インターンシップ参加者のインターンレポート |
◆この国の教育の秘密、この国の人々の秘密をもっともっと発見 |
フィンランドの高度な教育事情を実感されておられるようですね。 |
Finland/EU/スクールインターン/大久保 恵美子 さん ( 06/09〜07/08 ) |
こちらの国に来て、驚いたことの一つに、人々の外国語能力の高さが挙げられます。 多くの大人がコミュニケーションが取れる程度の英語力をもっており、若い人(大学生から高校生位)であれば、学校の授業に英語でもついていけるような能力を持っていることも全く珍しくありません。 私の小学校では、半分のクラスが一年生から英語を学び始め、5・6年生では、第二外国語としてフランス語やドイツ語、ロシア語などを大半の生徒が学習し始め、高校生になると、自分の専攻した外国語の国に、交換留学生として短期の留学をする生徒も多くいます。 この国の外国語習得能力の高さの理由の一つに、「人口が少ないために外国語を勉強せざるを得ない国の状況のため」と言った意見を耳にすることもありますが、この国の「充実した外国語教育システム」にその習得率の高さの秘密が隠れているのではないかと思うようになりました。 1、早期からの外国語教育の平等な機会 すべての公立学校で、3年生から英語教育が始まる 2、少人数制の外国語教育 ただでさえ少ない約20人学級を英語のクラスはその半分で行う。つまり一クラス約10〜15人程度 3、多くの交換留学制度 ヨーロッパの国々と多くの交換留学協定を結んでいるため、実際に学習した外国語を使い、勉強することに大変役立っている 4、インターンシッププログラムの充実 ヨーロッパの国々で、ホテルやレストランなどで現地の言葉を使って給料をもらいながら働く機会が多く提供されている。 5、エラスムス計画 大学生に限るが、EU内の多くの国々に短期間留学することが全く珍しいことではない。特に、3・4・5は、外国語習得に最も必要なモチベーションの維持に大変役立っていると思われ、英語教育の後進国日本が学ぶ点が、多くあるように思います。 あと残り数ヶ月のフィンランド生活、この国の教育の秘密、この国の人々の秘密をもっともっと発見して、なにか少しでも日本の教育に還元できればと思っています。 |