大学卒業後にインターン参加。国連関連NPOで研修
北川竜也さん
アメリカ
私の研修するParliamentarians For Global Action(PGA)は最近日本でも注目を集める非政府組織(NGO)のひとつ。財団や一般からの寄付で運営される民間組織。PGAは、世界各国の国会議員連盟ともいえる団体で国境に縛られずに世界の諸問題を解決していこうというユニークな組織で、国連とも関係が深い。PGAでは、国際法と人権、平和と民主主義、継続可能な開発と人口、女性の地位向上(議会参加)の4つのプログラムを軸にした総合的な活動を行っている。ここがすごいのは、僕をインターンではなくスタッフとして扱ってくれるところ。ボスから「せっかく来たのだからコピー取りだけ終ったらもったいない。この会議に一人で出席するように」といわれるんです。インターンひとりだけで、会議に出席するなんてこと、日本じゃ考えられないですよね。最初はびっくりしましたが、後で「あー行ってよかった」と思うようになりました。オフィスには朝10時頃出社。午前中はE-メールの整理や書類作成といった雑務、午後は国連代表部との食事会が入ることもあります。メンバーは発展途上国からの議員が多いのですが、例えばインドの核兵器やガーナの食料事情などについて実際にその国を動かしている人達の生の声が聞けるのがPGAのいいところです。PGA日本事務局との連絡も私の仕事です。時差の関係で、朝または夜に日本と電話やFAXで連絡をとります。通常午後6時半頃には退社しますが、ちょうど研修を始めた頃は、毎年秋に開かれるPGA主催の年次会議の準備に追われていて、12時過ぎまで残業してました。事務局はスタッフは事務局長がパキスタン人の他、ガーナ人、イタリア人残りがアメリカ人。カジュアルでスタッフ同士も和気あいあい。昼食も中央の部屋にあるテーブルか外に出て一緒に食べます。普通アメリカでは同僚とは職場の外では付き合わないことが多いのですがここでは週末に国連職員の家に呼ばれたりして親交を深めています。私にとって海外に出たことは大きな財産になったと思います。ニューヨークが東京と違うのはマルチカルチュラルなこと。移民社会では自分の個性を主張していかないと埋没してしまう。自分も日本人の一人として、何をすべきなのか考えます。たくましく活きている日本人の世界を見せたい、そうゆう意味でニューヨークはいい戦いの場です。今からインターンの道を選択しようという方へ。目標をしっかりもつことです。それも次のことだけではなく、次の次のことも考えないと。そして大胆に行動することと慎重に行動することの両方が必要です。ただ英語が学びたいだけでなく、その後で何をするのかってことをしっかり考えた方がいいと思います。