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教員の目で見た、海外の教科教育事情

 蛇に首を巻かれた授業
「驚くべきことに、理科の授業を参観していた時のこと。その日は動物園から、カンガルー、ウォンバットなどのかわいい赤ちゃんが来て理科室に放されました。かわいくない大蛇なんかもヌルヌルと這い回りまわっていたんですが、Y7・8のやんちゃ坊主たちの目が真剣そのもの!大蛇を首にまいてにんまり。」
(オーストラリア)

 辛かった歴史の授業
「歴史の授業での第2次世界大戦のときはかなりショックを受けました。行く前からわかっていましたが、現地教員が使用している資料には日本人を表現したイラストが憎悪感一杯で激しく描かれています。今でもこれが、子供達の前に出されます。」(オーストラリア)

 アボリジニの文化理解教育
「私の派遣されたニューマンの小学校では、アボリジニの児童が多く、学校ではアボリジニの文化理解教育を行っていました。またアボリジニの児童には英語の特別なクラスを持つなど、西欧の文化を学習する時間が設けられていました。地域では、アボリジニの伝統的なダンス
や料理を食する会が開かれたり、移民の方々で組織されているマルチカルチュアル・アソシエーション主催の、各国の料理や文化を紹介する集まりが開かれたり、オーストラリアの人々とその他の国の人々が相互理解する機会が多く設けられていました。地域の大きなお祭りでは、アジアの文化を紹介するなど、積極的な取り組みが進められていました。」(オーストラリア)

 芸術、創作、平和教育
芸術や創作、クラス活動や平和教育などについては、各先生方が自分自身で考えたり工夫したりインターネット検索したりと今現在の最
新の先生自身の感性で選択したものでの授業がなされていました。朝、同学年の先生が二人で"昨日インターネットでこんな教材見つけたのよ"と話していたものが夕方には、廊下の壁に子供達の作品がデイスプレイされていたり
して、どちらがいいとかでなく、思考と時間の流れが決定的に違うかなと思いました。」(オーストラリア)

 日本には珍しいドラマの授業
「オーストラリアの学校で初めて出会ったのが「DRAMA」という科目です。YEAR8・9は必修科目で、内容は自分たちで演劇やダンスを制作し発表します。これは、彼らの表現力もそうですが、何より想像すること、積極性、協調性を養うことではないでしょうか。また、彼らの発表の場は、学校内ではなく、夜、シティホール(日本の市民館などのような所)に上級生の企画したディナーと彼らの発表を一緒にしたディナーショウのようなことをやります。ゲストは生徒の家族や、町の人々など多くの方々です。」(オーストラリア)

 障害児教育が充実
「知的発達に遅れがあったり、ハンディキャップのある生徒の学習について設備やヘルパーが充実していたのが特に印象的でした。知的発達に遅れのある生徒が卒業後、身の回りのことは自分でできるように訓練するライフスキルというクラスでは実際にキッチンで料理をしたり、ベッドもあってベッドメイキングの練習をしたりしていました。耳の不自由な生徒には市費で手話通訳がついて授業理解の補助をしていました。何か事件を起こし、精神的にも問題があるという生徒にはカウンセラーの資格のある先生が個人指導をしていました。「誰でも平等に学ぶ権利がある」ということを言葉だけでなく、実際にいろいろな形で援助していると実感しました。」(カナダ)


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