投稿日:2014-04-01
Yさん
参加時期:2009年5月 ~ 2010年3月
参加学年時;北海道教育大学 特別支援教育専攻3年生
実習地:オーストラリアの小学校
私は今まで英語や異文化交流に特化した人生を歩んできたわけではないので、このインターンを決断したときは不安がいっぱいでした。英語は満足に話せないし、聞き取ることもできない、考えてみれば日本のこともそんな知らないし、英語でちゃんと自己主張できるのか・・・と散々でした。
しかし、だらだら過ごしてきてしまった大学生活を少し反省していたこともあり、思い切って大学を休学し、このインターンの参加を決めました。
始めの時期は子供が何を言っているのかわからなく、自分に情けなく自己嫌悪になることがありました。その他、昼休みに同僚の方々と談笑しようにもネタがなかったり、突然話をふられて混乱したこともありました。
そのとき気づいたのが、相手は私に流ちょうな英語を話すことを期待しているわけではないということです。気づいた後は、自分の努力不足と割り切って開き直り、自分から積極的に話かけるよう心がけました。
最初は不安でしたが、慣れてくると会話をするのが楽しくなり、「あぁ、今、生きているなぁ!」「今日も幸せだ!」と思うようになり、初めて自分の「やる気スイッチ」がONになりました。また、考え方次第で自分にできることはたくさんあると考えられるようになりました。
あんな心が平穏に満たされる日々は日本にいる間にはありえないことでした。自分が想像していた以上に学校・地域の方々は優しく、充実した日々を送ることができました。難しく考えず、自分にできることをやって、目の前のことに一生懸命取り組むように心がければ充実した日々になると思います。
もし仮に、あのとき大学の交換留学などの別の選択をしていたら、ホストファミリーと一緒に旅行に行くことも、子供たちに英語を教えてもらうことも、毎日どうやったら日本のことがもっとわかりやすく伝わるか考えることも、改めて日本について考えさせられることもなかったのだろうと思います。
結局、私は普通の人より少し変わった経験をしたのかもしれません。でも、それは私にとって最高の経験になりました。あのとき、あのタイミングでインターンに参加できたことを本当によかったと思っています。
20、30年後の自分の未来を思えば、勇気を持ってはじめの一歩を踏み出すことをおすすめします。