未経験だったドッグトレーニング研修

小林千晶さん
アメリカ、ドッグトレーニング
私は昔、心にかなりの痛手を負った。私がDog Trainingに興味を持ったきっかけは一頭の犬と出会ったからだ。生後1ヶ月の小さな小さな子犬に私は何度となく癒され、その犬のお陰で何度も立ち直った。私は自分の体験を通じて犬の力をもっと知りたい、そして助けを必要としている人々に犬を通じて何か手助けをしたいと思うようになった。ただ何をどうしていいかさっぱり分からず、まずはService Dogに関する本やHPで情報を集めた。でも日本では未経験での私の年齢では何もできないことがわかった。ある日、母が持ってきた1枚の新聞の切り抜きをみて、IIPを知り、IIPのIntern活動は一筋の光のような感じだった。

私の研修先は4Paws For Abilityという非営利団体で、Ms. Karen が1998年に起業された。Service Dog (介助犬、聴導犬, Seizure Response Dog(発作を起こしたときに反応)、Autism Assistance Dog(自閉症の子供のため), Emotional Support Dog(セラピードッグ)etc.)の育成とPlacementを主に行っており、全米各地またCanadaにもクライアントがいる。4Pawsは障害児へのPlacementを得意としている。特にAutism Assistance Dog の場合Search WorkのSkillを取り入れているのは全米でも唯一4Pawsだけ。またGerman Shepherd RescueやPrisonとShelterでDog Trainingを行っている。ライオンズクラブやボーイスカウトの会合で啓蒙活動も行っている。その中で私が担当している仕事はDog Care(犬14頭、子猫3匹、フェレット1匹のケアを一人でやっている)をはじめ、すべての犬へのObedience Training、Dog ShowのためのTraining、また事務仕事のAssistantなどなど。現在は2頭の介助犬と1頭のSeizure Assistance Dogを同時にTrainingしている。

日本では全くTrainingの経験がなかったため白紙の状態からはじめた。最初はLessonでもDirectorから言われることがよくわからず苦心。Puppy Classで人間にTraining 方法を教えることの大変さを痛感。体当たり状態でなんでもやった。失敗もいっぱいした。Dog fightの仲裁もした、かわいがっていた犬との死別も経験した。すべてが肥やしになっている。犬相手の仕事のため365日休みなし。朝寝坊がしたい、週休二日が懐かしい。。。

面白かったこと、嬉しかったことはたくさんあるが、まずはTrainingをしていて犬がコマンドを習得していくこと。爽快!!Dog Showで一位を取ったとき。また犬を通してたくさんの人との出会いがあったこと。介助犬のDemoをしているところを地元の新聞に写真つきで掲載されたこと。4Pawsが急速に発展していっていること。

一年のIIP研修が終った後Visaを取得し、現在もアメリカにてIntern 活動を続けている。現在はSocial Security Numberを取得し、有給Internに昇格!!なんとかGreen Cardが欲しいのだが。。。日本に帰国した際は英語を含め、こちらで学んだすべてのKnow-howが役立つと思う。ぜひ日本の障害者保護法がこちらのADAのような内容になってほしい。