インターンシップ参加者の毎月の報告書 |
分類: | 素晴らしいフィンランド |
◆手作り感いっぱいの素敵なクリスマスパーティー |
手作り感いっぱいの素敵なクリスマスパーティー、これもまたフィンランドの魅力の一つです。 |
フィンランド/スクールインターン/Ms.E.O. ( 06/09〜07/08 ) |
フィンランドでは、pikku jouluといって、クリスマス前に職場の仲間や友達同士と小さなクリスマスパーティーをする習慣があるのですが、私の学校でも、先生方とクリスマスパーティーが開かれました。 毎年、男性と女性が交互にパーティーを主催するのですが、今年は男の先生方が、パーティーのプログラムをすべて計画して下さいました。パーティー前に教えてもらっていたことは、持ち物(毛糸の靴下、サングラス、Tシャツ)と、集合時間と集合場所(バス停)のみ。専用バスに乗り込むと、行き先が分からないようにと目隠しが配られ、森の中へバスはどんどん進んでいきました。 なにもない森の中で、バスは停車。長靴が配られ、「さあ!歩くよ!」と、いわれるがままに、 森の中を歩くこと10分。到着した場所は、戦争の頃に使われた地下室でした。アルミのコップでお茶をのみ、クラッカーとピクルスと、みかんが配られ、男性陣がクリスマスの劇を披露してくれました。 パーティー・・・ご飯これだけかしら?と思っていたら、その後、近くのサマーコテージに移動し、本格的にパーティー開始。本格的といっても、フィンランドのご飯は日本とは違い、大抵サラダにジャガイモに、ちょっとしたお肉または魚が出る程度です。 よく「フィンランドのご飯は好きですか?」「日本ではライ麦パンは食べますか?」と質問されます。フィンランドのごはんといっても、日本でも手に入るような食材しか使わないし、味も食べなれているもの(特に変わった香辛料を使ったりするわけではないので)が多いため、フィンランド料理だと意識をするようなものは少ないですし、日本では、パン屋さんに行けば世界中のパンが手に入るので、少し返事に困ってしまうことがあります。このような質問がされるたびに、現代の日本という国がどれだけ大きな経済大国であり、日本人が大変な飽食の時代を生きているんだということを考えさせられます。 その後も、先生方が手作りで考えたクイズやミニコントのようなものなど手作り感いっぱいの素敵なクリスマスパーティーでした。 フィンランド人はもの静かで、笑わないなんていわれたりもしますが、グローバル化の中で、彼らも徐々に変化をしているようで、私がこれまで出会った人々の中には、大変明るく、おしゃべりな方も多くいらっしゃいました。 しかし、このような変化の中でも、フィンランド人は昔からの時間の過ごしかた、人生の過ごし方を謳歌しているような気がします。手作りのパーティー。自然と関わる時間の長さ。そして、何より大切にしている家族と一緒にすごす時間。 経済的に発達して、生活水準も高く、教育の質も注目されているフィンランドの人々ですが、彼らはそんなことなどお構いなく、自分たちのペースで、自分たちの生活をただ愉しんでいるように感じます。 |