2005/07 フィンランドに来て3週間
夏休み真っ只中のフィンランドに来て3週間になります。最初の1週間だけ、研修先の幼稚園に通ったのですが、「とりあえずは園の様子を観察してみたら」というホストティーチャーの言葉に従い、子供達と遊んで過ごしました。私を遠巻きに見ているだけの子もいれば、抱っこをせがむ子もいて、様々です。フィンランドで生活してみて真っ先に感じたのは、日本の食文化が如何に豊かであるかということです。他の国はわかりませんが、とにかくこちらの食事は質素で、あっという間に終わってしまいます。「フィンランドではしゃべらずになるべく早く終わらせるのが普通だ」とホストファミリーにも言われました。毎日3食、家や職場で、必ず誰かと話をしながら食事をしていた私には、ちょっと寂しく感じられます。また、野菜が少ないので、栄養不足にならないよう、何か工夫しなくてはと感じています。もし夏にフィンランドに渡航予定の方がいらしたら、虫除けスプレーは必須です。蚊がたくさんいます! また北極圏に来るのなら、南部にはいない「マカライネン」という小さなハエに咬まれますので、帽子があった方がいいでしょう。私はいつの間にか耳が血まみれになっていて、仰天したことがありました・・・。ちなみにこのハエは、病気を媒介することはありません。
2005/08 バナナのスープ?
夏休み中のある日、昼食にお握りとお味噌汁を作りました。お握りの中身はおかかにしたのですが、大好評でした。お味噌汁は大人には好評だったのですが、子供達は全く受け付けず、結局私がすべて食べました。食べる前は、汁に浮いた麩を見て「バナナのスープだ!」と喜んでいたのですが・・・。
2005/09 『きらきら星』はフィンランドでも歌われていました
歌の時間に、一人の男の子が「『Tuiki Tuiki Ta¨hto¨nen』を歌いたい」と言うので、どんな歌かなと思ったら、それは日本でもおなじみの『きらきら星』でした。まさかフィンランドでも歌われていたとは、驚きでした。早速他の先生に提案して、日本語で歌ってみることに。子供達は『日本語って難しい〜」と言っていましたが、私を見て一所懸命振りを真似しながら歌ってくれました。普段はワンパクな子供達も、歌と踊りには集中して取り組むので、これからも色々な日本の歌を紹介したいと思います。
2005/10 小学校で授業もしました
現在幼稚園で活動中ですが、ホストファミリーのお子さんが通う小学校で、週に1回授業をさせていただくことになりました。ホストマザーがお子さんの担任教諭に私のことを紹介してくれたのですが、「あなたが来られる時はいつでも来て下さい」と、気軽に受け入れてくれたので、びっくりしてしまいました。日本だったら、生徒の家に寄宿している外国人に授業を任せるなんて、まずあり得ないですよね・・・。今まで3日間授業をし、ほぼ全クラスをまわったのですが、道ですれ違った子供達が「こんにちは」と日本語で挨拶をしてくれたりして、とても嬉しいです。おもしろかったのは、6年生の授業で大阪城の写真を見せ、「これは私の家です。嘘か本当か?」と聞いたところ、約半分の子が「本当」と答えたことです。今度は別の小学校でも授業をする機会をいただけるようなので、日本のことをたくさん紹介したいなと思います。
2005/11 マイナス10℃以下まで下がっても、子供達を外で遊ばせます
ここのところ急速に日照時間が短くなり、天気が悪い日は午後3時半には暗くなってしまいます。街灯の点いた薄暗い園庭で子供達と遊ぶのは、何とも不思議な感じです。幼稚園では、気温がマイナス10℃以下まで下がっても、子供達を外で遊ばせます。頭からつま先まで着けるものがたくさんあって、着替えさせるのがとても大変です。これから冬至に向けてますます暗くなり、そしてもっと寒くなるのでしょうが、日本では体験できない北極圏での生活を楽しみたいなと思います。
2005/12 クリスマスの伝統を感じる、素敵な時間
もうすぐクリスマス。1年で最も暗い時期ですが、街も家も素朴なイルミネーションに飾られて、とてもきれいです。12月に入ってから、幼稚園では毎朝アドヴェントカレンダーをめくる時間があります。電気を消し、ロウソクを灯し、みんなでアドヴェントの歌を歌うのですが、いつもはワンパクな子供達も、この時ばかりはじっとロウソクの炎を見つめて静かにしています。クリスマスの伝統を感じる、とても素敵な時間です。