除雪車が通り雪かきをしてくれるため、生活にはそれほど支障がありません。また、よく聞く話ではありますが、室内の暖房設備が整っているため、日本よりも冬の生活は暖かく快適です。(1月ころには、−20℃になることもあるそうで、そうなるとさすがにわかりませんが)朝は、登校時間7:30過ぎに東の空が明るくなるようになり、目に見えて日の出と日の入りの方角が変化していく様子がみえて、大変面白いです。 美術の時間に、習字に挑戦しました。ただ漢字を書くだけで、みな大変嬉しそうでした。自分の名前や、私の名前までも、書きたいとリクエストをくれたりして、とても楽しんでくれていました。ポケモンや、アニメ、漫画などだけでなく、古くからある日本の伝統文化にもぜひ興味をもってもらえたらと思っています。 今週から、日本語クラブという名前で、日本語を教えたり日本の文化について調べたり学んだりするクラスを一時間、希望者のみで開くことになりました。午後の最後の枠の授業ですが、初回は8人もの生徒が参加してくれ、そのうち数名は、日本語がどうしても話せるようになりたいという意気込みをもって参加してくれているため、こちらも気が引き締まります。彼女たちの目の輝きを失わせないように、魅力ある楽しい授業を作りたいと思っています。 個人的には、高校のフィンランド語のクラスに通い始めて約1ヶ月ほどたち、そちらでも新しい出会いや、英語ネイティブとの会話など、刺激のある充実した時間をすごしています。何も分からなかったフィンランド語も、最近少しずつ分かり始め、勉強するのが益々楽しくなってきています。 先週の金曜日には、先生方と学校で日本食パーティーをしました。巻き寿司と、お好み焼きとカレーをみんなで学校の家庭科室で料理しました。みなさん、とてもおいしいと喜んでくださり、とても楽しい時間がすごせました。 日本でいじめが問題になっているようですが、私はその要因のひとつにランキング”漬け”の日本の文化があるのではないかと思います。私が小・中学校のころを振り返ってみると、体育の得意な子が、生徒会やその他学校のさまざまな主要な役割を担い、そのほかの子供たちは学校では出る幕もなく、うずもれていることが多かったように思います。 一方で、こちらの小学校では、体育ができるからといって、クラスを仕切るようなタイプの 子供はひとりもおらず、一人ひとりが自分の得意なフィールドで活躍し、どの子も何かしら”自分の領域”を持っているような気がします。 学力世界一で注目されがちなフィンランドの教育ですが、その他にもこれからの日本の教育界が学ぶべきことが多くあるように思います。 |