教員・教育関係者のための夏休み海外研修
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教員のための 夏休み海外研修

オーストラリアの学校現場を体験する 「海外教育交換プログラム」


このプログラムは、オーストリアの小学校・中学校・高等学校等で日本文化や日本事情を教壇に立って紹介する傍ら、その国の教育事情・学習指導・カリキュラム作成などを観察・体験してもらうものです。アクティブラーニングやICT教育、イマージョン教育など、現地の進んだ教育事情を垣間見ることもできます。

受入れ校(研修校)での活動や学校関係者宅でのホームステイなどの日常生活の中で、教育業界や地元の方と交流を図ることができ、異文化理解・国際理解を高めることもできます。

教育環境や教科指導など日本とは異なるオーストラリア文化を肌で感じることも醍醐味です。


[プログラムの特徴]
 ◆オーストラリアの教育庁・学校長からの正式招聘
 ◆オーストラリアの教育現場に密着した体験
 ◆学校や地域での交流を通じて英語(現地語)力の向上

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[体験レポート(ニュージーランド)]

●中学校英語科教員

今回の研修を通して、ニュージーランドでは、生徒の個性や個人の能力を教員がよく把握し、教育にあたっていると強く感じた。同一授業内でも、同程度の習熟度の生徒でグループを作り、それぞれに応じた課題を与え、授業にあたっている。また、あらゆる授業が生徒主体となっており、常に授業者と生徒のインタラクションが見られる。

英語や日本語の授業では、ただ読んだり書いたりするのではなく、身体を動かしつつ学習するというスタイルがとられている。例えば、英語の授業では、クラスが2つのグループに分かれ、一方が新聞紙を使って音を立てる。他方がその音を、目を閉じて聴く。そして、役割を交代する。生徒たちは、その音から連想・イメージする物語を創作し、書いていく。ただ「書く」のではなく、身体運動や音声を媒介として、想像力・創造力を育成しようとする授業であった。このように「生徒が自ら体験し、学ぶ」ということを重要視しており、生徒ののびのびとした学びの姿をいたるところで見ることができた。

また、教科を限定せず、クロスカリキュラムを重視し、学習活動が行われているという印象を強く持った。例えば、私が配属されたクラスには、生徒によって作られた惑星のオブジェが飾ってあったのだが、そのオブジェには生徒たちが調べたその惑星についての説明が一つ一つつけられていた。ここでは、理科と美術の学習がコラボレーションされていた。また、英語や日本語などの言語の授業においては、身体を動かす、音を聞く、歌を歌う、など音楽や体育の授業の要素を盛り込んだり、読み物に理科や社会の要素を含む題材を与えたりしていた。

今回の研修からの学びから私の英語の授業に活かしていきたいことは、英語による教員・生徒の発話量を今以上に増やすことや、視聴覚教材の多用と身体を動かして言語を学習し習得するプロセスを重視した活動を多く採り入れることである。また、他教科の内容を積極的に採り入れることで総合的な学習や生涯学習、自律した学習者の育成につながる授業を創っていきたい。
 

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