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海外教育交換プログラム

小学校での研修が始まって4か月が経ちました。KinderからGrade7まである大規模校の小学校ですが、毎日違うクラスに入り、クラスのサポート及び日本文化の授業をしています。今回は実際に行った授業内容を2つ紹介します。

①折り紙でサンタクロースのポップアップカードを作ろう
サンタクロースを折り紙で作りました。学年によってサンタクロースの折り方を変え、Grade7のクラスには一番難しい折り方を教えました。その後、ポップアップカードの作り方をスライドで見せながら説明し、サンタクロースが飛び出すようにしました。日本の小学校で、国語「しかけカードの作り方」という題材が小学2年生の教科書に載っていたことを思い出し、今回の実践に至りました。Kinderのクラスではサンタクロースを折り紙で作ったあと、リボンを通しクリスマスオーナメントにしました。今回の折り紙の授業は、ただ折り紙をして終わるのではなく(折った折り紙をぽいっと捨てられてしまうのが嫌だったので...)、他のものに活用できるよう工夫しました。

②カタカナで自分の名前を書こう
日本で英語教師をされた経験のある校内の先生から「カタカナを教えたら面白いかも!」とアイディアをもらい実践しました。あらかじめ担任の先生からいただいていた出席名簿をカタカナに変換し、子供たち一人一人に自分の名前を練習できるプリントを作成しました。お手本の文字やマス目、書き順も示すようにしました。
授業の最初に、スライドを使いながら日本語には3つの文字があること、カタカナが主に外来語を書くときに表す文字であることを英語と比較しながら説明しました。その後、プリントで自分の名前を練習し、古風な柄が描かれている千代紙に日本語と英語で名前を書き、ブックマークにしました。

「他の折り方も教えて」と授業後に言いに来た子や、常用漢字の数をメモしている子など、どちらの授業も子供たちは興味をもって取り組んでいました。先生方も子供たち側になって授業に参加してくれました。
12月7日に1年生から3年生まで、14日に4、5年生の生徒のウィンターコンサートがありました。保護者の方々が来校し、子どもたちはサンタの帽子をかぶったり、クリスマスカラーの服を着たりして、歌やクラブの発表をしました。私は、合唱団のピアノ伴奏をしました。校内に本格的なホールがあるので、前日のリハーサルも本番と同じように行うことができ、環境に恵まれているなと感じました。ホールは他にも、隔週くらいで行われる金曜日の集会やハロウィンなどのイベントで使われます。

集会では、クラスごとに発表する機会が回ってくるので、テーマを決めて10分くらいの劇を行います。私の所属しているクラスは年明けに発表があるそうで、みんなで話し合いながら台本を作り、セリフを読む練習をしていました。どの子も舞台の上で堂々としている印象を受けたので、ホールが身近にあり、そこで発表する機会があるということも力を伸ばす要因なのかなと感じました。

異学年交流活動も行われています。私の所属しているクラスは定期的に3歳児の1クラスに行き、その子たちと遊んだり、ハロウィンの時には3歳の子たちのパンプキンペインティングを手伝ったりしていました。また、先日は6年生が算数クイズを紹介してくれました。2~3人のグループに分かれ、6年生の生徒から出される魔法陣や計算トリックの問題などに取り組みました。UOIの時間には高校生が各クラスに2~3人来て、一緒に調べ学習に取り組んだりアドバイスをしたりしてくれることもあります。自然にお互いの学びを助け合う姿が見られ、とても参考になりました。

日本化の授業はクリスマスが近いので、クリスマスリースとサンタ、クリスマスベル、トナカイの折り紙を紹介しました。3歳児クラスでは、途中まで折った状態のものを子どもたちに渡しました。「角をそろえる」「しっかり折る」などの作業が、小さい子には難しかったです。お手本を空中で折ったら、それを真似して机を使わない子がいたので、お手本の見せ方も気をつけなければいけないと思いました。あとは、日本の観光地について、リクエストが入った1クラスに紹介しました。クイズや神社の参拝の仕方などを取り入れながら、スライドを使って説明をしました。日本に興味をもってくれたようで、こういう活動をもっとしたかったなと思いました。
<活動内容>
・6年生の選択授業の1つで、理科を担当
・放課後のサッカークラブの指導
・5、6年生の英語の授業のT2
・特別支援教室のサポート
・水泳授業の引率 

< 学校での公共施設の利用 >
学校にプールの施設がないため、体育でプールを実施する際は、市内の公共施設を利 用している。9月~12月上旬までの期間で各クラス4回、施設利用の時間割が割り当てられている。水泳の授業はその施設のトレーナーが行っている。
泳の授業は4年生で100m泳げるかのテストがあり、テストに合格出来なかった生徒の み、5、6年生で水泳の授業が実施される。

また、学校の図書室の規模がそこまで大きくないため、市の図書館に行き本を借りる 時間を作ることもある。学校の図書室で本を借りるときは、公共図書館のカードを使用 し、学校と公共図書館が連動している仕組みになっている。さらに、博物館や美術館も よく利用されている印象を受けた。郊外に出かけるときは、公共交通機関を利用するが、17歳まで無料で利用できるため、 移動に費用がかからない。このように公共施設を利用しやすく、税金が高くてもそれを 不満に思う人は少ないと言うのにも納得できる。

第7回目「日本のスクールライフと教育システム」
小中学校の日常生活や時間割、部活などについてパワーポイントで説明した。
質問やコメントをその都度小グループでディスカッションをした。
「スウェーデンと日本の違うところや似ているところ」を質問したりコメントをシェアしたりしながら授業を行った。彼らは学校で生徒自身が掃除をすることや一日の学校生活の時間が長いこと、放課後の部活などが違っていることに驚いていた。
スウェーデンでは自分の選択している授業の時間に登校し、授業が終われば帰宅する。自分のしたいアクティビティがあれば放課後に別の場所に出かけるようだ。
先生たちも自分の授業が終わればご帰宅する。特に金曜日は2時ごろから人が少なくなり3時ごろには空っぽになる。冬は3時すぎごろから暗くなるので帰宅は早いようだ。日本のようにどこかに飲みに行くような文化はなく、家に帰って食事をして家族で過ごすのが一般的。

第8回目「日本人の着物ライフについての説明と着付けのデモンストレーション」
始めに簡単な着物の歴史や日常生活や祝い事での着物、着物がSDGsであることなどについてパワーポイントで説明し、その後は、男性用の浴衣、女性用の紬に半幅帯、豪華な振袖と金糸銀糸の袋帯も見せ、実際に着てみたい生徒に着せた。6人の生徒がモデルになってくれたので、順番に着つけるのに30分近くかかった。先生にも一人振袖を着付けて差し上げた。

第9回目「書道作品作り1」
水半紙での練習は以前実施したが、実際に墨を使って書き、作品にするのは初めて。実施の前にあらかじめ、作品を「原爆の子の像」に持っていくので、平和に関する言葉、友情や幸せなど自分の思いを表すことばを決めてくるようにと伝えておいた。容易に探せるよう、小学校で使っている実際の教科書や漢字ドリルなどを見せてその中から選んでもよいようにしたり、実際に私が手本を書きそれを見て書くようにしたりした。

書写は手本をまねて書くのだということを指示したが、筆順については特に指示しなかったので思い思いに書いていた。名前も小筆、筆ペン、カラー筆ペンなどを自由に使って書いてもよいことにした。原爆の子の像に持っていく用、自分の家に持ち帰る用、学校に展示してもらう用の3枚を書くように指示した。

第10回目「書道作品づくり2」
先週書いた書道作品に折り紙で装飾した。折り紙を使って折った、折り紙作品を思い思いに飾っていた。これらの作品を学校に飾ってもらうととともに、原爆の子の像に千羽鶴とともに持参するつもりだ。
また、この日が最後なので3か月にわたった授業の感想や思いをレポートにした。作品を貼って記念撮影をして最後の授業を終了。

第11回目(特別支援スモールクラスでの授業)
特別支援教室のスモールクラスで書道の授業。
この日はサンタ・ルチアのセレモニーが教会であり,町内のすべての児童生徒が教会の聖歌隊の音楽を聴きに行った。サンタ・ルチアはキリスト教の女性殉教者で12月13日は彼女の聖名祝日。この地方では祝日ではなく、毎年このイベントに参加する。サンタ・ルチアは女性のサンタクロースのような存在だそう。イタリアのサンタ・ルチアがどうしてスウエーデンに根付いたかは誰も教えてくれませんでしたがこの地の人たちにとってはとても大切なイベントのようである。

そのセレモニーから帰って書道の授業。生徒たちは漢字やカタカナに興味を示し、名前をカタカナで表現したものを見ながらアルファベットとの違いを尋ねたり、何度もカタカナを書いたりしていた。
漢字は私が書いたモデルを見て、真似をして書くのだということを示すとしっかりとしたタッチで全員が書きあげた。心、和、友、美、平和、仁など・・・を選んで書いていた。(先生も書いてくださいました)
これらも一緒に原爆の子の像に持っていくことを説明し、折り鶴のいわれについてもハンドアウトを作って説明した。

10月の初めに地元の広報の方が私へのインタビューに来られた。なぜスウェーデンの中学校に来たのか、日本とスウェーデンの教育の相違、学校の印象、日本文化の授業について、スウェーデン文化の印象などを聞かれた。それが先日、記事として掲載された。
事前にインタビューに来られることは知らされてはいたが、何について聞かれるのかわからないので、勝手に想定して問答を作成しておいた。予想通りの質問だったが、話の内容から発展して意見を聞かれたり深堀されたりしたので、教育用語を覚えておいたり、印象や感想など瞬間的に英語で応答できるような英語力は必要だと痛感した。



今回は様々な取り組みの中で最も興味深かったチームプログラムについてご報告します。このプログラムは、1st grade の生徒たちが第2学期に取り組む教科横断型の課題です。毎週1つのテーマが提示され、生徒たちはチームごとに1週間で課題を仕上げていきます。

その中の1つとして、現在の学校のロビーをより快適な環境、空間にするための案を作成するという課題がありました。発表方法としては、ポッドキャストでコンセプトを発表、デジタルポスターで図案を提示しながらプレゼンし、最後に英語で簡単にポイントを説明するという流れでした。初回の授業では、実際にポッドキャストを聴きながら「伝え方」を学び、次に事前に用意された複数のコンセプトから現実的なものと興味深いものを3つずつ選び出すという作業に取り組んでいました。生徒たちが具体的に何をするべきなのか、導いていくための工程がしっかりと準備されていることがわかりました。使いたいソファや机、椅子等の家具についても生徒たちが選択し、その工程においては実際にフィンランドの家具会社の方が来校して、カタログを見せたり説明を加えたりしていました。発表はクラスごとに行い、最も素敵だと思った案に生徒が投票してクラスの代表案が選ばれていました。最終的に選ばれたグループの案に沿って実際にロビーが改修されるということで、生徒たちも楽しそうに取り組んでいました。

その他に、News report videoを作成するという課題もありました。ジョージ・オーウェルの小説『動物農場』の話をベースに、グループごとに1つの出来事を取り上げ、その内容についてのNews report video を撮影、編集して完成させるという内容でした。また、半分のグループはfake newsとして動画を作成することになっていました。グループごとに様々な工夫が見られ、動画撮影のために衣装や小物を用意したり、登場人物や動物になりきってインタビュー場面を撮影したりしていました。インタビュー場面の撮影においては、一部英語で会話をするというルールとなっていました。

研修が始まって間もない頃、3年生の国語の授業を見学させてもらいました。その授業のトピックは討論のやり方ということで、生徒たちは先生が提示したテーマに基づいて自分自身の考えを書き、発表し意見を述べるということをとてもスムーズに進めていました。私は授業担当の先生に、なぜ生徒たちはこんなにもスムーズに自分の考えを発表することができるのかと質問してみました。その返答は、1年生の初期に取り組むチームプログラムを通して生徒たちは自分の意見を述べたり発表したりすることに慣れていくということでした。実際にチームプログラムを見学させてもらい、納得する部分がありました。チームで1つの課題に取り組むためには、自分の考えを伝えたりお互いの意見を交換したりすることが必要となります。また、様々な発表方法や表現方法を身につけることにも繋がります。どの授業においても生徒の主体的な活動がメインとなっていますが、今回のチームプログラムがベースとなっているということがわかりとても興味深かったです。

2年生以外の小学生に折り紙の授業を行いました。10月下旬はハロウィンに合わせてパンプキンを折りました。オレンジの折り紙は全員分の枚数がないので、校内を探してA4サイズのオレンジ色の用紙を正方形に切って準備しました。5年生の子たちは、作ったパンプキンを立つようにアレンジしていました。低学年にはIIPの折り紙ブックにある犬と猫を紹介しました。ひっくり返すことで犬や猫に変わるし、自分で顔をかけるので、どこでやっても人気です。早く終わった子のために家のイラストも用意したら、色を塗ったり名前をつけたりしてそちらも楽しんでくれました。3年生とは吹きゴマを作りました。季節に合ったものや、顔をかいたり動いたりするもの(コマなど)だったからか、どの学年もとても喜んでくれました。英語力はまだまだですが、スライドを準備したり子どもたちが折るのを確認したりしながら進めたので、思ったよりうまく授業ができた気がします。

他には、高学年でトントン相撲をしました。カナダの国技のラクロスやアイスホッケー、日本の武道は実際にプレーする人もいるけれど、相撲は見て楽しむスポーツだということに気づき、「じゃあこの人たち(力士)は誰なの?」と普段あまり考えないことを質問されました。クラスによっては「まわし」についての説明を求められ、紹介する前にまず自分がいろいろと「知る」ことが大切だということを実感しました。また、相撲を知ってもらうためにYouTubeで大相撲の取り組みを見てもらいました。子どもたちは、どちらの力士が勝つか予想しながら動画を見ていたので、勝ち負けのルールを説明する前に理解してくれました。授業のはじめに日本語の挨拶を紹介しているので、私を見ると日本語で「こんにちは」「おはよう」と挨拶してくれる子もいます。日本語の挨拶をもっと広めたいと思います。

今年の8月から来年3月末までの予定で、フィンランド中央部にあるPihtipudasの小規模高校で研修をしています。Pihtipudasに来る前に、5月から3ヶ月間マルタ共和国で英語の語学研修を行い、新学期が始まる時期に合わせてフィンランドに来ました。

現在は、学校から自転車で10分ほどの所にホームステイをしています。ホームステイ先のご夫婦の子どもたちはすでに自立していて、ご夫婦と私の3人の生活ですが、本当の家族のように接してくれ、フィンランドの家庭や文化について深く触れる機会に多く恵まれています。社会教育が進んでいる国なだけあって市民講座も充実しており、週に3回フィンランド語講座、編み物講座に通って、余暇活動の重要性を実感しています。

研修校では、英語科の先生が国際交流の担当として私の受け入れ責任者となっており、小中学校との交流や生活全般の渉外をお世話してくださっています。私自身は、生徒と先生の中間のような立場で、日本の文化や社会について毎週2回のペースでプレゼンテーションを行ったり、生徒と英語の授業を受けたり、英語科以外の授業を見学に行ったりしています。基本的には毎日英語の授業に出席し、生徒と同じように当てられたり、ペアワークをしたりしていますが、日本での専門が高校公民科だったこともあり、自分の英語力の低さに日々苦労しています。

一方で、公民科という専門を生かして日本の社会や制度、経済などについて紹介することに手応えも感じています。その他には、小中学校にも招かれ、折り紙や日本語の授業をしました。折り紙ではアニメのキャラクターを作ったり、日本語の授業では漫画の一コマを扱ったりしましたが、授業以外でも「こんにちは」と声をかけてくれたり、日本のゲームについて教えてくれる生徒もいて、児童・生徒の日本文化への関心は高いと感じます。

寒さや言葉の難しさはありますが、受け入れ校、ホームステイ先共に温かく素敵な方に恵まれ、充実した日々を送っています。
スウェーデンでの暮らしも2ヵ月目ともなるとすっかり慣れてきました。毎週火曜日の日本語クラスも順調に授業が進みました。
10月24日は簡単な茶道を体験してもらいました。日本から持って行ったお干菓子は美しいし、ハロウィンなど季節感のあるお干菓子だったので人気でした。このお菓子はどこで買えますかと聞いてくる生徒もいました。お抹茶でお薄を点て、器型の紙コップで試飲してもらいました。初めての人の感想が気になりましたが、概ねおいしいという感想でした。実際にお薄を点てる体験がしたい生徒には体験をしてもらいました。茶筅の扱いやお湯の温度、器の形状などのせいか、泡だてるのは難しいようでした。

10月29日から11月の1週目は学校の秋休みになります。また、この日から冬時間になりました。先生たちは初めの2日間は研修会があるので出勤しておられましたが先生たちは水曜日からが休暇です。
休暇は明けたのですが校長先生は風邪をひいて寝込みました。学校内も生徒も先生も風邪とかコロナで休んでいる人が多くなりました。しかもマスクをしている人は一人もいません。

11月最初の授業はヒロシマと原爆の子の像、そして折り紙での折り鶴の作成です。毎日のようにウクライナやイスラエルの戦争についての報道があるため生徒も今回の授業は関心を持ってくれました。ヒロシマ、ナガサキのことをよく知っている生徒もいました。
授業ではなぜ折り鶴が平和の象徴なのか、さらに千羽鶴を折ることの意味を原爆の子の像の由来とともに話しました。同じ年頃で原爆によって亡くなった佐々木禎子さんに思いをはせ、平和を祈りながら折り鶴を折ってくれました。
単に折り紙の折り方をレクチャーするだけでなく折り鶴の意味を教えることで平和への思いを新たにしてくれました。「みんなが折った平和への願いがこもった折り鶴を原爆の子の像に持っていくよ。」と話すと折った折り鶴に自分の名前を書き込んだり、平和への思いを書いたり、たくさん折りたいから紙をくださいという生徒もいて嬉しい限りでした。千羽には届かないかもしれませんが何かの形にして持っていきたいと思っています。

校長に続いてホストブラザーそして私も風邪をひきこの週は一週間休まなければなりませんでした。しかし何とか回復し、月曜日からは学校へ行くことができました。早速火曜日から授業でしたが大きな声で話すこともできないので日本の伝統的な玩具で活動してもらうことにしました。
お手玉、紙風船、けん玉、独楽、福笑いや紙相撲などやり方を動画で見せて全種類を体験できるように譲り合いながら体験してもらいました。一番の人気はけん玉です。私が勤務する広島の廿日市市はけん玉の発祥の地とされていて毎年けん玉ワールドカップが開かれています。その時の様子を動画で見てもらうと、高度なテクニックでけん玉を操る様子を、関心を持って観ていました。 
終わりには、日本のじゃんけんのやり方を教え、私に勝った人から関心のある玩具を持ち帰ってもらいました。人気は紙風船でした。今回の授業は活動が主でした。活動させることによって日本により関心を持ってくれると思いました。

生活が慣れてくるにしたがって、もっとスウェーデン語を勉強しておくべきだったと後悔しています。今までは様子を見たり、授業を見学したり、自分の授業は英語でしたりすることで事足りていました。もちろん先生方も生徒も英語で話しかけてくれたり、私も英語で返答したりしてはいますが、もっと踏み込んで先生方の中に入り、先生方の話や、生徒たちが話す生の声を聞き取るにはスウェーデン語が理解できなくてはならないと痛感しています。スウェーデン語はあいさつ程度しか練習していなくて、英語が通じるということに甘えていました。現地の言語をある程度勉強しておくことも必要だったと感じています。

9月の新学期から、バンクーバーの公立小学校で研修しています。
日本の公立小学校との違いに日々驚かされます。
授業の仕方、学校規律、職員会議...中でも学校行事の違いは面白いです。

9月30日はNational Day for Truth & Reconciliationの日で、全校児童・職員がオレンジ色のTシャツを着ます。Tシャツがない場合はオレンジ色の服や小物を身につけます。日本の小学校で働いたときは、運動しやすいジャージかオフィスカジュアルなグレーや紺の服しか着ませんでした。まさか、オレンジ色の服が必要だとは...慌ててダウンタウンまで買いにいきました。
校内ですれ違う人々皆が同じ色の服を着ているのは日本にない光景でした。
日本では運動会での体操着ぐらいでしょうか、みんなが同じ色の服を着ているときは。
2月はピンクシャツDayがあります。慌てて買いに行かないよう今から準備しています。

10月31日はHalloweenのため全校児童・職員が仮装して登校します。日本人の考える「カチューシャだけ仮装しよう」なんてレベルではありません。全身仮装が当たり前です。衣装に合わせてメイクをしている子もいました。その日はHalloween集会があるということで体育館に全校児童が集まりました。Halloweenに関する歌でも歌うのかなと思っていたら、各クラス列になって今日着てきた衣装を全校児童の前で歩いて見せるランウェイです。その後みんなでHalloweenの曲に合わせてダンスをしました。ランウェイが集会だとは...日本にはない行事で驚きました。

他にも、パジャマを着て登校する「パジャマDay」やレインボーの服を着て登校する「レインボーDay」があります。カナダの学校へ研修する人はどのような服が必要か、現地で服を買うと高いので日本にいる間に買い揃えて持ってきた方がいいですよ。

  9月中旬よりフィンランド、Kuopioでの研修が始まり、約1ヵ月半が経過しました。その間に感じたこと、体験したことを報告させていただきます。

 まずは先生方の働き方、職場環境についてです。職員室は、机や書類が並び授業準備等を行う部屋と、ソファが並びコーヒーを飲みながらリラックスできるスペースに分かれています。リラックス空間は、多くの先生方が談笑しながらコミュニケーションを取る大切な場であるということを日々感じることができます。先生方は研修生である私を温かく迎え入れてくださり、いつも気にかけてくださいます。担当教科に関係なく、すべての先生が当たり前に英語を話されることに驚きました。先生方は、基本的に担当授業までに出勤し、授業、やるべきことを終えると帰宅するため16時にはほぼ職員室が空っぽになります。帰宅後や週末など、自分の好きなことのために使う時間が日々の生活において大切だとおっしゃっていました。まさにワーク・ライフ・バランスを実現しているなと感じます。

 続いて、授業についてです。授業は5学期に分かれており、生徒は各学期で自分の受けたい教科を選択し登録します。そのため、生徒も自分の授業時間に合わせて登校し、終われば帰宅するため日本でいう大学生のような印象を受けました。教科を問わず様々な授業を見学させてもらっていますが、どの授業にも共通していることは、生徒の主体的な活動が中心であるということです。1クラス75分授業ですが、生徒たちはその時間のトピックに基づき、多くの時間をグループワーク、調べ学習、課題などに費やします。生徒達が自分で考え、活動する時間を大事にしているということがわかります。また、自分の考えや意見を表現することについても1年生の初期段階から学んでいます。表現、発表方法についても、ゲーム作成やプレゼンテーション、パワーポイントの作成など様々です。生徒が自主活動に取り組む際には、教室外の好きな場所で行ってもよいという自由な雰囲気も見てとれます。先生方は、知識を教えるのではなく、生徒達の主体的な活動をサポートし、導いていくという姿勢を大事にしているのだということを、どの授業からも感じ
取ることができます。

 今後も、日本との共通点や相違点について感じ考えながら研修を続けさせてもらいたいと思います。
IBプログラムは教科書がなく、教科も分かれていません。子どもたちはノートやプリント、iPadを使って学習します。6つのテーマ「Who we are私たちは誰なのか」「How the world works世界はどのような仕組みになっているのか」「How we express ourselvesどのように自分を表現するのか」「Where we are in place and timeどのような場所と時代にいるのか」「Sharing the planetこの地球を共有するということ」「How we organize ourselves私たちはどのように自分たちを組織しているのか」を様々な場面で追及していきます。

時間割の中にUOI(Unit of Inquiry)という時間があり、テーマに沿って芸術につなげたり、社会的な内容を学んだりします。Grade4のArt分野のUOIでは、マインドマップを見ながら、自画像でアイデンティティの側面を表現する活動を行っていました。画用紙を縦半分に分けて、片方は鏡を見ながら顔半分の似顔絵を、もう片方は自分を構成する様々なものを描いていました。

また、音楽分野のUOIの時間では、自分の音楽づくりをしていました。iPadで「BeatBot」というアプリケーションを開き、そこに自分のイメージする曲の説明を入れます(明るくて楽しい、正義の戦い、ヒップホップ、美しい自然、家族を愛しているなど)。すると歌詞もメロディーも自動で出来上がります。子どもたちは、言葉を入れ替えながら納得する音楽にし、テーマに沿ったタイトルを入れて完成させていました。

国語的なUOIでは、物語をつくっています。本の読み聞かせから登場人物の気持ちの変化をとらえたり、短い話から何を伝えているのかを読み取ったりする活動を挟みながら、一から物語づくりに取り組んでいます。こちらもノートに書いたマインドマップを常にそばに置きながら下書きをして、最終的にはiPadを使って本に仕上げるそうです。バーチャル機器を使った授業もあり、こういう教育を受けた子どもたちはどのような大人に成長していくのか、ということを知りたくなりました。


私がいるのはHjoというヨーテボリから車で1時間半ぐらいのところにある小さな町です。私はここの中学校で研修をしています。
日に日に寒くなり生徒たちの中には風邪をひいて欠席している子も出始めました。

学校は8時に始まります。時間割も決められたものではなく生徒の選択で各教室に行って授業を受けるスタイルです。生徒は何も持たずに登校します。授業に必要なものはタブレットだけです。必要なものはすべて学校に備えられており,すべて無料です。(スマホは,授業中先生が預かっています)
ここスウェーデンではスマートフォン,ラップトップがないと生活できません。(電車にも乗れません。)先生もラップトップを持って授業に行きます。

Hjoでは特別支援教育に取り組んでおり,町内の様々な立場のボスが集まる会議や,校長たちの会議,また,いろいろな機関と連携をするミーティングにも参加させてもらいました。
先生たちも一人一人に合ったきめ細かい教育をするべく研修をしたり,一人一人の生徒を先生やサポートスタッフが共有したりする小さなミーティングをいつもしています。もちろんスウェディッシュフィーカ(ケーキやお菓子と一緒のコーヒータイムでスウェーデン人には最重要)をしながらです。

ここでの校長先生は教師ではありません。これにはびっくりしました。ここでのプリンシパルは日本でいう校長先生とは全く違い,学校や先生たちをまとめる(日本の校長とは異なる)代表取締役?みたいなポジションのように思います。ビジネスっぽいのです。ですから町内の学校の予算のことや施設,人事など重要事項に常に関わり子供たちや先生方のために奔走されています。常にお忙しくされています。

日本語や日本文化を教える授業はこれまでに3回行いました。毎週火曜日の一単位時間で,生徒は自由に来ることができる時間を設定してもらっています。
1回目は日本の概要や簡単な日常会話の練習をしました。日本のことをよく知っている生徒もおりましたが,知らなくて興味を持ってくれた生徒もいます。校内で会うと「こんにちは」と挨拶してくれる生徒もいます。私は逆にスウェーデン語で返し,生徒に発音を確かめてもらったりしてコミュニケーションをとっています。

2回目は日本の食文化についてレクチャーやクイズなどして,その後箸の使い方を練習したり,キャンディを箸でつかむゲームをしたりしました。最近この町にも寿司レストランができたので箸を使くうこともよく知っていて上手に使う生徒もいます。
3回目は書道に親しみました。生徒の名前をカタカナで表記しました。生徒はそれを見ながら水半紙に水で練習しました。漢字にも興味を持つ生徒もいて,次は実際に墨で書きたいという生徒もいました。

やりたいことは何でも言ってくださいと校長に言われているのでいつも相談に乗ってもらっています。4回目の授業の後,再来週から一週間,生徒は秋休みになります。火曜日には楽しい企画をして,その後の秋休みを楽しんでもらいたいと思っています。

数の仕組みについて学ぶ学習で、「0と1の間には何がある?」という質問から始まりました。0.1, 0.2...と小数の数をみんなが言い、先生がホワイトボードに書いていきます。次は「0.4と0.5の間は?」という問いで、0.41, 0.42...とさらに小さい数をみんなが言って先生が書きます。「0.46と0.47の間は?」と続き、0.461, 0.462...と小数第三位までを全体指導で行いました。

その後、真っ白い画用紙をペアに1枚ずつ渡し、自分の好きな数で仕組みを書くよう指示を出していました。ものすごく大きい数を書き始めるペア、板書にある小数第三位の続きから始めるペアなど、設定した数字がみんな違っていました。しかも画用紙なので、線を引くところからスタートしなければならず、書きながら目盛りが足りないことに気づいたり、多すぎて消したりしていました。

隣のクラスでは、同じ授業を外で行っていました。周りにあるものを使って数の仕組みを表すということで、子どもたちは木の枝や石、松ぼっくりなどを並べて数の目盛りをつくっていました。大きい石を並べて、間に小さい石を9個ずつ置いていったペアの子たちは、途中で大きい石の間隔が狭いことに気づき、並べる場所を変えていました。先生は、どちらのクラスでも各グループに声をかけながら見て回り、最後にお互いに仕上げたものを共有して終わりました。

授業を見ながら、私だったらと考えました。きっと最初から目盛りを印刷した紙を子どもたちに渡している、そして全員同じ数から始めるよう指示している、ということに気づきました。こちらの1クラス20人、サポートする先生付きという環境と違って、日本は1クラスの子どもの人数が多く、ほぼ1人で授業をします。だから、初めから目盛りをつけ、同じ数にすることで合っているかすぐに確認できるようにしたいけれど、子どもたちにとってはどうなのだろうと考えさせられる授業でした。
<研修目的>
大学生のころから、海外でどのような教育がされているか興味があり、アメリカの学校を見にいったり、イギリスの学校の指導案を分析したりしていた。そして、日本で教師となり、日本の教育現場の良さや疑問点をたくさん見つけることができた。日本の教育現場をある程度理解したうえで海外の教育に触れ、これからも日本の学校で働く自分が、日本の子どもたちのために自分ができることは何かを考えたいと思った。そして、双方の国の教育の良さを取り入れて、子どもたちに返していけるのではないかとも考えた。

また、これから世界で活躍する日本の子どもたちには、多面的な視野を持つことが大切だと思う。世界のことに目を向けるきっかけを作れたらと思い、参加を決めた。また、昨年度、今年度は英語専科を担当している。英語を学ぶ意義を感じることや、それが伝わったとの嬉しさ、もっと学びたいという意欲を子どもたちに持ってもらうために、まず自分がそのような体験をしたいと思った。英語力に自信をつけ、今後の自分の授業も改善を加えながら、子どもたちに自分の知識と経験を伝えていきたいと思う。

<研修概要>
期間:2023年7月22日~8月5日
場所:Tullamore Central School
(Hinkler St, Tullamore, NSW, Australia, New South Wales)
人数:就学前~高校生 53名

<学校の制度や様子>
小規模の学校であり、Kinder(最年少5歳)からSecondary(おそらく最年長16歳ぐらい)間で、子どもたちが53名という人数だった。主に小学生以下は複式学級であり、5歳から小学2年生までが一クラスで教師が1人+サポートティーチャー1,2人、小学3年生から小学6年生が一クラス、これをを2つに分けて教師が2人で子どもたちを見ている。

月曜日にはAssemblyという朝の集会があり、そこで校長先生が、先週頑張った子たちを表彰したり、先生たちの連絡事項を伝えたりしていた。また、最後には、オーストラリア国歌を歌って終わる。

毎朝、サポートティーチャーたちが、朝食を作り、希望者には朝食提供をしている。

授業は日本と違い1コマが長い。また、日本で言う20分休憩(長休み)にあたる時間は、ressesといい、子どもたちは教室の外で軽食を食べる。教師もスタッフルームに集まり軽食を取りながら話をしている。昼も同様に外で食事をし、そのまま遊びの時間に入る。教師はressesか昼休みにどちらかには、dutyとして子どもの見守りのために外に出ている。(外で食事をしている教師もいる。)

授業のときには、授業を担当する教師のほかに、サポートの先生が入ることがある。教員免許を持っていない人もいるようだが、仕事のサポートをしたり、授業についていくのが難しい子たちについたりと子どもたちにとっても、教師にとってもありがたい存在である。また、教師が休みの時は、外部から「カジュアルティーチャー」という代理の先生が来ることもあるようだ。

自閉症や学習に課題のある子たちも多い。サポートティーチャーがつくだけでなく、下の学年と一緒に学習をしている子たちもいた。
日本と違い、子どもたちが掃除をする文化がなく、クリーナーと呼ばれる業者が入る。

ほとんどの子どもたちはアクセサリーや時計をつけており、それについての指導はない。

教室の中は、さまざまな掲示物が貼ってある。子どもたちの作品や、算数の問題を解くときの手順、かけ算などである。図書室もカラフルで、万国旗が吊られている。この点はユニバーサルデザインの観点でシンプルになっている日本とは大きく違う。

<研修内容まとめ>
〇オーストラリアを学ぶ
[1]教育
「海外の教育は良い」「自由である」というのはよく聞く話ではあるが、根本的なところは日本もオーストラリアも同じであると感じた。子どもたちはしっかり学び、よく遊ぶ。教師たちは、今の子どもたちにどんなことが必要かを考えて授業を組み立てる。これが、教育の根本であり、個々に関しては、日本の教師もオーストラリアの教師も同じである。そのアプローチ方法や教育システムの違いはあるが、双方の国の良さを感じることができた。

~Kinder~
① 子どもたちを4つほどのグループに分け、12分を1タームとしていろんな学習をする。例えば、先生と一緒に短い物語を読みながら、中身について考えていく、国語のような授業。自分で単語を指さしながら読む練習。先生が言った単語を書く練習。文章を書く練習。フルーツタイム。フォニックス。mini単語テストといった内容であった。単語を書くときには先生は常にフォニックスを使い指導しており、低学年の子どもたちでも簡単な英語を書くことができていた。

算数の授業では全体で集まり、全員ができる内容を学習する。(例えば、音楽に合わせて5とびを言えるようにする。さいころをふり、出た目のたし算をする。)それが終わると、学年ごとに分かれ、その学年に合った学習をする。

→5歳の子どもたちは「8」を見つける授業で合ったり、ブロックを使ったたし算の学習をしたりしていた。子どもたちが実際操作して理解していくのだが、ここでのブロックは、いわゆるおもちゃのブロックのようなものを使っている。日本人の子どもたちが使う、算数ブロックはとてもいいツールであると実感した。

→年が上の子たちは、2桁+2桁の計算を考えていた。3種類の考え方があり、3種類すべてを使って、問題を解いていた。

③読み聞かせの時間もあり、子どもたちは楽しそうに物語を聞いていた。

④生活科の授業では、五感を使った活動が多く、水を体で表現したり、外で聞こえる音って何だろう?とみんなで外に行ったりと、子どもたちが楽しく学べる活動が多い。

⑤体育はマット運動を外で行う。始めにしっかりウォーミングアップや体力づくりをする。マットは、小さい子でも運べる折り畳みサイズ。後転の指導で使われていた坂道の道具に、ほとんどの子が後転をできていた。

~Primary~
①算数では、始めに全員で学習し、そのあと学年ごとに分かれる。先生は、どちらかの学年につき、新しいことを指導する。

②英語の授業は、毎朝のルーティーンとして、単語の書き取りがある。1週間を単位とし、毎日単語を書き、それを読む練習をする。そして、その中の言葉を使って、自分で文章にする。日本で言うと、漢字学習ノートを使っての漢字の学習という感じである。これについては形を変えて日本でも同じようなことができるのではないのではと考えた。
また、3つの絵カードが前においてあり、子どもたちが持つ説明のカードがどの絵に当てはまるものかということをみんなで考える授業もあった。

③劇の台本が配られ、それを読む練習をする。最後にみんなの前で発表する。先生は成績をつけていた。

~Secondary~
①一つの言葉について、意味、同じ意味の言葉を辞書を使って学んでいく。一度にたくさんの言葉ではないこと、同じ意味の言葉も合わせて学ぶという点は日本でも生かしたい。

②即興の授業がある。キーワードが書かれた紙を3枚配り、それに合った劇をグループで考え、見せあう。そして、キーワードが何だったかを相手のチームに考えさせるというもの。思春期の子どもたちのクラスであったが、みんなちゃんと話し合いに参加し、劇もしていた。

③学校で使うベンチや、バーベキューの鉄板を作る授業。子どもたち自身が鉄を切ったり、溶接をしたりしながら、下の学年の子たちのためにものづくりをする。音楽をかけながら作業を行っていた。

<日本との違い>
① 教科書・ノート 教科書を使い、教科書の流れに沿って教えていくのではなく、教師が今日の課題を提示して授業が進んでいく。ノートは基本学校に置いておき、必要な時に配って使用する。どの学年のノートも罫線である。文字を丁寧に書きましょう、姿勢を正しましょうなど、規律の面での指導は日本より少ないように感じた。

②プリント 教師が自作のプリントを使うことがほとんどなかった。日本では、ワークシートを手作りして子どもに使わせることがあるが、この学校では、市販されているワーク、もしくはその一部をコピーしたものを使用することがほとんどだった。ワークを使うことも、プリントを作ることも、双方にメリットデメリットがあるが、教師の負担軽減という面では大いに役立つと考えられる。また、子どもたちの指導に不都合なものもなかった。(ワークを使わないときは、ノートやホワイトボードに書いていることが多い)

③自分たちで学ぶ 複式学級であることも大きな要因であるが、子どもたちは自分で学ぶ時間が長い。また、そのようなときには真剣に話し合うこともあれば、冗談を言いあいながら課題を進めていくこともある。しかし、「学習は自分たちでするもの」という認識が根底にあるように感じた。グループで話し合い、全員が間違えた答えを出すこともあるが、そこから先生の話を聞き、自分たちの理を深めていく様子が見られた。

[2]文化
アボリジニの文化を大切にしていることが分かった。先住民だったアボリジニたちは、イギリス人がやってきたときに、迫害を受けた。このことは学校現場でも取り扱っている。そして、アボリジニの文化を教える先生がいて、言葉やアート、旗のことについて授業をされていた。同時期に、オーストラリアでは女子のワールドカップが行われており、そこでも、オーストラリアの国旗と共に、アボリジニの旗も掲げられていた。この旗はいたるところで見られる。また、学校ではアボリジニのアートを壁などに描いているところが多く、オーストラリアの人たちにとって、大切な存在であることが分かる。オーストラリアの国歌は美しく、前向きな歌詞であるが、その歌詞の中にアボリジニの人たちのことは入っていないということを教えてもらったのが印象的だった。

そして、オーガニックやエコの考え方も日本より進んでいる。オーストラリア産のものが多く、オーガニックやヴィーガンと書かれているものもたくさんあった。また、カフェで受け取る、カップやストローもほとんどが、コンポストできるものであったり、紙製だったりする。日常に当たり前にこのようなものや考え方が散りばめられており、オーストラリアの国としての環境への考え方が分かった。

[3]土地
広大な平野であり、動物を飼っている家も多い。朝は鶏の鳴き声が聞こえ、車で走っていると、牛、羊、馬、やぎなどたくさんの動物たちに出会う。また、野生の動物も多く、変わった鳴き方をする鳥やカンガルーを見ることもしばしばある。しかしその一方で、野生動物と車の衝突事故は避けられないようで、たくさんの動物が道端で死んでいるのも見た。そして、行った時期は冬だったが紫外線はかなり強い。オーストラリアの人々は、冬でもサングラスをかけている。また、空気も乾燥している。同じ州の中でも大きく違っており、ポートマッコリーという地域では、半袖で十分なほど暑かった。ちなみに、タラモア・ポートマッコリーは、シドニーと同じNew South Walesという州であるが、この州を横断するのには約16時間かかる。

〇日本文化を伝える
[1] 話の中で・・・
始め、子どもたちが日本のことをほとんど知らないということに驚いた。日本では、アニメや漫画は世界中で人気であり、旅行先としても日本はとても人気の場所である、という認識だった。が、田舎ということもあったのか、漫画やアニメも1部の子たちしか知らず、ある子は、中国、韓国、日本の地名がこんがらがっていた。一番子どもたちの認知度が高かったものは、「桜」と「ポケモン」だった。それでも、日本について興味は持ってくれているようで、「これは日本ではどうなの?」「日本語で○○は何て言うの?」などたくさん質問してくれた。

[2]文字
日本から、プリントを作って持っていき、ひらがな・カタカナの50音表や1年生で習う漢字の一覧を見せた。そして、文字を書いてみよう!ということで筆ペンを持参し、「こんにちは」「ありがとう」「コアラ」「侍」等の文字を書いてみた。
そこではいくつか反省すべき点があった。濁音は50音表に載っていないにもかかわらず、「ありがとう」には濁音が出てくる。この点々がどの文字につくのかが分かりにくかったようである。また、「こんにちは」の「は」を「わ」と読むことに対しても質問があった。私たちが英語を学ぶときに悩むように、日本語にも、小さなきまりがたくさんあり、それを日本人はちゃんと海外の人に分かるように説明することは難しいのだということを痛感した。
最後に、子どもの名前をひらがなで書いてあげて、写して書いてみるよう伝えた。ここでも、ひらがなで書いたことにより、小さい「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」が出てきてしまい、これについては反省ポイントだった。

[3]折り紙
和柄の折り紙を持っていき、何を作ろうか悩んだ結果、紙飛行機を作った。子どもたちは楽しく作り、飛ばしてくれていたが、一人の女の子は折り鶴を知っていたようで、「鶴、折れる?」と聞いてきた。折ってあげるととても好評で、自分でも折ってみたいと言い、難しいながらも頑張って折っていた。

[4]兜
日本から日本語の新聞を持っていき、兜を作った。小学生たちは「侍とは?」というところから始まり、画像を見せると「かっこいい!」と盛り上がり、ノリノリで折っていた。完成したらとても嬉しそうで、戦いごっこを始める子もいた。また、帰りにかぶって帰った子もいた。

[5]お箸
お箸自体が家にない子がほとんどで、持ち方から教えた。そのあと、持参した緩衝材を使って、何個、つまめるかの競争をした。意外とみんな上手だったが、難しく感じる子たちもいて、緩衝材に突き刺して運んでいたので、それは実は良くないマナーなんだよ、と伝えた。でも、どの子も興味を持って取り組んでくれて、「お箸が欲しい!」と言ってくれた子もいた。日本に来たときは、お箸でご飯を食べてみてねというと、とても嬉しそうだった。

[6]おにぎり
おにぎりを作るために、ふりかけと海苔、あと緑茶と梅昆布茶を持参していた。おにぎりで一番困ったのは、現地のお米がパラパラで固まりにくかったこと。また、子どもたちは素手で握ることに抵抗がある子もいた。そして、三角にするのが難しかったようで、机の上で山を作っていた子もいた。味はおいしいと言ってくれていたが、のりや梅昆布茶など、初めて食べる子どもたちが多かったようだ

<研究成果と展望>
教育目標・文化・歴史など、何もかもが違う国で学ぶことは多く、オーストラリアの良さを存分に感じることができた。また、改めて日本のすばらしさにも気づくことができ、視野を大きく広げることができた。

2週間、自分が楽しく過ごすことができたのは「人の温かさ」のおかげであると思う。みなさんに「受け入れてもらった」という経験をし、感謝の思いでいっぱいである。また、日本に来る外国の方々に対して、自分もこのような温かい気持ちで接したいと思った。そして、これは学校の子どもたちにも伝えていきたいと思う。言葉だけではない優しさの伝え方を子どもたちが学び、それを他者に
向けることで、子どもたち自身の成長、そして集団としての成長につながること願う。また、世界は一つであるということを実感し、「平和学習」にも生かすことができるといいと感じた。

教育現場は、日本と大きく違う。国としての制度や、学校ごとのシステムなど驚きの連続だった。しかし、「オーストラリアはいいな」「日本はこういうところがだめだのだ」という視点ではなく、「日本の良さを生かすためにはどうしたらいいか」「今ある制度や決まりを上手に使っていくにはどうしようか」という前向きな視点で日本の現場に戻ってくることができた。
オーストラリアでは、「ライフワークバランス」という言葉が会議で出されるほど大切なものだそうだ。仕事にやりがいを持ち、心身ともに健康で働けることは、とても大切なことである。私自身のことだけでなく、周りに目を向け、職員室全体が明るい雰囲気を持てるよう、自分ができることを考えたいと思った。

英語を話すことは大切なことである。自分の英語力をもっとあげたい、今のままではだめだと痛感したのはもちろんである。しかし、それはあくまでツールであり、人と人とのつながりは言葉だけでないということも感じた。このような経験から、「生きた」英語を、「話したい」と思える子どもたちに「楽しくて、分かる授業」ができるような教師になりたいと思う。

今回の研修の学びを、子どもたち、他の先生方に返し、教育の現場をより生き生きとした場所に変えていきたいと強く思った。

今週はギリシャやスロベニアから学校の先生たちが見学に来ていました。Mutalaa Kouluは、聞くところによると先生たちの教育という観点でフィンランドのコンペでいい成績をとったらしく、多方面からいろいろな人がやってきます。研修を始めてまだ数ヶ月ですが、この短い時間の中でとてもたくさんの国の先生方が訪問しています。インターナショナルに力を入れているとどの先生も言っているのが納得できるなぁと思います。

スロベニアから来た先生は20年以上教員として働き今月退職したとのことでした。9月からはエラスムスの学生としてまた勉強し始めるとおっしゃっていました。今回会ったスロベニアの先生以外にも、数十年働いてまた学生として学び直すという人に何人か会ったことがあるので、海外では日本よりいろいろな選択肢があって自由に自分のベストを選びやすい環境にあると感じました。

ギリシャとスロベニアの先生と教師の働き方についての話題になりました。ここ数年でどの国でも教師の働き方は大きく変化してきたようですが、やはりフィンランドが一番働きやすそうという話になりました。その先生の話によると、スロベニアではたまにサービスで働くことがある、という話であったり、ギリシャではなにを決めるにも会議が必要で、支援の子に対する決定も難しい時があるという話からでした。確かに、数ヶ月先生方を見てきて給料、休暇、教師の負担、保護者からの信頼という面でもフィンランドではワークライフバランスがとりやすいなーという印象がありました。話を聞きながら日本と比べ、日本の先生は本当に負担が多すぎると実感しました。ただ、そのフィンランドでも今のようになるのに10年以上時間がかかりゆっくり変化してきたと言っていたので、働く環境を変えるには時間と労力がいると感じました。
夏休み明け2週目からは短縮ではなく通常の時程で授業が始まりました。どのクラスに行っても新しい教科書をめくり、読んでみたり、「こらは何だと思う?」との質問と児童との返答を繰り返すというゆるやかな授業でした。たまにノートを使っている様子でしたが、児童たちは授業中でしたが、先生と話すように授業を受けていました。」

ある先生が説明してくれたところによると、頭も体も起きてないから、ゆったりとした授業をしているよと教えてくれました。たしかに二ヶ月の休み後なので児童も体が学校モードに切り替わるのに時間がかかりそうとみていて思いました。
新学期1週目が終わりました。各学年1クラスなのでクラス替えもなく、担任も異動していなかったらそのまま持ち上がりだったので教室も変わらずに学年だけ一つ上がるという新鮮味がないといえばないのかな、という新学期でした。周りの環境は変わらずともしっかり学年は一つあがり、ランチの時間や、最高学年は新入生のサポートなど、夏休みを挟み、少したくましくなった子供達を見ることができました。今は夏でフィンランドではなかなかあたたかい季節で最高だと28度、平均で24度前後と半袖で過ごしやすい爽やかな気候なので、休み時間になると6年生が一年生と一緒に遊ぶ姿や、今の季節にたくさんとれるベリーを集めている児童の様子も見られました。

今週は基本的に自分のクラスでの授業がメインでした。クラスのルールを確認したり、タイムスケジュールを共有したり、と事務的なことをしたり、夏休みの思い出を発表したり、と新学期の最初は日本と似ているような活動をしている先生が多かったです。

新しい学年になったということで、自分のプロフィールを書かせている先生がいました。その先生はただプロフィールを書くだけではなくて、サイコロを使って出た目によって一人一人違うプロフィールを作るということをしていました。少しの活動でも子供達がワクワクするような仕組みを取り入れていて、この方法は日本でもできるなといいアイデアを吸収できました。今週は初めということで9:00から13:00のタイムスケジュールでしたが来週から本格的に通常の授業が始まります。少しずつ体を夏休みモードから学校に切り替えて行きたいです。
約2ヶ月の長い夏休みが終わり9日から新学期が始まります。夏休み中は1人で1ヶ月のヨーロッパ旅行に行ったら、フィンランドのサマーコテージに招待してもらったり、、と新しい体験、初めて見るもの、人との出会いなどとても刺激的な2ヶ月を過ごすことができました。

そんな長い夏休みを終えて久々に学校へ行きました。新しい先生を交えてミーティング。一人一人自己紹介をするのは日本ではなかったことなので、先生方一人一人の言葉を聞けていいなぁと思いました。ミーティングは勤務体系や、職務に関する基本的なことが中心で、年度途中で参加した私は知らないこともあり、でも基本的なことは日本とそんなに変わらないかな?と思ったり。

ミーティング後は玄関に集まり、下足箱をどう使うか全員で話し合いをしました。全員で話し合う中で年や、年数関係なく自分の意見を言っている先生方の姿に、一人一人の意見を持ち、伝えることを大切にしている様子がわかりいい関係だなと思いました。

その後は、1人の先生が所有しているフローティングサウナに先生方と一緒に。船のようなものにサウナがついており、クルージングを少し楽しんだあと、サウナに入りそのまま湖で泳ぎました。サウナで歓迎会をするのもフィンランド流だなとフィンランドカルチャーを体験しました!
フィンランドの学校は一つひとつの授業が工夫されていて子供たちが主体的に授業に取り組むような仕組みになっているように思えます。どの教科でも学ぶべきことはたくさんありますが、特にアートクラフト、音楽の授業を大切にしているとある先生がおっしゃっていました。

その言葉通りで、アート、クラフトの授業では日本と比べとても高度な技術を学んでいる印象です。鉄を曲げたり伸ばしたり、穴を開けたり、角材から丸い棒状のものを切り取ったり、、。他にも編み物、刺繍など、自分の思い思いな作品を作っています。日本では道具の点からも木工の授業だと安全の面からも、同じことをするのはなかなか難しいなぁとは思いますが、子供達が小学校でとても実践的なことを学んでいる、という点で日本でもなにか取り入れられないかなと思います。
フィンランドに来て1ヶ月過ぎました。今年は異常気象のようで6月に入ってもまだ肌寒い気候ですが、とても快適にすごせています。大学が近いため、交換留学で来た学生友達がたくさんできました。いろいろな国の人と話すのはなかなか刺激的でとても楽しいです。

フィンランドの子供は思っていた以上にシャイで、それでもとても優しい子が多いです。フィンランド人はとても優しくいつも気遣ってくださいます。その性格から学ぶことも多く、自分を見つめ直すきっかけになっています。
成果
・カルチャーショックを受けることができた。
・人生で最も刺激的な日々。日本では味わえない体験ができた。
・英語を使うハードルが下がった。
 
本プログラムへの参加動機
 私は初任の小学校に6年勤め退職しました。ゲストハウスで働くなど旅人のような生活を2年間送り、その経験から海外文化、国際協力に興味を持ちました。JICA海外協力隊に応募したものの落選。合格するまで待つという選択肢もありましたが、早く海外に行きたいという気持ちが強く、知人の紹介で本プログラムを知り、自分の得意を生かして海外で働けることから応募に至りました。応募時点での英語力はかなり乏しく、筆記などの勉強はしていたものの会話はおぼつかないレベルでした。
 
受け入れ校の様子
 小1から中3までの年齢の子ども合わせて約400人のインターナショナルスクールでの研修でした。サポートスタッフを含めて先生は40人ほど。およその計算として、生徒約10人に対して先生が1人いるくらいの割合。日本と比べると人員面ではかなり手厚く感じました。
 
生徒の1日
毎日ランチタイムが違うことにまず驚きました。日本と違い、ランチは食堂でバイキング形式で食べます。生徒全員を一度に収容することができないので、食堂を利用できる時間が決まっています。また登校時間も日によって変わります。同じクラスでもAとBの2チームに分けて受ける授業もあります。1日のうち大きな休み時間が2回あり、その間は必ず外に出て遊ばなければいけませんでした。 
 
活動内容
授業見学が主な活動で、週に1度オプショナルな授業として日本文化クラブを受け持たせてもらいました。副校長からの提案では、固定の授業にサポートとして入ってもらえたらとのことでしたが、せっかくなのでいろいろな学年の違った授業を見てみたいと思い話すと、どの先生も快く授業を見せてくれました。日本との違いをたくさん知ることができました。詳しくは後述したいと思います。
また自分のクラブは週に1度でしたが、やはり準備にかなりの時間がかかるため初めての体験としてはちょうどよかったと思いました。クラブは1人で担当し、通訳などのサポートをする先生はいませんでした。楽しかった!と言わせたいと思い、意気込んで臨んだ1回目の授業は全く思うようにいきませんでした。練習した英語はほとんど出てこず、興味を持って質問してくれる子どもの言葉もうまく聞き取れず、打ちのめされたような授業でした。そこからできるだけ活動主体の授業にし、指示も2.3語でできるように覚えることで徐々に授業の流れを掴んでいきました。したことは簡単な日本語を使ったゲーム、折り紙、習字などです。
 
習字道具は日本から持って行きましたが、足りない分はアートの授業で使う筆を借り、下敷きは画用紙で代用するなどして行いました。授業後は毎回ヘトヘトでどっと疲れるのですが、子どもたちが日本語を覚えて廊下などで声をかけてきてくれるようになるのがとても嬉しかったです。

成果について
ここからは一番初めに書いた成果について詳しく話していきたいと思います。

カルチャーショックを受けることができた。
 2ヶ月という短い期間では何かスキルを伸ばすなど具体的な成長は難しかったですが、現地の生活や文化を知るには十分な期間でした。日本から遠く離れた地で生活する中で全く違った常識に触れ、これまでの自分の常識を疑うことができ、より広い視野を持って考えられるようになったと思います。その常識の違いについていくつか話そうと思います。
まず学校での授業について。フィンランドの授業は自分で課題を進めていくことが基本のスタイルです。授業の冒頭に今日の課題についての説明があり、あとは教科書やテキストを使って自分で進めていきます。教科書も自分一人で進められるような作りになっているので一斉に指導を聞く時間はほとんどありませんでした。プレゼンテーションを作るなどの調べ学習の時間も同じくらい多くありました。彼らはとても上手なプレゼンを作ることができ、人前で話すことにも幼い頃から慣れているようでした。作業は教室でしても廊下でしてもソファでしてもどこでも自由に選ぶことができました。
  
次に先生の働き方についてもかなり違いがありました。自主学習が中心の授業なので準備にかかる時間が少なく、さらにテキストなど印刷物の準備はサポートスタッフが全てしてくれます。特に驚いたのは、先生が私用でいつでも休めることです。フィンランドでは大学院を修了しないと先生になれません。そうした大学院生がstudent teacherとして代わりの先生を務めることがよくありました。彼らは前日にその日の授業の内容をメールで知らされ、1日の授業をこなしていました。日本の学校では前後の授業内容がわかっていないと授業を進めることがかなり難しく、先生は簡単に休むことができません。また授業数も少なく空きコマがあるため、その時間中に授業の準備や事務仕事を済ませ、ほとんどの先生が3〜4時には帰宅していました。
 
職員室はとても開放的で、よくお菓子パーティが開かれていました。日本の職員室の写真を見せると、「まるで工場のようだ!」と違いに驚かれました。これくらいリラックスして働ける環境は素晴らしいと思いました。

指導についても大きな違いがあり、日本のような厳しさはありませんでした。良い風に言うと、生徒の自主性を重んじた指導。悪く言うと、日本ほど学力保障はしてもらえない指導。そんな印象を受けました。日本ではみんな跳び箱を飛べるように!とか、漢字を覚えられるように!と全員ができるようにという指導が一般的ですが、フィンランドではそうした指導はありませんでした。学ぶ環境や内容は用意するから、あとは自分でしてね。というようなスタイル。やはり子どもなので勉強よりも遊びが優先して身が入っていない子もいましたが、授業を放棄したり途中で投げ出したりする子はいませんでした。中学生くらいの歳になるとほとんどの生徒が集中して授業に向かっていることに驚きました。日本では小学校までは頑張って勉強していても中学生になると反抗的になったり勉強から離れようとしたりする子がいますが、どちらかというと逆でフィンランドでは小学生の間は日本ほど集中して話を聞いていないことが多いですが、中学生にもなると落ち着いて学びに向かっていました。

授業内容、カリキュラムについて。日本との主な違いを挙げると、語学、宗教、性教育、お金の授業に大きく違いを感じました。メインとして行かせてもらった学校はインターナショナルスクールだったのでほとんどの生徒が低学年から英語とフィンランド語を話していました。日本と同じように単語の小テストがあったり文法について学んでいましたが、何より先生が日常的に英語を話して授業をすることが英語上達の秘訣のように感じました。地元のインターナショナルでない学校にも行かせてもらう機会があり、そこでは基本的にフィンランド語で授業が行われていましたが、それでも中学生くらいの歳になるとほとんどの生徒が英語でのコミュニケーションができるようになっていました。宗教、性教育や健康に関する授業、お金や経済について、調理、環境教育など、さまざまな面でより実践的な、これからの生活に役に立ちそうなことを学んでいる印象を受けました。驚いたのは、中学生で起業ゲームの授業がありチームごとに会社を作り利益を競い合うゲームをしていました。またある先生に聞くと、以前は教科書がこれまでの倍くらいの厚さがあったそうでカリキュラムの見直しがこの数年でどんどん進んできたと言っていました。日本では英語教育やお金の教育が重視されてきているもののその他のカリキュラムが削減されず授業時数も増えてきています。フィンランドでは日本に比べ授業時数が少ないのはもちろん、放課後に塾のような追加の学習を行うような子どもは少ないそうです。私の考えとしては、日本のカリキュラムでは子どもが覚えられるキャパシティを超えていると思うので不要なものは削減していくべきだと思いました。ただ、日本の学校の授業の質についてはフィンランドに劣っていないと思いました。子どもの能力を引き上げたり、子ども同士の考えを共有して思考を深めたりするという点では日本の授業の質は世界に誇れると思います。
 
次に生活の違いについて。フィンランドにいるとよくリラックスという言葉を聞きました。職場でも先生たちは休憩のたびにコーヒーを飲み、家でもソファに座ってくつろぐなどの時間を毎日大切にしているようでした。仕事が終わるのが早いので、早めのディナーを取ってからスイミングに行ったり、ジムやヨガ、クライミングなどもしました。

人生で最も刺激的な日々。日本では味わえない体験ができた。
日本語の一切通じない土地で生活することはただ普通に暮らすだけでも毎日とても刺激的でした。それに、ホストファミリーや現地でできた同僚の友人はたくさんの体験をさせてくれました。焚き火やハンティング、ハイキングに行ったり、ホストファミリーの別荘へ行ったり、本物のサンタにも会いました。真冬の川に入ったり、屋外サウナの後で雪の上で転がったりと、日本では考えられないような体験をすることができました。 
  
英語を使うハードルが下がった。
海外に行くことを意識し出してから日本で英語の勉強をし始め資格としてTOEICを受けたりもしましたが、実際に生活し始めると咄嗟に出てくる英語はほんのわずかな単語だけでした。はじめは、あれだけ勉強したのに・・・と自分の英会話力のなさに肩を落としていましたが、それでもせっかくの機会なのでできる限り積極的にコミュニケーションの機会を増やせるように努めました。拙い英語でもなんとか自分の気持ちは伝えることができ、使う機会を増やすと自ずと英語が覚えられるようになってきました。足りない英語を補うように勉強することでインプットとアウトプットを効率よく組み合わせることができ、日本にいる頃よりも圧倒的に勉強のモチベーションも上がりました。日本にいるとなかなか使う場面を想像して勉強することは難しいと思いますが、やはり英会話ができるようになるためには声に出して話すことが最も大切だと思いました。日々生活していると、たとえ文法がめちゃくちゃでも何か声に出さないと会話できないので強制的にアウトプットの機会が作れました。もちろん文法を覚えることはとても大切ですが、英会話の場面を意識した学習ができているかできていないかで、その勉強が英会話に活かせるものになるかどうかが大きく変わってくると思いました。とにかく瞬間的に声に出して言ってみる、言えなかった部分を補うように勉強する、という繰り返しで少しずつ英会話は上達していくと思いました。2ヶ月では英語が上達したと言えるほどの成果は得られませんでしたが、学習のコツは掴めた気がするのでこれからも学習を継続していきたいと思います。


時が経つのは早いもので、先週で10ヶ月の研修期間が終わりました。
こちらでは小学校の卒業式はなく、定期的に行われていたassemblyで1年を締めくくりました。assemblyでは各クラスの写真がスライドショーで映し出されたり、6年生がカップソングやダンスを見せました。最後ということで多くの保護者の方々も来られ、体育館は大勢の人で埋め尽くされていました。そんなassemblyの最後に、私は校長先生に名前を呼ばれ前に出てくるよう言われました。そして、担任の先生からお礼のスピーチと子どもたちからカーネーションの花束のプレゼントを受け取りました。そして大勢の子どもたちが寄ってきてハグをくれ、温かい拍手に包まれました。私は幸せで涙が止まりませんでした。

この10ヶ月、色々な不安に立ち向かったり、自分自身とたくさん対話してきたように思います。そして、学んだことがたくさんあります。

私はこの研修に参加するために教員を退職しました。私の働いていた県では休職制度が適応されたなかったからです。そのため、研修前は無収入になることに不安を感じていました。それは、少なからず収入が私のモチベーションにもつながっていたからです。けれど、この研修に参加して気づきました。私が頑張れる源は人から必要とされることでした。子どもたちや先生から「次はいつ私のクラスに来てくれるの?」「次のプレゼンはいつ?」「来年もいて欲しい」などと言ってもらえることが私の喜びでした。そして、周りの人からたくさんの喜びをもらい、その期待に応えよう、もっと喜んでもらえるようにという思いで、最後まで全力で頑張ることができました。

そしてもう1つ学んだことは、この研修で一番大切なことは言語ではなく、自分が何を伝えたいかであるということです。assemblyでの担任の先生のスピーチの中にも、「文化が違っても、どんな言葉を話そうと...」というフレーズがありました。確かに私の語学力はまだまだ未熟でしっかりとしたコミュニケーションのためには不十分です。それでも、こうして子どもたちや先生たちと絆をつくることができました。きっとこの研修で参加者各々に必要とされるのは、何を伝えたいかという思いだと思います。語学力は、その思いがあれば必ず周りの人が手助けをしてくれます。私は研修を終えて、自分の思いは言語に関係なく人に伝わるものだと学びました。

そして今、研修に参加すると決めたあの時の私の決断は、間違いでなかったと確信しています。
こんなに素敵な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
フィンランドでの生活も残り一カ月となりました。相変わらず忙しい毎日を過ごしています。幼稚園から大学まであちこちの学校を見学させてもらうことで、フィンランドの教育の「全体像」が見えてきました。文献を読むことだけでは分からない「現地の状況」を知ることができ、私がここに来たい意味はここにあるのだろうと思っています。

 また、様々な場所を訪れると、そこに新たな出会いがあります。そこで「教師」「学生」「父親・母親」「祖父・祖母」「現地人」「外国人」など様々な立場の人たちと話をすることで、それぞれの視点から考える「教育」について意見を聞くことが非常に楽しいです。自分とは異なる経験をしてきた人たちの話しを聞くことは大変興味深く、貴重な体験をすることができています。

 時間がいくらあっても足りないと感じる日々ですが、帰国の日は着々と近づいてきています。一つひとつの出会いを大切にし、また、支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、最後まで充実した生活を続けていきたいと思います。
お茶体験をしました。抹茶の粉が足りなそうだったので、日本から追加で送ってもらいました。
「おもてなし」を味わってほしかったので、ペアを作り、主人と客の役割を交代でやりました。お菓子は、こちらの「RICE CRISPIES」という雷おこしに似たお菓子と日本のぽたぽた焼きを使いました。ぽたぽた焼きが人気でした。抹茶は、苦かったようです。絵の付いた懐紙を使ったので、興味深そうでした。
  雪で覆われた景色を見ると、初めてフィンランドに来た日のことを思い出します。「1年」という時間は長いようで本当にあっという間でした。しかし私がこのように「あっという間」と感じることができるのは、ここで過ごす時間が本当に素晴らしい時間だったからだと思います。

 ホストファミリーもホストスクールの先生たちも本当にあたたかく迎え入れてくれ、私はいつも笑顔で過ごすことができました。恵まれたことに、「辛い」「悲しい」と思うことは一度もありませんでした。唯一「悲しい」ことと言えば、帰国後ここに戻ってくる日が確定していないことくらいです。でも、いつの日か必ず、もう一度フィンランドを訪れたいと強く思っています。

 一年間続けた「日記 兼 レポート」はかなりの容量になりました。日々の出来事を日記形式で写真ととも書き溜めたので、帰国後はこれを一つの本にまとめたいと思っています。成果を形に残すことができるということは達成感にも繋がるので、毎日コツコツと続けてきて良かったなと思っています。(これは、今後留学を予定している人たちに自信をもっておすすめします)

 帰国に際し、たくさんの人たちから「ありがとう」という言葉をかけてもらいました。今の私の心は、一言では到底表すことのできない、充実した温かい気持ちで満ちています。

 今後の私の目標は、この経験を活かして次のステップに進んでいくことです。まだまだ自分の可能性を信じているので、今後も学び続け、飛躍を目指していきたいと思います。それと同時に、自分を同じように学ぼうとしている人たちへのアドバイスや、子どもたちの可能性を広げるサポートに力を入れていきたいと思います。自分に何ができるのか、考え始めるとワクワクした気持ちになります。

 最後になりますが、このような充実した経験ができたのはたくさんの人たちのサポートがあったからです。支えてくれた全ての人々に心から感謝し、同時に今後も成長し続けることを約束することで、少しずつ恩返しをしていけたらと思います。ありがとうございました。

ALL IS OK. You choose.しなければならない、ではなく、自分で決めなさい。
この言葉は、はじめは素晴らしいと思っていましたが、だんだんと苦しくなってきました。
自分が選択しないと誘ってはもらえません。日本の文化として遠慮するという行為がうまく通じずにただの行きたくない、ととらえられ、気持ちがすれ違ったり、食べたいときに自分で食べるという習慣も勝手に冷蔵庫を開けることに抵抗がある日本人にとっては気を使いうれしいことに体重が減っていきました。外国で暮らすということは素晴らしい発見もたくさんありますが日本の素晴らしさもたくさん感じることができました。
年も明け、学校に子どもたちが戻ってきました。お正月ということもあり、教える内容が盛りだくさんです。日本のお正月をテーマとした絵本を読み聞かせしたり、昔遊びを取り入れました。子どもたちも興味をもって取り組んでいます。特に、紙皿でコマ作りをした時はとても楽しそうでした。書き初めについても説明をし、その後、筆を使って漢字を書きました。私が住んでいるところは自然がとても豊かということで、それぞれの学年で「山」「川」「森」「木」「月」「土」の漢字を書くことにしました。

 また、音楽の先生から日本の歌を教えたいので一緒に授業に参加してほしいとの依頼があり、お正月の歌の歌をみんなで歌いました。高学年の先生からは、折り紙クラブを作りたいので一緒に参加してほしいなどの依頼も受け、積極的に参加しています。

 最近、自分の英語に少し変化を感じました。以前は毎回授業で自分が何を話すのかを英語でノートに書いていました。日本語から英語へと訳していたわけですが、今では、日本語を考えず、英語がすっとでてくる時があります。
この時期は、明るい時間が6時間くらいしかなく、曇りや雪の日が多いと一日中暗い感じです。私の場合、英会話もすらすらというわけにはいかないので、日本にいるときのように、気楽に友人と会ったりスポーツクラブに行ったりして楽しんだりリフレッシュしたりできません。
とは言うものの、近くにある室内プールにはたまに泳ぎにいきますが。(^_^;)

ホームステイでなく、別な学校(スエーデン語の高校生のよう)の寮に入れてもらっており、独り暮らしになれた私には気楽でいいのですが、朝食の短い時間に高校生と食堂で挨拶を交わす程度の付き合いしかできません。従って、学校の休みの時期は人との交流がなくなってしまいがちです。

そこで、クリスマス休暇が4週間ほどあったので、思い切ってバルセロナとイナリ湖畔に旅行に行き、思った以上に貴重な体験ができました。外国語に囲まれた環境なので、それなりに会話力はアップしていると思いますが、私の場合ジョークを言って笑いあったり深い話をするまでにはまだ時間が必要です。
学校での流行から体調を崩しました。喉の痛みに始まり、熱、鼻水、咳と症状が出ました。日本との暮らしと比べて思ったことです。

①薬に頼りすぎない:こちらは物価が高いこと、また薬局が日本のドラッグストアのようにあちこちにあるわけではなく体調が悪い時に気軽に行ける距離にないことから、スーパーで買えるものの中で体調不良にいいものを購入しました。みかん、はちみつ、レモンティー。しょうがとはちみつの飴。米と卵とだしで雑炊。ビニール袋を三重にしてアイスノンを作りました。
体温計がないので解熱は経験則で判断しました。それでだいぶよくなりました。ちなみに鼻をかむティッシュは日本から持参したので肌は荒れませんでしたが、こちらの紙でかむと100%荒れると思います。キッチンペーパーレベルの硬さのものです。

②マスクを外でつけない:こちらの人はマスクをつけて出歩く人を見ると、重病人or毒テロリストor手術を抜けてきた医者と思うそうです。ヨーロッパ人はアジア人のマスクの原因は大気汚染のためと思っており、風邪予防とは思っていないのでかなり注目されるとのこと。同じ学校の先生が日本に住んでいたこともあって教えてくださっていたので私は注目を浴びずに済みました。
しかし周りの人がマスクを着けずに咳をあちらこちらでしているのを見て、どう予防すればいいのか?と悩みました。こういうのは日本人特有の感覚なのでしょうね。自宅ではマスクをして寝たので乾燥を防ぐことができました。

③病院は最後の手段:こちらは、体調が悪くなったら3日くらいは休養して様子を見るようです。病院に行こうにも、予約の電話をしてその日に行けることはなく、待たなければならないため、こちらの人たちは「病院に行けばいい」ではなく「病院に行かないでもいいようにしよう」を考えの根底に持っています。自立した暮らし、というものとも関連性を感じました。
今回、体調不良から異文化を学習しました。
今月、「お箸の使い方」を授業で行いました。授業の初めに普段私たちが食事をする時に使う箸と、日本から持参していたクッキング用の箸を見せ、どんな違いがあるのか考えさせました。「長さが違う。」「色が違う。」と答えが返ってきました。
子どもたちは割り箸をレストランで見たことがあるので、箸は食べることに使うと知っています。そこで、「この長い箸は何に使うのでしょうか?」と質問しました。すると、「ヌードルを食べる時に使う。」「髪飾りに使う。」「ドラムをたたく?」などなど、たくさんの答えが返ってきましたが、クッキング用とはどの児童も思わなかったようです。答えを言い、使い方を説明すると驚いていました。

クイズをした後、割り箸を配りました。箸入れは1つ1つ手作りです。児童の中には、「この箸入れ、先生がつくったの?すごい!!!」と折り紙の箸入れに気が付き感動していた子もいました。割り箸は日本から持参したもので、どの学年にもプレゼントをしました。
授業は、大きめのマカロニと小さめの豆を用意し、マカロニは1点、豆は3点と点数を決め、お箸の使い方を教えた後、ゲームを行いました。「お箸の使い方」の授業は2回行ったのですが、2回目になると使い方も上手になり、私も嬉しかったです。

高学年では、youtubeで日本のアニメを見せ、冬の日本の過ごし方や習慣を紹介し、カナダと日本の違いを見つける授業も行いました。アニメは日本語ですが、日本の家庭の様子や学校の様子も楽しく紹介することができるので、とても有効だと思いました。
後半は、クリスマスも近くなるので、クリスマスカード作りを行いました。幼稚園児から5年生までいるので、サンタの折り方や、画用紙の大きさなど、難易度を変え行いました。折り紙サンタはとても喜ばれました。作った後は、クラスや廊下に掲示をして友達の作品を見ながら楽しみました。

私は授業の最初に毎回歌を歌わせています。何回も何回も歌っているので、私が歌わなくても自分たちだけで歌えるようになりました。もう4曲目になります。授業の内容を次の授業の中で毎回復習することで、忘れずに覚えることができています。
12月に入ってから、各家(これまでのホストファミリーや学校の先生方、友達)のクリスマスパーティーに招待され、ゆっくり4月からのことを話す時間があったのですが、そこで私の英語力の上達を褒められる機会が多くありました。自分自身では感じていることではなかったので驚きましたが、複数の人たちからの言葉にとても嬉しくなりました。

 ただ、特別英語の勉強を熱心にしているわけではないので、自身でその理由を考えてみました。「他の日本人とは違う」という言葉もあったので、何が違うのかも考えてみました。

 私の結論は、「答えを出すスピード(判断力・決断力)が一つのポイント」ということです。

 これは私が教師として子どもたちにぜひ身につけて欲しいと願っている力の一つですが、判断力・決断力の不足は、成長の機会を逃してしまうのではないかと考えました。

 時々出会う日本人旅行者などの様子を見ていると、相手からの投げかけに(問い)に対して「どちらでも良い」「ひとりでは決められない」「分からない」という答えでモゴモゴしている人が多いような気がします。

 これは私の性格ですが、基本的に相手からの投げかけに対してスパッと答えを出すので、その結果会話がスムーズに進行し、自然と会話量も増えていったのではないか。そしてこれが上達のポイントだったのではないか、と考えました。

(ふと、「Noと言えない日本人という言葉があったな...」ということも思い出しました。)

 「空気を読む」「周りの様子に気を配ることができる」という習慣があるのは日本人の誇らしい部分でもあると思いますが、時にその度が過ぎるのは、自分の成長のチャンスを逃してしまうのではないかと思います。

 さて、私は会話力の上達を褒められましたが、「英語で文を読むこと、書くこと」の上達はまだまだだと感じています。今後はそちらにも意識を向けつつ、それでもやはり今の「英語を使って実際にコミュニケーションをとることができる」という貴重な環境・時間を楽しんでいきたいと思います。
 9月半ばより引き続きケンブリッジにあるImpington Village Collegeで日本語を教えています。生徒は7年生(11,12歳)から13年生(17,18歳)です。

 最近授業で紹介した日本の運動会の様子が興味深かったようです。親による場所取り、普段より豪華なお弁当、組体操やパン食い競争などを紹介しました。応援合戦のビデオを見せた際、「(応援団長は)どうしてのけ反りながら話すの?しゃべりにくそうなのに。」と聞かれ、日本人は当たり前に感じていることを再確認する機会になりました。

 年末年始の紹介で、えべっさん参り、西宮神社の福男選び(開門と同時に一斉に参加者が走り出し、1番から3番を決める行事)も興味深くビデオを見ていました。

 折り紙で手裏剣を作る授業も楽しんでいました。良く知られているので、すでに折ったことがある生徒も何人かいましたが、アニメや漫画の影響もあり、やはり人気があります。みな、好きな色の折り紙を選ぶのが楽しそうでした。
胸にポピーをつけて、戦争で亡くなった人々を追悼します。学校では、日本の「原爆の子の像」の話を上級生たちが寸劇で紹介し、平和の大切さについてプレゼンテーションしていました。平和への意識の高さを感じ、日本の教育現場でのヒントになりそうだと思いました。

そのほか、SLEEPINGDAY (学校でのお泊り会)、スケート教室など、イベントがたくさんあり、あっという間に時間が過ぎていく印象です。
食べ物よりも・・・

こちらで働かせて頂いて3か月が経ちました。キンダーガーデンからグレード9まで最低1回はどのクラスでも日本についての紹介をさせていただきましたが、日本のおもちゃを作って遊ぶことがどのクラスでも反応が良かったように思います。紙相撲、紙コップけん玉、折り紙の手裏剣などを作りました。食べ物は食べなれていないと奇妙に感じる子供もいるようで、好き嫌いがはっきりと分かれました。

折り紙がよく知られているのは私にとって嬉しい驚きでした。もともと好きなこともあり、子供の発達に合わせてレベルを変えて紹介しています。もっと折り紙を持ってくればよかったと後悔しているくらいです。

和柄の折り紙や両面色付きの折り紙は折り慣れてはいない子供たちには不向きでしたが、ちょっとしたプレゼントを作るために使用しています。こちらで手に入れた折り紙は両面折り紙で500枚入りですが1200円もしました!今はクリスマスシーズンなのでサンタクロース・クリスマスリース・クリスマスツリーなどの折り紙を紹介する予定です。
10月はハロウィンということで、クラスでジャックランタンを折り紙でつくりました。幼稚園児から5年生まで教えているので、折り方のレベルを変えたり、折り紙の大きさを学年に合わせたり工夫をしました。

また、今月は日本とカナダの違いには何があるかということをトピックとして授業を行いました。子どもたちからはたくさんの意見が返ってきました。食べ物・洋服・行事・言葉・時間・お店などがあがりました。「マクドナルドは日本にもあるよ。」と話すととても驚いていました。その後、日本から持参したマクドナルドのカップとカナダのカップを比べてみることにしました。日本のカップの小ささと、カナダのカップの大きさに子どもたちも、先生もびっくりした様子でした。日本のLサイズとカナダのMサイズを比べると、カナダのMサイズの方が少し大きかったからです。このカップの大きさ比べは担任の先生も興味を示し、どのサイズが自分たちにとってベストなのかを考えることにしました。

授業以外のことをお話したいと思います。今月はThanksgivingや Halloweenと日本にない行事がカナダではありました。
特にThanksgivingは家族で過ごす大事な行事です。私は寮に住んでいるので、どうするのかなぁと前日まで考えていました。しかし、学校のスタッフが家においでよ!と誘ってくれたのです。

またHalloweenも、かぼちゃでジャックランタンを作るから、放課後家においでと誘ってくれたり、夕食に誘ってくれたりと、まるで本当の家族のように接してくれました。本当に学校のスタッフに感謝しています。今までコミュニケーションを大切にすごしてきたことが今に繋がっていると実感しています。
宗教の先生から日本の宗教について話をしてほしいとリクエストが来た。
日本の公教育では宗教色を出さないので宗教について語った経験はなく改めて勉強した。
ちょうど新天皇の即位の年とも重なり、神道と仏教が混在する日本人の生活について写真を交えて話す。教科書を見せてもらうと日本の神道について詳しく載っていた。私たちがよく知らないことも遠いフィンランドで学習してもらってると思うと嬉しくなる。あなたの宗教は何ですか?と聞かれて答えられない日本人がたくさんいる。私も然り。でも祭りを楽しみ、神の御利益をいただくために手をあわせ、お守りを買っておみくじを引く、日本人は心のどこかに神道の精神を持っている気がした。
「日本語は難しい、けれど、すばらしい」
ホストファミリーは日本語を勉強していて日本語を教える機会がたくさんある。基礎的な日本語だから簡単と思っていたが難しい。フィンランド語も難しい言語だが日本語も負けず劣らず難しい。同じものでも言い方がいくつかあったり、どんな時にどちらを使うのかということを明確に教えられない。助詞「は」「が」のちがい、動詞の語尾の変化など難しい言語を使っているんだなと実感する。簡単な歌で覚える日本語として選んだ曲は「島人の宝」繰り返しが多く、身の回りの簡単な単語で組み立てられた歌詞である。これが作られた背景も併せて説明するとなおいい。ほかにもいい歌はあるのだが日本独特の言い回しや単語を説明するのが難しい。日本人しかわかりえない感情の表現、あらためて日本語の美しさを感じる。
クリスマスを楽しむ季節となりました。各家々、ヘルシンキの街並み、どこもとてもきれいにライトアップされています。

さて、今回はこれから海外に留学する方へ一つアドバイスができればと思います。

それは、「まずは何事も積極的にチャレンジしてみること」です。当たり前のことかもしれませんが、私はこの「基本」のおかがでたくさんのチャンスを得ることができました。

日本文化(日本語)の授業依頼はもちろん、通常の授業のサポート、放課後や週末に映画やコンサート、パーティーへの招待など、本当に多くの誘いを受けることができています。それも特定の限られた人だけではなく、研修先の先生方やホストファミリー、友人、さらには「友人の友人」からも声をかけてもらっています。

これは、私が「とても温かい心遣いのできる、素敵な人たちに囲まれて生活することができている」という恵まれた環境にいることも理由の一つですが、先日ふと「私はたくさんのイベントに参加することができて幸せだ」という話をしたところ、「それは、あなたが『どんなことでも、なんでもやってみよう!!』という姿勢だからよ。私たちも誘いやすいもの」という返事が返ってきました。

これが、私がこれから留学をされる方に伝えたいエピソードです。

積極的な方、控えめな方、それぞれ性格は異なると思いますが、誘う側として考えたら「あの人なら楽しく参加してくれるかも」と思える人に声をかけることが多いと思います。

嫌なこと、辛いことを無理して続けることはありませんが、「まずは一度チャレンジしてみる」ということは、大切なことだと思います。(その挑戦の中で新しい出会いを得る機会も多くありました。)

当たり前のことですが、改めてお伝えできたらと思います。

これからも一つひとつの出会いに感謝の気持ちを忘れずに、残りの数カ月もまだまだ楽しみたいと思います。

フィンランドの教育のすばらしさを見つけ、今の日本の教育のあるべき姿を考えるためにここに来ました。

まず違うこと、先生たちが怒らない、子供もひとりの人格として認めている。その状況の最たるものが子供は教師をファーストネームで呼ぶ。(違和感)

次に、日本から持って行った教師の必須用具赤ペンが何の役にも立たない。教師は評価しない。〇×をつけない。〇などの評価を教師からもらうために学習するのではなく内発的動機で学習に臨むことを1年生の段階から経験させる。型にはめる日本の教育と違って、なんでもあり、教室にはソファーがあり、学校は楽しいところをアピール?×だなんて付けたら子供のモチベーションが下がる。(つい間違いを指摘してしまう)

そして何より、少人数指導!!クラスの人数も多くて20人程度、それでも2グループに分けての指導が行われる教科もある。それだけ専科の先生やアシスタントの先生がたくさんいる。子供たちの教材はもちろん給食費も無料、教育にお金をかけていると感じる。1日4時間から6時間の授業、掃除もなければ給食指導も委員会活動もない、ランチ、スナックをとり、子供も教師も3時には下校。(プレッシャーが少ない)

つくづく日本の教師は頑張っていると思います。でもそれが子供を幸せにしているでしょうか?教師自身も身を削って、子供たちもそれにこたえようと頑張っている姿は美しくもあり、悲しくもあるような気がします。少なくとも今の日本の教育に耐えられなくなっている教師や児童がいることは事実です。

文化が違うのですべては受け入れ難いですがこれからも新しい教育の形を考えていきたいと思います。
日本の音楽を中学生に向けて紹介します。音楽の先生が用意されていたパワーポイントには、尺八、琴、三味線、太鼓が紹介されていました。私は今現在、日本の伝統音楽を取り入れているアーティストや音楽として、ドラムTao, 吉田兄弟とモンキーマジックのコラボ、きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」を紹介しようと思っています。
小学校3,4年を中心に授業のアシストに入っています。

教科間をまたぐ授業の進め方が気に入っています。例えば、理科で学習した魚の体について。理科で学んだあとにArtの授業で魚の作品を作ります。その作品をiPadで写真に撮り、画像編集で体の部分(尾びれやえらなど)を英語で入力します。それに録音機能を使って尾びれは何のためにあるのか、えらの働きは何かなどの説明を英語で録音し、先生に提出します。理科・美術・技術・英語をMIXさせているところは、子どもたちも内容が頭に入りやすいだろうと感じました。

その魚の単元に日本文化も入れてもらい、折り紙で魚を作る活動をしました。実物投影カメラで手元の様子を写しながらでしたが、子どもたちにとって端をそろえて折るなどの細かい作業は大変そうでした。折り紙はORIGAMIという言葉そのままで通じる有名な文化で必ず喜んでもらえますので、おすすめします。
9月半ばよりケンブリッジにあるImpington Village Collegeという学校で日本語を教えています。生徒は7年生(11,12歳)から13年生(17,18歳)です。週に15時間ほどイギリス人の先生のアシスタントとして授業を受け持っています。

この学校では、日本語は正規の選択授業で、生徒は11年生終了時にGCSE、13年終了時に国際バカロレア(IB)というテストを日本語で受験するので、単に文化紹介にとどまらず、生徒に日本語を習得させるために、先生も必死です。10月後半には希望者向けに10日間の日本への語学研修旅行もあります。生徒がなじみやすいように、「辞書形」ではなく「ます形」から日本語を導入しているのが興味深いです。

ICTの活用も盛んで、授業でQuizletやKahoot、Japan Foundationのサイトなどを利用したり、生徒自身もAkebiやWrite it Japaneseなどのアプリをよく使っています。先生は学校のネットを通じて、生徒たちに宿題を提示したり、役に立つサイトのリンクを伝えたりしています。

おもしろかった授業は筆ペンと筆を使った書道・書写の授業をした際に、自分の名前をカタカナと漢字で書いたのですが、漢字はKanji Zoneというアプリで意味なども確認しながら、生徒が自分の名前を考えるのが、とても盛り上がって楽しかったです。(イギリスに来る前にフランスでも授業で生徒たちに漢字で名前を書いてあげたのですが、私が考えて一方的に伝える、という形であまり盛り上がらなかったので、今回、前回のやり方を振り返る良い機会になりました。)

日本の食べ物を紹介する授業でのキャラ弁や給食の紹介も興味深かったようです。学校にいる時間のほとんどが日本語の授業ですが、先生がベテランでいろんなスキルを持っていらっしゃるので、とても勉強になります。最近やっと、それぞれ週1時間ほどですが、フランス語と英語の授業にも参加させてもらえるようになりました。
長い夏休みが終わり、9月から新学年がスタートしました。

4月から約3ヶ月間お世話になったkindergartenでの研修を終えて、今年度からG1-G12の各クラスが研修の中心とななりました。また、"授業サポート"という形に加えて、"主授業者"としてクラスに関わる時間もいただけることになりました。

具体的には、G3-G5の「Social Study(日本文化)」を週2ブロック、「体育(サッカー)」を週2ブロック、G6-G8生徒中心の「日本クラブ」など、午後の全授業時間帯で授業を担当させていただいています。午前中は「授業サポート」という形でクラスに行き、実際には他の先生方の「授業見学」をさせていただいています。生徒たちとinteractiveに授業を展開していく研修校の先生方の授業はとても参考になります。日本で私が採用してきた類いのアプローチとの違いに気づくたびに、「もし自分だったらどうするだろうか?」と思いを巡らせています。

さらに、毎週木曜日に現地の「公立」の「高校」で「Literacy」の授業を見学させていただく機会もいただいています。私は公立の高校教員なので、予てより「公立」の「高校」の様子を見たいと思っていました。本当に貴重な機会をいただいているなーと感じ、毎週楽しみです。どんな教材を使用しているのか?現地公立高校生の提出シートにはどんなことが書いてあるのか?教室環境・機材・掲示物などはどうか?テキストの語彙レベルや単語テストの語彙レベルは?等々、見て、手に取ることで分かる「実際」があります。

教育関連の指南書は日本でも読めますが、ネイティブの公立高校生が自分の考えをまとめた提出プリントを全員文読むチャンスは滅多にありません。使用語彙、スペリングの正確さ、文法の精度、など「気づき」がたくさんあります。これは、日本の公立高校に戻って、目の前の生徒たちの英文を読んだり添削したりする際に、1つの参考になるに違いありません。また、担当教員の指導手順についてもpre-while-post readingなどについては日本でもよく聞きますが、こちらでの実践方法は、日本の一般と少し異なっているように感じました。この点もとても参考になっています。

以上のように、夏休み前の3ヶ月と大きく状況が変わりました。私を気にかけて、夏休み中に様々な調整に御尽力くださった研修校の教職員の方々への感謝を胸に、残された数ヶ月間で精一杯恩返しできるよう、一生懸命授業作りに尽力したいと思っています。


研修が始まってから2週間が経過しました。私の行っている小学校は、全校生徒は200人ほど、先生方は20名ほどです。フィンランド人ばかりのクラスとバイリンガルクラス、インターナショナルクラスと3種類あり、私は主にバイリンガルクラスに入っています。ほとんどの授業が英語で行われており、算数や理科、家庭科、図工、体育で子どもたちのヘルプをしています。3,4年生を見ることが多いですが、英語での会話ができる児童たちなので、コミュニケーションはとることができています。少しずつ、名前も覚えてきてくれています。

職員同士はフランクで、職員室もカフェのようなレイアウトです。フィンランド人はとにかくコーヒーが好きで、休み時間のコーヒーが欠かせないみたいです。甘いものの差し入れをするとあっという間になくなります。

日本を紹介する授業はまだ先のようですが、今のうちに授業に入り、児童たちとの関係を築きながら、先生方の指導のノウハウを学ぶ良い期間にしたいです。寒くなってきましたが、休み時間は全員外に出て遊んでいます。
長い夏休みも終わり、いよいよ学校がスタートしました。新学期が始まる前の8月下旬には学校全体のスタッフが集まり、ミーティングが行われました。といっても、日本のような職員会議の雰囲気とは全く異なるものでした。軽い軽食を取りながら、ちょっとしたパーティのような雰囲気です。「welcome back!!!」と会う人会う人が言ってくださりとても温かい気持ちでスタートをすることができました。

そして、夏休みの話題でみんな盛り上がり1時間ほどしてから校長先生の話がはじまりました。どのスタッフもとても穏やかな雰囲気で、みんな笑顔でよくしゃべります。また違う日のミーティングにも参加しましたが、自分の意見を積極的に話す、そしてお互いの意見を尊重しあう雰囲気がとても印象に残っています。

さて、今月の授業についてお話します。今月のテーマは「Japanese summer festival」にしました。5歳児と1年生には、お祭りの様子を見せたり、折り紙で魚を作って魚釣りゲームをしたりしました。(金魚つりのつもりです^^)そして、日本の歌を一緒に歌ったり踊ったりしています。

5歳児は初めての日本語授業だったので、簡単な挨拶や歌。折り紙はチューリップを作りました。
私の授業がない日に、一人の女の子が色鉛筆で白い画用紙をピンク色で塗り、四角に切って自分で折り紙を作ってチューリップを作ったことを担任の先生が教えてくれました。また、その女の子がチューリップの花をプレセントしてくれて本当に嬉しかったです。

2年生から3年生は、youtubeを使って日本の花火大会をクラスで見ました。スクリーン全体に打ち上げられた花火にみんな大興奮でした。花火の意味を教えたり、夏祭りクイズをしたり、どれも興味をもってくれました。また、みこしを作り、学校内を「わっしょい!わっしょい!」と言いながらみこしをかついで回りました。動画もとって、その後みんなで一緒に見ました。ハッピやうちわを持っていったのも効果的でした。

4年生から5年生は、youtubeで花火の様子や屋台の様子、また風鈴やうちわ、ゆかたなどを紹介しました。その後自分が気にいったものを絵に書いたり、文章に書いたりしてみんなで発表会をしました。特に、亀すくいには衝撃を受けたようで、とても興味をもっていました。

何か授業を提案するとき、担任の先生がたに相談をすると、親身になって聞いて下さるので安心して授業をすることができています。コミュニケーションはとても大事ですね。

日本の学校を紹介する際、学校や教室の様子、特別教室の様子、給食や掃除の様子などの写真や動画を用意しておくといいと思いました。その他に、1日の様子(タイムテーブル)も紹介できると自分達の学校とのいろいろな違いや同じところが見つけられると思います。また、自分の家族を紹介する時、家の外観、庭、居間やキッチンの様子があると、とても興味深いようでした。
こちらに来て1ヶ月たちませんが、早くも風邪を引いてしまって情けないです。汗一つかかない素晴らしい夏を過ごしているのは最高なんですが、気候の違いについていけず、1週間は引きずりました。回りの人の服装もまちまち、夏という固定概念に惑わされることなく調節をしていくことが大切です。まあ、そんなアクシデントはありましたが、学校では毎日、毎時間が驚きの連続、あまりの違いに考えさせられることが多く頭が一杯になってきました。また、英語の能力のなさと浴びるように聞こえてくるフィンランド語でちょっと落ち込むこともありますが、豊かな自然と共に生活できていることが何よりも幸せです。
<総合評価>
一番の目的である現地の教育方法を学ぶことができたのは大変よかった。不明な点は尋ねるようにし、理解に努めることができたと思う。子供たちとも積極的に触れ合うことができた。自身の英語力に関しては悔やまれるが、学べたことが多く、勇気を出してこのプログラムに参加してよかったと思う。


<研修全般について特に印象に残った事>
オーストラリアの学校では、日本のような一斉授業というより、与えられたいくつかの課題から、自身で課題を選択して取り組むという授業形態が多いような気がした。自由な発想で課題に向き合い、創造力を高めていく感じだった。それを目的とした科目もあった。日本の教育との違いを感じ、それらのメリット、デメリットを考えさせられることが多かった。日本語を教えている先生方はみなさん、大変日本や日本文化に興味をもち、「好き」という感情が伝わるほど熱心に教えられていたことが印象深い。


<研修に参加した感想>
人から聞く、インターネットで動画を見る、様々なところから情報を集めて知ることで得る知識もたくさんあるが、実際に自分が外国に行って経験したことは何にも代えられない貴重な体験であり、学びが深かった。現地校で学ぶ機会を作ってくださり、ありがとうございました。

フランスでの2か月半の研修を終え、ロンドンで夏季休暇を過ごしています。劇やミュージカルは日本に比べ格安で素晴らしいパフォーマンスを鑑賞でき、美術館も無料の所が多いので、芸術を楽しむには最高の場所です。

勉強面では、Saint George International Schoolに通いました。前半2週間はGeneral English Course(GEC), 後半2週間は英語教員のためのTeachers' Refresher Course(TRC)を受講しました。世界の各地出身の友人ができ、特にTRCは第一言語が英語である人なども参加していたので(マレーシア出身など)速い会話についていくのが必死でした。英語の教授法は知識としては持っていましたが、実際に教授案を考え、発表したりディスカッションしたりするのは新鮮な体験でした。特にcommunicative approach, task-based learningなどについて得るところが多かったです。

以下に私が通った学校の特徴を記します。ロンドンに行かれる方は参考にしてください。
名称:Saint George International School
立地:Oxford Circus駅から歩いて数分という非常に恵まれたロケーション。
施設:ビル自体が古く、トイレの数が少なく飲食スペースも狭く、不満のある生徒が多数。
授業:基本的には良いが、中には評判の良くない教師もいるよう。(どこの学校もそうだと思いますが。)私のクラスはとても優秀な先生と標準的な先生でした。TRCは学校も力を入れているコース。
Activity: 日曜日以外、毎日ロンドン、郊外を巡るactivityがあり、希望者は参加できる。無料、もしくは安価な価格で非常に人気。
Staff: とても親切。親身に相談にのってくれる。
宿泊先:何件か学校が提携しているresidenceがあるが、私の宿泊先はNotting HillにあるVincent House。短期の一般客が泊まると高額だが、3週間以上の宿泊だと大幅に割引があり、ロケーションもかなり良く人気。
6月末に卒園式を終え、夏期休業期間に入りました。学期中に比べて自身の研修課題に集中しやすく、落ち着いて研鑽に努めています。今回は、7月中の生活面での体験談を記したいと思います。

夏休みに入ってから、たくさんの御家庭からホームパーティーへの御招待をいただいています。週に1度は誘っていただいていて、とてもよい経験になっています。日本ではこのような機会はほとんど無かったので、最初はどうしたらよいのかわからずに戸惑っていましたが、何度も体験するうちに、何を持って行くと良いのか、どのように振る舞えば良いのか等が少しずつ分かってきました。こちらの方々の思いやりに感謝しつつ、現地に来なければ経験できない学びと体験を楽しんでいます。

パーティーでの出会いが「つながり」を生み、巡り巡って先日ついに、1人の日本人女性Mさんに出会うことができました。Mさんはカナダ人男性と結婚してもう20年以上こちらに住んでいるそうです。そのMさんがくれるたくさんの情報のおかげで、私たちの生活はどんどん改善しています。特に、子どもたちにおすすめの遊び場所なども教えてもらえたおかげで、子どもたちは月~金はsummer campに参加、週末は遊び場所巡りと、夏休みを満喫しています。

子どもたちだけでなく、妻や私の生活に関しても、New Canadian Centerという施設も教えてくれました。このセンターは、カナダへのnew comers(移住者や避難民など)に対して様々なサポートをしてくれる施設です。センターに着くと一人の女性(Yさん)が対応してくださいました。こちらが話し始めるより先に、Yさんがこれは大丈夫?あれは困ってない?と様々な項目を具体的に順に挙げて様子を聞いて下さいました。

その順番は、住む場所→健康状態・病院や保険のこと→車などの移動手段→子どもの学校→言葉(=英語力)→仕事、等々でした。最初の数項目はすでに解決しており(オンタリオ州の健康保険や車購入についてのエッセイは前回までの体験談を参照してください。)、『言葉(=英語力)』や『(妻の)仕事』が当面の課題でした。その旨を相談すると、Yさんはいくつかのサポートの紹介や直接先方にアポイントをとってくれたりしました。

New Canadian Centerのおかげで現在は、妻は月~木の午前中(9時から12時30分)にESLクラスに出席しています。移民や避難民の生徒10名程度にボランティア講師(元高校教師など)が4~5名という恵まれた教室環境です。もちろん学費は無料で、教会にある1部屋を借りて開催しています。子どもの参加は不可というルールですが、授業中のベビーシットも相談可能(無料)だそうです。
さらに後日、Yさんは、私と妻のためにTutorを見つけてくださりました。週に1~2日、1時間のマンツーマン授業を無料で受けています。このTutorの方は現地の現役高校教師で、夏休みの間だけボランティアでcenterのお手伝いをしているとのことでした。

さらに妻の『仕事』についてもYさんは町の職業安定所に直接電話をしてアポイントをとってくださり、職安の方と面談することができました。条件や希望を伝えて、現在探してもらっている最中です。

 「多文化共生」は本研修のテーマのひとつでもあるため、自分自身や家族が「new comers(=移住者)」としてこのセンターにお世話になり、実際にサポートを受けるという経験をとても貴重に感じています。

以上、みなさんにホームパーティーに招待していただいたことから様々なことがつながりはじめ、とてもエキサイティングで前向きな日々を過ごしています。現地の方々の思いやりと援助の精神を心底感じながら、new comersとしての体験も記憶に刻みつけつつ、残りの夏休みを過ごしていきたいと思っています。

今月から小学校に行っています。日本とはいろいろと文化が違い、毎日いろいろな発見があります。

日本語の授業がもともとある学校なので授業準備の手伝いをしたり授業中はアシスタントをしたりしています。日本では英語の授業にきちんと教科書があるのでカリキュラムを1から組む必要がないですが、こちらでは教える内容や使用する教材などは決められていないため、子どもたちの語学の習得は担当の先生にかなり左右されるところがあると感じました。

今は日本から姉妹校が来る準備で時間が取れないですが、それが終わって落ち着いたら日本語以外の他の授業見学に行きたいと思います。
生徒...中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)
授業の流れ... power pointでの浴衣・帯・履物の説明 → 実際に私自身が浴衣を着て見せる(服の上から) → 法被の説明 → 希望者による法被着用 → 米津玄師「打ち上げ花火」のビデオクリップの鑑賞 → 日本の祭りの動画鑑賞 (授業時間55分)
 
本来は浴衣用の下着を着用する、と説明しながら、Tシャツの上から浴衣を着る過程を見せました。特に女子は興味津で、身を乗り出して見ていました。「法被を着たい人~」と募ると低学年の生徒は全員、我先に、と手を挙げ順番に全員着て、ポーズを決めたり楽しんでいました。鉢巻きに寿司職人のイメージがあるようで、sushi~と叫んでいました。

高学年になると、恥ずかしいのか着ない子もいました。女子の中には法被は着るけど鉢巻はしたくない、という子もいて、自分なりのファッションに対するこだわりがあるんだな、と思いました。日本の音楽も紹介したいと思っていたので、Daoko×米津玄師の「打ち上げ花火」を聞きました。浴衣や日本の風景も見られるので選びました。

浴衣が一着しかないので生徒全員に着せられないし、、、と悩んでいましたが、法被はさっと簡単に着られる(しかも男女問わず)ので、10数人なら授業時間内に全員着られ、生徒も満足していました。法被は背に「祭り」と書かれたものをアマゾンで3000円で購入しました。探せば、もっと安く手に入るかもしれません。

浴衣を1着持っていったものの、日本では一度だけ着付け教室で着方を習っただけで、あまり理解できていず、情けないですが現地でyou tubeを見ながら事前に練習しました。授業で紹介するのはやめておこうかと逡巡しましたが、生徒の反応も良く、やって良かったです。着付けなんか無理、と思っている人も是非、挑戦してみてくだい。
  6月は卒業の季節。こちらに来て約3ヶ月という短い時間でしたが、一緒に過ごしてきた子どもたちの卒業は、感動的でした。今回はこの「卒業」に関わる体験をまとめます。

 まずは本番の『卒業式』について。私はずっとkindergartenクラスの補助をしていたのですが、この卒業式に向けて「折り紙を活用したバナー製作」、「ダンスの発表としての『お祭り太鼓』発表」、「『みんなともだち』の日本語による合唱」の3つの制作・発表を、主として任せていただき準備・練習してきました。保護者や祖父母の皆様方の反応がとても気になりましたが、笑顔であふれていました。周囲に装飾したバナーも、どの家族も作品の前で写真を撮った後、自宅に持って帰ってくれました。また、式中に全体の前でスピーチする機会もいただきました。拙い英語でしたが、貴重な経験となりました。

 次に、卒業式翌日の年度末最後の職員会議について。私が経験してきた日本の職員会議とは全く異なりました。まずは全教員が椅子に座って円座します。長机や会議資料は一切ありません。「では始めましょうか」という校長の一言をきっかけに、校長が左隣の教員に向かって"労いのメッセージ"を伝え始めます。この1年間の功績やその教員の存在がどれだけ学校・生徒・地域のためになったかを、心を込めて伝えるのです。

 次に、他の教員が思い思いに、話題になっている教員に感謝の言葉を伝えます。順番はありません。思いついた人が、思ったように感謝や功績を伝えます。最後に、その教員がみなさんに感謝を述べて終わります。これを全ての教員に対して1人1人輪番で繰り返していくのです。中には、涙ぐむ教員もいました。

 最後に私の順番が回ってきました。校長が私にも他と同じように目を見て心を込めて感謝を伝えてくれます。他の教員たちも次々に感謝の言葉をかけてくださいます。私も思わず泣きそうになってしまいました。なんと、最後の職員会議はこれでおしまい!こんなに心温まる、前向きになれる職員会議は初めてでした。

 最後に、たくさんの招待状について。最後の職員会議を終えて夏休みに入りました。やりたいことがたくさんあって、何から始めようか?と考えていた私たちを待っていたのは、ホームパーティーに誘ってくださる、たくさんの「招待メール」です。おかげさまで、ほぼ毎日どこかの御家庭にお邪魔しています(笑)。ここに来られて本当によかったね、と家族と話しています。



私のいるGranisleの学校は、スーパーに行くにも100㎞運転しないといけないような田舎ではありますが、今までにIIPのプログラムで来ていた日本人が過去にもいるので、すんなりと馴染めました。初めのうちは様子を見て、自分ができることをお手伝いしている形でしたが、慣れてきてからは、授業もしました。

折り紙の授業は小学校低学年に向けて、作って遊べるものを中心に取り組みました。牛乳パックを使ったおもちゃもウケが良かったです。習字にも取り組みました。子どもの名前を漢字に置き換えて書いてもらいました。漢字に対する憧れがあるようで、喜んでいました。事前にお手本を書いておいたので良かったです。

中高生には、算数パズル、組み紐、絵手紙、相撲、組体操の授業を行いました。身体を動かすのが大好きなメンバーだったので、このような内容にしました。子どもたちの実態に合わせて授業を創ることが大切でした。また、運動をするときは、日本でと同様、安全面には配慮しました。どの授業も喜んでくれて、終わってからも、別の日にまたやりたいと言ってくれる生徒が何人もいました。
面白かった授業は中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)に対しての漢字の書写の授業です。春夏秋冬から一字選び、筆ペンで練習し、最後にはがき大の厚紙に自分のカタカナの名前とともに正書する、というものです。

渡航前に書道をするかどうか迷ったのですが、結果的に、筆ペンでもそれなりに日本文化を紹介できたかな、と感じました。(もちろん、本当の書道をするに越したことはありませんが。渡航前に、書道をしたら墨汁で服を汚さないか、洗濯で落ちる墨汁は本当にきれいに汚れが取れるのか、水で書いて浮き上がる半紙は枚数が少ないし、etcと悩んでいました。筆も持っていき、本来はこれを使うが、今日は日常に使われる筆ペンを使う、と説明した後で始めました。

苦労した点は、powerpointであらかじめ説明はしてたのですが、最初のクラスで、イラストのように文字を塗りつぶす生徒が目立ち、慌てて、一画につき、一度だけ書く!と言って回ったことです。二度目のクラスからは、最初の説明で、見本を見せながらその点をかなり強調したところ、改善しました。また、何度も練習するということも新鮮なようでした。拙いフランス語での説明に苦労したことと、あらためて、日本文化を顧みられたことが収穫でした。一文字を書いた後は他の文字を書いたり、生徒の好きな言葉(ドラゴンの「龍」や好きなスポーツや将来の夢である「消防士」など)をボードに書いてあげ、それを書く生徒もいました。
こちらに来てから最初の3週間程は、様々な年代のクラスの授業観察をさせていただきました。その授業見学期間を経て、今はkindergarten クラスの補助をして過ごしています。私は日本では高校で働いているので、このkindergartenでの研修に意味があるのか?還元できるものを持ち帰れるのか?という思いがあふれる2ヶ月でした。しかしながら最近心境に変化が起こっています。今回はその心境の変化について簡単にまとめたいと思います。

第一に、この2ヶ月はkinderの担任の思いやりあふれる(私への)指導計画どおりに進められていたのだと気づいたことです。最初は後片付けや掃除だけで毎日が過ぎてゆくため、少々悩んだ時期もありました。しかし現在は日常の帯活動にあたる「カレンダー(月・曜日・日にちの練習)」、「色や形のパターン練習」、「書き取り」、「天気」などの一連を任せていただけるようになりました。時間をかけてじっくり研修させていただいていることに気づいてからは、その思いやりに心から感謝しつつ毎日を過ごしています。
 
第二に、直接自分の範疇の高校に入るよりも、より大きな学びを得られていることに気づいたことです。確かに高校生を相手にする方が、経験的に勝手がわかっている分、肉体的にも精神的にも楽だったかもしれません。しかしkinderに入ることによって様々な発見がありました。読み書きがまだ出来ないnativeの子どもたちに、phonicsを使って読み書きを教えている様子、「学校」という枠組みに初めて接する子どもたちに、まず何を最優先事項としてしつけているのかという原点を見られること、日本で言ういわゆる「アクティブラーニング型授業」を成り立たせるための指導法や教室運営方法の「出発点」を観察できること等、実際に目の当たりにしていると本当に興味深いことばかりです。

もうすぐ卒業式です。上述の一例を含む2ヶ月半の研修を経て、今は卒業式に関わる「折り紙を活用したバナー製作」、「ダンスの発表としての『お祭り太鼓』発表」、「『みんなともだち』の日本語による合唱」の3つの製作・発表を任されて日々忙しくしています。何事も目の前の出来ることを一生懸命やり続けるという基本的なことを再確認した2ヶ月半でした。

語学学校に通っています。課題はスピーキングです。スピーキングが少しでも向上すればと思いホームステイ先で過ごしていますが、ホストファミリーとは別棟にいるため、普段の生活で気をつかうことは少ないですが、英語を話したり聞いたりする機会が少ないのが残念です。語学学校で外国の友だちを作ることもとても重要ですが、どちらもネイティブではないため、やはりネイティブの英語に触れたり、そこから使い方を学ぶのは大切なことだと思います。
1.食事
レストランでサラダを注文すると、ドレッシングを選べますが、どこのレストランに行っても「Ranch」という白い酸味のあるドレッシングがあります。日本の「フレンチドレッシング」に近く、そこに細かく刻んだピクルスなどの野菜が入っているイメージです。Ranch味のチップスやディップ用のソースまでスーパーに並んでおり、不動の人気なのだなといつも感じます。

一方で、卵料理をあまり見かけません。友人に日本食を振舞ったとき、半熟のゆで卵を添えたら、アメリカでは半熟のことを「Runny」と言って、あまり好まれないと聞きました。また、カレーにいり卵を添えたところ、そのコンビネーションで卵を見かけたことがないと言われました。日本ではカレーのチェーンレストランなどでも卵を見かけていたので、卵の出番の少なさに少し驚きました。

また、黄身の色がとても淡く、日本のものがオレンジに近い黄色なのに対してレモンイエローです。日本に留学していた学生さんから、アメリカに戻った時に逆カルチャーショックを受けたと聞きました。ちなみに、スーパーで卵を購入するときは、決まってどのお客さんもパックのふたを空けて中身が割れていないかを確認してから購入します。牛乳やジュースは紙パックではなくプラスチックのコンテナで販売されていますが、そこの部分を確認せずに買うと、たまに漏れていたりします。1.5lパックの牛乳と違って、一番大きなもので3.6l入りなので、かなり重たいです。

2.ディスカッション
先日、現地の大学院生と日本からの留学生とで文化の違いなどを意見交換しあう機会がありました。改めて感じたのは、アメリカ人からの質問と発言が絶え間ないのに対し、日本人はやはり奥手で率先して発言することは簡単ではないということです。日本人の学生さんが自分の意見を言う時に、一般的にどうなのか、個人に当てはまることなのかを確認する意味でも左右の日本人の顔色を見ながら話している印象を受けました。

アメリカ南部にいるため、人種の割合としてはそのクラスではアフリカン・アメリカンの方たちがおよそ8割でした。人種差別について日本ではどうかという質問を、使う単語が多少違うだけで、比較的多くされたように感じます。"Honestly"(正直なところ)、という表現を使って尋ねられるたびに、今日に至っても、人種というトピックはとても大きな課題であり続けることをひしひしと感じました。  

こちらに来てから早くも約4週間が経とうとしています。最初思い描いていた1ヶ月とはずいぶん違いますが、それではマイナスかと言えばそんなこともないと言えるような、そんな時間を過ごしています。

1)幼稚園勤務
私は国内では高校に勤めて21年目を迎えています。ぎりぎりで研修校が決まりかけている際、保育園から中学校まで一環のクリスチャンスクールと伺っていました。研修校としてお願いした時には、おそらく漠然と「中学校だろう」と思っていたように思います。ところが実際の研修先は主として幼稚園。5~6歳の子どもたちを相手に苦闘する毎日です。最初はこんなはずではと感じたこともありました。

しかし今現在格闘した1日1日を振り返るたびに、高校では出くわせなかったであろう、様々な貴重な学びがあることに気づきます。例えば、ネイティブの子どもたちが母国語である英語を学んでいく過程がつぶさに見て取れます。話す・聞くのスピードは、その不明瞭さも加わって聞き取れないこともよくあるほどですが、それでも絵本を読めない(文字を読めない)子どもが多くいます。年齢的には当然とも言えますが、その子どもたち相手にどのように文字を教えていっているのか、をライブで毎日学べることは本当に興味深いです。

2)車と自動車保険
こちらに来る前に国際運転免許証を取ってきたのですが、未だに自動車がありません。いろいろあって現地で中古車を購入+現地で自動車保険に加入、その結果約100万円弱の臨時出費を余儀なくされています。また、オンタリオ州は自動車保険に加入するのに国際運転免許証が使えません。州の免許を取得して初めて自動車保険に加入できるというのです。そのため、自宅のあるCobourgから列車で1時間半(往復1万円。高い!)かけてトロント市街の日本総領事館まで申請書提出および書類受け取りの計2回足を運ばなければなりません。これは現在進行形のことなので本当につらい気持ちです。

しかし、この状況でも学んだことがあります。それは『現地の方々の優しさ』です。車が無いので研修校に行くにもちょっと買い物に行くにもどなたかのpick upに頼らざるをえませんが、未だに1日としてpick upしてくれる方が見つからなかったことはありません。車が無いからこそ知り得た現地の方々の暖かさに感謝でいっぱいの毎日を送っています。
クラスの4分の1は日本人で、南米の方(スペイン語を話す方)が半数くらいいます。語学学校には文法や発音に特化したエキストラクラスや授業時間外で先生が教えてくれる時間もあるので、そちらも利用しながら学習しています。
授業内で、「自分の国の文化・習慣と、日本の文化・習慣の比較」というテーマで学生にプレゼンテーョンをしてもらいました。韓国、中国、ブラジルからの交換留学生もいる、多国籍のクラスで学生さんの気付きを聞いて大変勉強になりました。

例えば、アメリカのコミックでは、スーパーヒーローは死なず、コミック自体が最終章で終わることはありませんが、日本の漫画では、ヒーロー(のメンバーの何人か)が死んでしまったり、30巻で完結する点が違うそうです。

韓国では、支払いの際にお金をお客さんがお店の方に手渡しするのが礼儀で、日本のように、カウンターにある受け皿にお金を置くことは、相手が自分よりも身分が下だと表現することになるそうです。他にも、スープ以外の食器を手に持って食事をするのは下品な行為にあたるなど、学生さんからたくさんのことを教わっています。  
今月はYear6のクラスで日本の学校とのスカイプトークを行いました。Sanson Schoolですでに3回ほどスカイプトークをやって、反省点も見えていたので、今回は準備万端に整えて行いました。事前に日本の学校とも打ち合わせをし、お互いに準備する事項を確認して生徒に準備させた事もあり、大成功でした。この一年での滞在でスカイプ通信を行う際のコツのようなものがわかりました。
今回は20分の予定で、コンテンツは以下のものでした。

1あいさつと学校の紹介(どちらの学校も2人の代表が挨拶)

2"Shark Family"という曲をかけて一緒に歌って踊る

3あっち向いてホイ(代表を3人ずつ出して対戦)
  ニュージーランドの学校の子には事前の授業であっち向いてホイを教えた

4日本語講座(日本ではやっている使える日本語を教えてくれた。ちなみに「神ってる」を教えてくれたのだが、口頭だけでなく、画用紙にも英文でその意味の説明を提示してくれてこちらもスムーズに通じた。ニュージーランドの子供達もとても喜んでいた)

5Q and A(事前に質問したいことをこちらの生徒に考えてもらって、それを日本に伝えてあったのでとてもスムーズにできた。日本側では各質問に回答する担当を決めてあった。しかも日本の生徒が回答を、読んでる感じでなく話している感じで答えてくれたのでとても良かった。最後にニュージーランドの先生が質問したいと言うことで、予定外の質問をすることになった。質問内容が大人でもちょっと考えてしまうようなものだったが、日本の生徒が割とすぐに回答してくれて、またその答えに質問者の先生がとても満足してくれて、これも大成功につながった。ちなみにその質問は「どんなときに日本人であることを誇りに思うか?」で、生徒の答えが「大坂なおみが優勝した時」だった。そして質問した先生がたまたまテニス好きな先生だったのです。)

6ニュージーランドの男子によるハカのパフォーマンス(代表の子がハカの説明を簡単にした後に披露した。これには日本の先生も喜んでくれた。)

以上のコンテンツで時間通りに終わり、通信を終了した時に先生を含め、生徒全員から「ありがとう」と大拍手をいただきました。帰りにそのクラスの生徒に会った時に「来週もやりたい」と言われるぐらい楽しかったようです。

スカイプ通信のコツとしては、

・どちらかが一方的に聞く、と言うスタイルは不向き。(どちらにも同様に出番があるように)
・代表して話すようなことがある場合、はっきりと大きな声を出せる人にする。(話す代表になれなかった生徒も踊りやパフォーマンス、ゲームなどに参加させてば満足感は与えられる)
・事前の流れのを双方でしっかりと確認しておく。
・口頭だけの英語は通じない可能性もあることを考え、ボードを使って視覚的にも伝える。

このスカイプ通信の他にも、7、8年では三月最初の週にお箸のプレゼントし、(100均の可愛いお箸をたくさん購入して置いた)使い方を練習し、2週間後にお箸レースをするから、と予告しておいた。(翌週はキャンプのため授業がなかったので。)そして2週間後、お箸で丸めた紙を時間内にできるだけたくさん拾い上げ、終了後に拾った紙を全て広げさせ、「あたり」が出た人にはシールをあげる、と言うゲームをやりました。その他、7、8年生は日本語の「これは何ですか?」と「これをください」を教えました。

3月一杯で1年間の研修が終わりました。サンソンスクールの先生と生徒が空港まで見送りに来てくれて、飛行機が飛び立つまで手を振っていてくれました。この一年でたくさんの素晴らしい経験ができ、日本での教師生活に役立ちそうなネタもたくさん仕入れることができました。この経験で得たことを勤務校でシェアし、新しい授業を展開していけるように頑張りたいと思います。

貴重な経験を提供してくださったIIPに感謝しております。ありがとうございました。

小学生への授業で人気だったこと。

1.折り紙
特に手裏剣が人気でした。手裏剣を作るのに20分~25分あれば、全員出来てしまうと思います。また簡単なものから難しいものまで用意しておくと、バリエーションが増えて喜ばれますし、授業で15分余ってどうしようみたいな時にも簡単なものを生徒と作ることができます。

2.日本語
日本語で生徒の名前を書いていくことも人気でした。生徒に直接名前を聞けば、生徒との距離感も縮まります。生徒の名前の意味を教える等もかなり喜ばれました。例えば、エラという子がいたら、エラは日本では魚の一部分を表すんだよといった感じです。もちろん日本語には同じ発音でも違う意味を持った言葉が多数あるので、それも含めて教えるとより興味がひけるかもしれません。

3.フィンランドと日本の比較
日本とフィンランドの面積はほとんど一緒なのに、人口は?とかやると意外と食いつきがいいです。日本とフィンランドの全体の土地面積における森林面積がほとんど同じ(フィ69%・日67%)など、日本は都会というイメージが強いらしく驚かれました。身近な話題や生徒のイメージを覆すようなものがいいのかもしれません。


学校での研修が始まっています。今回の学校では、週に1回セカンダリースクールの手伝い、近隣プライマリースクールでのレッスンもしています。週に3日はホスト校での研修で、月曜は授業見学、火曜はyear4/6のレッスン、水曜はジャパニーズクラブ、ジャパニーズアートフェスティバルに向けた活動、という風に活動をしています。

やることがはっきりしていてとてもやりやすいです。またイギリスの先生方の働き方や教授法は大変勉強になります。レッスンでは数字や色、天気などボキャブラリーを増やしながらゲームを交えて行っています。ジャパニーズクラブは日本の文化を中心にお箸の持ち方や忍者について、季節の行事を扱っています。

ホスト校以外での研修ができることは思ってもみなかったことで大変ありがたい機会をいただいています。
日本語のイマージョン教育を行っている公立の小学校でボランティアをさせていただいています。日本語のクラスは半日なので、そこで算数と理科、国語(ひらがな・カタカナ・漢字)を子どもたちは学習しています。こちらに来て日本人のルールを守ること、マナーのよさ、協調性が分かりました。せっかく日本語で学んでいる子どもたちがいるので、日本人の精神というか考えを知ってもらいたいと思い、これからプレゼンテーションを作る予定です。

もちろん良いところもありますが、日本で20年以上育った私からみると、これは違うのではないか?と子どもたちの日常の様子を見ていて思うことが多々あります。卒業前にジャパントリップで半分以上の子どもたちが日本に行くそうなので、やりたいと思い、担任の先生に提案しました。
日本語のイマージョン教育を行っている公立の小学校でボランティアをさせていただいています。日本語のクラスは半日なので、そこで算数と理科、国語(ひらがな・カタカナ・漢字)を子どもたちは学習しています。こちらに来て日本人のルールを守ること、マナーのよさ、協調性が分かりました。せっかく日本語で学んでいる子どもたちがいるので、日本人の精神というか考えを知ってもらいたいと思い、これからプレゼンテーションを作る予定です。

もちろん良いところもありますが、日本で20年以上育った私からみると、これは違うのではないか?と子どもたちの日常の様子を見ていて思うことが多々あります。卒業前にジャパントリップで半分以上の子どもたちが日本に行くそうなので、やりたいと思い、担任の先生に提案しました。
本語の初級クラスでは、1ヶ月に15個くらいのペースで漢字を学習しています。ひとつの漢字でも複数の読み方があることを説明すると、スマートな学生さんはどんどん活用させていろいろな場面で漢字を使おうとトライしてくれます。

例えば先日、「山」という漢字の「やま」と「さん」の読み方を学習したのですが、「おかあさん」という単語に「おかあ山」と書いた学生がいました。作文で「買いま四田」(かいました)というのも見かけました。ひとつの単語につき、意味と読み方の両方を考慮して漢字を選ばなければいけないというのは、非漢字圏の学習者には二段階以上の苦労があることを知りました。

丁寧すぎると思うくらいに時間をかけて漢字一字一字の成り立ちと、使う場面を一緒に確認していこうと気持ちが引き締りました。

新学期が始まりもうすぐ1ヶ月です。今学期はCarncot Schoolで7、8年生が週一回30分、6年生が週一回20分で日本語の時間をいただいています。Sansonでは人数が少ないので4人ずつのスモールグループに週一回30分ずつJapanese Classをやらせていただいています。

どちらの学校も私の授業の時は先生が他の仕事をしているので、生徒に指示を与えるのがちょっと苦労します。静かにさせる方法が日本とは違う感じなので。声を張り上げて「静かに!」とか言う先生はいなくて、ちょっと独特な静かにさせる技がいくつかあるんですが、やり慣れていない私はなかなか難しいので。

この1ヶ月では「これ、あれ、それ、どれ」の使い方、「これはなんですか?」の練習、カタカナの表を見ながら単語を推測するゲーム、箸の使い方、「あ」の紹介と「あ」を筆で書道のようにか書く体験をさせました。書道は水に濡らした筆でかけるシートを使って1人ずつ書かせ、ドライヤーで乾かして消してから次の人に書かせました。なかなか経験したことがないらしく、好評でした。待っている生徒にやらせるアクティビティを用意する必要がw)€「△蠅泙・・w)が、その時にカタカナ解読ゲームをさせました。これもみんな一生懸命に取り組んでくれました。

来週は日本の私の勤務校とスカイプで話します。みんな楽しみにしているようなのでうまくいくように今日本の学校とも相談しながらコンテンツを考えています。次回が最後のレポートになると思いますが、いい報告ができるようにしたいです。

それから、「日本語できます」と言うサイトのクイズや「やってみよう」のコーナーがとても役に立つので紹介しておきます。
https://www.erin.ne.jp/jp/
2月4日から新年度が始まり、研修も残すところあと2ヶ月弱になりました。今学期は、今まで中国語を教えていた先生が来られない事になり、代わりとして日本語の授業を今までよりも長い時間実施することができるようになりました。Year6からYear8の3クラスを週1回各30分ずつです。

1週目は日本語での簡単な自己紹介、お辞儀の練習をやりました。Year6では言語面は軽く行う程度にして、日本のゲームを8割、日本語を2割くらいで実施しました。Year1からYear5は授業の手伝いとして週1回1ブロックづつ参加しています。ちなみにニュージーランドでは1日のスケジュールが、モーニングティーの前、後、ランチの後、の3ブロックに分かれています。3月に日本での勤務校とスカイプでのコミュニケーションを予定していて、子供たちも何をやるか一緒にアイデアを出してくれています。来月になったらその件も報告できるかと思います。

また、昨年から引き続き割と時間を割いていただけた学年(現Year8)では、前の学期に日本にいる家族に頼んでスカイプでリアルタイムに日本とつないで自動販売機に行ってもらい、購入したのですが、そのドリンクをお正月休みに遊びにきた家族に持ってきてもらいました。

こちらでは見たこともないようなドリンクもあり、試飲させてあげたらとても盛り上がりました。おしるこ、コーンスープはみんな気持ち悪がっていましたが、話題的には良かったです。一番評判が良かったのはカルピスソーダと、ゼリー入りふるふるドリンクのグレープでした。

あとこのサイトのクイズや、ビデオクリップが結構役に立っているので紹介しておきます。特に「これは何でしょう?」というクイズはとても喜んでいました。 https://www.erin.ne.jp/jp/
本でも大学で学期の始めにシラバスが配布されると思いますが、policyの部分について日本よりも進んでいると感じたことがあります。健康面への配慮と、権利、という点です。希望する学生から、また、その学生をサポートする大学のdepartmentから授業の担当者に向けて具体的配慮がひつようである旨が連絡されます。

例えば、試験時間を他の学生よりも少し長く確保するなど、その学生の身体的特徴に応じて個々の対応が求められます。日本の高校で教員をしていましたが、アメリカの学生が日本の学生よりも、例えばADHDやLDなどの診断名を自覚している数が多いと思います。授業中の生徒の言動、話題の変わり方、字の書き方などを見ていて、その程度にも個人差がありますが、私から本人に尋ねることが憚られていた時、自分から知らせてくれることが多々ありました。

話を聞くと検査を受けた結果に基づいているとわかりました。ADHDだと把握しているのとしていないのとでは、周りがその学生を見る目に温度差があるように思います。本人に悪気がないのに友人から自分勝手だと見なされて集団から外されたり浮いてしまうというケースを日本の高校で感じました。少なくとも保護者の中で、診断名を受けて納得がいったと前向きにとらえられる方をあまり見てこなかったので、(私は、つい最近まで高校生だった18、19歳を見ているので)アメリカの大学生が自分の状態を自覚して、必要な措置を自分で訴えられるという点に、私はプラスの印象を受けました。

始めは、診断名がついている学生がなんて多いんだろうと驚いたのですが、これで診断名がつくのかと違和感を覚えた時、すんなりと飲み込めた時があり、改めて、一人ひとりが違う分、教える立場に立つ時はSPEDを理解しておくことの重要性を感じました。もちろん、子供に診断テストを受けさせるかどうかは保護者の同意に基づくので、アメリカでも強制ではないのですが、テストを受けることをカウンセラーや学校のせんせいが勧める、そのことに言及すること自体、日本はもう少し敷居が高いように思います。
この学校では、3・4年生のクラスに入り、日本語でのアシスタントをしています。

午前中は4年生と算数や理科、午後は3年生と算数や理科を行っています。日本語のクラスなので、基本的には先生の指示は日本語です。両親のどちらかが日本人という子もいれば、両親共に日本語を学んだことがない方もいます。

Kinderから5年生までの学校ですが、私の想像以上に日本語を理解していて驚きました。ただ、文化が違う国で、感覚が違うところがあるので難しさを感じました。何が良くて、何が良くないことなのか、担任の先生に伺いながらやっているところです。
学校ではジャパニーズアートクラブを始めました。日本の学校の美術部でもつくっていたストップモーションアニメ(コマどり)の制作を始めます。日本の生徒の作品にも興味をもって見ていました。日本のアニメやゲームは生徒にも人気が高く男女共に関心があるようです。
12月の中旬からこちらは夏休みに入りました。年度の終わりの様々な行事が日本とは違いました。2月の初めからは新学期が始まります。

夏休みはオンラインでEFL teacherのための講座を受講しています。英語で英語の教授法を学ぶというのも新鮮で発見が多いです。娘はサマープログラムに参加したりイベントに参加したりして英語を忘れないように積極的に英語を話しています。

クリスマスはSanson Schoolの校長先生の家にお邪魔して親戚の方々とのパーティーに参加させていただき楽しい時間を過ごすことができました。日本の家族や友達も順番に遊びに来てくれてここまではあっという間に過ぎていった感じです。新学期になったら研修校以外の学校、特にハイスクールの見学に行こうと思っています。
現地の方や先生方のお話を聞くと、イギリスは地域や階級の格差が大きいようです。
私のいる地域の生徒は白人のワーキングクラス~ミドルクラスの生徒がほとんどです。
なかなか難しい家庭環境の生徒も多いので先生方も指導に苦労されています。

日本の学校と研修校でインスタレーションアートプロジェクトをする予定です。
プロジェクションマッピングを使って和傘に日本の映像を投影する作品です。
和傘は研修校でつくり、投影する画像は日本の生徒が選びます。

正直、日本の学校は非常に忙しいので、なかなか快く協力はできません。
自分も経験から理解していますが、少しでも仕事は増えるのは日本の先生には負担です。
なるべく負担にならないように工夫する必要があります。
日本の学校側にやってほしい事を書類にまとめて日本の生徒に説明する事をパワーポイントでつくって送りました。
校長からも「負担にならないように工夫してれたので協力できます」との事でした。
ついに今月でオーストラリアの研修が終わりになります。12月はクリスマスの雰囲気が盛り上がり毎日クリスマスの格好をして登校してくる児童や先生方がたくさんいました。授業もクリスマスの特別なアクティビティが増え、通常の授業は第一週で終わり、次の週はプランニングウィーク、次の週は卒業とクリスマスパーティーといった感じでした。

私は最後の最後にエイサーの発表をし、最後のアッセンブリーで挨拶をさせていただきました。クラスパーティーや先生たちのクリスクリングルにも参加させてもらい、クリスマスシーズンのイベントを満喫させてもらいました。

慣れない初めての海外生活でしたが、振り返ってみればたくさんのことに挑戦させていただけて大きく成長できた充実した日々でした。ステイ先にも恵まれて安定した生活が最後は送れました。
1.授業を通して、研修生の英語力を高める場合、説明文の充実と共に質問の時間の設定とその充実を図ることが必要だと考えます。

2.カナダはやはり寒さが早くやってきます。10月中旬以降は寒さや雪対策が必要だと思います。

3.カナダも、例えばアメリカ同様民族の坩堝と言われるが、その通りです。しかし、学級の生徒たちは皆仲良く、学校生活を楽しんでいます。いじめの法律での禁止、「カナダ人がひとつ」という考えが貢献していることが分かりました。

「日本人」は礼儀正しくて好印象という人もいて、歓迎される場面があった。どの国の人でも、初めは少しシャイな部分もあるが積極的な会話によって打ち解けていくものだと実感できた。お互いの「英語力」が完ぺきでなくても伝わることが多いと同時に、細かなニュアンスを伝えることは語彙力が必要であることを改めて痛感した。

特に印象に残っていることは、学校方の先生も子供たちもホストファミリーもフィンランドを知ってもらうことに喜びを感じていたことだ。
本場のサウナを体験したり、魅力的な街を案内されて観光したりと、現地での生活に感動しながらも楽しむ私を見て共に喜んでいた。
年度末になり色々な行事が次々に行われています。Galaというバザー兼お祭り、クリスマスキャロルという夕方の歌会、キャンプ、Plant to Plateという団体を招いての調理実習、ハウスデー、そして年度の最後に行われるPrize Givingの準備、と大忙しです。最終週にはほぼ授業はなく、まとめ的な内容が行われています。

日本語のクラスでは、体育の先生に協力していただきYear7,8で組体操をやりました。怪我人の心配をしていたのですが、どうにか無事に終えることができました。みんな難しいポーズほど白熱して取り組んでいました。

Year5、6では日本のゲーム、昔話、折り紙など週替わりで違ったことを紹介しました。ただ見たり聞いたりするより本人がやる方が楽しいので、あっち向いてホイ、や、イッセーの、ゲームをトーナメント方式でやった時はは大盛り上がりでした。今週末から夏休みに入るので、夏休みを充実させたいと思っています。
2018年5月から約5ヶ月間の海外研修(海外教育交換プログラム)に参加しました。ロンドンで約3ヶ月の語学学校と、その後フィンランドで約2ヶ月の学校研修でした。いつかは海外で英語を学びたい!海外の学校を見学したい!海外生活を送りたい!とぼんやりと思い描いていました。しかし、実際に行ってみると本で読んだことや聞いていた内容とは異なることも多く体験(発見)できて、不安よりも感動が大きく、とても勉強になりました。

海外研修で大切なことは、「自分のやりたいことを諦めずに挑戦すること」です。そのためにも、自分の意見をしっかり口に出して積極的に行動することの重要さを学びました。また、「異なる環境でも柔軟に対応し、適応すること」の必要性です。思うように物事が進まない時、想像と異なる環境でもその場を楽しむことで適応していくことの大切さを痛感しました。

まず、ロンドンの語学学校には、本当に様々な国から学びに来ていました。授業中は静かに聴くというイメージの日本とは違い、常に質問や感想を発言し、会話しながら進むことに最初は戸惑いました。しかし、「英語での会話力を磨きたい」思いを忘れず、臆することなく発言する中ですぐに慣れていき、楽しくなりました。積極的な会話によって適切な英語表現も学ぶことができ、多くの友達もできて、授業外でも海外生活を満喫することができたと感じます。

次に、フィンランドの研修校(日本でいう小学校)では授業アシスタントをしました。そこでも進んで先生方や子供たちに話しかけることで信頼関係を築くことができ、より日本に興味をもってもらうことができました。また、自分の希望や思いを伝え行動した結果、研修校以外の学校見学も実現し、日本文化を紹介する機会も多く与えていただきました。積極的な行動によって現状を変えられることを実感したのです。もちろん慣れない海外生活の中での不満や、日本と異なる習慣や環境での戸惑いもありました。そこで「何事も学びのチャンスだと思い、どんな状況も楽しむこと」で柔軟な対応ができたと感じています。最後に、丁寧な説明と多くの支援をいただいたインターンシッププログラムスのスタッフの皆さん、アドバイスをいただいたOGの先輩、現地での多くの仲間や先生方に大変感謝しています。本当にありがとうございました。

こちらの先生方のコネクションを使い、いつもお世話になっている学校とは別の学校にもお邪魔させていただくことができました。私の住んでいる町では、先生同士のつながりがあるようです。学校や指導する先生によって違いがあったので、とても良い経験となりました。

また、滞在日数が1か月近くになったところで子どもたちにもうまくアドバイスできるようになりました。もう少し早くそうなりたかったですが、私には時間が必要だったみたいです。ゆったりとした時間のなかでいろいろなことを学ぶことができました。
■生活:
アメリカのジョージア州にある州立大学で日本語教師をしています。こちらでは公共交通機関はなく完全な車社会なので、自家用車を持っていない私は、買い物の必要があるときは人に頼んで、車で20分前後のところにあるWalmartというスーパーで買い物をしています。日本の西友やイトーヨーカドーのような感じで、基本的に何でも揃います。こちらではヒスパニックの方が多いこともあり、メキシカンの食材が豊富です。

始めは水道水を直接飲むことに抵抗がありました。蛇口からコップに水を注ぐと、時々小さな黒いものが浮いているのでとてもびっくりしました。日本でも売っている「ブリタ」という水の浄化用の商品を使っている人やペットボトル入りの水を購入している人が多い印象を受けます。

電化製品については、日本とは電圧やプラグの形が違うので変換プラグを持ってきたのですが、アメリカの3つ穴に対して日本の2つ穴のコンセントは問題なく使えます。パソコンは不便なく使えます。ただ、電圧の違うドライヤーは危険なので事前に日本で用意しておいた方がいいと思います。

授業の教材で日本から持ってきたDVDを再生したかったのですが、国によってリージョンコードが違い再生できないことに気づきました。パソコンでリージョンコードを変更することができるのですが上限が4回までなので、ひとつの教室を他の先生方と共用で使用している私はそれができません。オンライン英語の字幕付DVDを購入するか、YouTubeから広告が入ってしまいますが使えそうなものを探しています。

洋服はサイズが基本的に大きすぎたり、Tシャツも腰の丈が長いので日本から持ってくることをお勧めします。ただ、WalmartのTシャツやズボンは、とても安くて部屋着にも便利です。これから新しく洋服を買おうと検討されている方で特に強いこだわりがないという方は、日本のしまむらよりもはるかに安く購入できるWalmartを検討されてもいいと思います。

■文化:
ゴミの分別はまったくありません。ビンも紙もすべてひとつのゴミ箱に捨てるので、いつも罪悪感があります。
どこのトイレにも必ずローラー式の紙があり、手を洗った後に拭けるようになっています。これにはとても感動しました。日本よりも手を洗う人の数が多いのではと思います。

謙遜することが必ずしもいいことではないと感じるようになってきました。字がきれい、所作が丁寧とほめてもらえた時に、そんなことないですと言うと、「もっと褒めてほしいと思っている、と解釈されるか、きまずいと感じている、と解釈させる」と教えてもらったことがあります。ポジティブな声かけを頂いたら、ありがとう!と言うように心がけています。  

ハロウィンでは、コスチュームコンテストが行われていました。アートの学校であるということもあるかと思いますが、日本で勤めていた学校では、ハロウィンに伴うお祭り騒ぎを防ぐため、コスチュームなどを全て禁止していたので、学校側がむしろ推奨していることに驚きました。
  研修前に語学学校に通っています。語学学校には多くの国から生徒が集まっていて、様々な国の文化に触れる機会にもなっています。なるべく会話をする機会を増やすためにソーシャルアクティビティにも積極的に参加しています。
<小学校での折り紙授業>
研修校とは異なる小学校からも要請があり「折り紙授業」を行った。小学1年生~4年生では、簡単な「魚」を作り、好きなデザインを描いたり好きな色で塗ったりした。絵を描く作業がとても好きな生徒が多く、楽しんで行うことができた。また、動物がとても人気で「キツネ」や「ネコ」を作った。

小学5年生~6年生では折り紙をやったことがある人も結構いた。そのため、難しいものにも根気よく取り組めていた。特に人気があったのは「手裏剣」と「ジャンピング蛙」だった。また、一般的なカラフルな折り紙に加え、メタリック素材のキラキラしたものや星や花柄といった柄のある折り紙に興味を示していた。

<映像での日本紹介>
パワーポイントで日本の季節やイベント、自分の勤めている学校の紹介を行った。教室にはパソコンやプロジェクターが設置されているため、授業が進めやすく自分のUSBも使用することができた。子供たちは感想や質問をどんどんしてくれるので、説明する方もやりがいを感じた。

中でも食べ物への関心は高く、種類の多い麺類をはじめ、ケーキやアイスクリーム付きのパンケーキに興味をもっていた。また、フィンランドでは夏の夜は明るいため、日本の夏の花火大会の映像を見て、夜の暗さに驚いていた。そして、先生方は着物の豪華さに感動し、学校での清掃時間(取組内容や子供たち自身が掃除を行う姿)にとても関心をもち、驚いていた。

学校の時間割(授業内容)については、子供たちも先生方もとても興味深く、授業内容やフィンランドの授業との違いなどの質問が多くあった。授業の最後には、日本から持参した日本の10代に人気のファッション雑誌やピカチュウの飛び出す絵本などを見せることで、全員に楽しんでもらえることができた。
ターム4が始まり3週間目になりました。このタームでは体育の先生にお願いして、Year7,8(日本の小6と中1)のクラスで組体操をやらせていただくことにしました。プランを見てもらい、生徒にはパワーポイントで説明した後、来週月曜日からいよいよ実際に練習に入ります。怪我人が出ないように、二人組みの技をやる時にもサポートを2人つけて行うことになりました。タームの最後の方のアッセンブリーで発表できればいいな、と思っているのですがどの程度の出来になるか未知です。

カーンコットスクールでは素晴らしいアクティブラーニングの授業を見せていただいています。サンソンスクールの方は4、5人のグループに分けていただいて、ちょっとしたゲームや工作を教えています。

どちらの学校でも実際に日本のことをシェアするのは4年生から、というのが限界ラインのようです。1-3年はまだそれどころではない、といった感じです。なので1-3年生のクラスではひたすら先生の手伝いです。少しでも役に立てたら、という気持ちではありますが、どうしても小さい子の扱いには慣れておらず、それほど役には立っていないかも知れないのが心苦しいです。
フィンランドの小学生で行った活動で喜ばれたのは、物づくりでした。季節外れですが、トイレットペーパーの芯を使ってのこいのぼりづくり、折り紙等いろいろな学年でやらせていただきました。今までにも、日本から人が来ていた小学校だったため、折り紙に対してのモチベーションが高く、たくさんできました。あらかじめ作り方の手順の見本をいくつか作っておいたので、高学年はそれを見ながら一人で作っていました。作り方の手順の見本は最後に学校にプレゼントして帰ろうと思っています。
2018年8月から、アメリカのジョージア州にある州立大学で日本語のクラスを受け持っています。授業は、初級クラス(午前と午後のクラスがあって、それぞれ20名ずつほど)が週に3回、中級クラス(6名のみ)が週に2回あります。スペイン語やフランス語が第二外国語としては主流で、学生の多くは学部によって第三外国語が必修になっており、中国語、ロシア語、アラビア語、日本語から選択できます。まんがやアニメの影響で、日本語クラスは多言語より毎年人気だと聞きました。

初回の授業で、どうして日本語クラスに興味を持ったのかとアンケートをとったところ、圧倒的にマンガ、アニメ、若者ファッションなどの文化を通して日本に強いあこがれを持っていると分かりました。なので、極力、クラスで文法を勉強するときは、マンガの登場人物かアニメの画像からヒントをもらって例文を作っています。

ひらがな、カタカナ、漢字を初めて学ぶときは時間をかけて、書く練習をしています。カタカナに関しては輸入された単語に基本的には使うと伝えたところ、自分たちの場合はその単語が輸入されたか日本古来のものかどうやって見分けたらいいのかと尋ねられて言葉に詰まりました。私たちは毎日見聞きして、次第にそれがカタカナで表記されていると学んでいますが、日本語学習者にはそれも未知の世界なのだとその時分かりました。それまでは、知らない漢字をたくさんみて圧倒されないようにと、未習のものはすべてひらがなで書いていましたが、見てだんだん慣れるようにしようと思い、なるべく漢字で書いて、そこにひらがなのルビをふるようにしています。

中にはすでに高校で日本語を少し学んでいる学生さんもいるので、もっと文化のことを教えてほしいというリクエストが多いです。数名の学生さんが板書を写すのに時間がかかっている時などに、5分間ほど、できるだけ毎時間、トリビアのようなことを伝えています。前回は、キラキラネームについて紹介して、逆にアメリカでは、ファーストネームについて最近どのような傾向があるのかと尋ねて、似ているところがあったり全然違っていると発見できて、とても勉強になります。

姉妹校になっている日本の大学から短期の交換留学で来ている学生さんが授業に来てくれた時は、最近の日本のスラングを知りたいというリクエストがあり、私も知らなかった若者言葉を教わりました。同年代の大学生どうしですぐに打ち解けられるかなと思ってみていましたが、みんなシャイでなかなか苦戦している様子を見て、国民性はあまり関係ないのだなと感じました。

授業をしていて一番感激したことは、いまだ誰一人授業中に眠る学生さんがいないという事です。欠伸はよく見かけますが。また、Yes, ma'amという、最上級の敬語をよく使われてこちらが緊張します。普段はフレンドリーで、習いたての「おはよう。こんにちは。じゃあ。」という挨拶やおじぎをしてくれるのですが、とっさの返事やお礼を伝えるときに、こちらでは先生や年上の方に対する姿勢が明らかに違うと感じます。

授業中に挙手をしてよく質問をしてくれて、納得できないところは粘り強く取り組む学生さんの姿に、とても刺激を受けます。ぜひ日本の文化がよく伝わる映画を授業内で上映したいのですが、英語字幕付きのものは非常に高く、なかなか難しいです。よいサイトがありましたら、共有して頂けるととてもありがたいです。
9月からの新学期、学校の移転やカリキュラムの見直しが行われる中で、美術の授業の一部を任せていただけることになりました。英語力は十分でないにも関わらず、授業の題材設定や進め方を任せていただけたことは、4月からの活動を認めていただけたということだと感じています。とてもうれしく、誠実に努めたいと思います。

授業においては、『もっと英語力があれば深く伝わるのに』と思う時もあれば、『言葉よりもっと大切なことがある』と、実感することも多いです。例え言葉はつたなくても、生徒とまっすぐ向き合って、丸ごと受けとめていると、生徒が心を開いてくれているのを実感します。家庭の問題や、親との付き合い方の相談に乗ったり、日本で教師としていろいろな問題に向き合ってきた経験が、こんなところでも役に立つとは思ってもいなかったので、改めて自信を感じさせてもらっています。

(日本で言う)2年生から英語の授業が始まる。4~6年生にもなると、英語をスラスラ話せる子供も多くて驚いた。もちろん、町中(お店など)はほとんどの人々が英語を話せる。また、フィンランド語(母国語)の他に、スウェーデン語の授業もあるため、子供たち学習は多岐にわたっている。また、私の研修校は自然豊かな町中にあり、広い敷地と敷地ないに森林がある。

子供たちは休憩時間になると、校庭で走り回ったり森林でキノコを採ったりと、とても活発である。その分、授業とのメリハリがしっかりしていて、休憩後は授業に向かう姿への切り替えが早いことに感心した。

先週の土曜日は、年に1回の「オープンスクール」があった。これは日本で言う「親子行事」みたいなものだと感じた。教室によって色々な体験コーナーを設けて自由に体験できるものだ。校庭では親子フットボールも盛り上がっていた。

私の「日本クラス」では、折り紙やお箸の使い方、日本の美しい風景(建物)のスライドショーを行った。折り紙では数多く作ったサンプルの中から子供たちが好きなものを選び、一緒に作った。やはり、ピカチュウや手裏剣(星)が人気で、完成した際にはとても喜んでいた。

その姿を見て、私まで嬉しくなった。また、お箸使い方コーナーでは、「寿司を食べるときは、いつも箸を使うのよ」と、上手に使いこなす保護者の方もいた。子供たちは苦戦しながらも、私が日本から持って行ったミニシュークリームとコーンフレークを掴んで食べると言う体験をとても楽しんでいた。最後には、「日本のお菓子は美味しい」「日本にいつか、絶対に行きたい」といった感想をもらえたことも、やって良かったと実感できた。
私としては、写真や映像をたくさん見せて日本のことを知ってもらいたいと思っていましたが、授業をしてみて、写真や映像を見せながら話をするよりも、自分で何かを作るなどの活動の方が楽しそうにやっている印象でした。普段の授業も、それぞれ自分のペースで子どもが何かしら活動することがメインで行われているので、一斉に話を聞くよりそちらの方が合っているのかと気づきました。特に、新聞紙工作と書写は楽しんでもらえたようです。

9月中旬にインターナショナルウィークというヨーロッパの各地から先生たちが来て、それぞれワークショップを行う機会がありました。私もそこで日本文化のクラスをもたせていただき、様々な活動をまるまる2日間行いました。やってみて学ぶことがたくさんありました。
先生たちが様々なアイディアをもっているので、それと自分ができることを組み合わせながらやっていくのは楽しいです。
○ LD生徒の追体験
今回の旅の一番の成果はLD生徒の気持ちを少し体験できたことかもしれない。18日間英語でコミュニケーションしなければならなかった。英語力のない私にとっては、これはよくわからないことの連続であった。英語のシャワーの中で、分からないという事がこんなにもストレスを与えることになるのか、よく分からないのに「ヤップ(NZ のイエス)」ととりあえず相槌を打つ事の情けなさ、考えていることや言いたいことはたくさんあるのに、それを表現できないもどかしさ等々、これは実に辛い。LD生徒が教室で感じている辛さはこんなものじゃないかも知れないと想像すると、今までの自分の彼らに対する教育の至らなさが痛感させられた。

○ 学校完結型と社会資本依存型
日常の職場実習を近隣の教会や商店、集会場、幼児の遊び場、YMCA、図書館、ホテル、個人宅(芝刈り)などで行っていた。地域の方々の受け止めも大変よく、インクルージョンが進んでいるお国柄を実感した。特別支援教育の生徒がどんどん地域に出ていくことによって障害者理解も進むという相乗効果も期待できる。それに比べると我が国の特別支援学校は学校内完結型が多い。勤務校は地域に出て行く学校ではあるが、もっともっと日常的に地域に出て地域の社会資本を活用していく視点を大切にしたい。

○ 特別支援教育は20歳まで
我が国では学校教育は18歳で全員一律に終了となる。一方で特別支援教育のニーズのある生徒は個人差が大きく、本校にも18歳で社会に出るにはあまりに幼い生徒がいる。こういう生徒の場合、せっかく就職できても長続きできないケースが見られる。NZのように21歳までとは言わないが、せめて20歳の成人までTransition のようなクラスでキャリア教育を受けられると、もう少し大人になってから社会に出られる。その分、自立した生活を送れる可能性が高まる。コストはかかるが、卒業後の人生で何十年も働いて納税者として生きるか、それとも働けず福祉の世話になるかを考えれば、20歳までの投資は結果的にはそのコストを上回る効果を発揮してくれると考える。
ターム3も残すところ二週間になりました。授業を持っているクラスや参観しているクラスの子の名前をだんだんと覚えてきて、名前を呼ぶとどの子も嬉しそうで、「私の名前は?」と聞きに来ます。名前を覚えることで距離も縮まったような気がします。

日本語を教えるときはゲームを考えて行うようにするとどの学年の子も楽しんでくれます。日本で教員時代に英語の時間にやっていたゲームを日本語バージョンにすると比較的簡単にできるし、オーストラリアの子たちも楽しんでくれます。第4タームにはダンスの発表ができるように4年生と6年生に引き続きダンスを教えています。
〇 常に英語と接することのできる環境を
二週間英語付けの毎日だった。最初は、日本人か日本語を話せる人がいて欲しいと思っていたが、結果として日本人も日本語を話せる人もいないという状況に置かれたことで必然的に英語で話さなければならないという環境になった。機器や本に頼ることもあったが、電子辞書で調べた単語や、英会話の本に載っている表現を実際に使うことで、本当の力になった。ホストファミリーが話した最後の言葉を繰り返してみたり、分からないことは聞き返したり、簡単な言葉で話してもらったりすることも効果的であったように思う。

また、現地の新聞や広告を見ることで長文の英文を読むことにも抵抗がなくなった。日本に戻ってからも、ホストファミリーとメールでの交流を続けたり、英字新聞を読んでみたり、教員間での英語での発話量を増やしたりすることで英語と接する環境を作っている。また、教室でも、子ども達を賞賛する言葉や、話に注目させる言葉、挨拶などをふだんから意識的に、積極的に英語を使っている。自分自身の英語力アップに向けて、また、子ども達が抵抗なく気楽に英語を話せるような環境を整えていきたい。

〇 異文化理解について
オーストラリアの一般の家庭で生活したことで、オーストラリア人の生活習慣や価値観が少しは理解できたように思う。ホストファミリーが温かく迎えてくれ、全員が聞けば何でも教えてくれたので少しでも分からないことがある時は聞くようにした。共通していることも多く何不自由なく過ごすことができた。ホストファミリーの方々が本当に温かく接してくれた。2020年には東京オリンピックもあるのでその時はぜひ来ていただきたいと思っている。

教育に関しては、各自の得意科目を伸ばし、苦手科目を補強していく「習熟度別指導」や、児童の個性や能力に合わせた対応をしていた。(フリースペースなどで個別に対応。)また、低学年のうちからタブレットなどを用いるなどIT教育を積極的に行っていた。教科書はなく、教師が自由に教材を選んでいる。テキストを見ると「暗記」よりも「考えること」に主体を置く問題が多く見られた。印象に残ったのは、スピーチや発表、話し合いなどを通じて自分の意見を持ち、発言することができる子どもが多かったことだ。小学校のうちから自分の事や思いを自信をもってはなせるような子どもを育てていきたいと強く思った。

このような研修の機会をいただきありがとうございました。自分自身のスキルアップと共に今回体験したことを横浜市の子ども達に還元していきたいと思っている。
3学期が始まりちょうど半分が終わったところです。4月から研修をさせていただいている方の学校には週2回行っていて、1コマ約30分、一日3コマを日本語クラスに充てさせていただいています。全校生徒30人ほどの学校なので4、5人のグループで行っており、ちょっとしたゲームもできるのでやりやすいです。子供達も慣れ、言葉から日本料理の調理実習まで色んなことをやっています。スカイプを使って日本の学校の生徒と話す機会も何度かあり、生徒達も楽しんでいます。

今学期から週3回行き始めた方の学校では、1クラス20人ほど、時間も10分弱を週1回、という感じなので、何をやればいいか毎週困っている状態です。というわけで、こちらの学校では主に授業を見学させていただいています。特にここの学校はアクティブラーニングでの授業がとてもうまく進んでいるので、様々なテクニックを吸収させていただいています。
8月9日からフィンランドの小学校が始まりました。生活にも慣れたからか心に余裕ができ、自分から積極的に子どもと関わることができるようになってきました。言葉でのコミュニケーションが難しい分、休み時間は子どもたちと一緒にバスケットボールをしました。すると、子どもから英語で話しかけてくれるようになりました。

また、今週からジャパンウィークが始まり、6年生に毎日1時間ほど授業をさせてもらっています。
本の地理についてと、一年間のイベントについて授業をしました。映像や写真をたくさん用意し、時には体験活動も取り入れました。季節外れですが、福笑いは子どもたちも楽しんでやっていました。(お正月遊びとして紹介しました)子どもたちは、日本語を言うのが面白いようで、日本の小学生より恥ずかしがらずに挨拶や数字を言ってくれます。

ただ、長い言葉になると恥ずかしいようなので、なるべく短い言葉を教えられたらと思います。
10年間、高校美術科の教師として、勤めてきましたが、新しい経験を通して視野を広げたいと思い、こちらに来ました。アート系の高校を希望し、バンクーバーにある私立の小さな高校で研修しています。

4月から6月までの3か月の中で取り組んだことは、日本の高校とのPen Pal(文通友達)プログラムです。せっかくなので、アートの要素を取り入れようと考えた案は、巨大な画面を人数分(約20人)のピースにランダムに切り分け、1人の生徒は各ピースの半分の面積を埋めるという形です。

描く内容は、『自分が好きなもの』などの自己紹介や、『カナダ(or日本)と言えば?』というような象徴的なもの。それらのピースを日本に送り、受け取った側は、そのイラストを参考に自分の気の合いそうな人を見つけて、返事を描くイメージで残り半分の空白を埋める。そしてカナダへ送り返す。すべてのピースをパズルのように組み合わせると、モザイクのような巨大なアート作品が完成する。という形です。

こちらの生徒は、日本のことにとても興味を持ってくれていて、とても積極的に取り組んでくれました。日本の生徒たちもとても楽しんで取り組んでいたと、後任の先生に連絡をもらい、去年まで教えていた生徒たちのことなので、その様子が目に浮かび、嬉しく思いました。英語の力が全然足りないので、とても不安だったのですが、念入りに準備した画像付きのpower pointは、先生たちにも好評で、やってよかったと達成感を感じることができました。
オーストラリアは、第3タームに入っています。私は週の前半はクラス見学、後半は授業をしています。クラス見学はファンデーションのクラスと六年生のクラスに入って一日体験をしています。子供たちの学ぶ様子は日本とは違うところが多く見ていてとてもおもしろいです。

また毎週同じクラスに行くのでそのクラスの子たちと仲良くなれるのもとてもいいです。授業は、日本語のクラスでひらがなを教えています。ゲームを使って進めると子供たちはとても楽しく学んでくれます。また、四年生と六年生のクラスでエイサーとソーラン節も教えているところです。
ビザの手続きを始めてから半年、やっとビザが取れました。ビザの関係で子供が学校を移ることになり、手続きやら、高額出費やらで落ち着いて研修ができなかったこの1ヶ月でしたが、とにかく新しいタームが始まりました。

私の研修も新しい形式になり、まだ全然慣れず、不安な日々を送っています。すぐに慣れてくるとは思うのですが。とにかくビザが取れたことで心のゆとりが出てきたので、これから更に多くのことを吸収していきたいと思います。

学校を移ったことで全然違く学校のやり方が見えてきて、私としてはとてもよかったのですが、子供にとってはまた一から学校に慣れていかなければならず、大変な思いをさせてしまったようです。これもまたすぐに慣れるとは思うのですが。

前の学校を週2日、一日3コマ。新しい学校を週3日、こちらも3コマやることになっています。
前からいる学校の方では、盆踊りを練習させていますが、慣れないリズムと踊りに生徒は苦戦しています。
2週間後を目処に、学校全体で合わせて踊りたいと思っています。和太鼓を借りたくて、現地の日本人コミュニティに問い合わせています。こういう時に現地の日本人会はとても協力的で助かります。

次回のレポートで盆踊りの結果を報告できると思います。
現地では様々な日本文化を伝える授業を行わせてもらった。柔道・書道・寿司作り・日本語紹介・折り紙などの授業に取り組んだ。子供達にとって異なる文化に出会うことができ、かけがえのない経験とあったと言ってもらえた。

アクティビティを中心とした授業が多い中、以外にも評判だったのが、小学校低学年を対象にした自分の名前プレートを日本語(カタカナ)で作る授業だ。あらかじめクラスの名簿をもらい、元の名前の横にカタカナで名前を書き込み、コピーをしてもらい、授業時に配布。

それを見ながら名前プレート作りをしたのだが、自分の書いた文字がきちんと私(日本人)に通じるのが、とても嬉しかったようで、家族の名前を教えて欲しい、友達の名前も教えて欲しいなど、目を輝かせて楽しんでいる姿がとても印象に残った授業だった。
フィンランドの小学校の夏休みは、6月初めから8月10日前後だそうです。そのため、現在は夏休み真っただ中です。現地の先生方は校長先生以外夏休み中に学校へ行くことはないようです。メンターの先生は、あと5週間しかないと嘆いていましたが・・・。

なので、夏休み中に9月から授業で使う教材を準備したり、ヨーロッパ国内の旅行をしたりして過ごしています。時間がたくさんあるので、じっくり考えながら生活できます。メンターの先生は一人で夏休みを過ごしている私を気にかけ、家に呼んでサウナに入らせてくれたり、ごはんを作ってくれたり、、、本当にお世話になっています。料理が好きなので、日本食を作ってお礼をしましたが、喜んでいただきました。
先週で今年度が終了して、夏休みになりました。この2ヶ月、毎日何をしたかを記録していたので、それを振り返ってみると週に1回の割合で授業をさせてもらっていました。しかし、6月半ばからは学年末ということで、先生たちも忙しく、子どもたちもやり残している課題をしなくてはいけなかったりでバタバタしていたので、授業はできませんでした。

不思議だったのは、6月半ばにはGuest teacherが来る時間があり、その間は担任の先生は学年の先生と会議や成績の処理をしたりしていました。安心してクラスを空けられるってとてもいいなと思いました。

最終日は卒業式で、全校児童とGr7の保護者が出席しました。「お祝い」のイメージが強く、とても華やかでした。ドレスアップしているので、女の子はとても大人っぽく保護者と間違えそうなくらいでした。しかし、Gr1のクラスはその日パジャマデーだったので、一部の子と先生はパジャマだし、日本との違いをとても感じました。

よく関わったGr1のクラスの子どもたちからは、"Thank you"のカードやギフトをたくさんもらい、すでに涙が出そうでした。もっと色々関われたらよかったと思いました。9月からまた頑張りたいと思います。

学校がスタートして10週間が過ぎると、クラス替え(レベルアップまたはそのまま)が行われた。
担当の先生からコメントと評価をもらった。私の場合は、4技能(話す、聞く、書く、読む)についての良い点や改善点などを具体的に教えてもらえた。また、その他にもクラスでの様子や宿題の取組、友達との会話(やりとり)など様々な点から評価を受けて、クラスを1つ上のレベルにアップすることができた。

授業の内容は、クラスのレベルアップとともにさらに充実してきている。基本的に会話しながら進められる。テキストも使うが、様々な読物、映像を用いられながら英語での表現方法を学んでいる。日本との大きな違いは、文法以外にも友達とともに常に話し合いながら進められること。意見を言う機会が多く、話しながら文法も学ぶことができる。また、疑問点はいつでも質問することができる環境であり、先生は様々な話し方(表現方法)を教えてくれるため、すぐに使えてとても役立つし面白い。
カナダに滞在して1ヶ月半が経ちました。日本で英会話を習っていたとはいえ、会話のスピードが早く、「右から左へ抜けて行く」とはこういうことかと実感しました。しかし、3週間ほど経った頃から単語の区切りがわかるようになり、先生方とも少し雑談ができるようになってきました。

英語力がまだ不足している分、日本紹介の授業では掲示物を作成しました。担任の先生も補足説明を加えてくれたりして、なんとかこなしているところです。「こどもの日」の紹介では大きな紙でかぶとづくりをしました。子どもたちはとても興味を持って授業を受けてくれていました。100円均一で鯉のぼりを買って持って行っていたので、生地の感触や風になびく様子も実物を見られてよかったようです。
研修地ロンドンに着いて1週間。祝日もあり、語学学校での授業を3日間終えたところ。
 現在は、「90分・休憩15分・90分」で1レッスンだが、あっという間に過ぎる。先生の話すことを書くことも重要だが、まずは集中して聞くことが大切だと感じている。だんだん耳が慣れてきて、話の内容が理解できるようになってくる。ただし、やはり意味のわからない英単語が多いと難しい。しかし、「Sorry?」(何て?)「What's ▲▲?」(▲▲って何?)などの短い単語でも聞き返せば、他の言い方で教えてもらえるから助かる。また、同じクラスメートとの会話や意見交換が多いため、周りの仲間の話すフレーズを真似して使ったり、よく使われている表現(単語)を後で復習することで少しずつ使える英語表現が増えていくことが面白いところ。
 また、テレビ番組はCMや子供向けのアニメはとても分かりやすい英語で聴きやすい。
・最初の学校で始めた授業で折り鶴を全員にプレゼントしたり、かぶと作りの新聞紙を担当の先生の協力によりこちらで用意したりしたので、次の学校でも同じようにしなければならなくなった。それは次の学校へ行くのにどんなことをしたのかという情報が伝えられていたのと忙しい中で研修を受け入れてもらっているという日本人独特の遠慮という意識が働いたため、自分で何とかしなくては~という思いだった。今振り返ってみると、新聞紙の調達なども各担任の先生にお願いしたらどうなっていたか試してみてもよかったかと思う。
たまたま、今回はスティ先の方の協力でかぶと作りに適した用紙をもらうことができ、折り紙は学校の紙をカットして使えたので、すべての小学校の児童全員にプレゼントする事ができた。

・寿司づくりに関しては日本にいる時は授業で行う事は全く考えておらず、2校目の校長先生から寿司づくりの授業を頼まれた時は正直どうしようかと悩んだが、材料はすべて学校で用意するとの事だったのでできるだけ簡単な体験授業を考えた。日本でも経験のない寿司づくりであったが、子ども達の寿司への興味関心が高かったので楽しく授業をする事ができた。この経験はその後の学校全てでリクエストされた。新しい挑戦であったがやってよかったと心から思っている。

・自分の授業以外での手伝いが難しかったので英語力の必要性を実感した。言葉が通じない分行動で表す事が必要と考え、とにかく自分にできそうな事は自主的に動くようにした。現地の先生方はどんな小さいことでも喜んでくれていた。

・日本の学校のカリキュラムとカナダとの違いがよくわからないままであったが、自由な雰囲気のまま進んでいく良さと学力を身に着けさせるという目標への達成度への感覚のずれを実感した。

・全体的に教師も子ども達も「個」を大切にしている。日本との違いで強く感じた事は教師の個性がクラスの中でよく反映されていたという事である。
この地へ来てから2週間が経ちました。最初の一週間は時間割などもわからず、慣れることに必死でした。先生方が非常にやさしく気にかけてくださるので、困ったことや分からないことを積極的に伝え、解決しました。

次の週には、初めて5年生に30分間授業をさせてもらいました。様子を見てから何をするか考えようと思っていたので、話を受けてからパワーポイントで資料を作りました。大まかに日本のことを紹介したのですが、フィンランドと比べた人口の多さや美しい自然の写真に興味をもってくれました。授業後、他の学年でもやってみると良いといわれ、その機会を待っているところです。

まだまだやりたいことが頭の中に浮かんでいるので、どれだけ紹介できるか楽しみです。8時から始まり、14時には先生たちも帰るので、放課後も自分の時間が過ごせ、その中で授業案を考えることができます。自分のパソコンを持ってきてよかったです。
1年間を振り返ってみると、長いようであっという間の時間でした。ホストファミリーの暖かさにいつも甘えていましたが、とても貴重で夢のような時を過ごせました。もちろん、悔しい思いや悲しいこともありましたが、どれも経験してよかったと思っています。

日本の学校の改善点、良いとところも自分なりに感じれました。教育そのものの違いますが、先生たちの働く姿勢が全然違っていて、いい具合に凝り固まった考えが解されたように思います。4月から仕事に復帰し、今の私は、仕事への向き合いかたが変わりつつあります。
3月に1週間だけ違う小学校に通いました。スケジュールを組んでいただき、1から6年生までの全クラス、ほぼ空きなしで先生方の要望に沿った授業をさせてもらいました。

1年生は赤・白・黄色の折り紙でチューリップを折り、それを持ちながら簡単な振り付けつきで動揺「チューリップ」を歌いました。2~3年生は自己紹介と日本の基本的な情報(形、位置、国旗について)をクイズ形式でレクチャーしてから簡単な折り紙を数種類作りました。4年生は紙飛行機コンペティションを。5、6年生はだいぶ英語ができるので、45分喋りっぱなしの講義をしました。

特に受けがよかったのが、振り付けつきで1~10までの数字を学習したことでした。ほぼ全員が、3分ほどで1~10をスラスラ言えるようになり、休み時間、廊下に1~10までのカウントが響き渡っていたことが嬉しかったです。

また、1週間だけだったので、何か学校に残せる事はないかと思い、英語とフィンランド語バージョンでニュースレターを事前に作り、全教室に掲示してもらいました。2部作で、日本の基本情報(フィンランドとの比較)と、2020年のオリンピックについて今行われている取り組みや、マスコットキャラクターの決定、おすすめの競技などについて記事を書きました。

他にも、6年生の女の子と休み時間にピアノを弾いていたら、その女の子から「連弾がしたい」というオファーがあり、これから図書館のピアノで放課後一緒に練習をする予定です。素敵な出会いができました。

4月の前半まで、NZへホリデイとして3週間行って来ました。お世話になってた学校に行ったり、授業のお手伝いをしたり、10日間のロードトリップをしたり、就活もしました。このホリデイを経て2、3年後の目標や計画がはっきりしたので、それに向かって着実に成果を出せるように頑張って行きたいです。

また同時に、フィンランドの研修も終わりが見えて来たので、残りの日々はお世話になって来た人たちへ何か返せるように、時間と力を尽くしたいと思います。
予定より少し早く研修が終了し、先週末に日本へ帰国しました。昨年の4月からの約1年間、自分が研修に参加するに至った際の目標で達成できたこともあれば、まだやり残したと思うところもありますが、今後の自分にとって大きな経験になったことは間違いありません。

私は、現地の学校で文化交流の授業だけでなく、ESLの授業を担当させてもらえたことにより、今後日本で英語をどのように指導していけばいいかの方法を学べたことはよかったです。

また、ボランティア活動に積極的に参加したことで、多くの様々な国の方との交流ができ、英語が人と人を結ぶうえで、どのような役割を果たすのかを、この年齢になって実体験できたことも、今後グローバル化が進む日本で異国の方と交流していくうえで大きな力となってくれることだと思います。

これから海外で研修される方には、自己を見つめ、自分がやりたいこと・できることを積極的にチャレンジしてほしいと願っています。失敗すること自信喪失することもたくさんあると思いますが、自分の弱点を時間をかけて鍛錬していく時間を持てることもこの研修の利点だと思います。

私自身、今回の経験がいかされるか否かは、4月より新たな学校で教壇に立ち、子供たちの将来にとって実となる英語を身につけてあげられるかどうかによると思います。必ず今回の経験が英語教師としてのターニングポイントとなったといえるようこれから日本でもチャレンジ精神を忘れず頑張っていきたいと思います。
研修もあと1か月半となりました。学校も4校目に入りそれぞれの学校の特徴や違いもよくわかるようになりました。

約1か月ごとに学校を移動する形なので、基本的な授業を4パターン準備し、学年やクラスの状態によってアレンジしていくようにしています。

①日本紹介(まず、日本について知っている事を)
日本語の挨拶:おはよう・こんにちは・ありがとう・さようなら の4つ
着物:実物と写真で説明(着物を着るだけでかなり集中する)
相撲:力士の手形を見せて大きさを想像させる。ネットで写真を見せる。
じゃんけん:カナダと同じであることを説明し、言葉を教えて実際に遊んでみる。
折り紙:折り鶴は殆どの児童が知っているので羽が動く鶴を全員にプレゼント。

②かぶと作り
前授業で折り紙に興味を持たせてから、大きな紙で実際に作らせる。
日本から持参した風呂敷を使ってマントにし、紙で作った刀を持たせると侍や忍者に興味を持つ児童が多いので更に楽しめる。

③日本の遊び・笑い
けん玉:実物はかなり難しいので紙コップと新聞紙の球で手作りも用意している。
二人羽織:自分が子供の背中側に入り、手を使ってパフォーマンスする。
福笑い:子供達の前で顔の輪郭を描き、目・眉・口・鼻のパーツは用意しておく。
コマ:技術が必要で難しい。飛んで危険なこともあるので注意する。
糸電話:既に知っている児童が多いが糸の扱いがわかっていない事が多く説明してから遊ばせている。

④日本語の文字と習字
IIP資料のHELLO JAPANESEのひらがな一覧とTEACHING JAPANのひらがなカタカナ一覧をコピーし文字と読み方を伝える。
事前に児童の全員の名前をカタカナで書いておき、それを手本に習字の体験をさせる。墨や筆の扱いに注意させている。

その他、先生の方から寿司づくりを頼まれる事もあり、簡単な手巻きずしの授業もさせてもらう事もあります。一コマ45分くらいの時間なので、折り紙を折ったり、かぶと用の紙を切ったり、名前を書いたりする事前準備がかなり大変ですが、子供たちが喜んでくれるとやってよかったと思います。小学校はあと少しですが、次の中学校はまた違った授業をしてみたいと思っています。
今回は授業の内容を報告しました。

ロンドンに2ヶ月、フィンランドに5ヶ月という留学期間は、本当に長い時間でした。日本での教師生活に少しずつ慣れてきていた私にとって、海外生活という新しい経験の連続は時間を長く感じさせ、7ヶ月以上滞在していたかのような気分です。

一番貴重な経験だったのは、アシスタントして様々な授業を見学させてもらえたことです。英語の授業では、7・8歳がどんなふうに英語の授業を受けているのか、どんなことをテーマにして授業を進めているのか、先生方がどんなことに気をつけて授業をされているのか、を勉強することが出来ました。

そのときに改めて自分の今までの授業を振り返ったり、見学している授業の内容を自分が日本で行うとすればどんな風に授業作りをするのかを考えたり、新しい事を学びつつ、自分の事も省みるとても貴重な機会でした。また普段の英語の会話ややりとりを聞き、自分でも使うことで、より「自然な英語表現」を学ぶことも出来ました。

授業以外のことで気付いたことは、「趣味の重要さ」です。日本で現役で働いているときは19時に帰宅するのは当たり前でしたが、研修期間中は遅くても17時には学校を出ていました。帰宅してからの時間が研修前より長くなり、その時間の使い方が分からずはじめは戸惑ってしまうほどでした。

しかし、読書、編み物、映画鑑賞、ドラマ視聴など。自分の時間を充実させる術を分かり始めてから、仕事の時間とそれ以外の時間とをはっきりと区別させ、そして頭をリフレッシュすることが出来るようになりました。これから活動を始める人は、ぜひ自分の趣味に関係するものを現地に持って行って欲しいと思います。

そして最後に、心が折れそうになったときもホームシックになっていたときも、その気持を忘れさせてくれたのは研修校の子供たちでした。子供達と遊んでいれば悲しい気持も忘れられたし、話していれば楽しい気持ちになることが出来ました。最終日にはサプライズパーティーも準備してくれ、手紙ももらい、最後まで先生方や子供達に支えてもらった感謝の気持でいっぱいの研修期間でした。

気持をストレートに表現する子供たちに影響されて自分の気持を素直に表現出来るようになった気がしますし、考えすぎて動けなくなる機会も減ったように感じます。人としての価値観や考え方、そして教育に対する姿勢や自分の意見を改めて見直す機会を得た留学でした。今後もこの体験を生かし、よりステップアップしていきたいと思います。
1月、2月はあっという間に過ぎてしまいました。

低学年のクラスが異文化理解の授業をするので、私も何クラスかを回って数時間ずつ日本の学校のことや、折り紙のレッスンをしました。私のいる地域では、他にもメキシコ人の先生やイタリア人の先生を呼んで異文化理解の授業をしています。また、高学年のクラスはフィンランドに来ている留学生(大学生)を呼んで、自国のことを紹介してもらう時間を作ったり難民センターの人の話を聞いたりと他機関を頻繁に活用すること、柔軟な授業の組み方に日本との違いを強く感じました。

私もイタリア、トルコからの留学生の授業に参加し、改めて色々な文化を知ることって面白いなと感じました。
もともと「日本語」や「浴衣」などカテゴリ別に授業を準備していましたが、日本全体についての授業ということだったので、準備したものを小学2年生向けにまとめた内容で行いました。内容は以下のようなものです。

①YouTubeのPPAPを流す。(子供達も知っていて、一緒に歌っていました。動画が終わったら「この人どこ出身かしってる?」という質問をし、子供達から「Japan」という単語を引出しました。
②自分の名前
③概要(都道府県、国旗の色など)
④東京
⑤自分の出身地(観光地を紹介しました)
⑥季節の写真(四季がはっきりしているということを強調しました)
⑦日本の位置(飛行時間)
⑧時差
⑨人口(フィンランドより多いか少ないか。数がだいぶ大きくなりますが、どれくらい違うか示すために国、首都、自分の出身都市と学校のある市のそれぞれの人口を表にしました。
⑩寿司(あちこちに寿司のお店はあるので、みんな知っていました。)
⑪日本の食べ物(うなぎのかばやき、みそ、たこやき、ラーメン)
⑫ポケモン・任天堂(マリオやポケモンはよく知ってくれていました。)
⑬他のキャラクター
⑭アニメ
⑮Kawaiiファッション(Kawaiiという言葉やHarajukuという単語を知っているようだったので)
⑯コスプレ
⑰日本の学校制度について(制服、時間割、体育祭など)
⑱給食の配膳、清掃時間(YouTubeの動画を見せました。)

低学年ということもあり、45分~50分どれだけ興味を引き続けられるかということを中心に授業を計画しました。写真を中心にして、あちこちで質問したりクイズを出したりして進めて行きました。

最後の動画では、給食当番の配膳の様子を見てなんでマスクするの?」と聞いてくれる子がいたり、お箸箱を見て「いいね。」と先生が言っていたり、自分の教室で給食を食べるということも驚きだったようです。

最後にポッキーを配りましたが、「美味しい」と言ってくれる子も多く、思っていたよりも興味を示して積極的に話を聞いてくれたので、こちらもとっても嬉しい時間となりました。

学年が上がればトピックも変えなくてはいけなくてはいけないかなと思いました。今回は「家に帰って家族に話せるような話題」「子供達が知ってるであろう日本の知識と絡められるもの」にしたことが、よかったなと思います。

研修期間はのこり2週間なので、最後まできっちり頑張りたいと思います。

研修校では、日本語の授業のアシスタントと、いろいろな教科の授業見学をさせていただきました。また、7年生に対して日本の学校や文化について紹介をする時間をいただきました。希望者に浴衣を着てもらい、その後全員で数字を使ってゲームをしました。

日曜日には、ステイ先の家族の方と一緒に教会に行きました。教会の中に入ると、皆さん気さくに話しかけてくださいます。その教会では、話を聞いたり、歌を歌ったり、お茶を飲みながらお喋りする時間があるのですが、同じ地域に住むいろいろな世代の方と交流する場があるのは、子供だけでなく、大人にとっても良いなと思いました。
2月もあっという間に終わってしまいました。カナダでは3月10日-18まではスプリングブレークに入るため、研修も残すところあと明日(3/5)からの1週間となってしまいました。

2月は、中国や韓国の旧正月(今年は2/16)・キリスト教 カトリック教会をはじめとする西方教会の典礼暦年のうちの一日でイースターの46日前に当たる宗教行事のAsh Wednesday(同2/14)や日本とは趣の違うValen tine Dayといった行事がたくさんあり、日々が発見の連続で毎日が本当に楽しく過ぎていきます。

思えば1年前は、右も左もわからず同僚の先生方の話す英語にもついて行けず、ただただ自暴自棄になる日もありましたが、いまはすっかり子供達とも仲良くなり、文化交流の授業やESL授業のアシスタントだけでなく、留学初心者で英語ができない生徒や、逆にTOIECやILTESといった卒業後の進学のために高得点が必須となる検定試験を希望する生徒をマンツーマンで指導したりと、なんとか学校のお役に立てているのではないかと感じています。

それとは別に、カナダに来る前に大きな目標の一つとして、日本の学校とMTSとの交流の架け橋になれればと思っていたのですが、私が声をかけた神戸の某学校の副校長が今週末にカナダにこられ、提携の話し合いの場が持たれます。この大きな一仕事を無事にやり遂げ、やり残したことなく日本に帰れれば幸いです。

学校の名前の由来にもなっているマザーテレサさんについて集会などでよく話題が出るのですが、私が大好きな言葉に'God doesn't require you to succeed, but require to challenge.(神は成功をすることを望んでいるのではありません。チャレンジする気持ちを忘れないでほしいのです)というものがあります。

この1年間本当に様々なことにチャレンジしてきました。正直、うまくいかなかった事のほうが多かったかもしれません。でも、失敗も含め、1つ1つのチャレンジしてきたことの積み重ねが、必ずこれからの残りの教員生活の中で子供達のために活かされるはずだと確信しています。

最後まで、チャレンジする気持ちを忘れることなく楽しく笑顔でこの研修を終了したいと思います。
学校での研修も2か月目に入り、最初の1か月とは別の先生のお宅でホームステイをさせていただいています。2歳と6か月の二人のお子さんがいるご家庭で、2歳のお子さんと遊ばせていただく中で、幼児がどのようにして英語を身に着けていくのかを興味深く観察させていただいています。

学校では、1か月目に引き続いて理科の授業を見学させていただいたり(時々、かろうじて手伝っています)、日本語の授業のサポートをさせていただいている他、英語、数学、歴史、technology、computingの授業を見学させていただきました。また、Assistant head teacherのご提案で、研修校と自分の勤務校との間でプログラミングや3Dデザインソフトを活用した交流をさせていただくことになりました。

2月の中旬にはhalf termで1週間の休暇があり、イングランド北部を旅行してきました。ローマ時代の遺跡をはじめとして、歴史を感じさせるものが多く、英国の底力を見たような気がしました。
新年が明けて早々、1月2日から学校が始まりました。年末年始はNZから訪ねてきた友人とヘルシンキで過ごしたのですが、レストランを予約していなくて寒空の下1時間半程レストラン難民に... 年越しの瞬間は、5分ほどのNew Year 花火を楽しむことができました。

1日の朝は夜の賑やかさはどこにもなく、閑散とした街並み。今度はどこもお店が開いてなくて、唯一10時から開いていたマクドナルドで朝食をとりました。お陰様で、そのあと予定していた観光プランも全て後ろ倒しに。なかなか面白い年越ができて、大満足です。

学校の先生方に「NZから友人が来る」と伝えると「ぜひ、学校に来てほしい!」と言っていただき、年明けの4日間学校生活を共にしました。友人の職業は教師ではないのですが、主に英語の授業で活躍し、他にも全校生徒の前でNZについてプレゼンを行ったりマオリの歌を披露したりもしました。

2人で数ヶ月前からプレゼンの内容を考えてきたので、無事に終え、先生方や子どもたちからたくさんの賞賛を受けた時には胸がいっぱいでした。そして幸運なことに、友人の学校生活最終日にフィンランド大統領が私たちの街に来る!ということを知りました。偶然2年生の子どもたちが大統領を迎えるためにアトラクションをする予定になっており、そのイベントに私たちも声をかけていただきました。

なんと、大統領の前でギターを演奏をするチャンスまで頂いてしまいました。以前の研修先NZで出会った友人とフィンランドの学校を見学、授業をしたこと、子どもたちの歌とダンスに合わせて大統領と大観衆の前で演奏できたこと、一生忘れられない経験ができました。このような機会を与えてくださった先生方に、心ばかりのお礼として歌舞伎揚を職員室のテーブルに。2人で書いたメッセージを添えました。

その後1週間ラップランド旅行を挟んだ後、日常生活に戻りました。週4日、計6時間クラブを行っています。今月は「忍者」と「相撲」をテーマに。低学年グループには、講義とビデオを見せた後に手裏剣を使ったチーム対抗ゲームを。高学年グループは、手裏剣を自分たちで作り、それを使ってゲームを行いました。高学年の子どもたちはとても手先が器用なので、短い時間でたくさんの手裏剣を作りました。

クラブ後、学校中を舞台に忍者になりきり戦っていた姿は微笑ましかったです。忍者もお相撲さんも、大人気!トントン相撲も、大盛り上がりでした。次回は、箸のもちかたを学習したり、習字を体験してみる予定です。
1月上旬にロンドンでの語学研修を終え、学校での研修に入りました。研修校では今までのところ、理科の授業を見学させていただいたり、日本語の授業のお手伝いをさせていただいたりしています。

どの先生も大変親切で感謝感謝の毎日ですが、自分の英語力が追い付かなくて、自分の思うように授業や生徒に関わっていくことができないのが残念です。ロンドンの語学学校で学んだことが少なからず役立っているので、もう少し長く語学研修をしてもよかったかもしれないと感じています。

研修校からは、日本の自分の勤務校との間で何らかの交流プロジェクトを始めたいとのご提案をいただき、2月からはその計画を具体的に進めていくことになっており、嬉しい限りです。2月からは理科以外の授業も順次見学させていただく予定です。
ロンドンから電車で2時間半ほど北の地域に移動しました。現在は自分の専門教科の授業見学と、日本語の授業のアシスタントをさせていただいています。授業の進め方、生徒の質問や教科書の内容、そして学校全体の様子についてなど、良いと思ったことや日本との違いを細かく記録しています。いつか日本で役に立てばいいなと思います。
私の住むカナダオンタリオ州ロンドンでは1月8日からクリスマスブレイクが終わり、1月26日~2月1日までが学期末テストでした。
私の担当しているESLクラスの主担の先生が、体調不良で長期でお休みされることになり、代わりに来られた先生とてんやわんやになりながら、協力して試験対策の授業、試験作成、採点、評価表作成などいろいろなことに携わらせていただきました。

日本とは、当然ながら全く違うシステムの中での、生徒の今後の進路にも関係する大切な試験に関わることができてとてもいい経験になりました。

いよいよ、この研修も残り2か月を切ってしまいました。まだまだやり残したことはたくさんあります。最後まで、自分のこれからの教員生活にとって大きな糧となるような経験ができるよう最後まで積極的に活動を続けたいと思います。

今月は研修校以外の学校に訪問する機会が沢山ありました。中東からの難民の子たちが多くいる学校にも訪問しました。子どもたちは元気いっぱいで日本のことにもすごく興味を持ってもらい楽しく授業をしました。学校ではこのような姿だけを見ましたが、母国を離れ、何度も住む場所を変え、今いる場所もいつまで居られるかわからないということを聞き、慣れない土地で過ごしている彼らの力強さを感じました。

また、11月から行なっていた教会と一緒に企画したJapaneseクラブは、1月いっぱいで終了しました。私自身も毎回楽しい時間を過ごすことができ、終わってしまったのは悲しいですが、貴重な機会をいただいたことに感謝します。

10ヶ月過ごして見て、他の先生の授業や子どもたちとの関わり方、これを自分の学校でもやって見たいな、真似したいなと思うことがどんどん増えました。残り、こちらで過ごすのも1ヶ月半なので1日1日を大切にしたいと思います。
こちらで研修を続けて3ヶ月が過ぎました。これまで基本的には小学1年生・2年生の授業補助をさせてもらって来ましたが、年が明けてから上級生の授業も見学させてもらえるようになりました。

そこで改めて気付いたのは、「キャリアの差に関係なく、授業者が観察者に対して同等に扱ってくれる」ということです。
研修校はかなり大きな学校で、学年によっては教室がかなり離れていることや担任の先生だけでなく第二言語専門の先生、アシスタント、特別支援教育専門の先生もおられ、しばらく経った後初めて会った時に「あなたのことあんまりみたことないんだけど...」という会話も行われるほどです。

そこで、私が6年生の英語の授業を観察させてもらおうとすると、「教師 になるために勉強している訓練生」という受け止め方をされることもあります。日本で言う教育実習生のような立場です。しかし授業をする先生は、私を「訓練生」と捉えたとしても、私が見に来ても良い授業観察の時間割を作ってくださり、そして授業後の質問にも根気強く答えてくださいます。自分にも教育実習生を担当した経験がありますが、「ここまで相手を尊重出来ていただろうか」と逆に自分を省みる機会になりました。

相手の経験等で判断することなく、学びたいという意欲に100%の姿勢で答えてくださると、自分の授業観察をする姿勢もよりいっそう高まりますし、「邪魔かな」とちょっとでも考えていた自分が恥ずかしくなります。「学びたい」と姿勢を見せる人に対して、自分 もできる限りの事で応えること、これはこれからの教師人生においてもとても大切な事だと考えされられました。

来たばかりの頃は毎日の生活に精一杯でしたが、少しずつ研修校先生方や子供達のおかげで、上記のようなことにも気付けるようになりました。今まで自分が日本で経験してきたこととこちらで感じたり思ったりしたことを学びにかえ、改めて残り少ない期間の過ごし方を考えて行きたいと思います。
9月初旬から始まった新学期も、12月22日を持って、クリスマスブレイクに入りました。本当にあっという間の3ヶ月でしたが、とても充実していたと思います。

研修が始まった4月から夏休みに入るまでの3ヶ月は、研修校で自分が出来ることは何かを模索する日々でしたが、夏休みにTESOLの資格を取り英語教授法を学べたこと、授業への下準備が夏休みにしっかり行えたおかげで、この3ヶ月は自分なりに満足のいく日々を過ごせましたし、成長も感じました。

特に、留学生へのESLの授業を75分間まるまる任せていただくことも増え、9月最初の頃は授業時間の75分をカリキュラム通りやりきることが精一杯だったのが、12月にはカリキュラム以外のオリジナルで用意した付随的な内容も織り込みながら授業を進めていけるようになったことは大変有意義でした。

また、12月はESL以外でも、数学や物理の授業についていけない留学生の補講を任せられ、悪戦苦闘しながら(日本語でもあまり人に教えた覚えのない科目なので・・・)も何とか乗り切れたことも今となればいい思い出です(笑)。

また、かねてから計画していた文化紹介の授業も、中国人留学生と協力して書道や折り紙などを実演指導できました。
何事もチャレンジしていけば、完璧でないにしろ、少しでも満足のいく結果が残せると思います。年が明けるといよいよ研修も残り3ヶ月となります。最後まで、後悔の無いよう全力で頑張っていきます。

12月は、他の地域の中高一貫校を見学させて頂くことが出来ました。
研修校は義務教育の9学年が在籍していますが、高校生の様子を見学出来る機会はなかったので、大変貴重な機会でした。
英語の授業にも文学や文法の授業があり、文学の授業では「グレート・ギャツビー」の原作を読み映画を鑑賞し、自分で成果物をまとめるという内容でした。

成果物のまとめ方もいくつか選択肢が与えられており、自分の得意な方法で最終的な課題を提出出来るようでした。
私の簡単な自己紹介やフィンランドに来た目的などを話し、生徒にも「今なにしてるの?」と聞くと、とてもフレンドリーに説明をしてくれ、逆に私にも質問をしてくれるなど、参加しやすい居心地の良い時間でした。

クリスマスはホームパーティーに呼んで頂き、伝統的な家庭料理をごちそうになりました。ひとつひとつ料理の名前と食べ方を説明してくださいました。サンタも登場し、子供たちに渡されるプレゼントの量に驚愕しました。

お正月は日本の方が賑やかなイメージでした。なので1日や2日から働き始める人も街にはいたので、クリスマスがどれだけ大きなイベントか分かった冬休みでした。
毎週の日本クラブの活動では、持参した道具を用いて書写を行いました。前の週に漢字について簡単なものを中心に学習し、事前学習をして臨みました。

当日は私が見本を示した「友」「和」の字に挑戦をし、生徒それぞれの名前も私がカタカナで書いたものを示し、見よう見まねで書いていました。やっているうちに「妖怪」という字を書きたいという生徒がいたので(妖怪ウォッチの影響かと)、黒板に書き順と書き方を示し、それを参考に上手に書いていました。当日の取り組みは学校便りにも写真付きで紹介され、取り組みを発信することができてよかったと思います。(妖怪を書いた生徒が写真の中心に来てしまいこれが日本のであれば保護者から批判されないか懸念するところでしたが)

数学の授業では、ハロウィン前同様クリスマス特別プリントを用意する先生がいました。座標を利用してクリスマスツリーを描いたり、1~26の数字の計算の答えとアルファベットをリンクさせ、クリスマスに関する用語を見つけたりと、生徒が楽しく数学の問題に取り組んでいました。このようにゲームを取り入れた授業展開が日本の教育でももっと可能性があるのではと感じました。

最終日とその前日には、担当していた学級の生徒および先生方からお別れのカード、コメント、記念品などをいただきました。人同士の温かみを感じることができ、これらは日々の教育の成果であり、教えていらっしゃる先生方の人柄を感じることができました。

フィンランドでの2ヶ月間に続きイギリスでの4ヶ月間、私の人生においてこれ以上ない経験をさせていただきました。この機会を提供していただいたIIPさんには心より感謝申し上げます。私は前職を辞める決断をして海外インターンシップに挑戦したわけですが、IIPさんの活動が今後より理解を得られ、現場の教員がその教育方法を国を越えて頻繁に共有し合える日がくることを心より願っています。本当にお世話になりありがとうございました。
クリスマスの休暇を終えて、新しい年を迎えました。

こちらのでクリスマスは家族とゆっくりと過ごす、穏やかな時間でした。私の滞在するホームステイ先でも、離れて暮らす家族が集まってきて、食事をしたりおしゃべりしたり、運動したりいつもは静かな家がとても賑やかでした。

こちらでは寝て起きたらプレゼントがあるという形式ではなく、イブの夜にみんなでプレゼント開けます。あんなにプレゼントをもらったのもの初めてで、包みを開けるのがワクワクしました。私も日本から色々取り寄せて贈り物をしました、喜んでもらえたのでよかったです。

残りわずかな研修期間で、帰国したくないという寂しさも時より押し寄せますが、素敵な家族と過ごせること本当に嬉しく思います。
IIPに紹介していただいた語学学校で学んでいます。自分自身の英語の勉強だけでなく、授業の進め方やゲームの取り入れ方なども参考になる、楽しい授業です。

発音するときの口の形や舌の位置、2つの単語が繋がったときに聞こえてくる音など、今まで意識していなかったことも丁寧に説明してもらえて、新しい発見が毎日あります。

平日は、午前中は授業、午後は復習やラジオを聴いたりして、時間の許す限り英語に触れています。語学学校にはいろいろな国から生徒が来ています。今までは英語はとにかく大変なものだと思っていましたが、今では英語さえ使えるようになれば、こんなにたくさんの国の人と会話をすることができるようになるんだ、英語ってすごいな、と思います。
授業カリキュラムに、日本のような縛りがないので、先生方に教材を持ち込んで頼む事で、ほぼいつでも授業をさせてもらえる状況です。カナダも(州によって全く変わるということなので、「ニューブラウンズウィックは」というべきでしょうが)、学校運営は校長に任されているので、そういったシステム的な要因も大きいとは思いますが、学校全体にいろいろなことに取り組みたい!という雰囲気が強く、また、良いと思ったことはどんどん取り入れられるような環境にあると思います。

先生方もオープンな方が多く、急に教室に飛び込んでも、いつでも受け入れてくれます。これまで訪れたヨーロッパの国とは全く違う雰囲気があります。また、日本でよく聞く'海外では'という情報の多くはアメリカ側からのものだと感じられる場面が多くあります。
Day Light Savinigも行われていた南半球のNew ZealandからLondonに移動してきて、当初は昼の短さに戸惑いました。さらには曇りや雨の日が多くて日照時間も少なく、これまで本で読んだり話に聞いたりはしていましたが、これがLondonの灰色の空かと実感しています。

語学学校では、大変刺激を受けながら授業に参加しています。英語力に関しては、自分はlisteningが弱いのでlisteningを重点的に鍛えれば改善できるはずだと考えていましたが、授業を受けるうちにlistening以外の力も総合的に向上させなければlistening力も向上しないと気づき、現在の日本の英語教育が4分野バランスの取れた能力向上に力を入れているのにも納得しました。

また、同じクラスには欧州各国や中国、韓国など多様な国から若い人たちが参加しており、その様子から日本の生徒がグローバルに活躍するために必要なものをおぼろげながら感じ取ることができ、帰国後に行う教育のイメージが少し見えてきたように思います。

さらに、普段と違って授業を受ける立場となることで感じたこともあります。例えば、英作文を提出した際には先生が丁寧に添削してくださり、励ましのコメントをつけて返却してくださるのですが、それが大変ありがたく、教師の立場で薄れかけていたことを生徒の立場で再度実感することができ、貴重な機会となっています。
こちらに来て1ヶ月と2週間ほどが経ちました。供達も慣れてきてくれて、すれ違いざまに名前を呼んで挨拶をしてくれたり、「次の時間私のクラスに来て-」「今日はうちのクラスに来る?」と聞いてくれたり、自分の存在価値を実感できる気がして嬉しく感じます。

習字の授業を美術の授業で行いました。習字をしたことのないもしくは習字が何なのか知らない子供達に、一から説明しなければいけないことで、持ち方やはね、とめ、はらい、など字をきれいに墨を使って筆で書く」ということについて自分も考えさせられた機会でした。文字は「花」を選び、呼び方や意味を話しただけでも「へえ~」と言ってくれました。思っていたよりもスムーズに書いてくれたので、片付けも時間内に終わり、先生も楽しんでくださいました。

最近は、子供たちが育った環境や過ごした場所がどんな風に人に影響するのかということについて考えます。
日本で丁寧に細かく指導する部分をこちらでは子供の判断や想像に任せたり、逆に日本で細かく指導されているからこそ日本で出来るようになることもあり、それぞれ教育の違いがそれぞれの良い部分につながっているんだなあと思います。

そして放課後のアフタヌーンクラブという日本の小学校にあるような児童会にも参加しています。そこで折り紙がとてもウケました。
はじめは、ひとりの子が折り紙の遊び道具を持っていて、「あれ作れる?」というところから始まりました。それを作ってあげると、他の子も興味を持ちだし、「新しいのが作りたい」と言ってくれる子が増え始め、毎日のように新しい折り紙の折り方を家で調べて学校へいく日々でした。作った2種類のものを糊で貼って新しい作品を作ったり、持って帰って飾っているといてくれる子もいました。何枚かを組み合わせて立体を作ってあげると、目を輝かせて喜んでくれました。

まだまだ自分の動き方が分からず戸惑うこともありますが、一日一日を大切に過ごしていきたいです。

11月に入り、月末に一気に冷え込んで積もった雪も解け、『魔の11月』が始まった。暗くて陰鬱な、一年で最も鬱が増える季節だと言われる。確かに、一日中暗く気持ちが沈むのがよく分かる。私も気候とホルモンの関係で、何も手につかないやる気の起きない日々があった。北欧デザインが日本でも近年人気であるが、あの白木の家具や、ビビッドな色・柄のテキスタイルなどは、この陰鬱な日々を少しでも快適に過ごすための知恵なのだと思える。

また、ここでは誕生日を迎えた場合、「誕生日おめでとう!」とケーキが出てくるのではなく、「誕生日です!」と当事者がケーキを振る舞う。うちの学校だけかと思っていたら、この国の習慣なのだそうで、おかげさまで無事にまた一つ年を重ねられましたよという周りへの感謝の表れなのかもしれない。最初は衝撃であったが、郷に入ってはということで、私も今月の誕生日にはベイクドチーズケーキとレアチーズケーキを作って行った。自分の誕生日にケーキを焼いたのは初めてだったが、いい経験だった。人間関係の希薄なこの国にあって、これは職場の環境作りに一役買っていると言えるのかもしれない。

先月ら引き続き、一年生対象のtiimijakso(チームビルディング)に見学に行かせていただいている。ただし、こればかりが一日中続くので、生徒も飽きてしまい、集中力が続かない。参加する生徒、しない生徒にも分かれてくるし、舵取りの仕方は難しい。気になるのは、やはり担当の先生方の疲労度合いである。3学期は教科指導はなくこれだけ、しかも一日中、しかも初の取組、となると疲れるのも仕方ない。一年を通して割り振る、週のうちもしくは一日のうち一時間とか数時間とか、バランスを考えた方がいいのではというのが個人的な感想である。今月28日に3学期が終了したが、それとともにtiimijaksoも終了した。29日から4学期が始まっているが、やっと普通の授業に戻れるという声が聞かれるのは、やはりそれだけしんどかったということでもあると思う。この取組に関しては、趣旨に関しては賛成するけれど負担が大きいという意味で反対されている方も多い。日本の総合的な学習の時間を、負担が少ないと教科科目に読み替えてしまうのと考え方は似ている気がする。以前近隣の学校でもこれに取り組まれたが、負担の大きさからその一度きりで終わってしまった経緯があるそうだ。今後この学校がどうされるかは分からないが、今回を失敗と結論付けて終わってしまっては残念である。それに実際チームビルディングはフィンランドの生徒に必要であると自信を持って言える。「自主自立」を小さいころから叩き込まれるこの国の子どもは、自分自身の責任はとれるが、組織で動くということは本当に苦手のようである。決して眠ることなく授業にはきちんと向かえる生徒が、こういったチームでの取組になったとたん、床に寝そべり、頭上には紙飛行機が飛び交い、外部講師が話すも、携帯から目を離さず、私語ばかり...と、参加姿勢としては最低なのではと思えるもので、あまりの変貌ぶりに驚きが隠せなかった(本校は市内でもトップレベルの学校である)。日本であれば体育の先生の怒号が飛んでくるところであるが、フィンランドの先生は嫌な顔はするが、叱り飛ばすということは絶対にしない。それも国民性なのかもしれないが、これは講師に対する礼儀や話をきくマナーという意味でも、世界的なスタンダードという点でも、しっかり指導するべきところなのではないかという風にも感じる(そう思うのは日本人的考え方なのかもしれませんが)。

そして、こういった協働作業の機会が少ない問題点は、協調性が育たないのもさることながら、リーダーシップが育たないことが大きな問題であると思う。チームによって、何人かはきちんと活動をする生徒はいるが、チーム全体を仕切る、まとめる、という生徒の存在は皆無である。やる人はやる、やらない人はやらない、そしてやらない人を誰も注意しない、と、ここでも個人に任されている感があり、チームビルディングであってチームビルディングでないというのが正直な感想である。そこには、チームのメンバーや講師など、相手に対する敬意というものが全く感じられなった。こういった状態を自分たちが問題視していないというのが一番の問題ではないかと思うし、この子達にこの科目が必要だと思われた先生方の意見は正しいと思う。

フィンランドの学校教育は世界的に有名ではあるが、大学教育に関しては耳にしないように思う。ここの大学院におられる日本人研究者によれば、学者は他国での学会に行ったところで、横のつながりを作らずに帰ってくる、とため息をついておられた。また、どこかの国とのプロジェクトでも、その国出身者がいるのにその人物に声をかけず、アドバイスも受けず、そこにある人脈の使わず、ということが多々あるらしい。本当にプロジェクトなどの活動や人脈作りなどが不得意、というよりやり方を知らないという方が正しいようだ。現状では、協調性やリーダーシップを育もうにも学校の教育活動にその機会がないため、形を変えてでも、こういった活動は継続した方がよいと思う。ただし、講師側のコーディネートの仕方にも問題を感じた。数人での活動は成り立っても、1チームの人数が多くなればなるほど統率しづらくなり、蚊帳の外の人間が出てきてしまうのは当然だ。与える側の力量が問われることを痛感する。まずはマテリアルの充実や、方法の見直し、講師の育成が急務である。

一年に一度の、救命救急講習があった。座学に一時間、実技に一時間である。私は最初の一時間の時間帯には授業があったため、実技から参加。人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの使い方など、やることはほぼ日本と同じであった。ただし、日本のように「大丈夫ですか!」「誰か救急車お願いします!」「意識なし!」「気道確保!」など指差し確認、声出し確認はなかったが、これは絶対にあった方がいいと思った。心臓マッサージでは、なんとBee GeesのStayin' aliveがかかり、この速さで心臓マッサージをするようにと指示があり、びっくりした。実際に人形を使ってやっていると、少しスピードが速いと言われ、救命士さんに、真横で"Stayin' alive"を歌われた。今後心臓マッサージをするときには、私の頭には永遠にこの歌が流れると思う。


こんにちは。カナダに来て七ヶ月がたち早いもので今年もあと1ヶ月となりました。11月も本当にいろいろなことがありました。

研修校では、留学生向けのESLの授業を主担の先生のアシスタントとしてやってきましたが、最近は、1日3コマの各授業時間とも半分(40分)はメインで教える時間を頂き、Grammar, Critical Reading, Socialinguisticなど曜日に分けて教えています。本当にやっとここにきて担当分野は英語で授業がスムーズに出来るようになり、最終的にはどの分野の授業でも教えることができるように教授法を身につけていければと考えてます。

クラス外の活動も順調で、中国の留学生と協力してカルチャークラブを発足し、同じアジアであっても、(例えばcaligraphyやfood culture, origami)中国と日本では違いがあることをデモンストレーションしながら、現地の生徒にいろいろ実体験してもらっています。この企画は、思った以上に盛り上がってみんな参加してくれるのでやりがいがあります。

また、1日だけですが日本から60名ほど本校に学校体験に研修にきた折、様々な文化紹介をしてくれました。このような積み重ねの甲斐もあり、当初きたときにはアジアに興味を示さなかった現地の生徒達が少しずつアジアに興味を持ち始めてくれているなと肌身で感じることが出来るようになってきました。

また、課外では、トロントの日本大使館が主催で年に1度定期的に行う、現地で働く日本人または日本語教育関係者に向けた研究会で、私が今行っている活動を報告するプレゼン機会をいただきました。たいした活動も出来ていない私ですが、この機をきっかけに、今いるロンドンでだけでなくオンタリオ州にいるたくさんの先生方や商工会議所の方とつながることができ、たくさんの情報、アイデアをもらえるようになったのは非常に助かっています。

最後に、いま現地の高校・大学と兵庫の高校・大学との間で新しい交換プログラムが進行しており、その間にはいりとりまとめを依頼され行っています。とてもおもしろいプログラムで、無事に協定が結べればと尽力しています。私がカナダで研修した証として残れってくれればこれ幸いだと思っています。

12月は、平行して資格習得のため受講しているTESOL/DIPLOMAの前期修了テストもあり、毎日毎日が更に時間に追われるでしょうが、充実した日々が続いており、毎日が楽しく過ぎていくと思います。充実感溢れた気分で年内が終わるよう、12月も頑張りたいと思います。
2種類の授業をしました。学年はYear7または8で、1クラスは10人ずつ45分間です。

①毎日のご飯、調味料、お弁当、伝統料理などをまとめて「日本の食事」として授業をしました。写真を見せて気づいたことを発表してもらい、そのあと私が補足する、という形式にしました。その後、手巻き寿司(ツナ・キュウリ・チーズ)を作って食べました。いただきます、ごちそうさま、も練習しました。

②日本の服装(普段着、制服、冠婚葬祭など)を紹介しました。学校に浴衣や法被がいくつかあったので、その後、制服の上から着てもらいました。また、この時が最後の授業だったので、今まで使用したパワーポイントを抜粋したものを配布し、3か月の振り返りをして終了しました。

日本語の授業以外では、Athletic day で教員の昼食を校長先生と作ったり、放課後に行われたGALAでPTAのお手伝いをしたり、Art Exhibitionに参加したりしました。生徒の教室での様子だけでなく、いろいろな表情を見ることができて楽しかったです。

NZでの研修が終わりました。日本語(日本文化)を教えるのは初めてで、日本について自分自身が初めて知ることも多く、発見もたくさんありました。実際に授業が始まれば生徒の反応が楽しみだったり、もっと工夫をしたくなったり、日本にいるときと同じように教員という仕事が楽しめました。生徒も先生方もとても優しく、無事に研修が終えられて良かったと思います。
3か月のニュージーランドでの研修を終えました。授業は不定期に各クラスに招いてもらうという形態で、それほど多くは行いませんでしたが、以下を行いました。

①日本の紹介(日本そのものや自分の勤務校のことなど)、②日本語の挨拶、③カナカナで自分のネームカードを作る、④数の数え方、⑤日本の有名な俳句の紹介(writingの授業で"Haiku"に取り組んでいた時に)。ニュージーランドの学校では子どもたちが皆マオリ語を学んでおり、ローマ字のようにしてマオリ語を表記しているので(マオリ語の母音はaeiouです)、日本語をローマ字表記で紹介すると、スムーズに理解してくれました。

また、④の数の数え方のときには、「いっせーの」と言って親指を立て、その数を言い当てるゲーム(正式名称がわかりませんが...)を紹介したところ、「楽しみながら数を覚えられる」と好評でした。なかには家族にそのゲームを紹介した子どももいたようです。授業以外には、毎日、Year5や6の子どもたちの算数を手伝ったり(個別にわからないところを教えてあげる)、Year0や1の子どもたちと一緒に英語を学んだり、時には教えたりしました。

また、校長先生の奥様が勤務している別の学校も見学させていただきましたが、研修校よりもさらに農村部の学校で環境教育やgardeningの授業に力を入れている様が興味深かったです。
年に4回あるプロジェクト学習や他団体への募金活動を目的とした「ハウスデー」というものがありました。ハウス活動とは学年を越えた縦割り活動で、日本で馴染みのある体育祭での対抗のみでなく日頃の行動をポイント化しての競い合い、上級生から下級生へのモラル教育、2週間に1度の集会などイギリスの学校では寄宿時代から行われている活動のようです。

当日は、生徒は私服で登校し、昼休みには多目的エリアで高校の文化祭のようにゲームの出店やお菓子を売ったりします。生徒は事前にラッフルチケットと呼ばれる抽選券を購入し、引き換えてゲームなどを楽しむことができます。準備は上級生(11年生)が中心に行いましたが、当日の店番や事前のポスター作製など下級生にも仕事を振ってリーダーシップやマネージメント能力を養っていました。後日20万円以上の寄付が集まったと集会で報告があったのと同時に、ラッフルチケットの抽選会がありました。景品はマクドナルドのクーポンや映画の割引券など、募金活動に協力的な企業から先生方が集めたもののようです。

2週に1度、数学科教員による教科部会が開かれていますが、その中で毎回1人の先生が指導法などのアイディアを持ち寄り共有するSHOW&TELLという時間があります。今回は私の番でしたので、2020に向けて進んでいる新学習指導要領「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)について紹介しました。

ジャパニーズクラブの活動では、日本から持参したけん玉、だるま落とし、コマ回しを体験しました。特にだるま落としはコツをつかむのが早く、楽しそうに取り組んでいました。また翌週は、生徒が最も楽しみにしていたお好み焼きを調理室で作りました。前週に作り方・材料を日本語の単語を含め学習しのぞみました。また、お箸の使い方の学習も同時にできました。材料はウスターソースを日本雑貨店で購入すれば、他は現地で調達できます。生徒からお金を徴収し、買い物はホストファザーが手伝ってくれました。
新しい研修先になって、3ヶ月経ちました。思うようにいかず、こうしたいああしたいと思うこともありましたが、他の学校で研修短期間研修させてもらって、日本文化を紹介する授業をやらせてもらったり、地域の教会の方と一緒になってJapanese Club を企画したりするようになりました。

折り紙の授業のリクエストが多くて、折り紙が手に入らない時は色付きのコピー用紙を代用して使っていますが、日本の折り紙のようにあんなに折り易くて薄い紙はお店でも注文するしかないし、やっぱりどこか違うし、もっと日本から持って来ればよかったなと思います。
10月より2学期が始まったが、すぐに一週間の秋休みがあり、その間に街の景色は一変した。一気に気温が下がり、ずっと最高気温が0℃を超えない日が続いている。雪が降るまでの期間がとても暗く、気分が滅入ると言われていたが、外はすっかり雪景色となり、明るい毎日である。

2学期の取り組みで特筆すべきは、"tiimijakuso"("tiimi"つまりチームで学習する"jakso"学期)であり、これは従来の「個人主義、自己責任、自主自立」から、「協調性」にフォーカスした全く新しい取り組みである。

毎日授業ごとに講座のメンバーが変わり、それも一学期間(二か月)でまた講座自体が終わり、その他文化祭や体育祭その他HR活動も皆無という従来のスタイルでは、主体性は育つものの協調性を育む場がないという懸念が先生方にあり、このような協働型、教科横断型、いわゆる総合的な学習やアクティブラーニングを彷彿とさせるような取り組が行われることとなった。

確かに、こういった活動の欠落が、フィンランド人の人間関係の希薄さにもつながっていると言えなくもないように思えるので、少しでもこういった活動が教育現場で実施されるのは望ましいと思う。毎週テーマが与えられ、それに沿って各教科より課題が出て生徒はそれに取り組み、週末に発表、という形で進んでいく。まだ始まったばかりだが、興味深く観察していきたいと思う。

また、これに伴い今まで普通生徒の中に紛れていたアスリートコースの生徒37名が、一堂に会して授業を受けるようになり、いわゆる授業崩壊の前兆のようなものが表れ、先生方の悩みの種になっている。そのクラスに前学期と同じ宗教の授業に呼ばれ、前とは中身や活動を変えた授業を行ったところ、Well organized, well controlledなどと大変ほめていただいた。日本での困難校や体育科での経験が役に立っている。

フィンランドの先生方は、専門科目の能力が非常に高いが、生徒指導力、クラスを回す、まとめる、という点では日本の先生は自信を持ってもよいのではないかと思った。こちらに来て初めて授業力をほめてもらえたことは、私にとって想定外であったが、とても自信につながることとなった。

『日本語』の授業としては、講座数も生徒も増え、嬉しい限りであるが、準備に追われているというのが正直なところである。貸与という形で教科書を買ってもらうことができ、「日本語2」では「言語」の授業らしい授業をさせてもらえており、とてもやりがいのある毎日である。
こちらに来て約2週間が経ちました。今は授業補助の形で様々な教科の授業に参加しています。
英語、フィンランド語、算数、美術、handcraf,tethics,friendshipそして理科と家庭科にも参加する予定です。小学校1・2年生の学年に所属しているので、自分の専門教科でなくても子どもたちにアドバイスしてあげられます。

来週の美術の時間に授業をさせてもらうことになり、今のところは習字を予定しています。

今現在の悩みどころは、学校内での子たちの振る舞いに対する意識が日本と違うところです。業態度や時間に対する意識など、こちらではかなり自由な印象を受けます。しかしその「自由さ」が良い面で現れているのが、授業中の発言に関してです。

質問でも意見でも、自分の体験談でも子供たちは「発言したい」と思ったらすぐに挙手し、当てられたら発言します。先生の話の筋と違う内容の発言をしたとしても、「じゃあそのことについて話してみよう」と言って他の生徒からも共感する意見や体験談を聞く時間になったりするのです。

「自分の意見が言える」、「周りに聞いてもらえる」という安心感がクラス全体に広がっているのだなといつも感じています。
3種類の授業をしました。学年はYear7または8で、1クラスは10人ずつ45分間です。授業回数に対し、挑戦したい内容が多かったので、それぞれ二本立てになりました。

①前半は伝承遊びとして、あやとり・コマ・だるま落とし・お手玉・けん玉をしました。だるまの意味を話したり、私が出来ないものは動画でお手本を見せたりしました。それぞれ一つずつしか持っていなかったので、3分ずつで交代しました。後半は、手押し相撲とあっちむいてほい、をしました。相撲も合わせて紹介しました。

②前半は箸の使い方を練習し、折り紙で箸袋を作成しました。後半は、広島・長崎の原爆の話をした後に、折り紙で鶴を折りました。同じ鶴でも、サイトによって手順の説明の仕方が違っていて、生徒にとってわかりやすい方法を考えるのは、大変でした。

③前半は神社や参拝の仕方、おみくじ・絵馬について、クイズ形式で紹介し、実際に参拝の練習をしました。後半は茶道体験をしました。日本から持ってきた抹茶粉末を使いました。NZでも"Green tea"は親しまれているようなのですが、半分の生徒は美味しく飲み干し、半分の生徒は「苦い」「くさい」と言っていました。

授業中、生徒に意見を聞いたりすると、すぐにいろいろな意見が出てきて面白いです。でも、私のリスニング能力が追い付かず、多用するのは難しいです。今までは無我夢中という感じでしたが、今更ながら自分の英語の発音の不正確さが気になってきて、生徒と一緒に簡単な単語も一つ一つ確認しています。

日本語の授業以外では、Life Educationの授業、Sailingの引率、電話帳配達、家族旅行、地域の児童劇団ミュージカル、とたくさんのことを経験させていただいています。NZでの研修も残りわずかですが、後悔のないように楽しみたいです。
9月の新学期の研修開始から2ヶ月が経ちました。学校は現在秋休みです。

学期始めの緊張している様子も次第に薄れ、少しずつ生徒の自我が見えるようになってきました。それと共に、宿題忘れ、遅刻、教師に対する反抗的な態度なども目に付くようになってきています。

トリニティースクールでは、これらの問題に対処するために放課後や昼休みに生徒を残し丁寧に指導しています。また、生徒の行動に対する基準も明確に決められ、教室にも掲示されているので、日本の学校(私の前任校だけ?)のような生徒手帳に書いてあるからといった曖昧な方針下の指導ではなく、教師間および対生徒においても共通認識が図られた上での指導となるので生徒も指導されることには納得している様子です。

例えば、遅刻を3回すると金曜日の放課後に学年主任の先生との居残り家庭連絡、授業で教師の指示に従わなければ別室にて指導し、そのご家庭連絡および主任の先生との面談・・。また、それらの生徒の行動情報は電子上で一括管理されて共有されていますので、「あの先生が主任の先生にチクって」みたいな生徒の余計な反発も薄れる気がしました。

毎週火曜日にはCPDと呼ばれる質の高い研修会が行われます。イギリスに来て感じたのは、学校外の機関によるスクールバックアップ体制が整っていることを実感しました。研修会の講師派遣や、インターネットによる充実した研修コンテンツの提供、また授業で使える教材をダウンロードできるサイトであったり、生徒自身が動画などを用いて自学できるサイトなどがあります。

日本では教員の多忙感は問題になっていると思いますが、こういった質の高い教員のバックアップがビジネスとしてでも発達してくれるといいのにと感じました。
5~6歳のクラスで毎日英語のphonicsを行っているのが参考になっています。当たり前のことかもしれませんが、Nativeの国の子供たちであっても、こういった地道な発音練習を繰り返してNativeらしい発音を身に着けていくことを知りました。Writingの授業でも、この年齢の生徒たちはいろいろな間違いをするのですが、Nativeの人もいろいろな間違いをしながら英語を身に着けていくことを実感しています。
10月中旬にも関わらず、大雪が降ったフィンランド。子どもも大人もおじいちゃん、おばあちゃんもみんな雪の中を自転車で颯爽と駆け抜けて行きます。私は雪に慣れた道産子ですが、チャレンジする気にはなりません・・・

英語の授業から始まり、1週間ずつ各学年を見学させてもらっています。現在2年生の子どもたちと一緒に生活をしています。フィンランド北部、ラップランドについて学習。教科書の写真と文字を眺めた後は先生が読むラップランドの物語を聴きながら、頭に浮かんだ映像を画伯のように絵におこしていきます。BGMはサーミの民族音楽で、大きな地図で場所もしっかり確認。たった45分の中で、ラップランド小旅行を体験することができました。先生のお家で取れた林檎を頬張りながら勉強したり、自然の中にあるものを使って音楽を奏でたり、音楽が聴こえてくれば踊り、まるっと1時間雪遊びをしたり。毎日、ゆるっと、なめらかに時間が過ぎていく感覚です。

NZの小学校や中学校は15時で学校が終わり、先生方もそれと同時に帰る先生もいたり、遅くても17時には学校を出ていたりと、「日本に比べると帰るのとっても早いな~」と驚いていましたが、フィンランドはもっと早い!13時、遅くても15時に先生方は帰って行きます。子どもにとっても、先生方にとっても、授業の中や放課後に余白がたっぷり。遊ぶことのできる休み時間はランチの時間を含め合計、NZでは1時間半、フィンランドでは1時間15~30分あります。日本にいた時、私の学校では30分でした。子どもたちは落ち着いた環境の中で学校生活を送っています。息を吸うのと同じような感覚で、自然に教室に馴染み学んでいる姿が印象的です。

放課後や休日には、教会で開かれるミサや音楽会に頻繁に足を運んでいます。音楽学校を紹介していただき見学している中で、ピアノの教え方や、音楽の学問を学んでいます。趣味のピアノ、英語やヨガ、現地の日本語教室、大きな街への観光、友達とのハイキングなど、自分の勉強、趣味、興味関心が満たされていて、今の生活がお気に入りです。
2ヶ月間の長い夏休みも終わり、9月5日より学校が再開。新たな気持ちでと臨みましたが、最初の2週間はChaos状態でした。

夏休みの後半になっても、職員会議やカリキュラムミーティングがあるわけでもなかったので、私の知らないところで行われているのではと不安もありましたが、実際全く何もなかったようで、いきなり学校が始まり、教師側もどう指示をだしていいのか、新入生もどうしていいのやら、てんやわんやでした。通常通りに学校生活が動き出すまで丸2週間を費やし、さすがにひどいなと感じました(笑)

私は、初日からInternational studentsの世話係でしたが、専任講師がクラス分けの作業で追われている間は、ESLのクラスも任せられることもあり、夏休みにTESOLの資格を取ったことが生かされたことに少し満足しています。まだ、始まったばかりですが、中国の生徒達と協力してアジアを紹介するクラブも始まり、研修後半が少しでも充実したものになるよう更に頑張っていきたいと思います。

来週(10/14)は、ロンドン市の日本講師を代表して、こちらで日本語を教えておられる大学の教授の方がたと、トロントにある政府機関のJAPAN FOUNDATIONで講演をすることにもなりました。

今後も初心の気持ちを忘れず積極的に何事にもChallengeしていきたいと考えています。
語学学校ということもあり本当にたくさんの国や年齢の人がいます。休憩時間やお昼の時間に、話しかけてみると気軽に会話してくれます。英語を上達させたくて入学しているので、「お互いの勉強になるからね!」といってとってもフレンドリーです。

先生方も相談にすぐ乗ってくださり、コース延長のことで相談したときも、完璧じゃない英語を話す私の話を根気強く聞いてくださいました。行くたびにとても明るく迎えてくださり、嬉しかったです。

また、日本人としてボランティア活動に参加することになりました。その活動を展開している団体のトレーニングにも参加してみましたが、とても積極的な日本人の方が多くてかなり刺激になりました。怖がらず、何でも探してみて挑戦してみることもとても大事だと思います。
NZでの研修を終え、フィンランドでの生活が始まりました。4週目に入ったところです。正直、フィンランドの研修のためのリハーサルのような感覚で行ったNZでの生活が、「一生ここで暮らしたい」と思えるほど素晴らしい日々で、フィンランドでの1、2週目はモチベーションを引き上げるのにとても苦労しました。

先週から授業が始まり、4~6年生を相手に「富士山」を教えました。教員時代はほぼ高学年を担当していたので、初任者時以来の音楽の授業でした。フィンランドの子どもたちは英語を習得中なので、断片的にしか説明を理解することができません。(6年生になると基本的な会話はできるくらいに上達しています)担任の先生の通訳が必須です。

日本の馴染みないメロディーと歌詞を同時に教えるのはハードルが高いと思ったので、歌詞はつけずに「るるる」でメロディーを体に馴染ませました。クラスの実態によっては、「るるる」止まりなクラスもあれば、「歌詞つきで歌いたい!」と意欲を見せ、見事に歌い遂げたクラスもあります。

授業の構成は、どんなアクティビティを入れるにしろ、必ずパワーポイントやYouTbe、現物を見せて視覚的にアクティビティに関する情報を提供してから活動に入ります。また、歌う時にはメロディーラインをピアノで弾いたり、自分が手本となって歌ったり、伴奏をしたり、なるべくリアルを体感できるように心がけています。

放課後は、ヨガに通ったり、子どもたちが帰った後の教室でピアノの練習、英語のレッスンの受講、買い物、友達とチャットや電話をしたり、とても充実しています、休日はバスを使って隣町に出かけ、図書館で勉強したり観光なども楽しんでいます。フィンランドに来て1週目で周りの方々に協力していただきながら自分の1週間の生活リズムを作れたのは、とても良かったです。

授業のリズムが整って来たら、放課後にJapanese clubを立ち上げて、合唱グループや、ソーラングループを作りたいと思っています。学校がとても寛容なので、9ヶ月間、やってみたいと思ったことはチャレンジし尽くします!
お世話になっている学校には5歳~12歳の生徒が通っているのですが、言語を習得していく様子が参考になっています。低学年の生徒は、「話せるが読み書きはできない」という状態からスタートして、学校で本や詩を読んだり、単語を覚えたり、先生の書いた文を書き写したりして英語を学んでいます。

また、日本語の授業(簡単な挨拶程度ですが)を持たせていただいたのですが、この年齢の生徒たちは「耳で覚える」ということが非常に優れていると感じました。言語の習得は、低年齢のうちにまずはlisteningとspeakingに慣らせておくとよいのかもしれないと実感しました。

4種類の授業をしました。学年はYear7または8で、1クラスは10人ずつ45分間です。

①自分自身、日本、日本とNZとの比較、をクイズ形式で紹介。人口密度、南北の寒暖差、食べ物、のクイズや、日本の授業風景の写真が盛り上がりました。

②数字の読み方(1~20)をIIPのテキストを使って教えました。身近な数字(年齢、学年、組、家族の人数)を日本語で答えたり、挨拶、氏名、町名をひらがな・カタカナで書いたりする練習をしました。

③数字、挨拶、氏名、町名を用いて自己紹介を書き、一人一人発表しました。②の授業が実施できていればあっという間に完成しますが、学校行事で実施できていないクラスは、時間が足りなかったので、挨拶と名前だけにしました。

④日本語や漢字、習字について説明し、習字で「光」と一つ自分の好きな言葉を書きました。生徒は好きな言葉として、「家族」「愛」「人生」「ピザ」「寿司」などを書いていました。

私の発音がわるく伝わらないときは、パワーポイントで補っています。授業中は、生徒が読んでくれる英単語を、逆に私が繰り返して練習しています。注意したいのに言葉がパッと思いつかない時が、一番もどかしいです。先生やホストファミリーが子供を注意する言葉や、ステイ先で見ているクイズ番組の司会者が言う「正解」「おしい」「次はあなたの番です」というセリフを真似して、授業に使っています。日々勉強です。

日本語の授業がないときは、毎週あるAssembly, Sports eventに加えて、興味のあるKapahaka, Choir, 第二言語としての英語の授業、にお邪魔しています。思ったよりも自分の授業が多く、Scienceが見学できていません。うまく調整したいです。また、司書の先生にお薦めを聞いて、地震についての本や、英語の絵本を借りて読んだりしています。よい息抜きになります。
新学期が始まり、1ヶ月半経ちました。今学期から新しい研修校になったのですが、こちらは規模が大きく、施設も新しいので設備が整っています。

教師たちはデジタル教材とSMARTという機材を使いこなし授業を展開させています。教育予算が充実しているフィンランドの教育現場を羨ましく思います。また、教科書も優れていると私には感じるのですが、教科書はあくまでも参考書であってもっと他の活動を取り入れて授業を進めるようにと打診されているそうです。

ほんの少しですが、私も日本文化紹介の時はやはりプレゼンテーションソフトを活用したり、動画を多用して授業を行いました。
イギリスの中学校での研修が始まり2週間が経ちました。

トリニティースクールは日本の中学校に似ている感じの雰囲気で、教室移動は並んでいく、集会へ行くときは言葉を発しない、集会中は顔を上げて話を聞くなど厳しく指導されている印象です。

初日に校長先生が「校内で見かけたらセンセイと呼んであいさつするんだよ」と僕を紹介してくださったおかげで、日本の学校かと錯覚するくらい「ハーイ!センセイ」と声をかけてくれます。お辞儀をしてくれたり、コンニチワと言ってくれる生徒もいたり教師に対しての敬意を感じます。

①学校の様子
先生方はネクタイ着用のオシャレな正装で授業をされていて、さすがイギリスの学校だなと感じました。また、生徒が教室に入室する際、教員が全ての生徒と握手をして挨拶をかわすというこだわりぶりには感心されられました。(思春期の生徒がよく嫌がらないなと不思議でもあります)。

遅刻や忘れ物、態度についての生活指導も厳しく、昼休みや放課後に主任の先生と話をしている様子をよく目にします。(叱るというよりは改善策を生徒に寄り添って考えている様子)全教室にプロジェクター&ホワイトボードが設置され、先生方は全ての授業やホームルームのパワーポイントを準備しています。

配布物もほとんどなくホームページ上で各自チェックするというスタイルなのでペーパーレス化も進んでおり仕事もシンプルに感じます。宿題ですらホームページのマイページに掲載されます。

②驚かされる道徳教育
公立校でありながらミッションスクールなのですが、宗教教育・道徳教育は日本と大きく違っており、本当に驚きました。礼拝という名の全校集会やイギリスの学校ではメジャーなハウスシステムと呼ばれる学年の壁を越えた縦割りの集会は毎週あるわけですが、そればかりでなく、毎日のホームルームの時間でも、生徒を勇気づけたり、自らの将来について考えさせたり、今現在世界中で起きている問題について考えるなどの、人間としての在り方を毎日シャワーのように浴びています。

特に金曜日は上級生が下級生の教室に出向き道徳教育をするという、非常に革新的な取り組みにも驚かされました。教科教育を越えた教員の本来あるべき姿について痛感させられています。特に日本は来年度より道徳が教科化されるわけで、言動の一つ一つから人間の生き様がにじみ出るような教員像を目指さないといけないのだと心から感じました。ちなみに毎時間の授業で用意された聖書のフレーズを生徒が読み上げるという取り組みも効果的だと感じています。

③数学の授業
イギリスにはGCSEという義務教育終了時の全国的なテストがあり個々の将来を大きく左右します。なのでそれに向けて頑張っているという様子で、GCSEという言葉は毎日耳にします。カリキュラムが前後しているのもあり、11歳で平方根を知っていたり、12歳で小数の掛け算割り算のひっ算の練習をしていたり、色々と疑問に思う点は多いのですが、日本の高校入試に向けた勉強はハイレベルなのだなと感じました。

ただ、大きく違っているのは生徒が授業に向く姿勢です。斜に構えている日本の生徒とは異なり、本当に楽しそうに授業を受けています。塾に行っている生徒が少ないのもあると思いますが、授業1時間で多くの事を吸収しているように感じます。クイズ形式の授業や実社会で使える問題を取り入れたりと先生方が工夫されているのもあると思いますし、何より自尊感情が高いのかなと感じます。

ちなみに生徒は教科書をもっておらず、教員が準備したパワーポイントをノートに書き留めながら授業が進んでいます。教室備え付けのエクササイズブックで練習問題を解いたりすることもあります。

④ジャパニーズクラブ
週に1度水曜の放課後ジャパニーズクラブの活動を行っています。顧問の先生は日本に住んでいたことがありオーストラリアで日本語指導の経験もある方なので、生徒はひらがなを何とか読めると言ったレベルです。アニメなどから日本に興味を持っている生徒が多いのでこちらもやりがいを感じます。

今週は日本の服装についてプレゼンテーションを行い、その後日本から持っていった浴衣と甚平を生徒が着るという活動を入れてみました。お土産にたくさん買っていった100円ショップの扇子も喜ばれました。今後は日本語の指導、折り紙、書写、お好み焼きを作るなど準備を進めます。IIPさんからいただいた本が本当に役にたっています。

NZに着いて一週間です。研修校より9回分の授業を考えてほしいと言われました。自己紹介、数字の数え方、折り紙、習字、箸の使い方、日本食作り...など、準備できそうな項目をその日に考えて、各時間の目標を2~3個挙げた一覧を作成し、お渡ししました。

自己紹介はどこの学校でもする機会があると思うので、日本でパワーポイントや原稿を準備しておくと安心です。(私も自己紹介だけはすぐできるよう準備しておきました)

その後、日本語授業の打ち合わせを副校長先生としました。そこでは、授業をするうえで必要なことを確認しました。(英語が得意ではないので、前日に訳してメモを持っていきました。)

授業の到達目標/期待される、会話・筆記・体験の比率/生徒の日本語履修状況/出欠確認したあとの報告義務/生徒のアレルギーの有無/プロジェクター、スピーカー、CDデッキなどのレンタル依頼/教材購入時の費用・その手順/生徒の写真を撮っても良いか/生徒の名前の呼び方、などです。

実際に授業をしてわかることも多く、作成した授業内容も改良が必要でした。自分の授業の中でも、新しい単語や表現をどんどん取り入れて、生徒との会話を増やしながら、スキルアップしていきたいと思います。
長い夏休みが終わり、新学期が始まりました。

始業日の前2日間には会議が続きましたが、そんな中でも、市の高校合同会議の後は、全員で湖クルーズ(途中下船ワイナリー見学)を楽しむなど、忙しい中にも余裕を感じる一時がありました。

新学期の準備として必要なのは教科の準備のみで、時間割の登録は既に6月に済んでいるし(事務の仕事)、クラスも名簿の順に全員を並べて、三十数人ごとに機械的に切っていくことで出来上がるため、クラス編成に頭を悩ますということもありません。

始業日は、体育館に新年生から3年生までが揃い(入学式はない)、2,3年生は事務連絡の後は下校、1年生は連絡事項を受けた後、上級生のチューターに校内案内をされて下校、という形でした。

授業は翌日から開始で、科目としての「外国語・日本語」も始まりました。「日本語」は必修科目ではなく選択科目なので、8人と少数ですが、関心や意欲はとても高いです。近隣の学校との単位交換が認められており、隣の高校からも4名が選択しています。英語での日本文化の紹介と、日本語そのものとをバランスを考えながら行っています。

日本語に関しては、まずは音声面を最も大切にしていますが、フィンランド語との共通点も多いため、英語母語話者よりも格段に日本語らしい発声ができています。ただしウ段、拗音、長音、促音はやはり難しく、根気強く繰り返し指導する必要を感じます。ひらがなとカタカナの表記ついては、これは仕方ありませんが、定着には思った以上に時間がかかりそうです。

その他、宗教や歴史等の科目で授業を行いました。「日本の宗教について」では、神話や妙心寺の副住職のTED KYOTOより、日本人の宗教に対する寛容性や自然崇拝という点から話を進め、塩や水での「清め」や、年中行事や暮らしの中の祭礼、神社仏閣と庭や文化、祭りとの関わりなどの紹介をしました。そこに儒教を加え、準備にかなり時間を要しましたが、何とか概要をつかんでもらうことができました。

その他、受けた質問の中に、「オタク」に対する偏見や、それに関連して「ひきこもり」や過労死の問題、また大学生による集団暴行から「日本における性教育」など、思わぬところから質問が飛んできました。答えは出ない質問とも言えるかもしれませんが、自分なりの見解は持つ必要があるとともに、他府県や他校種、公私による違いを知る必要も感じました。

こちらに来て語学学校に通い始めてから2週間が過ぎました。治安について大変心配していましたが、親切な人も多く過剰に心配しすぎていたと思いました。

語学学校には出身国、年齢、学習理由などみんなそれぞれ違った人たちが通っています。日本人ばかりいる場所で過ごしてきた自分にとっては、とても新鮮に感じました。そして価値観や文化、そして考え方の違いに驚きながらも、その「違い」を知ることがまた楽しく感じています。

入学初日にSpeakingとWritingのテストがありレベル別にクラスに分けられました。他のレベルにいきたいときも相談すれば変えてくれたり、先生方やレセプションの方々は、どんなにこちらも英語が下手でも親身になってこちらの言いたいことを理解しようとしてくださいます。レセプションの前で立っていると、すぐに「大丈夫?なにかあった?」と必ず声をかけてくださったり、大変安心出来る環境でした。

生活に慣れることに必死で、自分の未熟さに悔しい思いをすることもありましたが、よい経験になりました。まだまだ始まったばかりですので、経験を通して学んでいきたいと思います。
自身授業を受ける側になるのは久方ぶりですので、色々と新鮮に感じました。

まずはICTの機器について、アクティブボード(電子黒板)が全教室に配備されており、講師は板書事項を保存したり、インターネットを活用したりと幅の広い授業を展開しています。

また、KAHOOTというサイトを利用したゲームでは、生徒がスマートフォンからネットにアクセスし、講師があらかじめ準備した授業の振り返りなどの演習問題を4択の早押しクイズのように解いて得点やランキングも表示されると楽しく学ぶ面でも進んでいるように感じました。

海外の学校ではこのようなアプリも使いながら授業が行われているようです。日本の学校でもタブレットなどを導入している学校では活用できるように感じました。

また、授業は基本的に他者との活動を中心に進めていくアクティブラーニングを意図的に行っているように感じました。日本人は外国人と一緒になると遠慮して引いてしまうことが多いので、人任せになってしまうことが受けてみて再認識しました。

発言権の弱い生徒にも効果的で、かつ国際社会の場でしっかりと自分の意見を言えるようになるためにはどのような活動が効果的か、アクティブラーニングについて再度考える機会となりました。
今回は現地のコミュニティーについてお話しします。

カナダはご存じの通り多くの国の方々が生活しており、それぞれの文化・思想・生活様式・言語を絶妙なバランスで交流しているので、皆が大変うまく尊重しながら生活をされています。

しかし、一方で、自分たちの出身国を大切にしていくことも忘れておられません。私は現在、毎週日曜日に韓国教会のミサに通い、水曜日にはPastorに聖書について様々なことを説経してもらっています(キリスト教信者にはなってませんが笑)が、ただ教会活動をするだけでなく、様々なアクティビティ(ソフトボール、小旅行、フードパーティ、運動会など)を催しながら自分たちの国の人々が協力し合っておられ、大変素敵なコミュニティーを築いておられます。

また、その他にも夏に2週間ボランティでお手伝いさせてもらうコロンビアのコミュニティーでは、夏休みを利用し新たに移民してこられる方が、カナダの生活にすぐに適応できるようにオリエンテーションを政府とは別に、コミュニティー主催でやっておられます。

日本人も少人数ではありますがコミュニティーがあり、子供達のために毎週土曜日日本語学校を開催しています。また、9月からは依頼があり、日本文化に興味のある現地大学生のためのJapanサークルのお手伝いをすることになりました。今は、11月と3月に私の研修校に日本からくる高校生の団体と、交流活動会をやり、お互いの理解を深める機会をつくろうという計画があり委員会が立ち上がりました。

たった3ヶ月ですが、いろいろな人達のお誘いに積極的に参加してきた結果、今はいろんな方面から声がかかり、カナダの国を様々な角度から知ることができています。

皆さんも、自分のできる範囲で、研修校にとどまらず地元のコミュニティーとの触れあいをもち楽しまれてはいかがでしょうか。


7/3より始まったTESOLのコースも、いよいよ7/31-8/2までのPractical Teachingを三日残すだけになりました。9月からは、研修校で多くのInternational studentsの語学の指導のassistや、また文化紹介の授業・クラブを受け持つことになっているため、少しでも指導法を学びたく夏休みを利用して受講したコースでしたが、カナダの教育の考え方、教える手順、英語を英語で教える基本的な方法を大変詳細に教えていただき、受講して本当によかったと思っています。

通っている学校のすすめもあり、更に一つ上のdiploma(online授業120h,実践30h)の資格をとれるコースを9月から受講することも検討しています。

カナダに来た理由の一つである、英語で英語を効果的に教える指導方法を学び、実践していきたいという当初の目的を、長い夏休みの2ヶ月間の間にも実行に移せていることが、自らのモチベーションをあげるきっかけとなっています。

夏休みも残り半分になりましたが、8月はボランティ活動を2週間ほど地元コミュニティの方々にまじってやらせていただくことになっていますし、いろいろなことにチャレンジしていく気持ちを忘れず前に進んでいきます。
NZでの生活も1ヶ月半がたち、ちょうど折り返し地点を過ぎたところです。すっかりこちらの生活にも慣れてきました。

この1ヶ月半の学校生活は目に飛び込んでくる世界がまるで日本の教育現場とは異なり、刺激的で学びが多く充実していた反面、孤独との戦いでもありました。100%自由、授業する場所すら決まっておらず、毎時間自分で開拓、この前はどこも空いてなかったので念願だった青空教室を開きました。特にどんな授業をしているのかも気にされることもなく、自分で好きなように授業を考え、展開しています。最初の頃は何をするにしても色々確認していたのですが「好きにしていいのよ!あなたがしたいように自由に楽しんで~♪」と必ず返事をもらうので、正直戸惑いがありました。最近は、それを「とってもラッキー!」に切り替え、今まで以上に自分のやりたいこと、興味がある教室、授業を覗かせてもらったりしています。フットワークが軽くなり、益々この環境を楽しんでいます。

授業については、ホリデイ前に「あいうえお」の読み方を学習したのですが、残り5回程しか授業ができないこと、文字と音をリンクさせることが難しいこと、そもそもひらがなに興味が全然なさそう!なこともあり、残り1ヶ月分のプランを全部変更しました。今は、日本の伝統的なものをかるたにし、それらの紹介をしつつ遊んでいます。子どもたちはかるたが大好きで、毎回既習カード+新しいカードを取り入れて行っています。残りの5回で、基本的な挨拶と数字(1~10)を全てマスターすることが最低目標で、それに加え、講義とアクティビティを行っていきます。

てんでダメな英語は、まだてんでダメなままですが、最近楽しく勉強できています。今ハマっているのが洋楽のディクテーションです。1日歌詞の1番だけ聞き取り、書き取り、訂正し、分からない単語を調べ、あとは覚えるまで歌い続けます。机に向かう時間は30分程で、あとはストレッチしながら歌う、シャワーを浴びながら歌う、「ながら歌い」をしながら勉強?しています。寝る前にはベッドの中で日常フレーズ(今日言えなかったこと)や単語など、兎に角詰め込んでいます。まだまだ成果は出ませんが、ちょっとできたことを褒めまくって自分をアゲて、モチベーションを下げないようにすることに一生懸命です。来月のレポを書く時までに、少しは成果が出ていますように・・・

6月の2週目から長い夏休みが始まりました。日本では考えられないくらい長く、羨ましく思います。

8月の中旬から新学期が始まるので、それまでにフィンランド語と英語の学習を進めようと思っています。がしかし、言葉を使わずしてもなんとか暮らしていける今の状況に甘んじています。

夏休みは、フランス、スペインにも行ったり、フィンランド国内を少し回りました。フィンランドの夏は過ごしく、時に寒いですが、その違いを楽しんでいます。

今は自分の仕事のことや、授業のことなど考えられないくらいのんびりしてしまっています。
こちらに来て3週間経ちましたが、お陰様で充実した毎日を過ごしています。先週から授業も始まりました。

こちらの学校は、言語教育に力を入れていて、子どもたちは中国語を主に、現地のマオリ語、フランス語なども習っています。そのため、日本語の授業は容量オーバーなようで、日本の文化や日本語を学びたい7、8歳の5~6人の児童で構成された少人数グループを3つ担当させてもらっています。

今週ひらがなに入りましたが、「あいうえお」の発音から難しく、その後の単語のフラッシュカードの活動にかなり苦戦をしました。結局1時間の中で文字と音を一致させることはできず、かなりハードルの高いことを求めてしまったのだなと反省しました。

その他にも、1時間の中でパワーポイントやムービーを使った日本の紹介や、絵本を読み聞かせたり、折り紙・ネームカードを作成させたりなど、飽きがこないように小出しでテンポよく進めることを心がけています。内容については子供の反応を見ながら吟味中です。

平日の過ごし方ですが、家と学校の往復の生活から抜け出すために、週2のヨガ、日本語教室の参観、また、日本語に興味がある方が保護者の中にいらっしゃったのでExchange Language を始めました。休日は、ホストファミリーの親戚のお家にお邪魔して子供たちと遊んだり、パーティーに参加したり、ファミリーの子の習い事の試合や発表会などを見に行ったりしています。来週からファミリーと一緒に2週間程の冬休みを利用して、オーストラリアの親戚の家にお邪魔して来ます。英語がてんでダメなので、英語強化期間にしたいと思います・・・

ニュージーランドの英語(現地の人はkiwi英語と呼んでいます)は癖が強く、またかなり早口なので聞き取りにくくかなり苦戦しています。ですが、時にはGoogle先生を交えながら、積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。上達した自分を想像しながら奮闘しています。ネイティブの人たちと冗談を交し合っている日々を夢見て・・・
4月20日に到着し、4月26日からスタートした2学期が終わり、3週間の休みに入っています。

私は以前は日本の中学校で働いていたので、学校の役割、システム、教育の違いを楽しみながら毎日を過ごすことができました。国民性や文化の違いから、こっちの考え方ややり方に戸惑うこともありましたが、日本語の授業をサポートする中で感じたことは「子どもは一緒」ということです。

当たり前のことですが、いろんな性格や考えの異なる生徒が教室にいます。勉強が好きな生徒も苦手な生徒もいます。授業をする上で最も大切なのは、みんなが安心して勉強できる環境を作ることだと改めて感じています。生徒は先生を試すこともありますし、先生によって態度をかえます。オーストラリアではどのようにクラスマネージメントをするのか、今後の教員生活に活かせるように学びたいと考えています。
2ヶ月の研修も6月3日に終了しました。
最終日は卒業式でしたが、雰囲気は日本の大学の式に似ていました。
卒業生1人1人に証書と白い帽子を手渡す様子は日本の高校までの式と似たところも感じました。卒業生や在校生が演奏を披露したり、全員で歌を歌う場面もあったりと、感動的な式だったと思います。

卒業式のあった週はプロジェクトウィークといってフィンランドではどこの学校でも行われている総合学習のような時間でしたが、「投資」
の授業に参加させていただきました。
事前に「何か準備することはありますか」と聞いていたものの、特に教えてはもらえず、当日授業に行ったら、「ニューヨーク市場に上場
している日本企業についてプレゼンしてくれ」とのこと。突然のリクエストで正直焦りました。

ニューヨークに上場している企業は13社。その中からトヨタ自動車を選び、ウィキペディアで会社の概要、電気自動車・水素自動車などの
今後への展望、東京オリンピック・パラリンピックについて、投資家向けの英語のサイトによる株価や売上高などの紹介、為替変動による売上高への影響などの話をしました。

突然のことだったのでパワーポイントを作る時間がありませんでしたが、紹介したいサイトのURLをGメールに保存し、教室のパソコンでそれらのインターネットサイトを開いて、片っ端から紹介していくという方法で行いました。窮地に立たされて思いついた策でしたが、今後も使えるスキルを身に付けることができました。

ちなみに、東京オリンピック・パラリンピックについては全ての授業で紹介しました。日本への興味関心をを持ってもらえると嬉しく思います。
先日やっと、当初から依頼をしていた中学校訪問が実現しました。訪問先では日本語クラスの先生にお会いしたり、校長先生が校内案内をしてくれたりし、日本語の授業にも参加させてもらう機会も得ました。授業の形態や種類、成績のつけ方・成績の利用の仕方などについてお話を聞くこともできました。

こちらでは、中高も日本の大学のように生徒が教室を移動します。また、授業と授業の間に休み時間がない時間帯があるので、生徒が時間通りに来れないことや授業態度の話を日本人の先生からお聞きし、時間を守るにも、守れる体制がいるな、などと当たり前すぎて今まで考えたこともなかったことを考えたりして、小学校に居るだけでは見えなかったことを知るよい機会になりました。

小学校では、6年生が卒業発表会の練習真っ最中で、毎日練習練習練習です。
5月は少し学校も慣れて来て、色々なことに参加しました。ナイトスクールやスクールトリップ、にも参加し貴重な体験になりました。

音楽の授業で先生が日本の歌を教えたいとのことだたったので、すごく簡単ですが、チューリップの歌を1,2年生に教えました。すぐ歌詞を覚えてしまう子どもたちの力は凄いなと思います。

6月になり、夏休みも始まりホストファミリーに相談しながら休み中の計画を立てています。楽しい夏休みになりそうです。
英語とフィンランド語の勉強も集中して取り組みたいです。
研修が始まって1ヶ月半が過ぎました。
私が研修しているカナダのオンタリオ州(週によって学校形態は異なります)にあるSecondary Schoolは中高一貫校のような形態をとり、Grade8からGrade12までの学年が通う学校です。学校開始時間は8時(職員は7:50までに出勤)で終了時間は2時(職員は2:30以降ならいつでも退勤可)です。

学校は、放送で国歌と連絡事項が流れ、生徒・教職員全員が静かに起立し聞くところから1日が始まります。授業は1時間目から5時間目まであり、それぞれ75分授業です。昼休みは食堂が狭いため、Grade8から10は2限終了後、Grade11, 12は3限終了後に食事を取ります。

学習内容は、国語、・数学・歴史といった一般的な授業から、宗教・調理・自動車工学・放送技術・リハビリといった専門分野まで幅広い授業を展開しています。放課後のクラブ活動は、3つのターム(9-12月, 1月-3月, 4月-6月)に別れ、1年を通して行うクラブはなく、今は夏期間で外で実施するクラブ(陸上・サッカー・ゴルフ・テニスなど)が盛んに行われています。

以上のように、日本とは大きく異なる形態で教育が行われているために、戸惑いも多く、自分が学校のために何ができるのか試行錯誤の状態が続いています。学校の先生たちはとても気さくで友好的な方が多く、時間をかけて自分のできることを見つけていけばいいと言ってくださるので気持ち的には楽な面もありますが、早く自分のスタイルを確立して、たくさんの生徒たちとふれあう時間を作りたいと日々奮闘しています。

9月からは、校外で週に一度、地域の小学校を順に訪問し日本の文化紹介を行ったり、入学してくるInternational Students(30名ほど)へのガイダンス・英語の補助授業、また、クラブ活動として週1度、Japan Culture Clubの顧問になることが決まっています。

そこで、少しでも9月からわかりやすい授業ができるように、英語が言語でない先生が英語で英語を教えるための教員資格であるTESLの資格を取得しに、夏休みは学校へ通い、自己研鑽することにしました。

この研修が始まった当初は、自分の英語力の拙さに失望して立ち止まりそうになったときもありましたが、たくさんの異国の人々が集まったカナダのコミュニティーに少しでも多くの日本のことを知ってもらいたい。また、英語をつかって自分の思いを伝えれるようになりたいという目標を忘れることなく、何をするべきかを考え、積極的にできることを実行していきたいと考えています。

数学の時間では、黄金比の作図の授業をさせていただきました。
作図の手順や式の展開など、パワーポイントのアニメーションを準備しておいたので、生徒も理解できたと同時に、現地の先生にもよい提案となったと思います。また、1人の生徒にテスト対策の個別指導を実施しました。

日本文化を紹介する授業を英語や地理の時間に実施しました。
先方からいただいた「日本まるごと事典」に助けられました。ありがとうございます。
授業の中で紹介した「ありがとう」「さよなら」などと声を掛けてくれる生徒もいて励みになりました。

春季タームの最後2週間は、テストウィーク、プロジェクトウィークと続きました。
テストは試験時間3時間、生徒が集中して取り組んでいました。また、ノートPCを使った試験などもあり、日本よりも進んでいる面を見ることができました。テストでも使われていた作図ソフト「Geogebra」は日本でも活用したいと思いました。

プロジェクトウィークは、フィンランドの学校は年に2回どこでも実施されている取り組みのようで、日本で言う総合学習のような時間です。タンペレ科学技術高校は職業訓練校が同じ敷地内にあるので、ハイスペックな装置を使ってのロボティクスやプログラミングの学習が印象的でした。

またテストウィークには、授業がないからと職業訓練校を見学させていただきました。
デザイン、流通、木材加工、金属加工、電気・電子、レストラン、ホテル・・・中学を卒業した学生は高校へ進学するか職業訓練校に進むかの選択ができます。職業訓練校で生徒が制作したものは、安価で買うことができます。

また、企業とのインターンシップや就職後の研修もあるので技術者が育ちます。文系学部出身のプログラマーがいる日本との違いを感じました。職業訓練校を1つの企業とする考え方もあります。人口わずか500万のフィンランドが、世界でも最先端をいく源が理解できた気がします。

今週末がいよいよ卒業パーティーとなりますが、できることならここにもっと長く住んでいたいと思える場所です。
本当に良い経験をさせていただいています。ありがとうございます。
3週間がすぎ、ようやくフィンランドでの生活に慣れてきたところです。独特の気候や日々の生活の他、学校生活では、教育システムそのもの、IT環境、授業や生徒指導の在り方、など違いを感じるところは大変多く、とても新鮮です。

学校教育の大きな違いとして感じたのは、システムが大変フレキシブルで自由度が高い一方、生徒の自主、自立、自律、という側面が大きく問われるという点です。授業に関しては、驚くほど革新的な、all in Englishでの、活発な言語活動のある、授業が展開されているわけでもなく、至って普通の講義であったりします。予想に反して、生徒の遅刻や私語、内職も散見されますが、先生が注意をすることはありません。

しかし、寝ている生徒だけはただの一人もいないというのは特筆すべきかもしれません。勉強と長時間に及ぶ部活動(もしくはアルバイト、塾)、少ない睡眠時間に疲れ、自己管理のできていない生徒も多い日本とは対照的に、生徒も先生も、本番で最高のパフォーマンスが発揮できるように、ベストな状態で授業に臨む、という当たり前のことが当たり前に行われていることに、ある意味感動を覚えました。先生方の、効率的に時間を使い、授業準備にこそ時間を割き、そして自分自身と家族、生活を大事にするという働き方は、難しいけれど目指したい形であると思います。

フィンランドの学校教育、外国語としての英語教育、日本語教育、の視察・体験がメインのつもりで来ましたが、その他にも改めて気づかされることももちろん多く、例えば親の仕事の関係等で日本の公立学校へ入れられた外国人児童生徒への支援(学校生活、日本語指導)という問題や、実際に難民の方に出会った中で気づいた難民問題、日本の国防、安全の問題などがそれに当たります。

言葉が通じずコミュニケーションの取れない中で過ごす疎外感や苦痛とその切実な欲求(私は英語に切り替えてもらえますが)、また学びも働きもしない状況に置かれている難民の方々がこれからどうこの社会に対応し生活を保障されていくのかという受け入れ後の問題、学校の避難訓練の中で質問された、日本の避難訓練の内容。北朝鮮の脅威に対しての訓練なのかと言われ、折しも日本ではミサイル着弾時の行動が発表されたところで、今後はそういった避難訓練も必要になるのかもしれないと思うきっかけにもなりました。いろいろなところにアンテナを張り、学びの多い一年にしたいと思います。
カナダでの研修が始まって3週間目に突入しました。

出発前から覚悟はしていましたが、それぞれ1年ぐらいですが、海外で仕事したりを海外留学経験があるにもかかわらず、現地の教育現場に飛び込んで職場での言葉の壁が予想以上に高く悪戦苦闘しています。今研修をさせていただいている学校は、昨年度よりアジアの生徒に向けてのInternatinal Programが始まったばかりで、現在10名ほどの中国人の生徒が勉強しているだけで、日本人や韓国人は一人もいません。

そこで、私をVisiting Teacherとして受け入れることで、新しいプログラムの開拓を考えているようですが、まずは私自身が、学校のシステム、カナダの教育システムなどを理解しなくては何もできないなというのが、2週間たった現在感じている正直な感想です。

今は、授業見学や現地での学校についていけない中国の学生のサポートをしていますが、新学期からは何か授業を持てるよう、5月から徐々に話し合いがもたれる予定になっています。

先生方との関わり合い、放課後のボランティア活動・クラブ活動、週末などもいろいろなお誘いがあるので、NOをいわず今は何でも積極的にチャレンジしていき、少しでも早く学校生活に慣れるよう必死で頑張ろうと思います。
ホームステイ先では、家族を大切にする考えに触れ、仕事が忙しいながらも自分の生活を大切にする生き方を、実際に体験させてもらっています。英語の会話は、みなさん、わかるまで何度も説明してくれるので、わかったふりをせず(理解できていなくても勢いでYesと言っていまうので)、聞き取る努力をしているところです。

研修校では日本語の授業のアシスタントと、専門教科の授業の見学をさせていただいています。励まし方や授業の盛り上げ方など、参考になることがたくさんあるので、これからの授業も楽しみです。

十分な準備もしないままに飛び出してきましたが、周りの先生方のおかげで無事に過ごしています。感謝の気持ちを伝えたくても結局言葉がでてこなくて毎回「Thank you」としか言えていませんが、少しずつでも英語が上達できるように頑張りたいと思います。
今の時期のオーストラリアは雨の日も少なく、大変美しい季節です。週末には、オーストラリアの自然を楽しみたいと思います。
ホームステイ先にせよ、学校にせよ、ルーツ(出身国)が多様で、その多様性を皆が当然のように受け入れているので、私たち日本人が入り込むこともごく自然に受け入れてくれている印象です。

ホームステイ先の先生が家族を大切にする方で、弟さんの結婚30周年パーティーやお孫さんの誕生日パーティーなどに連れて行ってもらいましたが、どの家も大変広く、日本とのスケールの違いを感じました。「オーストラリアは、一生懸命に働けば報われる国だ」という考えが浸透しているようです。

研修先の学校は進学校ということですが、休み明けの宿題をやっていない生徒も多く、それに対して強く注意もしていない様子です。強制力が弱い分、生徒の学ぶ意欲が強いのかもしれないという印象を受けました。
こちらにきて3週間、学校での研修は2週目に入りました。日本との生活、学校のシステムの違いに驚きと楽しみの毎日を過ごしています。
ホストファミリーは日本に行ったり以前に留学生を受け入れたり、日本食が好きだったりととても日本が大好きな家族です。街から車で45分の田舎で、大都会で生まれ育った私にとってはこれまで経験したことのない生活です。膨大な敷地に牛、馬、鶏を飼っており、田舎暮らしを愛するホストファミリーの考え方は新鮮で興味深いことばかりです。街まで車しかないため、街で楽しむことはできていません。
街にある私学の学校で研修しています。幼稚園から高校の日本語の授業に入らせてもらっています。日本では中学教員のため中学生のみですが、さまざまな年齢の子どもたちと接することができて楽しく、よい経験になりそうです。子どもと先生の力になるように動いていければと考えています。
フィンランドに来て4週間になりました。ホストファミリーの方も、研修先の先生もとても親切です。生活リズムも少しずつですが慣れてきました。
学校での授業は、自己紹介と折り紙と習字をやらせていただきましたが、自分で英語、フィンランド語をもう少し勉強した方がいいと感じたため、今は他の先生の授業に入らせてもらったり、フィンランド語の勉強をさせてもらっています。もう少し慣れてきたら、他の授業をしてみようということになりました。

教えたことのない高校数学、フィンランド語、英語を勉強する日々です。
先週、先生方が出張だったので、出席を取って、youtubeを見せて演習させる、を1人で行いました。
ICT機器も最新鋭といったところで、使い方を教わりました。

毎日の昼食券、デスク、校務支援PCアドレスの権限をいただくなど良い待遇をいただいているので、恩返しできるよう頑張ります。

一年の活動の終わりは、実感がなく、普段どおり学校に行っていました。むしろ、お隣の学校に再度来てほしいと呼んでもらったりして、いつもよりも忙しいぐらいで、バタバタと過ぎていきました。秋が終わってからずっと曇りが続いていたのが、2月の初めからは毎日陽の光を見ることができ、青空をありがたいと思って見上げながら行き帰りを楽しめる月でした。
最後の最後に新しい出会いなどもあり、それもまたよかったです。
二月は、フィンランドの学校の先生達や、ホームステイなど生活面でお世話になった方とお別れ&お礼のパーティーをしました。

先生達とのパーティーは幹事の先生達のアイディアで、皆で日本に旅行に行こうという設定でパーティーを考えました。チケットや、手荷物検査などを行い、飛行機に見立てた教室に入って飲み物などを振る舞い、扉を開けると浴衣を着た私が出迎え皆で寿司作りをし、日本食を食べるというものでした。私は料理担当だったため二十人近い人数の料理を作ったり、寿司の準備をするのは一苦労でしたが、皆さん喜んでくれてよかったです。

生活面でお世話になった人達とのパーティーでは餃子を作り、ふるまいました。皮は売っていないので、料理の得意なホストファミリーのおかげで一緒に作ることができました。年いるといいことも嫌なことも色々体験しますが、お世話になった気持ちを伝えられる機会をもつことができてよかったです。
年のはじめにかなり気温が下がった日がありましたが、その後はそれほど寒くならず過ごしやすい日々です。日本クラブを始めさせてもらい、授業後にも関わらず、生徒さんたちが参加してくれています。教室や家庭科室も快く使わせてもらえるので非常にやりやすいですし、生徒さんも興味を持って楽しんでくれるので、とても気持ちの良い1日を終えることができています。

校長先生も何でもやっていい、困ったら何でも言いなさいと言ってくれ、「こうあるべきだ」「すべきではない」等の縛りがない中での活動は、どうしたら喜んでくれるか・楽しんでくれるかと考えたり行動したりするという目的は同じでも、日本とはまた違う雰囲気があります。
オーストラリアの小学校に三カ月お世話になり、帰国しました。制服はあるけど、ポケモンカードやぬいぐるみなど持ってきても良いし、自転車通学も良いし、おやつの時間はあるし、体育着に着替えなくて良いし掃除はないし、プールカードもないし、教科書は無いし...とにかく子供を叱る材料が少ないことに驚きました。日本は忘れ物、宿題、事細かい決まりがあり、先生たちがもっと慌ただしく、チェックしたり報告したり、準備したりが忙しいと感じました。高校受験がなく、もっとのびのびしているように感じました。理科の時間も無く、本当に基礎的なことに重点を置いていると感じました。
私のフィンランドでの滞在形態はいくつかの家庭を回るホームステイであり、何度か引っ越しがありました。今のホームステイ先のお父さんはイギリス人です。今までは英語を第二言語として話す方達との会話だったため、ゆっくりとしたスピードだったり、難しい単語ではなくわかりやすい単語でいろいろ説明してもらうことが多く、比較的理解できていたのですが、今のステイ先のお父さんと話すときは、フィンランド人よりスピードも速く、知らない単語も多く出てくるので聞き取れなかったり、理解できないことが多いです。

そういう場面になったとき、わからないのにうなずいたり、わかったふりをしていました。でも、そうすると、ますますわからなくなったり、結局改めて質問したりしなくてはならなかったので、わからないことはわからないと、表情に出したり、もう一度言ってもらったりするようにしました。すると、相手も別の表現で説明してくれ、理解につながるようになりました。また、おすすめの英語の映画や本を見せてくれたり、貸してくれたりしたので英語を勉強するいい機会になりました。

まもなく一年が経とうとしているのに全然英語力が向上していないのではないか、と落ち込んでいましたが、自分がフィンランドでやりたかったことを改めて思い返すと、教育現場をみる、とか、フィンランドの自然にふれる、文化に触れる、など目的はほぼ全て達成していたのでほっとしました。語力はいろいろな方法で、向上させたいです。
研修が残り2か月となりました。この数か月の授業と生活の中で行ってきたことを報告したいと思います。

①やりたいといえばなんでもやらせてもらえる。
これはお国柄かもしれませんが、フィンランドはコネクションが非常に重要な国です。でも、やりたい、といえば基本的になんでもやらせてもらえます。私は授業で生徒が学習したことを発表する場がほしかったので、たまたま知り合った現地在住日本人の図書館司書の方に相談して、市の図書館で日本の短歌と俳句を生徒が紹介する、というイベントを行いました。
イベントというより「発表会」という感じでしたが、それでも集まってくれた方々も多く、日本の文化に興味を持ってもらえたことがうれしかったです。生徒もやりがいを感じていました。

②現地の日本人留学生と交流してみる。
たまたま同じアパートに9月から3か月間の短期留学でこちらに来ている日本人の大学生が住んでいました。彼らも大学の勉強だけでなく、時間があればいろいろな経験をしてみたいということだったので、私の日本語の授業のアシスタントを時々やってもらいました。生徒の会話練習のペアが増えたりして助かりましたし、学生のみなさんもよい経験になったのでは、と思います。
また、アシスタントを頼むにあたって在籍校に相談したときも、「いいね!」という感じだったので、①でも書いた通り、やりたいといえば大体何でもやらせてもらえます。

③ビデオを撮って共有してみる。
こちらに来て初めて知ったのが、スマホの動画編集アプリは素晴らしい、ということです。スマホで撮ったビデオをスマホで編集してYOUTUBE上にアップロードすることができます。また、アドレスを知っている人だけに公開をする、などのプライバシーもある程度確保できます。なので、現地校の様子を日本の学校に知らせたり、生徒の活動をまとめたりするときに活用してきました。
生徒が日本語で自己紹介している動画を日本の学校に送り、交流をしたりもしました。

④現地の言葉はある程度話せた方がいい。
私はホームステイをしているわけではないので、日本で勤務していた頃と比べると圧倒的に自由な時間が多いです。7月から12月の間は、コミュニティカレッジに通ったりしてフィンランド語の勉強をしてきました。今が一番フィンランド語ができるのでは?と思い、1月末にあったYleiset Kielitutukinnotというテストも受けました。受験料が1万円以上と高いのですが、中級を持っているとフィンランドで仕事をしたりするときにも役にたつ場合がある、とのことで、せっかくなので受験しました。各都市によって受験日は異なりますが、1年滞在する方は一つ目標にしてみてもいいのではないかと思います。
また、編み物の教室に行ったりホットヨガのクラスに通ったり、最後の3か月は現地の人たちにまざってのんびりすごそうと思っています。そんなときにも、フィンランド語が多少できるとなじめるので、やっぱり現地の言葉はできた方がいいんだなと思いました。

12月はみんなクリスマス気分で楽しそうです。町中には出店が建ち、週末にはマーケットが開かれ、窓際にはろうそくや電飾、壁にはサンタという感じです。
クリスマスの前は準備があるからお休みになるよ、と聞いていましたが、本当に前日がお休みなだけで、今年で言うと日本と変わらない日程かと思います。そして、学校は最後までいたって平常授業でした。楽しそうではありますが、浮足立った雰囲気はなく、授業やテストにも平常通り臨む生徒の姿が見られました。小学校では催し物があるようです。
また、クリスマスにはお店等はすべて閉まる、と聞いていましたが、その通りで、前日からクリスマス用の出店も撤退し、当日は通りを歩く人もほとんどおらず、かえって少し警戒してしまうほどでした。
 4月から6月は自分自身もどんな授業をすればいいのか迷っていたこともあり、9月の新学期に向けて、自分はどんな授業が出来るのかを10個ほど夏休み中に考え、その内容について書いた資料を作り、先生方に新学期が始まってすぐに配りました。その中から選んでもらって授業をしたり、学年に応じた授業をこちらが選んだり、先生と相談しながら新たな授業を作ったりしています。

基本的には、その物事についてパワーポイントや動画などで説明した後、何か活動をするような授業にしています。具体的にやっている授業は、書道、とんとん相撲、折り紙で動物を作りその名前をひらがなで書く、お箸の使い方、体育などです。12月は切り紙をしようと思っています。小学生には全体授業をしますが、幼稚園の子どもたちにはセンタータイム(いくつかのアクティビティの中から自分で選んで活動する時間)の中に折り紙も入れてもらい、毎回4人ほどに教えています。

また、今学期は、自分から積極的に授業をやらせてほしいと頼みに行き、スケジュールを自分で作るようにしました。幼稚園から6年生まですべてのクラスで授業をさせてもらっています。自分の授業のない日には、見学をさせてもらいながら、日本の学校でも取り入れることが出来そうなものを探しています。どこからのクラスに固定で入るのではなく、全クラスを回ることで、たくさんの子どもたちに自分の名前や顔を覚えてもらうことが出来ました。

先生たちとの距離も近くなったように感じています。子どもたちが名前を呼んでくれたり、話をしてくれたり、手作りのプレゼントをくれたりすることがとても嬉しいです。自分がここに来た意味が少しでもカナダの子どもたちにもあるように、自分が出来ることをやってみようと思っています。また、日本の文化を伝えるために、学校の掲示板のスペースを少しもらい毎月日本の紹介も少ししています。今は日本のクリスマスについての紹介を、折り紙で作ったクリスマスの飾りと共に掲示しています。
書道の時間を高学年のいくつかのクラスでもたせてもらいました。日本から持ってきたものは習字道具一式、児童用の筆10本、墨汁3本、半紙3セットです。現地で新聞紙(これは下敷きの代わりにも、練習用紙の代わりにもなります)、絵の具用の太い筆数本、墨汁用のカップを借りて授業を行いました。

始めに心を落ち着けて授業に臨むということや、姿勢について話しをし、その後道具の説明を行いました。どの子も真剣に耳を傾け授業に臨んでいました。線を書く先週として漢数字の1~3までを一緒に書きました。それから「大」という字を紹介し、形と意味について説明をしました。「大」のあと「太」、さらに「犬」と書いていくと、「犬」のところで子ども達は大笑いしていました。子ども達の中から「猫」という字も書きたいという声があがったので一緒に書いていきました。

最後には半紙に「犬猫」と書き学習を終えました。授業では手元拡大機(スクリーンに映し出される)を使い、指導ができました。墨汁の代わりに絵の具でも試したのですがやはり墨汁ならではの使いやすさがあったので、多めに持っていくといいかもしれません。
折り紙はもちろん喜ばれますが、お箸の使い方も先生方自身が教えて欲しいようで、たくさんリクエストを頂きます。

低学年には少し難しいですが、中学年のクラスでは、PowerPointを使って、持ち方を見せて教えてあげると、最初は全くできない子も、授業の終わり頃には少し使えるようになります。

割り箸を使って授業していますが、毎回、「持って帰ってもいい?」と聞かれます。こちらで買うと高くて量も少ないので、日本の100均などでたくさん入っている割り箸を購入していくといいと思います。

4月から11月まで過ごし、研修も残り4か月となりました。これまでの体験を簡単にまとめてご紹介します。在籍している校種は高校です。また、私は東京都の中学校で国語科の教員をしており、フィンランドの国語教育の実態を知ることが一番の目的です。

4月から6月の頭までは、よくわからないことが多かったので自分の授業をしつつ他の教科の先生の授業を見学したり、他の校種の見学にいったりしていました。私が在籍している高校は、これまでもIIPを通じた日本人の研修受け入れをしていたので、担当してくださっている先生の方からいろいろ見せてくれたりもしましたし、私の方からお願いすればいくらでも授業見学させてくれました。ただ、最初はカリキュラムがよくわからなかったので、2か月くらいかけて、学校がどう動いているのか確認した感じです。6月から入った夏休みは3週間ほど旅行をしました。

7月から9月の間は、フィンランド語教科月間としました。英語でもなんとかなりますが、国語の授業の内容をきちんと理解するためには、フィンランド語が分かったほうがやっぱりいいなと思ったからです。6月までの間も独学はしていましたが、難しいものがあったので、7月にユバスキュラ大学のケサユリオピストという3週間のフィンランド語の夏期講習に出ました。最初は完全初心者コースに振り分けられていたのですが、ひとつクラスを上げてもらい、なんとかついていった結果、頑張れば日常生活をフィンランド語で送れるようになりました。8月の頭に学校が始まってからは、職場の先生にもフィンランド語で話してもらうようにお願いしました。また、9月からカンサライスオピストというコミュニティカレッジでフィンランド語の講座が始まるので、それに申し込みました。中級クラスに入るためには試験があったので、試験までは自分の授業のあとはひたすらフィンランド語の勉強をしていました。カンサライスオピストには、他にもいろいろな講座があるのでおすすめです。ただしお金はかかります。

9月後半から11月は、フィンランド語の講座に出る、高校の授業に出席する、自分の授業をする、という3つが中心的な活動になりました。夏休みあけから、高校の国語の授業に継続して出席し(生徒のように)、単元をどのように組んでいるのかを記録しています。(時には私も生徒と同じようにフィンランド語のレポートを書いたりもします。)また、フィンランド語と国語の授業の方が落ち着いたので、自分の授業を多少充実させようかと、現在UEFに留学している日本人学生にボランティアで来てもらったり、カンサライスオピストの日本語の授業をしている先生が図書館司書の方だったので、私の授業に出席している生徒と一緒に日本の俳句や短歌を紹介するイベントをすることになったりしました。

残りの期間は、新しいことに挑戦するというよりも、自分がこれまでに行ってきたことや学んだことをまとめて来年度以降の自分の活動の道を探りたいなと思っています。
研究校の先生のつてでまた小学校に行かせてもらう機会ができています。

この地域はロシアとの国境に近く、ロシアから引っ越してくる家族も多いのですが、そうでなくても国外から引っ越してきた家族が多い地域があります。学校の3分の1もしくはそれ以上が他の国からの子供という学校もあるようで、今回訪れた学校はそのような状況にあります。

そのため、フィンランド語を話さない生徒のためのクラスがあり、今回はそこにお邪魔しました。日本にも外国からの子供がたくさんいる状況はあるのに、学校に特別にその状況を支援するようなシステムはないように思います。もちろん地域にはありますが。

今回の機会により、フィンランドの教育状況が豊かだと言われる一面を伺うことができたように思います。
11月上旬ですでに気温は0~1度です。日もずいぶん短くなりました。フィンランドの秋は曇りか、雨か、雪の日がほとんどなので、気持ちもしずみやすくなるそうです。

夏休みの間お世話になったホームステイ先の方に、先日スモークサウナのあるスパへ連れて行ってもらいました。伝統的なサウナだそうです。独特の香りのするサウナでしたが、通常のサウナ同様、温かく、また、スモークの香りでリラックスできました。いい体験でした。
9月末から紅葉が美しく、また日本とは違う色づきを楽しみながら通勤できる日々でしたが、この頃は葉が落ち始め、冬に向かっているのを感じます。最低気温が-を記録するなど、聞いていると震える寒さですが、室内があたたかいこともあり、まだまだ凍えるほどではありません。

活動においては、こちらの学校の先生のつてで、別の小学校に行かせてもらう機会がありました。校外の小規模校だったこともあり、街の中心部の中学校とは違う学校生活を体験することができました。小学生は気軽に話しかけてくれるので、中学校よりもなじみやすい場面もあるだろうと感じました。
私にとって最後のタームが始まります
今は2週間のスクールホリデー中です。ホリデー期間は、オークランドからフェリーで40分ほどのところにあるワイヘキ島とオークランドから車で3時間ほどのコロマンデル半島に行ってきました。どちらもとても綺麗なところでした。特にコロマンデルにあるカセドラルコーブは映画の撮影でも使われている場所で、とても迫力がありお勧めです。

来週から最後のタームが始まります。語学力が乏しいので、コミュニケーションをとることに消極的になる時もありましたが、残り3ヶ月ほどなので、そんな自分を変えていけたらなと思います。

残りのホリデー中は授業の見直しとアセスメントシート(子供の評価シート)の作成にあたります。
4月からスタートした研修も半年弱が過ぎました。夏休み、日本から遊びに来た友達が帰国したり、フィンランドで新学期が始まった頃は、正直、「まだあと半年あるのか」と思ったりもしましたが、「あと半年しかない」と気持ちを切り替えてフィンランド生活後半のスタートを切りました。

半年という期間を充実させるために、改めて、やりたいことを紙に書き出し、自分の目的や目標を明確にさせました。
英語で話している内容を理解できるようになること。話せるようになること。
フィンランド語で話している内容を理解できるようになること。話せるようになること。
フィンランド内の他の土地や、他の国を訪れ、世界を広げること。
フィンランドの秋、冬を楽しむこと。
多くのフィンランド人が「暗くて寒い長い冬が来る。」と憂鬱そうに話していましたが、フィンランドの四季を楽しめるよう自然に触れたり現地の生活を体験したいと思います。

最近は放課後図書館でYouTube を使って英語の勉強をしています。携帯電話とイヤホンさえあれば、英語圏の国でなくとも、英語の勉強ができます。様々な種類の英語を聞くことができ、また分からない単語があればインターネットを使って調べることができます。図書館ではwifiが使えるので通信料なども気にせずインターネットを使えます。

秋から始まったフィンランド語講座も受講し、週に2日通っています。こちらは少しでも現地の言葉がわかるようになれば、という気持ちでいるので楽な気持ちで通っています。そこに通っている他の国の人とも交流がもてます。
フィンランドに研修に来たといえどもやはり退屈に思うこともあるので、ちょっとした休暇や土日を活用して他の町や国へ遊びに行っています。日本にいる時より、ヨーロッパ圏の他の国に行くのは格段に楽なので、多少お金がかかっても、自分の時間を活用して出かけています。

今、この研修制度でしかできないことを存分に楽しみ、残り半年、充実した生活を送りたいと思います。
8月16日から新年度が始まっています。すでに木々も色づき始め、気温も上がらなくなってきています。新年度に入り、4月5月より先生方が積極的に活動に関心を持ってくれているように感じます。美術クラブでの折り紙を用いたアートや、日本の教育システムや学校生活についての紹介、日本語の紹介の授業をする機会を頂き、生徒の反応や先生方のそれに対する接し方などからも日本との違いを感じています。

入学式はなく、生徒の活動に、委員会や係はなく掃除や給食当番もない、教員も教科指導以外の生徒指導や進路指導、事務的な仕事が、他の各専門職に分業されている、など新しいことを知るたびに、生徒や教師の活動が学習に特化されているのを感じます。まだまだ、知らないことに出会える、と期待できる新学期です。
こちらに来て5か月が経とうとしているところです。現地の生活にもようやく慣れてきました。語学力がないにもかかわらず、海外の学校現場を一度見てみたいという勢いだけできてしまったので、最初の頃は言語の壁にぶち当たり、自分の殻に閉じこもってしまう毎日でした。しかし、それでもいつも話しかけてくれる子どもたちの笑顔に救われ、ホームステイ先や学校の先生たち、現地で出会った人たちのあたたかさに触れ、自分も何か返していきたいと思い、自分に出来ることを頑張ろうと思えるようになりました。その中で私が一番大事だと感じたことは自分のペースでいくということです。語学力、授業力は急激に伸びるものではありません。こちらに来たということは本当にスタートで、自分で努力をしていかなければ何も変わっていきません。日々の努力が大事です。焦らず自分のペースでやっていこうと思えたことで、私は自分自身を保つことが出来ました。

6月の修了式まで、幼稚園から5年生までのクラスに入り、授業を見学させてもらいました。日本にいた時、他のクラスをこれだけ見学することはなかなか難しかったので、それぞれの先生の学級経営の仕方や話し方、授業の進め方などもとても勉強になりました。また、こちらの学校では、子どもたち同士がシェアをする時間が多くあり、自分の意見をしっかり持ち、それを仲間たちに伝えることが出来ているということにびっくりしました。幼稚園、低学年、高学年と積み重ねていくことで、はずかしいということよりも、自分の意見を持つことが当たり前になっているように感じました。また、それぞれのクラスで授業も何度かさせていただきました。私がした授業は、こいのぼりや兜を作ったり、日本の学校について紹介したり、ゴムダンとゴムとびなどです。休み時間にはケン玉や折り紙をして、できるだけ子どもたちと一緒にすごすようにしていました。

夏休みに入ってからは約1か月間バンクーバーに滞在し、語学学校に通いました。ブラジル、スイス、韓国、ドイツ、イタリア、フランス、中国、日本、たくさんの友達を作ることが出来ました。ネイティブではない人同士が英語を使って会話をするということが新鮮で面白く、もっと喋れたらもっと議論できて面白いのにと感じました。それでも、理解しようとしてくれることが嬉しくて、拙い英語でも伝えてみようと思うことが出来ました。

また日本にいたら出会うことのできなかった、異業種の人たちやいろいろな志を持った人たちと教育について一緒に考えてもらったことも自分にとってすごく有意義な時間でした。

こちらに帰ってきてからは、英語の勉強をしたり、新学期に向けて、教材を準備したり、ホストファミリーと湖にボートに乗りに行ったりしながら毎日を過ごしています。
先日、地元の新聞社から取材を受けました。研修先の校長先生が「日本から教育視察に来ている研修生がいる」と地元の新聞社に話したことがきっかけです。

テーマは日本とフィンランドの教育の違いについてです。記者の方と話す中で、改めて日本の教育の課題や良さなどがわかりました。
これまで生活してきた中で感じた大きな違いは「フィンランドは個を大切にし、日本は集団に重きを置いている」ということです。フィンランドで行われている充実した個別指導は今の日本ではできないだろうし、学校行事などで見せる団結力あってこその演技や発表はフィンランドではできないと思います。これには人口(子供や教員の数)や国の政策、教育の歴史なども関係しているので簡単に変えられることではないと思います。しかし、どちらも大切なことであると思いました。

また、各国を旅行した中で感じた日本人の礼儀正しさは、日本で行われてきた教育が作り上げたものでもあると思いました。公共心、思いやりなどといった道徳的な指導や生活指導はフィンランドではありません。当たり前のように学校で教わってきたことが「礼儀正しい日本人」を作っているのだと思いました。教科以外のことも指導することで日本人の良さが維持されている、日本の教育の素晴らしさを改めて認識するとともに、忙しすぎる教師という仕事を日本で再びやっていけるか心配になりました。
こちらでは2週間のスクールホリデーが終わり、ターム3に入りました。私の教室に来る子供たちも新たなグループになり、また名前を覚えるところから始めているところです。発音しづらい名前はどうしても覚えるのに時間がかかります。(私の学校では、毎ターム120人ほどの子供たちを受けもちます。)

ターム2と同じく初回は自己紹介と日本の紹介をしました。手直しは入れていますが、基本は前回と同じ教材です。以前よりも子供たちとのやり取りが増えているためか途中で時間が来てしまうことが多々ありました。少し英語にも慣れてきたのかなと嬉しく思います。今後はターム2よりも内容を絞り、子供たちとのやり取りを濃くしていけたらと考えています。
長い夏休みはいろいろな場所に旅行にでかけました。私が滞在しているのはフィンランドなので、フィンランドの他の町を訪れたり、ヨーロッパの国々を回ったりしました。フィンランドのヘルシンキからは船でエストニアのタリンに入れます。そこからはバスや電車で他の国に入れるので、町の様子の変化を見ながら移動も楽しむことができました。

エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、デンマーク、スペインを見て回りましたが、どこの国もキリスト教の教会がたくさんあり驚きました。むかし学習した世界史を振り返ったり、新たに学び直したりするなど、勉強になりました。

また、町並みやその国の人達を見て改めて日本の街のきれいさや礼儀正しさなどを感じました。日本を誇りに思い、今の日本のよさは変わらずにいてほしいと思いました。
7月18日から22日まで、Opisto(成人学校)で開かれた日本人向けのサマースクールでフィンランド講座のみ受講しました。日本人向けのイベントは今年初めて行われたようで、5組の親子が参加していました。これまでは、全く分からなかったフィンランド語ですが、先生も楽しく授業をしてくれたので、少しずつ理解できるようになりました。これをきっかけにフィンランド語も勉強を続けていきたいと思います。
真冬のオーストラリアは寒いですが、零下にはならないので、日本の冬よりは過ごしやすいです。天気の変動はとても大きく、一日に、晴れ曇り雨のすべてが起こることが多いです。

英語は最初なかなか聞き取れず、何度も聞き返していましたが、だんだんオーストラリア英語にも慣れてきました。学校は、日本語のクラスで日本語の先生の補助をやらせていただいております。ゲームをしたり歌ったりと、アクティビティをたくさん取り入れる活動をしています。

金曜日は日本語の授業が無いので、クラスに入れていただいてこどもたちと一緒に過ごしています。こどもとまったく同じ生活を体験させていただいています。

一緒に登校し一緒に帰り、放課後も、習い事も習い事までの時間の過ごし方もすべてステイ先のこどもと行動を共にしています。少しずつ自分の時間を確保しながらこちらでの生活を楽しんでいきたいと思います。

長い夏休みに入りました。
夏休み入ってすぐの頃は学校の先生の紹介で、近くの幼稚園に見学へ遊びに行っていました。幼稚園といっても日本の保育園のようなところで0歳児から同じ教室で過ごしていました。子供達と一緒に遊びながら言葉の勉強もすることができます。昼食後、お昼寝の時間になるので、その頃帰り、図書館へ行ったり自分の時間を過ごしたりしていました。
最近は天気のいい日が続いていたので、散歩やサイクリングに出かけています。日本の都心に住んでいるとこんなに緑の多いところはそうないので、一日2時間以上歩くということを目標に地図を持ち行ったことのない道を歩いています。午前中、午後と歩き街の様子がわかってきました。リフレッシュと健康づくりにもつながり、充実した日を過ごしています。
学校は夏休みに入りました。休みの計画を聞いてくれた先生に隣町まで連れて行ってもらったり、ヘルシンキの町を案内してもらったり、秋から始めようと計画しているフィンランド講座の学校に連れて行ってもらったりしています。
こちらに来て2ヶ月が経ちました。オーストラリアは4学級制で、4月から二学期が始まります。季節はちょうど秋が始まる頃なので、こちらへ来た頃は日本より少し暖かく感じました。5月頃から寒くなり、6・7月は真冬です。私が滞在しているメルボルンは、「一日に四季がある」と言われるほど、一日の中で気温差があります。一枚羽織れるものがあると温度調節が便利です。シティにはショッピングモールもあり、アジアンマーケットもよく見かけます。(少し高いですがDAISOもあります。
)荷物制限が気になる方は現地での調達をお勧めします。
こちらへ来て2カ月ほど過ぎました。5月の終わりから新しいホストファミリーのお宅に滞在しています。家族の話していることは未だほとんど理解できません。「もっと英語ができたらな...」と感じる日々です。

私がお世話になっている学校は14クラスあり、各クラスに週1コマ(40分ほど)授業を行います。週に14コマです。各クラスから10人ほど私のクラスにやってきて、授業を受けるスタイルです。少人数なのでとても進めやすいです。一斉指導がほとんどなく、基本的にクラスが小グループに分かれて勉強をしています。そのため、このようなスタイルが可能なのだと思います。1週間同じ内容の授業を行うので、準備の時間は十分にあります。私は、英語が堪能でないので、パワーポイントで画像や文字を提示しながら授業を行っています。また、授業を行う前にホストファミリーに英語を確認してもらっています。

第一回目の授業では、自己紹介や日本の紹介、また日本の小学校の様子を紹介した後、簡単なゲームを行いました。また、その後の授業では、「日本の文字について」(3種類の文字を使うことを紹介後、カタカナでネームプレートを作成)、「日本の挨拶について」(挨拶を教えると同時に、ひらがなでその挨拶を書く、挨拶を使った簡単なゲーム)、「習字体験」(習字の歴史や学校教育に組み込まれていることを紹介後、「友」という字を書く)、「墨絵体験」(墨絵の歴史や作品の紹介後、小筆を使って「竹」を描く、また、墨は墨汁ではなく、水と固形の墨から作成)を行いました。習字では、始め中抜きの文字を印刷し、練習した後に半紙に書きました。半紙に書く際も、難しければ下にお手本をひいて写せるようにしました。やる気満々で挑戦する子もいれば、写せることを知って安心している子もいました。14回同じ授業ができるので、少しずつ問いかけ方や、やり方を改善しながら進めています。(最初のクラスには申し訳ないですが...)興味関心の高い子たちはよく質問をしてくれ、とても嬉しいです。うまく答えられないことが多々ありますが...。

また、町の中にカレッジ(中学生から高校生の年代の子たちが通う学校)があり、そこでは選択で日本の授業が行われているそうなので、そことも繋がれたらと思っているところです。

私の研修校は、特殊な学校でフランス語のクラスが全体の半分以上のため、英語を学ぶ目的できたのですこし残念です。フランス語のクラスも英語で授業をさせてもらっています。空き時間がたくさんあるので、授業の見学や補助をしたり、図書室で英語の勉強や自分の研究、掲示板を借りて日本紹介の掲示物を作っています。カナダの子どもたちは、すれ違うと、名前を読んで挨拶してくれたり気さくに声をかけてくれますが、一つ気になるのが片づけです。ランチタイムの他にも午前中に休憩時間があり、各自スナックを食べたりしますが、ゴミを校庭に捨てたり、教室でも食べ散らかしたまま遊びにいく子もいます。自然豊かな国なので、生きもののすみかや地球をテーマにした工作や、プレゼンテーションが日本より圧倒的に多いですが、生活に活かされていないのが驚きです。日本の掃除の時間は海外では驚かれますが、掃除の時間の大切さを実感しました。学力も決して高いとは言えず、先生方の授業を見ていても、何の学びがある授業なんだろうと思うことがあります。日本の教育はプレッシャーが多いところもありますが、教育カリキュラムがしっかりしているところの良さを再確認しました。
  だんだん日が長くなって、今では10時でも明るいです。学校では、学年の終わりなので通常とは違う授業やイベントが多くあり、それらにも参加させてもらっています。生徒は日本の生徒より自立しているような感じを受けます。学校のシステムが日本の高校や大学のイメージに近く、担任の先生やクラスに沿う雰囲気が日本に比べて非常に少ないということもあるのかもしれませんが、、。
 生活面では、学校の先生に、週末や夏休みの計画に誘ってもらい、学校だけでなく、仕事以外の時間の過ごし方を少しずつ感じています。
 夏休み中は教育機関はほとんど動いていないので、その時期にフィンランド語を学ぶのは難しいようです。(ヘルシンキではそうでもないかもしれません)しかし、日本のことを生徒に伝える機会を楽しみにしてくれている先生が、色々と声をかけてくれるので、そういったことにゆっくり時間を使おうかと考えています。
5月末に、年度末の全校遠足がありました。バスで1時間ほど走ったところにある森に行きました。だいたいクラス毎で歩きますが、各自、自分のペースで歩くので順番が変わってもおかまいなし。綺麗な森の中をどんどん進んで行きました。

1時間ほど歩くとビーチ(湖)に到着。到着するや否や、昼ごはんを食べ始める子、水着に着替えて泳ぎだす子、お菓子を食べる子、日光浴をする子、砂遊びを始める子、火を焚き始める先生など様々な様子が見られました。
日本の遠足というと、点呼から始まり、昼食時間の徹底、昼食後の活動、水筒の中身、おやつの金額などのきまりなど遠足中も、また遠足に向けても様々なことをしなければならず、とても疲れる行事というイメージですが、こちらは、児童も先生も自分の時間を楽しんでいました。
各自好きなタイミングで昼食をとり、学校から供給されたウインナーを焼いて食べたり、ひなたぼっこをしたりと、とてものんびりとした時間が流れていました。本来の遠足とはこういうものかもしれないと感じたフィンランドの遠足でした。
語学学校に通う方は,日本人と接しないことが本当に難しいと思います。

特に私が通っているバンクーバーでは本当に日本人が多く,気を抜くと日本人だけで固まってしまうことがあります。

私も一か月間,どのように振る舞うべきか悩みましたが,自分のできる範囲で,無理なく学習することが一番だと悟りました。

語学学校に参加される方は,できる範囲で,それでも常にその現地の言葉を話すことを意識すると,後の研修に役立つと思います。

この1か月は、1日に2~3時間他の先生の授業を見学させてもらい、週に3時間自分の授業をする、というスタイルをベースに、近くの小中学校にいったり、ヘルシンキまで旅行をしたりしていました。

フィンランドの高校は、朝学活も帰り学活もなく、自分で時間割を組んでそれに合わせての登下校なので、日本の大学のイメージに近いです。また、先生たちも自分の授業に間に合うように来て、特にやることがなければ帰ります。私自身は、中学校でずっと勤務していたので、部活がないというのはこんなにも楽なのか!ということに感激しています。(もちろん部活を行うことのメリットもありますが)。

しかし、このようなスタイルになったのは、10数年前のことだと言っていました。それまではホームルームがあって、同じクラスの生徒は同じ時間割で授業を受けていたそうです。メリットとしては、自分の好きなように時間割が組めるので学習に対するモチベーションが上がることと、学年をこえていろいろな人と話したり協力したりできることの2点。デメリットとしては、そうは言っても結局小グループで固まってしまう点、集団としての一体感や団結力はあまりない点の2点が挙げられると言っていましたが、自ら学習に向かう姿勢を大切にすることはいいことだと思う、というのが私がお話を伺った先生の意見でした。

先生方はとても親切で、聞けばなんでも教えてくれるので、授業終了後等のあいた時間を見計らって、ネットや本で調べたことだけではわからなかったことをきいたり、実際現場で働く立場としてどのように感じているのかを聞いています。特に現場の声を聞くことはなかなかできないので、非常に興味深く、良い経験をさせてもらっていることに感謝しています。
フィンランドのEspooでの生活も1か月がたとうとしています。英語で自分の気持ちを伝える難しさを感じる毎日ですが、ホストファミリーや学校の先生、子供と積極的にかかわるよう努めています。ホストファミリーの娘の友達と関わる機会も度々あり、人脈を広げるために誘われた時にはなるべく足を運ぶようにしています。

学校では1年生のクラスに入る機会が多いです。先生の補助(コピーをとる、紙を配る、掲示物をはる等)や勉強が苦手な児童についてフォローをしています。また、他の学年の授業を参観するようにもしています。フィンランド語の授業の際は、子供と一緒になってフィンランド語を学ぶようにしています。(絶好の学習の場です。)

この1か月は、日本の教育の良さを感じることが多くありました。食育、子供ありきの授業、板書計画など。外国の教育の良さを多く見つけられるようにしたいと思っています。

こちらに来て約2週間が経ちました。ホストファミリーはとても親切です。子供もいてにぎやかに過ごしています。家族の言っていることは、速くてなかなか聞き取れませんが、私に向けては、分かりやすい言葉でゆっくり話をしてくれます。先日の水曜日、副校長先生が学校へ連れて行ってくれました。Japanese room というところがあり、部屋には、日本の文化紹介の教具がたくさんあって驚きました。歴代の日本人が置いていったようです。明日の月曜日からterm2が始まります。私の授業は翌週の9日からということでした。明日からの1週間は学校の様子を見学しながら、授業の準備を進めていこうと思います。
こちらはwifiがいたるところに飛んでいるのでとても助かります。ノートパソコンを一冊持参することをおすすめします。
日本の学校の一日の様子を写真で撮ったものを持ってくるのを忘れてしまい、同僚からメールで送ってもらいました。
自分のものはほとんどスーツケースに入らず、現地調達のつもりで来ましたが、水筒を持ってこられなかったのはやはり悔やまれます。寒い地域ですので温かい飲み物がほしくなります。仕事中は職員は自分の飲み物(たいていダンキンドーナツのカップ)、こどもたちは教室に置かれてある水を飲んでいます。時差ぼけ解消のためにも水筒にハーブティーを入れて持ち歩きたかったと強く思いました。水筒も買えばよいのですが、何せこちらはサイズが大きくて。
①授業の進め方、生徒の授業態度の違い。 研修先の学校では教科書を使用 せず、各教員がオリジナル教材を用意 していた。 また、黙って教員の講義を聞いてい るだけではなく、必ず生徒たちの活動が含まれるような授業内容となっていた。

②教員の働き方の違い。仕事量は日本と同様少なくはない が、授業時間が終わる16時ごろにはスタッフが次々と帰宅し始め、ダラダラと長時間長時間残業している人はほとんどいなかった。

③職場、職場、家庭における男女の役割の違い。まだまだ女性がキャリアを積むのは難しい社会ということだった が、重要な役職についている女性が日本より多いように思った。家庭では男性も積極的に家事を手伝っていた。
カナダならではの行事を経験することができて、10か月間毎日楽しかった。

特に、ハロウィンでは先生も子どももみんな仮装して、ダンスパーティーをしたことが、心に残っている。学校の一大イベントであるクリスマスコンサートに向けての指導は本当に大変で、何度もじけそうになったが、子どもたちと何とか頑張って、いろいろな先生方や保護者からほめていただき、とても嬉しかった。大変なことも乗超えたあとの達成感はとても印象に残っている。

そして、私が学校最後の日には、全校の先生、スタッフ、子どもたちからサプライズお別れ集会をしていただき、とても感動的だった。

本で撮っていった写真(料理や行事、学校の様子など)は大活躍でした。特に学校の様子などは現地の子ども達からも関心が高かったです。小学生での授業は、PowerPointで説明した後、ぬり絵や折り紙、おもちゃなどを活用して、活動を多く取り入れました。特に人気だったのが、折り紙です。日本の子ども達に比べてあまり器用ではありませんでしたが、簡単な折り紙でも自分で折れたらとても喜んでいて、飽きることがありませんでした。何百枚も持っていった折り紙はなくなってしまいました。千代紙は使いにくかったです。中学生には日本文化の授業だけでなく、日本語の授業も取り入れました。自分の名前を日本語で書いたり、挨拶をしたりと、日本語の授業も気に入ってくれました。最後にお好み焼きを作りました。お好み焼きだと、ソースやトッピングを持っていけばすぐ作れて、楽しかったです。 

あと三日で研修が終わります。
一年生を振り返ってみると色々なことがありました。

授業をうまく進められず落ち込んだり、自分の英語力の足らなさに悩んだりもしました。
でも、私の授業を受けて、日本語や日本文化に興味を持ってくれたり楽しんでくれたりする子どもたちの笑顔や、先生方の温かいお言葉に支えられて、一年過ごすことができたんだなと実感しています。

9月から、一枚の掲示板をお借りして、季節に合わせた掲示をしてきました。
3月は、折り紙を雪の結晶に切り取り、それを組み合わせてハートの形に掲示し、「Thank you」と「ありがとう」の言葉を掲示しました。
この一年で自分にどれだけのことができて、どれだけ日本のことを伝えられたのか分かりませんが、支えてくださった先生方や子どもたちに少しでも感謝の気持ちが伝わればいいなと思います。

研修を通してたくさんのことを得ましたが、その中でも一番印象に残っていることは、国や文化は違えど、子どもたちの純粋さや笑顔の輝きは同じだということ、先生方はいつでも子どもたちのことを想って一生懸命教育に勤しんでおられることを実感したことです。
また、日本語や日本文化を伝えるのあたり、日本についてたくさん調べて、知らなかったこともたくさん知れて、改めて日本という国が好きになりました。

カナダで、海外の文化や学校の様子に触れ、学校現場に携わることができて、本当に貴重な経験ができました。
私がNZに1年間滞在する目的は日本の中学校の英語科教員として、英語圏で実際に英語を使って生活する経験がしたかったからです。そしてもう一つ機会があったら日本で教員生活をしながは取りにくいTESOLの資格を取りたいと思っていました。そして先日無事にTESOLのコースを終了して元の学校に戻って来ました。大きな都市の語学学校でしかTESOLコースを開講していないのと、コース開始の期間が決まっているのですが、ちょうどNZの現地の学校の夏休みに大部分が重なる学校がオークランドにあり、ボランテァ校の理解を得て夏休みより少し早めにお休みを頂き田舎からオークランドに移りました。また現地の学校の新年度にも少し間に合わなかったのですがそれも了承して頂けたので受講することが出来ました。

私の場合は事前に5週間の語学研修も必要でしたが、基準に達していれば5週間で取得できます。学校によっては4週で取れるところもあるようです。この教授法はこれからの日本の英語教育に大いに参考になると思います。機会があったら受講をお勧めします。語学学校に通っている間の10週間のオークランドのユースホステでの一人暮らしも良い経験になりました。

元の学校で働く期間が残り3週間になってしまいましたが、数少ない授業の中でNZの生徒たちが少しでも日本に興味を持ってもらえるように頑張ります。
1月に入って、日本のお正月の紹介をしました。
おせち料理やお雑煮、初詣やお年玉など日本独自の文化を知って、子どもたちは興味を持ってくれました。
小学生にはふくわらいの遊びを一緒に楽しみました。
ふくわらいのような遊びはこちらにはないからか、紹介した時には大笑いしていました。
また干支の話をして、猿の顔の折り紙もしました。
中学生には日本語(ひらがな)の練習と、お正月に関わって書初めをしました。
書初めに名前も書かせたかったので、書初めの前の時間ににそれぞれの名前を日本語で練習もしました。
学校で私がお借りしている掲示板があります。そこに書初めを台紙に貼って掲示すると、通りがかりに「これ私のよ!」と友達に紹介している子もいました。
「どこに行きたいですか」「~に行きたいです」のフレーズを練習もしました。
日本各地の観光名所を紹介するプレゼンテーションをしました。それを聞いて、どこに行きたいかを決め、行きたい日本の観光名所のパンフレットづくりをしています。

2月に入って節分の紹介をしました。
赤鬼と青鬼のお面を日本から持ってきたので、ホワイトボードに貼り付けて、丸めた紙のボールを投げながら「鬼は外、福は内」をしました。
鬼の顔の折り紙も折りましたが、形が動物に見えたらしく、あまり鬼の顔は浸透しませんでした。

また、小中学生ともに、お箸の練習もしました。
なかなか使い慣れないようでしたが、大豆をつかめるようになる子もいて、喜んでくれました。
ありがたいことに、嬉しく思ってくれたのか、ランチをお箸で食べている子もいました。

楽しんでくれたり、喜んでくれたりすることが、私にとって何よりも嬉しいことで、ありがたいなと日々感じています。
研修期間もまもなく終了します。
担当している授業以外にも
・クラブ活動のコーチ、引率
・寮のアクティビティの引率
・イベントの主担当
などをさせていただけるようになりました。

やりたいこと、興味のあることをアピールしておくといざという時に声をかけてもらえるので、学校の多くの先生とのコミュニケーションをとることが大切だと思います。

毎日、時間があるときは英語の勉強をしています。海外に来たからって英語ができるようになるものではないということを実感しています。また、授業をするわけですから日本のことが話せるという以外にも子どもたちの姿勢をよくする声かけ(叱責ではない)や集中させる工夫が絶対に必要です。

日本の子どもたちは"静かに聞く"ことが身についている子が多いですが、こちらの子たちはもっと自由です。どちらが良いか悪いかの話ではなく、違いがそこにはあるので、自分の担当の授業以外にも担任の先生にお願いして、通常の授業を見せてもらいながら自分の授業を考えていくのが良いと思います。日本の学校と同じで、担任の先生の考え方や授業スタイルは違うので、全く合わせる必要はないですが、知っておく必要はあると私は考えています。

とにかく、あと一か月になり、本当に日本に帰りたくないくらい充実した日々を過ごしています。自分が多趣味であることも、こちらの多くの人と関われるきっかけになっているので、とてもよかったと思っています。
いよいよカナダ生活も残すところあと1か月を切りました。子どもたちや先生方が「あと1か月なんてもうすぐじゃん!帰らないで!」「寂しくなるよ!」「来年も来てよ!」と、声をかけてくれます。流暢に話せず、満足いく授業はできていなくても、そんなことを言ってもらえるのは幸せだなと思います。

カナダでは日本ほどお正月は大きな行事ではありませんでした。日本と同じようにカウントダウンがあって、新年になった瞬間花火が打ち上げられたり、みんなが叫んだりしていましたが、初詣もおせちのようなスペシャルディナーも鏡餅のようなデコレーションもありませんでした。なので、2016年最初の授業は日本のお正月について紹介し、新年の抱負を書かせる活動をしました。低学年は今年のお願い事でもいいことにしました。カナダでも、大人は新年の抱負を決めるそうです。それから、お正月の遊びの一つである福笑いを日本語でしたり、お手玉、めんこ、おはじき、あやとり、けん玉は用意できたので、子どもたちに遊ばせたりする授業をしました。日本の昔遊びの道具は、カナダでも似たようなものがあったようです。伝統的な遊びは、国が違っても同じアイデアということが分り、面白かったです。

して、去年の年末、住んでいる町で生まれて初めてオーロラを見ました。一生に一度は見たいオーロラを見ることができて、本当に感動しました。学校関係だけでなく、ホストファミリーのおかげてカナダで経験したいことも経験させてもらっています。
1月は、中学社会科の先生・中学スクールカウンセラーの先生について活動しました。見学が主でしたが、新たな気づきを得ることができました。

同じ科目ということで、自分が教えていた内容と比べることができ、新たな授業体型を知ることができました。実際に、日本でも取り入れることができる活動(ペアワークなど)を見学できたのは、有難かったです。

スクールカウンセラーの先生には、3日間ついて活動しました。授業中には気づけなかった様々な課題(問題)を生徒たちは抱えていることに気づかされました。いじめ、ネット掲載による問題、けんか等々です。日本では、生徒指導は担任団、心の問題(登校拒否など)はスクールカウンセラーがと分かれていたのですが、こちらの学校では、生徒指導も心の問題も一人のスクールカウンセラーが担当していたのに驚きました。スクールカウンセラーが常駐していることで、生徒や教員が話しやすそうでした。

フィンランドに来て、11ヶ月になろうとしています。フィンランド語については、わからないことの方が多いですが、日常的な会話がだいぶできるようになりました。生徒同士や先生同士、生徒と先生の会話はフィンランド語で行われています。これから渡航される方、フィンランド語は難しい言語と言われていますが、フィンランド語がわかる、話せるようになるとさらに研修の幅が広がると思います。自分自身が楽しいです。

つまり、この1月で感じたのは、自分がやりたかいことをはっきりさせ、それに合わせて行動する(能動的に)。さらに現地の言語をあきらめないで学ぶとさらに楽しいということです。 

あと1ヶ月、学んだことを持ち帰るように、アウトプットしていくことが目標です。

今回私がIIPに参加した目的は英語教師として、一度は「英語圏で生活してみたかった」といいうことと、機会があれば「語学学校に通いTESOLのコースを受講」することでした。そして念願がついにかない1月4日から授業がスタートしました。

日本で教員をしながら受講することは時間的にも体力的にも難しく費用も高いです。海外では日本で取得する溶離も安く、期間も5週間なので英語教師ならぜひ海外滞在中に取得することをお勧めします。私の場合はレベルに達しておらず、事前に5週間の一般英語のコースに参加が条件でしたが、幸いボランテァ校の理解もあり、夏休みより少し早めにこの語学学校に通うことを許可していただけました。

ボランテァ先の町からTESOLコースがあるオークランドの語学学校までは通えないので今はユースホステルで一人暮らしをしています。ホストファミリーと過ごすことも得難い経験でしたが、ここでは勉強だけに集中するために一人暮らしを選びました。一人暮らしと言ってもキッチン・シャワー・トイレは共有なので色々な国の人と交流ができます。夕飯の時間はキッチンでは色々な国の味しそうな料理がみられます。ここでの生活はNZ人の暮らぶりがよくわかるホームステイとはまた違った、経験になっています。
私が通う学校は、三年生から五年生までの小学校と、六年生から九年生までの中学校が一緒になった学校です。
11月までは小学校のクラスで週に3時間ほど授業させていただいていました。
12月に入ってから、中学校のオプションのクラスで2日に一回授業させていただけることになりました。
12月にした授業は、自己紹介、挨拶、12月の日本の文化とクリスマスバージョンの折り紙、1月にはお正月についてです。
挨拶はたくさんの挨拶を授業で取りあげました。

他にも授業を考えていたのですが、担当の先生から「日本語は繰り返し練習させた方がいいよ」とアドバイスを頂き、2時間使って、挨拶を繰り返し言ったり、書いたり、挨拶を使って劇をしたりしました。
日本の文化に興味のある子どもたちが希望して授業をとっているので、質問がたくさん出てきます。

こちらに来て8か月ほど経ちますが、なかなか英語力が伸びなくて、質問も聞き取れたり聞き取れなかったり・・・また聞き取れても返事をするのが難しかったり、なかなかうまくいきません。
でも担当の先生が助けてくださって、子どもたちも喜んで授業を受けてくれています。
授業をするので、やはりある程度の語学力が必要だと、改めて実感しました。
次回は日本語を授業で取りあげようと考えています。
予告をすると、子どもたちはとても喜んでくれました。

日本の文化に興味を持った子どもたちはたくさんいるので、担当の先生のお力を借りながらでも、日本の文化を少しでもたくさん伝えられたらなと思っています。
この研修が終わるまでの私の目標です。
残すところ研修も2ヶ月半となりました。フィンランドも英語もまだまだですが、自分意思をどうやなか伝えることができるようになってきました。さて、12月の評価はusualです。理由は、本来自分がやりたかったことができていないと気づいたからです。

12月は3週間6年生の2クラスについていました。体育でソーラン節、図工で折り紙や習字、社会で日本について、音楽で日本のクリスマスソングについてなどを伝えました。空いている時間は、そのクラスの授業を見学しました。毎日、日本紹介の授業の準備、フィンランド語の勉強など時間を無駄にしていたつもりはなかったのですが、今振り返ると悔いが残っています。

それは、私がフィンランドに来て学びたかった学習(思考表現力を高める学習、グループディスカッション)をみることがだきなかったからです。6年生2クラスとも、一問一答で教師が生徒に問う形やテスト前プリント学習でした。自分の後悔のポイントは1番に、先生に質問できなかったことにあります。目の前にあることで精一杯になり、ただ不満を抱き、終わってしまったことです。テスト前からあのような授だっただけかもしれません。自分が感じたことを質問することでまた違った道が見えてきたかもしれません。

残り2ヶ月半。
『 やりたいことに焦点をあてる。 疑問に思ったことは質問する。質問できるように、予備知識を蓄える』
をしていきたいと思います。
こちらの学校では子どもたちが劇や歌を歌うクリスマスコンサートがありました。校長先生が日本の歌も歌うのはどうかと提案してくださり、昼休みに希望者だけ集めて、日本の歌の指導をしました。曲はリズムも繰り返しだし、いろんな言語でカバーされている「上を向いて歩こう」にしました。

練習が始まる前、歌詞や楽譜は全部ローマ字で作り直し、歌詞の意味も理解させるために、数年前にオリジナルに近い意味でカバーされた英語バージョンを聞かせる準備をしていました。しかし、練習初日、集まったのは8人だけでした。ここから私のカナダに来て最大の試練が始まりました。次の日校長先生にもう少し人数が欲しいことを伝えたら呼びかけてくれて20人以上になりましたが、日本語バージョンを聞かせると、「意味が分からない。」「やっぱり外に遊びに行っていい?」と次から次へと子どもたちが言ってきました。残ったのは結局10人程度。10人でも来てくれた子たちのためにと思って練習をしましたが、「上を向いて歩こう」の1フレーズですら、なかなか覚えられませんでした。結局90%英語、10%日本語で歌ように変更しました。

しかし、それでも本番1週間前になってもほとんどの子が歌詞を覚えてきませんでした。毎日数人ずつ練習に来ず、メンバー全員そろっての練習はできませんでした。練習に来ている子でも、一度歌っただけで「疲れた。」と言っていました。みんな外で遊んでいる時間に練習するのは難しかったです。それだけでなく、練習中にふざけたり、真面目にしている子たちの邪魔をしたりする子もいて、その子への指導にも時間がとられました。このままでは人に見せられるものではないと毎日焦っていました。でも、焦っても仕方ない。「できたところまででよし」と思って、せっかくなら楽しもうと思いました。歌っている姿をビデオに撮って子どもたちに見せたり、少しでもよいところを褒めたりしながら、最後は子どもたちがこの歌を好きになって楽しんで歌ってくれたらいいなと思って指導しました。

英語でうまく指導できないせいもあり、思うように指導できませんでしたが、コンサートでは子どもたちは笑顔でベストを尽くしてくれました。たくさんの先生や保護者に「とてもよかった」「あの曲はコンサートの中でもおに入りの曲だ」「がんばったね」と声をかけてもらい、頑張ってよかったなと思いました。
日本語でフルーツの名前を教えて、日本の小学校のお楽しみ会などでするフルーツバスケットを実際にやってみました。ゲームが好きな子どもたちなので、楽しく活動できるだろうと思っていましたが、幼稚園~3年生のクラスではうまくいきませんでした。たくさんの子どもが「真ん中に行きたい!」と言うことで、なかなか椅子に座らず、いすが4つも空いているのに5人の子どもが真ん中に集まってなぜかじゃんけんをしていました。友達と同じタイミングで座ったときは、けんかをせずにじゃんけんをするように言ったのですが、真ん中に行きたいからじゃんけん・・・違うんだけど・・・と思い、「真ん中に行かないほうが勝ちだよ!」と、何度も言いました。しかし、「勝たなくていいもん!」と言って、まったくゲームにならなかったり、喧嘩が始まったりするクラスがありました。1年生の担任の先生が、「日本ではこんなことある?カナダ人は負けても気にしない!」と言っていました。私の指示の出し方が悪いからうまくいかないんだ・・・と思いました。勝った人には折り紙の景品をあげるなど、もっと子どもたちが必死なるようなものを用意すればよかったかもしれません。
しかし、意味をきちんと理解している高学年は盛り上がり、「楽しいゲームを教えてくれてありがとう。」と個別にも言いに来てくれた子もいて、いくらか救われました。

 カナダに来て7か月が経ちましたが、未だに失敗ばかりです。特に最初に新しいテーマの授業をするクラスでは、「あーあ・・・」と思うことがしばしばあります。そして、たまに担任の先生がいなくて私一人で授業をしなければならないとき、子どもたちはなかなか話を聞く姿勢にならないときがあります。私のスムーズではない英語のせいでもあります。そのたびに落ち込みます。日本語でも難しいのですが、もっと子どもたちを引き込む話し方ができたら・・・と思います。ある先生に「上手に授業ができなくてごめんなさい。」と言いました。すると、「あなたのアイデアはいつもすばらしい。私だっていつも『あー失敗した!』って思うことがたくさんある。でも、それが授業でしょ?」と言ってくれました。日本でも先生たちがよく言う言葉です。カナダでは日本で教師をしているとき以上に自分の力不足を感じますが、それを聞いて、焦っても仕方ないので、失敗しながらも改善していけばいいんだなと思いました。
5,6人ずつの小グループ単位で教えているために子供の特性に合わせた指導はしやすいのですが、1年間授業をするので意欲と知識をいかに持続させるかが課題です。ネタが尽きないように、ネットを中心に教材研究する日々です。
IIpのテキスト「hello japanese」のひらがなや数字の表は、発音がイメージしやすく、イラストも付いているので、こどもたちにも印象に残りやすいようです。
コピーして一文字ずつ切り離しカードにすると、読み書きができないレベルでも楽しみながら繰り返し学ぶことで、自然に習得することができています。

日本語が読めるようになると子供たちの自尊心も高まり、特に、お勉強があまり得意でない子供たちは、得意気に先生や親にひらがな本を読み聞かせたりしています。多少間違えても相手には気づかれないことも大きなメリットですね。
来月卒業(こちらでは卒業とはいわないそうですが)する生徒は、最後の表彰式で日本語のスピーチをやることになりました。
先日は、「三角おにぎり」を作りました。炊飯は私が事前にやっておき、握ることに時間を費やしました。こちらでもsushiは売っていますが三角のおにぎりはないので、3画に握れることは子供たちの自慢の一つになりました。
そして、「いただきます」の意味も伝えました。子どもたちは、食べ物を残したり捨てたりすることに抵抗がないようなので、少しでも意識が変わるとうれしいなと思います。

また、地域のガールズスカウトのお子さんたち向けのボランティアもやらせていただきました。私の娘たちは、福笑いやけんだま、折り紙を教え、私は浴衣の着付けをしました。とても盛り上がり、後日お礼のカードやプレゼントまで頂き、親子共々とても嬉しかったです。
昨日夕方、学校とPTAで行う行事GALAというのを体験しました。
GALA(お祭り・祝祭・賑やかな催し物という意味)という行事はこちらに来て初めてしりましたが、日本でいうと高校の文化祭のような感じでした。
ホールではPTAが作ったお菓子・植木・野菜販売、古着や本などのバザー、また広い芝の校庭では各クラスが担任と有志の生徒でジュース釣り・綿菓子・ボール投げなどのブースを設け、売り上げを学校に寄付するという取り組みをしていました。
その他、担任以外の先生とPTAの方々がハンバーガー、ホットドッグ、ポテト、アメリカンドックなどを販売していたり、ミニSLみたいな乗り物や幼児の遊べる遊具などが運び込まれて近所の人がたくさんきていました。これはファミリー聞いたところずっと昔から続いている学校行事のうちの1つだそうで、時期は違ってもNZのほとんどの学校が実施する行事みたいです。でもこれは放課後に行われるので、生徒は強制参加ではないところがまた日本と違い自由な感じがしました。でも、今回改めてIIPを利用して来ているからこそ、単なる語学留学では得られない学校現場に直接携われる仕事が出来ているんだということを実感しています。
 
今月は「日本の小学校生活」の紹介をしました。写真を示しながら基本的な一日をプレゼンテーションで紹介し、去年担任をしていたクラスの朝の会や給食、掃除時間のビデオを見せました。子どもたちはカナダと違いすぎて驚いていました。先生たちは、給食や掃除、一年生が黄色い帽子を被ること、風邪をひいたらマスクをすることを気に入っていました。(ビデオは2月に撮ったもので、風邪をひいている子がマスクをしているのを見たからです。)ほとんどの子どもたちは嫌いなものでも配膳される給食、スナックを食べることができないこと、掃除時間があることは嫌だと言っていました。中には、「どうして日本はそんなに礼儀正しくきちんとしているの?日本には行きたくない。」・・・と言っている子もいました。日本っていいなと思ってほしかったのですが、カナダの子どもたちには窮屈に感じた部分もあったようです。給食に関しては、子どもが好きそうなメニューを言うと、「私も給食がいい!」と言っていました。この授業をすることで、私たちが礼儀、協力すること、責任をもって仕事をすることなどを大切にするこ
とは、日本の教育のおかげだということが分かりました。そう思うと、これまで以上にいかに教育が人格形成に影響を及ぼすかを実感しました。

日本では基本的に机に座って教科書を使って・・・という授業が基本です。カナダも昔はそのような教育だったようです。しかし、いろいろな研究の結果、子どもたちがじっと机に座って勉強するのは自然ではない。活動的であるのが本来の子ども。カーペットに座ったり、自分の好きな態勢で本を読んだり、数を教えるのにカレンダーを使ったり・・・ともっと自然な形で学習する方がいいと変わってきたそうです。日本もいつかそのような授業形態に変わるのかな?と思いました。

昨日は、本場のハロウィンを経験しました。仮装して、本当に子どもたちが「トリック オア トリート」と言って、いろんな人の家を周ってお菓子をもらっていました。大人も仮装をするということで、私も仮装して、お菓子をあげたり、ホストファミリーの子どもがお菓子をもらいに行くのについていったりしました。ハロウィンは地域との交流にもなるので、地域との関りが薄れてきている日本でもあったらいいのになと思いました。
9月は新学期だったので、何かとバタバタしていましたが、10月に入り、ようやく子どもたちや先生方、学校の方も落ち着いてきました。
新学期の様子は、日本の学校と同じで、子どもたちも先生方もバタバタと忙しくしていることを体感しました。
10月に入って2つのテーマで授業をさせていただきました。
私は月ごとに、行事や祝日などをまず月の初めに授業しています。
10月の初めは、10月を「神無月」と呼ぶこと、「食欲の秋」「読書の秋」「運動の秋」を伝えました。特に中心に話をしたのが、「運動の秋」です。「運動の秋」ということで、ラジオ体操にチャレンジしました。
ラジオ体操の映像を流し、それを見ながら、少し解説も付け加えながら、体操しました。
カナダの子どもたちには少しハードだったようでしたが、楽しみながら体操していました。
二つ目の授業は、伝承遊びです。伝承遊びと、10月は日本では秋祭りシーズンなので、コラボして行いました。
まず1時間で、けん玉・お手玉・トントン相撲・割りばしでっぽう・あやとり・じゃんけん・あっちむいてほい・紙風船の説明をしました。
次の2時間目に、「Japanese Festival」と題して、それぞれブースを設け、カードを用意して子ども祭りをしました。
カードは、それぞれのブースにシールを置いておき、おもちゃで遊んだらシールを貼っていき、全部クリアしたら大きな「合格」シールをあげました。
小学3~5年生対象でしたが、どの学年もみんな楽しんでくれました。
完全にできるようになったとは言えませんが、どの遊びも体験してもらえて良かったです。
今ここNZではTerm3が終わり16日間のホリデー中です。このホリデーは特に旅行の予定はいれず、基本的にホームステイ先で、のんびりとした生活を送っています。時々、ちょっと大きな町にショッピングやチョコレート工場にホストティーチャーが誘ってくれたり、年に1度のオールNZ産の商品を出展したマーケットにもファミリーといってきました。それとこちらでは赤ちゃんが生まれる前にお祝いする習慣があるようで、先日マザーの友達の出産前のお祝い「ベビーシャワー」に行ってきました。到着すると、すぐに全員が首に「おしゃぶり」をかけられます。それを後でゲームに使うのですが、みんな紙おむつをプレゼントに持ってきて、「おしゃぶり」をくちで飛ばすゲームです。横に並べた紙おむつの上に乗っかると景品がもらえたり、ピンクの粘土で赤ちゃんを作り、だれの作品が1番か妊婦さんが選ぶゲームとか・・・最後は持ち寄ったプレゼントを皆の前でお披露目したりしていました。生まれる前とは文化の違いを感じとても興味深かったです。
校では日本と同じく、先生方はお忙しい様子で、子どもたちもまだ新しい学年に慣れなくて、私が授業させていただけるどころではありませんでした。週間ほどは四月に来たときと同様、授業の参観をさせていただいていました。月に来た頃は英語が全然出来なくて、日本との環境もずいぶん違ったので、そこにいることに必死でしたが、九月は雰囲気も大体わかっていたので、意識しながら先生方の英語を聴くように心がけました。も英語はなかなか伸びなくて悩んでいます。

それでもなんとか九月の三週目辺りから、授業をさせていただけるようになり、つたない英語ながら、授業をしました。夏休み中、バンクーバーの語学学校に通っていたので、四月から六月よりかはましかとは思いますが...
本校は三年生から九年生の小中学校で、新三年生が入学してきたので、改めて自己紹介、日本の紹介、出身地の大阪の紹介、日本の学校の紹介をしました。に受けが良かったのが、日本の小学校の紹介で、プールがあること、ランチバックをもって来ず給食があること、ランドセルがあることに驚いていました。ニバーサル・スタジオ・ジャパンやディズニーランドがあることも知っておおはしゃぎでした。

日本の小学校の紹介は、カナダとの違いがよくわかるので、良かったなと思います。
三年生以外は、四月に自己紹介をしたので、九月の行事の授業をしました。お月見や敬老の日についてです。敬老の日のカード作りをしました。折り紙でコップを折って、カードに貼り付け、お花を描いて、メッセージを書きました。楽しそうに活動してくれて嬉しかったです。
8年生には習字の授業をしました。日本の小学三年生が書く「つり」に挑戦しました。「り」が難しかったようですが、こちらも楽しみながら上手に書いてくれました。十月は体育の日があるので、ラジオ体操に挑戦してみたいなと計画しています。
カナダでは8日から新年度が始まりました。日本のように始業式はありませんでしたが、クラスで先生や友達の紹介、学校やクラスのルールの確認、各教科のファイルづくりなど、日本でもする始業式の日の学級活動と同じだなと思いました。校長先生が毎朝行う放送や、休み時間の過ごし方などのきまりの説明などは、夏休み前の2か月間も学校にいましたが、今まで認識していなかったことだったので、新年度に学校にいることができて良かったです。

新年度最初の授業は日本のオリエンテーションのような授業を改めてしました。「日本から来たものはどれでしょう」「日本の国旗はどれでしょう」の○×ゲームや国歌の紹介をしました。日本語で「まる」と「ばつ」と言うこと、「手で○×をつくって示してね」とすることで、子どもたちは楽しんでくれました。日本の国歌を聞いて、「かっこいい」と言っていた子もいましたが、「なんか悲しい感じがする」と思った子が多かったです。私が一緒に歌うと褒めてくれました。
 先週の授業では、日本は敬老の日があった週だったので、敬老の日の紹介と、おじいちゃんおばあちゃんに手紙を書く活動をしました。ただ手紙を書くだけでは面白くないので、日本の文化を考慮して折り紙レターにしました。5月に「かぶと」の折り紙の授業をしたときも、子どもたちは喜んで活動していたので、今回も大丈夫だろうと思っていましたが、まだ新年度が始まったばかりだということを忘れていました。そこまで難しくない折り方だと思ったのですが、1年生にはとても難しい活動でした。さらに、1年生は「Dear Grandpa and Grandma」と書くだけでも大変で、字を書くのが嫌いな子どもにとってはそれだけでやる気がなくなっていました。いつも1年生のクラスが私が新しい授業をする最初のクラスなので、毎回反省ばかりです。それでも、担任の先生は理解してくださってサポートしてくれます。反省を生かして他のクラスでは、「Dear」や「Happy Seniors Day」など印刷して、絵だけでもいいようにしました。すると、低学年でも楽しく活動できました。高学年は言わなくても創造的に手紙を書いていたので、無地の紙で手紙をくようにしました。

そして、今週は日本語について初めて紹介しました。ひらがな、カタカナ、漢字を使うこと、最初はひらがなを学習することを伝えて、50音表で発音練習をして、かるたのように私が言った音のひらがなカードを探すゲームをしました。低学年は難しいので、私が1つのひらがなを言うのに、50音表でも示しながら探すようにしました。しかし、これまた、1年生は「僕が先にとった!」「私が先にとった!」とけんかが始まり、泣き出す子がいたり、ひらがなカードは破れたりして、大変でした。25人ほどクラスの子がいるので、かるたのようにすべてのカードを並べたほうが、全員の子が一気に楽しめると思ったのですが、それがいけなかったです。どっちが上か下か分かっていないので、適当に「これ?」「これ?」とカードを取ってたくさんの子どもが私に正解かを尋ねてきました。

これでは意味がないと思ったので、ほかのクラスで授業をするときは3、4人ずつ挑戦者を呼んで、カードは10種類だけホワイトボードに並べてゲームをしました。それだときちんとカードを見て、活動できました。3年生以上だと、私が50音表で示さくても、50音表の下にローマ字で発音を書いていたので、私が音だけを言っても探すことができました。日本語について全く知らない子でも、今回の授業で日本語に興味をもってくれたらなと思います。
夏休みも残すところあと6日になりました。長い旅行から戻ってきてからは、ホストマザーが多趣味なので、一緒にジグソーパズルをしたり、家のペンキ塗りを手伝ったり、画家のように本格的に絵の描き方を教えてもらって描いたりしました。暇な時間をどう使おうか迷っていましたが、旅行に行ったり、ゆっくり過ごしたり、家のことをしたり、カナダの夏休みを味わうことができたと思います。また、図書館にも行き、私でも読めそうな本を一緒に探してもらい、読書も始めました。日本にいたら洋書を読む時間などあまりないし、英語の勉強にもなるので、いい機会だなと思います。
 先週は私の所属する小学校の先生たちがはるばる日本から私に会いに来てくださいました。去年担任していた子どもたちの話を聞いたり、今どんなことが小学校で流行しているかを聞いたり、カナダでの学校や生活の話をしたりして、9月からの授業の題材のヒントにもなりました。その後、バンクーバーに住んでいるホストファザーのご両親の家に行きました。ホストファミリーなしで私だけホストファザーのご両親を訪ねて滞在するなんて日本では考えられないのですが、一生に一度だと思い、勧められたことはできる限り挑戦しました。不安でしたが、住んでいる場所とは違う景色や人々に出会うことができたので、よかったなと思います。いろんな人のおかげで、私はカナダ生活を送ることができています。来週から学校が始まります。これから準備をして、去年度より楽しい授業ができるようにしたいと思います。
1週間の海外交換プログラムを終え、もうすっかり日常の生活に戻りました。とはいえ、体は正直です。時間のずれは今も完全には戻っておらず、突然の睡魔に襲われています。(北欧滞在は、18日間)

数々のハプニング続きでしたが、工夫一つで何とかなるものです。授業は、1時間の実践を振り返りながら、改善を加えていくことで、もっともっと挑戦してみたくなってきます。多くのことを伝えることよりも、シンプルで簡単なことをしぼり込んで伝えることの方が、多くの手応えを感じます。また、休み時間もあやとりやブンブンゴマで遊んでいると、子供たちは興味津々で話しかけてきます。そして自分の知りたかったことは、つたない英語ではありましたが、先生方に積極的に質問をすることや、子供と一緒に授業を受けることで理解できることがたくさんありました。語学力がもう少しあったら、より深い質問もできたのにと、次回の挑戦での課題も明確となりました。

ホストファミリーにも恵まれ、毎日がとても充実した時間でした。毎日の授業終了後は、ホストマザーがショッピングやお茶タイムに連れて行ってくださり、変化に富んだプライベートタイムも過ごすことができました。休日には湖近くのサマーコテージにご招待していただき、サウナを初体験しました。ゆったりと、のんびりとした自然に包まれ、北欧時間の流れの中にどっぷりと浸かることで、フィンランド人のものの考え方やどんなことを大事にして暮らしているのかがとてもよく理解できます。あまりにも忙しすぎる日本での自分を振り返る良い機会でもありました。できればもう少しフィンランドにいたかったというのが本音です。ちょっと癖になりそうです。
夏休みを利用して、日本から同僚が会いに来てくれました。校長が同僚の、「私の学校も訪問したいという願い」を受け入れてくれました。そして全校朝礼でマオリ式の歓迎のセレモニーで出迎えてくれたことにとても感動しました。

日本から来た同僚の教科が美術と家庭科だったのですが、ここの学校でそれらの教科の先生が工夫を凝らした授業を同僚達に見せてくれ、資料までいただいて喜んで帰っていきました。この学校は比較的規模が大きく、クッキングとソーイングとそれぞれに先生がいます。その代わり規模の小さい近隣の学校の生徒が毎週1回スクールバスでこの学校に習いに来るというシステムです。この日のクッキングの授業では糖分を控えたお菓子作りとうことで、「Healthy Muesli Bar」というスニッカーズのようなものを作って自分で材料を書いたパッケージも作っていました。45分×2コマ続きで一切火は使わない簡単なお菓子作りで、そのあとのラッピング作りも含めて十分な時間があり、また1度に15人以下の少ない生徒というのも日本からしたら教員にとっても羨まし環境だなとも思いました。
2か月半の夏休みが終わり、新学期は始まりました。4年生のクラスに、3週間アシスタントティーチャーとして入りました。(自分が何をしたいのかを何人かの先生、校長先生に伝えたことが、願いがかないました。新学期が始まるまえに、自分がどんなことをしたいのかを、伝えることが大切だと思いました。)

3週間1つのクラスに入ったことで、これまでに気づかなかったことに気づくことができました。

実践した授業で、喜んでもらえたものを紹介します。
・実物を見せる。(浴衣、風鈴、扇子)
これまで写真で紹介していましたが、実物はインパクト大でした。

・おり染めで封筒をつくる。
おり染めは、半紙を広げたときの反応がとてもよかったです。さらに、ラミネーターを使って、封筒を作りました。ポケモンカードを入れたり、シールを入れたりして使ってくれています。
夏休みも残り1か月をきりました。この間、私はホストファミリーとカナダの夏休みを満喫しています。教会主催の子どもたちのサマーキャンプのキッチンの手伝いに1週間泊まり込みで行ったり、キャンプに行ってカヌーや魚釣りをしたり、ミュージカルを見に行ったりしました。ビザを発行してもらうために、バンクーバーから陸路でシアトルにも行きました。2件目のホストファミリーとは、バンクーバーから戻ってそのまま、Vavenby, Clear Water, Kelowna, Kamloopsなどを訪れ、ホストファミリーの親戚や友達の家を転々としていました。カナダでは長距離運転は当たり前で、これらの場所をすべて車で行きました。日本では外泊といったら私は2,3日が普通なので、今回結局16日間も旅行していたことに自分でも驚き、不安になるほどでした。でも、たくさんの人と出会えたし、違う生活習慣を知ることができたし、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。日本と違うことがたくさんありますが、その中でも一番驚いたことが、カナダでは大人たちもカードゲームやボードゲームをたくさんすることです。
いろいろ種類のゲームがたくさんあり、ゲームをするために友達の家に遊びに行くほどです。日本では(少なくとも私は)、大人になって家でカードゲームやボードゲームをするために友達の家に遊びに行ったりしないので、驚きました。ゲームをするのに私も誘ってくれます。ルールを理解するのに毎回苦しんでいますが、そのたびにホストファミリーにたくさん教えてもらって楽しい時間を過ごしています。残りの夏休みも今しかできないことをしたいなと思っています。
こちらに来て、4ヵ月が経とうとしています。私の担当もしてくださっている日本語の先生がホリデー休暇をとっているため、今は代わりの先生がいらしてその方と日本語のクラスをやっています。

代わりの先生のやり方を見たり、一緒に授業を作ることは、新たな発見があってとても刺激的ですし楽しいです。渡豪前は、授業をどうしたらいいか不安でしたし、何をもっていけばいいかあれこれ悩みましたが、こちらにあるもの、こちらの方がこれからも使っていけるものを活用することをお勧めします、なのでゆっくり授業に入ってから私のように考えて、提案していくのもいいかと感じます。

5月に現地入りし翌週から授業を始めて、7月上旬に2学期が終了しました。
NZの学校時程は、登校→90分授業→モーニングティーブレイク30分→90分授業→ランチ60分→90分授業。
1年生~8年生まで計30人程の小規模校ということもあり、子ども達に合わせた授業をするために、高学年を対象に月・水は60分×3、火・木は通常の授業を見学をしながら個別指導、休み時間は日本語を使って遊ぶという形でスタート。

そして、一ヵ月後に中学年対象に60分×2を追加。中学年は日常の遊びを通して日本語への関心が高まった後に開始したこともあり集中して取り組めている。高学年は日本語を、中学年は日本文化を中心に教えています。低学年は中国語の授業があるため来学期以降の予定ですが、担任の先生のご配慮で、低学年在籍の私の娘が毎日一単語の日本語を教える時間も設けていただいてます。
授業でCOOKINGに挑戦しました。NZでは寿司はすでにポピュラーだっただったので、照り焼きチキンとライスにしました。1授業45分しかないので、朝のうちにその日に必要なご飯は私が炊いておくことにしました。それと、チキンの下準備も朝のうちにしておきました。材料費はすべて学校でふたんしてくれました。1クラス10人×1週間で15クラスなので試食程度ですが、ほとんどの生徒に大好評でした!醤油はわりとどのスーパーでも手に入るのですが、みりんは大きなスーパーのインターナショナルのコーナーにしかなくて・・・「もし家で作りたければ○○でみりんを買えるから」と教えたら・・・後日そのスーパーに生徒が買出しに来ていて、教えた通りの材料を買っていたのでとてもうれしかったです。英語のレシピも作って配ったので、それを見ながら家族に作るそうです。生徒は授業で料理をしたがりますが、12回の授業で、他にもまんべんなく日本の文化を紹介したいと思っています。
  6月のはじめは低学年と高学年に分けて全員分の味噌汁を作り、子どもたちに挑戦してもらいました。スクールキッチンで働いているホストマザーや校長先生にも日程の調整や材料の買い出しなどを手伝ってもらい、体育館でプレゼンテーションを行いました。初めて味噌汁を食べる子が多かったので、もちろん苦手な子もいましたが、予想以上に「学校のランチでも出してほしい」「今まで食べたスープの中で一番おいしい」などと、言っておかわりをする子がたくさんいました。「日本にいったらおいしい食べ物が食べられる!行きたい!」と、言ってくれる子がいて、なんだかうれしくなりました。「いただきます」「ごちそうさま」の意味を教えたり、高学年は全員箸を使って食べるようにしたりしました。

 6月は先生たちの成績づけが終わると、夏休みまでの残りの2週間は日帰りキャンプや水遊び、おでかけ、お楽しみ会のような行事ばかりでした。私が授業をする時間があまりなかったのですが、一緒について行って、カナダの歴史やこっちの子どもたちがみんなでするレクレーションを知ることができ、日本の子どもたちに紹介したいことを得ることができました。しかし、学校以外の場所で興奮状態に陥った子がいて担任の先生もその子の対応ばかりに追われているとき、他の子どもたちを動かしたり、先生のサポートをしたりしたかったのですが、そういう場合の英語が分からず、何の役にも立つことができませんでした。自分がする授業は事前に準備をすることができるので、何とかなっていますが、そういう場合の臨機応変に子どもに指導するのは難しいです。自分がとても情けなかったです。せっかくそのクラスにいるのだから、もっと先生たちの役にも立つことができるようになりたいです。9月からは先生たちの子どもへの声のかけ方の英語にもっと注意を払い、まねをしながら使えるようにしたいと思っています。

 学校以外でも、6月はいろんな先生やホストファミリーの親戚から声をかけてもらい、教会主催の2泊3日のキャンプに行ったり、馬をもっている先生の家に行って乗馬体験をさせていただいたり、教育実習に来ている人たちとごはんを食べに行っていろんな話をしたりすることができました。いろんな経験やたくさんの人たちに出会うことができました。これから2か月間長い夏休みです。長期ではありませんがバンクーバーやシアトルに旅行に行ったり、子どもたちのサマーキャンプのお手伝いをしたりします。「基本的にここにいるなら、誘うね!」とほかの先生たちが何かと誘ってくださっているので、9月からの授業準備もしながら、有意義に過ごすことができたらいいなと思っています。
NZでは1年が4タームに分かれています。2月が学校年度のスタートで、今はターム2です。この3か月間に週に1レッスン×12回(12種類)を行います。この学校は15クラスあり、1週間で15クラスに同じレッスンをするのが、こちらが飽きてきてしまい日本に居た時とは違う大変さがあります。(日本では週に4時間分の授業を考えなけれはいけなかったので・・・) この学校は1クラス27人くらいです。その中から10人ずつが私の授業に来ます。そして、ターム3は別のメンバーが来て、ほぼ同じ内容の(季節によって、折り紙で折るものなどの多少の変更や、改善はしますが・・・)12回分の授業をすればいいので、日本に居る時に比べたら、教材研究の時間はいくらでもあります。私は木曜日がPlanning Day で一日授業はないので、その日にまとめて教材研究をするようにしています。その他、ここの学校は千葉県の私立中学高校(一貫校)と姉妹校になっているようで、9月に4人の生徒が千葉県に行くので、その生徒たちに、別で更に週2コマ特別授業をしています。
海外教育交換プログラムに参加して、カナダに来て、2か月ほどが経ちました。
はじめは文化や言語の壁に戸惑い、なかなか慣れずにいましたが、ようやく慣れてきたところです。

学校は、はじめの一週間ほどは見学させていただき、学校の様子や授業形態、子どもたちの様子を見せていただきました。
学校は3年生から9年生までの、小中学校が一緒になった学校です。
一週間ほど経ってから、自己紹介のプレゼンテーションを、3年生から5年生と9年生の9クラスでさせていただきました。
自己紹介のプレゼンテーションは、自分の好きなことやカナダに来た理由(英語を勉強したいことや日本文化を伝えたいこと)などの自己紹介に加え、日本の地形や気候、人口や四季などの日本についてや、出身の大阪の観光スポット、日本食、そして私が日本で勤めていた学校(日本の学校の様子)など、盛りだくさんのプレゼンテーションをしました。
写真を多く取り入れたので、子どもたちは大変興味を持って聴いてくれました。国歌の「君が代」が気になったらしく、どのクラスでも歌わせてもらいました。

5月に入って、小学生対象に、5月のこどもの日をテーマに、こいのぼりづくりをしました。アイスバーの棒に、用紙を巻いて、オリジナルのデコレーションをしたこいのぼりを作りました。また、「こいのぼり」の歌も歌いました。
音楽の時間には、「ドレミの歌」の日本語バージョンを、私がピアノを弾きながら、一緒に歌いました。
6月に入ったので、今度は折り紙をしようと計画中です。

学校の先生方にも子どもたちにも、気軽に声をかけていただき、カナダの学校にも慣れてきました。毎日英語を聞き取るので必死て、楽しむ、というところまでまだいっていませんが、これから楽しんでいけたらと思います。
カナダでの生活も1か月が経ちました。1か月前は全てが新鮮でしたが、一方でどうふるまうのがカナダではいいのか?これは気にしなくていいのか?など、どこに行くにも気疲れしていました。しかし、1か月経った今、やっと少しずつ生活にも慣れてきた感じがします。まだまだ英語は聞き取れなかったり、間違った解釈をしていたり、言いたいことが伝わらなかったり、困ることもありますが、何とかコミュニケーションが取れています。間違った英語かもしれない・・・と思っても、口にすることが大事だと思えるようになりました。

心配していた学校での授業は、発問計画を一字一句書き出し、できるだけ見ないで言えるようになるまで練習をすることで、担任の先生にもたくさん助けていただいて、何とかなってきました。日本の学校で言うと全然授業になっていませんが。
 私は1週間で幼稚園から6年生まですべてのクラスに行かせていただいています。初めての授業では、自己紹介とカタカナで名札をつくる活動をしました。幼稚園では私が書いてあげた名札をデコレーションする活動にしたり、高学年は机に置けるように立体的な名札にしたりしました。2週目は季節に合わせて子どもの日の紹介と大きな紙で兜づくりをしました。子どもたちはとても喜んでくれました。3週目は日本語のあいさつ紹介をしました。それと同時に日本では授業の始まりと終わりは号令をかけてあいさつをすることを教えて、私の授業では毎回するようにしています。4週目は、数字の数え方を体を動かしながら教えました。数字の仕組みを説明すると、高学年は100以上まで数えられました。

 私が来る日は毎回私の時間を確保してくださっている先生がほとんどですが、私が授業をする時間がないクラスもあります。それは仕方ないと思っていましたが、私が授業の準備をしていないと思われていたということに3週目になって気付きました。自分から言わないといけないんだなとそこでも身をもって感じました。
 今週は、ホストファミリーにつくってあげた味噌汁を学校でも紹介するように勧められたので、味噌汁の紹介をして、味噌汁に挑戦してもらう活動?をすることになっています。大人数の味噌汁なんてつくってことがないので、スクールキッチンで働いているホストマザーに相談しながら計画を立てています。時間までに作り終わるのか、みんな分足りるのか、心配ですが、頑張りたいと思います。
滞在2か月目。今月も日本文化(日本の名前、漫画、料理、音楽、あそび、学校)を紹介しました。フィンランドの学校は、校則がゆるいです。髪型、服装は自由です。ピアスやアクセサリーも自由です。なので、青や赤の髪の毛の生徒、ピンクのメッシュが入っている先生、タトゥーをしている先生が普通にいます。

日本の学校の校則を中学1年生に、教えたところ、非常に驚いていました。髪型や服装が決められていることに、理解ができなかったようです。

文化の違いを良し悪しではなく、楽しんでもらえるように、これからも伝えていきたいと思います。

授業で教えた「あっちむいてほい」は、とても楽しんでもらえました。遊びは世界共通。言葉が通じなくても楽しめます。どんな遊びを紹介できるか、夏休み中に考えたいと思います。
私がいるNZのTe Awamutuという所は、オークランド空港から車で2時間くらいの所にある、とてものどかな小さな町です。窓からの夜景も美しく、ホストファミリー、先生方やスタッフ、生徒も皆親切でいい人ばかりです。これまで数か国に旅行をしたことはありましたが、海外で生活した経験がなく、こんなに素敵な所にも関わらず到着した翌日にはひどいホームシックにかかりました。幸い数日で落ち着きましたが、主人や子供たち(2人とも成人していますが・・・)を置いてきたことと、いわゆるカルチャーショックでした。夜にはベッドルームは薄暗く、あたりにはコンビニどころか自動販売機もない、部屋にテレビもなくシーンと静か、周りに日本人は1人も居ません。NZの夕食は日本に比べると質素で簡単な料理をワンプレーで済ませます。今では3週間経ち、だいぶこちらでの生活に慣れてきました。かえって無駄な買い物もしなくても済むと思うようにしています。
とうとう、研修がスタートしました。(1か月経過)

ずっとあこがれていたフィンランドでの生活、学校。1年しかないのだから、アクティブに動いていこうと決意し、この1か月間やってきました。

職員室では、空いている先生に話しかけたり、折り紙ピカチュウを話のついでに紹介したりしました。

その成果かどうかわかりませんが、先生方に依頼され、現在授業をしています。日本紹介から始まり、折り紙(ピカチュウ)、音楽(三味線)、調理実習(巻きずし)、歴史(第二次世界大戦)などと、自分の予想以上に授業をさせていただき、うれしい限りです。

現在1か月、外国人というもの珍しさで、授業を依頼されていると思います。継続的に、授業の依頼がもらえるように、一つ一つ手を抜かずにやっていきたいと思っています。
カナダに来て、1週間が経とうとしています。
 1週間前は、初めて1人で海外に行くということで、「乗り換えもあるけど、無事にカナダに到着するだろうか」というレベルの心配をしていました。緊張しながら飛行機に乗り、研修先から一番近い空港に到着すると、ホストファミリーが待っていてくれました。まず、到着しただけで、私にとっては大きなことで、これから新しい日々が始まるんだなと思いました。
 ホストファミリーはとても温かく、私が困らないようにたくさんの配慮をしてくださっています。到着して次の日は、散歩しながら街を案内してくれたり、ロデオというスポーツ?を見に連れて行ってくれたりしました。カナダに来たことを実感しました。
 研修先の学校は、校長先生をはじめ、みなさんとても優しい先生方たちばかりです。私の稚拙な英語を頑張って理解しようとしてくださっていますし、聞き返しても嫌な顔一つせず、言い換えてくださっています。子どもたちも笑顔でたくさん声をかけてくれます。ですが、すぐに英語が出てこず、答えられなくて悔しい思いをしています。
 今週は初めての1週間なので、まずは先生方の授業を見せていただいています。私の勤務している学校とは違い、サポートスタッフの先生がたくさんいて、少人数で授業が行われていることに驚きました。また、授業中でもいすに座らず脳のトレーニングをするゲームを床やソファーでしていたり、休み時間にお菓子を食べたり、日本では考えられないことばかりで、とても新鮮です。
 みなさん私の名前は覚えてくださっていますが、私は先生方の名前も子どもたちの名前も全然覚えられていません。なので、来週は、自己紹介もまじえながら、子どもたちの名前を日本語で書いた名札を一人ずつ作りたいと思っています。

社会人を5年経験してからこのプログラムに参加しています。こちらは休日、アフター5がのんびり自分の時間として使えるので、サイクリング、絵を描く、写真を撮る、ウクレレを弾く、本を読む...自分の好きなことをしています。もちろんこちらの人との交流も行っていますが、それでも生活なので、お互い自分の時間があります。何か好きなことがある人はそのグッズは持っているといいと思います。
現地の人はとても温かく、わたしのつたない英語を待ってくれます。が、もっと話せたらもっと楽しいだろうな、とやはり思います。研修が終わるころにペラペラになってももったいないので、毎日英語の勉強は欠かさずに部屋でもやっています。
社会人4年目を終えて、留学に踏み切った。それは即決したことではなく、大学卒業次からコツコツと、資金的にも内容的にも温めてきたこと。同期が来年度の準備を始める一方で、あっさり学校から去った私を、思い切ったねという人もいるけれど、計画期間は長かったので何を今更という気持ちが本音だった。例えば今「留学した自分に満足ですか?」と問われても、私は解答が出来ない。理由は三つ、①自己評価は択一で表現できるほど単純なものではないと考えるから、②日本に残した者のことは忘れないから、③日本に居た時には抱かなかった新たな課題に挑戦したくなってしまったから。

朝は9時近くになってようやく太陽が昇ってきて、夕方16時は真っ暗になっている日照時間の短さに、心身を慣らすことが大変でした。フィンランドの11月は「死の月」と言われる。皆太陽とともに気持ちが沈んで、精神疾患を患いやすいから。かつてうつ症状を訴えた生徒と向き合った身として、フィンランドでは教育現場がどう対応するのかを研修したかった。そんな自分自身が、そこまでひどい症状に見舞われなかったのは、現地で出会った剣道のおかげだった思う。ヨーロッパ大陸に根ざす剣道を愛する者達と共に稽古し、発散する場、会話する場を定期的に持つことが出来たから、12月末の現在、精神は安定している。

その恩を返す場は、研修期間もあとわずかとなった1月に訪れる。「Yutaが全て企画・実行する子どもたち向けの剣道キャンプをやってみないか」、という提案を頂いた。「俺だったらこうする」のようなアイデアを自由にやってみろ、お膳立てはするからって。そうだなあ厳しい稽古も提案するさ、けれどそれが終わったらみんなでお味噌汁を作って和食を楽しんで、サウナに入った後は折り紙教室も開く、大人も一体になって参加出来るイベント。フィンランド語に敬意を払いつつ、楽しく日本語を学べるイベント。1月2日~4日開催!

その為の準備という目標を持った今、留学した自分に満足かなんて答えられるわけがないんだ。きっとイベントが終わっても、帰国しても、復職しても分からないと思う。何年かして、参加した子どもたちが、剣道や日本に一層興味を持った大人になった、という知らせを聞いて、始めて「全てが終わった」と言えるのだろうから。
アメリカ・ハワイ州のホノルルで日米協会が主催する異文化理解プログラム(スーツケースプログラム)に参加し、研修させて頂いております。
毎回、訪問させて頂く学校が異なるので、様々な学校の様子を見ることができて、とても勉強になります。子どもはハワイの中でも住んでいる地域によってこんなにも違うのかということを改めて実感しております。そして、本土で見てきた学校の様子ともまた異なり、日系人をはじめとした2世・3世の御子息が通っていたり、先生をされていたりということもあり、授業の中に少し日本のような静けさがある瞬間を感じたことが発見でした。
ワイキキ周辺の学校に訪問させていただいた際には、日本人の子供も多く、日本のことを紹介すると、得意気に「知ってるよ」と言って、授業をリードしてくれていました。ローカルの子に紹介した日本文化の中では日本の小学校の「掃除」と「ランドセル」を不思議そうに見聞きしていたことが印象的でした。ワイキキには日本人があぶれるほどいるのですが、私が思っていたよりは学校の中で日本語に親しむという時間は少ない様子です。ただ、共通していることは基本的にみんな陽気で明るくて、一緒にいて楽しいということです。ハワイの地域性なのかもしれませんね。
個人的なローカルの繋がりでパールハーバー近辺の小学校も訪問させて頂きました。この学校は高所得者のエリアということもあり、学校へ保護者からドネーションが集まります。そして、何かしらのイベントの際は、保護者がそのスタッフとして快く協力をしてくれたり、ご年配の方もできる場面で参画します。日本もなんとなくこういう形をボランティアとして目指したいのかな?という意図を感じ取りました。しかし、そのボランティアのレベルがすごいんです。休み時間の外遊びの監視スタッフ、給食の時間の整列スタッフ、そして一番驚いたことは、ロールになっているお手ふき用ペーパーを一枚一枚切って丁寧に重ねているご年配の方が教室の一角で授業中なのにやってくれている光景がとても斬新且つ新鮮でした。日本ではありえないことだと思いました。そして一番嬉しいことは教員が指導していることをボランティアの方々も尊重してくれることです。そうでないと相互の関係がうまくいかないと思いました。
  オーストラリアでは一月末まで長い夏休みで、2月が年度始めの1学期となります。子供達は新しいクラス、新しい担任の先生とのスタートになります。私が通っている小学校には日本語教室があり、現地の先生が日本語の先生としています。子供達はどの学年も週に1時間の日本語の授業があり、日本の文化や日本語を勉強しています。年度始めということと、現地の先生が昨年度の途中で代わり、新しい先生の立ち上げの年でもあるということで、どのような方針でやっていくか、どの学年にどんな内容を教えるか、学校のトピックスとどうマッチングさせるか、どのような評価をするかなど一緒に考えながらやっています。
  私の留学の残り一ヶ月を切りました。去年の今頃は、日本を離れる日まで残り何日と数えていたのが、ついこないだの事のように思えます。一年は本当にあっという間だという事をしみじみと感じています。残りの生活を悔いなく充実させたいと思いながら日々過ごしています。
2月2日にGeelongに到着し、3日から学校に通い始めました。
こちらはYear7(日本でいう小学校6年生)からYear12(日本でいう高校2年生)までの生徒が在籍している公立高校です。
日本語の授業は選択のようで、各学年、週4時間あります。
わたしはYear9以外の授業に参加させていただき、専任の先生のアシスタントをしています。
Writing, Listening, Reading, Speakingのお手伝いをしています。Writingでは、ひらがなや漢字の書き順を見せたり、生徒が書いた文を添削したり、Listening, Readingでは、日本語のテキストを読んで聞かせたりしています。Speakingでは、挨拶等、会話の練習をしています。
文化紹介では、折り紙をYear7の生徒に教えました。来週はそろばんを教える予定です。
12月までニュージーランドで、アシスタントをしていましたが、国の違いか、あるいは学校の違いなのか、授業方法、学習環境等に大きな違いを感じました。
ニュージーランドの授業では、自由度が高いのに対し、こちらでは体系的に授業が組み立てられています。
また、ニュージーランドでは、日本語のテキストがなく、指導者側が教材を用意しているのに対して、こちらでは、Year7から日本語のテキストが発行されていて、使用しています。
さらに、ニュージーランドではNZQAと呼ばれる単位修得の試験があるのに対して、こちらではそういったものはないようです。そういう意味では、自由度は高いのかなと思います。
生徒の学習意欲、態度等にも違いが見られ、大変興味深く感じました。
先週の火曜日には、水泳大会がありました。ニュージーランドでは、レクレーションイベントのようでしたが、こちらでは、4種目のタイムレースで、競技大会という感じでした。各学年にとらわれず、生徒を4チームに分けて、年に何回かあるスポーツイベントで競うようです。
2カ国の学校を見ていますが、両国の違いを発見できたという意味では、大変有意義な研修を行うことができたと思っています。
こちらに来て10ヶ月が経ち、滞在できるのも残り3週間となりました。
わたしはこの研修に参加するにあたり、やってみたいことをいくつか考えていました。その一つに、日本の学校との交流があります。
日本で勤務している学校と交流をし、互いの国の子どもたちが少しでも世界に目を向け、興味をもってくれたらと思って考えていました。研修が始まってから、両校にお願いをして交流をさせてもらえることになりました。

初めはどんなことをしたらいいのか分からず、日本の学校の先生とメールで相談しながら計画を進めていきました。こちらの子どもたちに日本の学校と交流をしようと思っていると話したら、すごく喜んでくれました。めにクリスマスカードをこちらから送り、年賀状を日本から送ってもらいました。年賀状には、折り紙で作ったハトや手裏剣が貼ってあったり、日本のキャラクターが描いてあったりして、こちらの子どもたちは、1つ1つのカードに興味津々で見ていました。子どもたちが喜んでいる様子をビデオに撮ったので、そのビデオを日本に送り、日本の子どもたちは自分たちが作ったカードに喜んでくれている様子が分かり、嬉しかったようです。

そのあと、こちらで日本の学校について授業をし、子どもたちが疑問に思ったことをビデオに撮り、日本へ送りました。日本の子どもたちも1つ1つの質問に答え、学校生活の様子を紹介したビデオをこちらに送ってくれました。中には、英語で説明してくれている子どもたちもいました。日本の先生がカンペを作って、一生懸命練習をしたそうです。英語を話している姿がとても可愛らしかったです。ビデオを観ている間、こちらの子どもたちは一言も話さず、ビデオをまじまじと観ていて、その姿がとても印象的でした。

今、こちらの学校生活をビデオに撮って編集しています。編集後、日本へ送る予定です。
今回このような交流ができて、子どもたち以上にとても嬉しい気持ちになりました。協力してくださった日本の学校の先生には、とても感謝しています。せっかく繋がった交流なので、帰国後も何らかの形で続けていけたらなと思っています。
帰国まで残り1っか月をきりました。時の流れの早さを感じています。

さて、1月の21日にはMulticultual Nightというイベントが放課後学校の体育館にて行われました。私は炭坑節を披露しました。日本人会の方と、Park Street Scoolの生徒の中から特に炭坑節に興味を持ってくれた8人の女の子に協力してもらいました。私は太鼓を叩き、日本人会の方と、8人の生徒は浴衣をきて、太鼓の周りに小さな円を作り、炭坑節を踊りました。さらにその周りに大きな円をお客さんに作ってもらい一緒に踊ってもらいました。事前に日本語の授業で盆踊りを紹介し練習しておいたので、多くの先生や生徒が参加してくれてました。もちろん初めての保護者の方たちも参加してくれてとても良い思い出となりました。
その後、フレデリクトンのWinter Fesでも同じように炭坑節を披露しました。
小さいころから近所のお祭りで太鼓を叩いてきたので、このような形で日本文化を紹介することができてとても満足しております。

また、今月は近くの違う学校にも行くことが決まっており、さらに、夏に日本(広島)に行く予定のボーイスカウトのメンバーにも日本について話をする予定です。

学校の授業以外の活動の機会がいただけたことを嬉しく思います。残りの一か月も充実したものとなるよう頑張ります。
年が明け、残り二か月ほどになってしまったカナダでの生活。

学校で授業を行うことにはずいぶん慣れてきました。休み時間に行っている折り紙クラブは、徐々に参加者が増えて現在30名以上の子ども達が参加してくれています。人数が多く教えきらなくて、学年ごとに分けて時間を設けています。嬉しい悲鳴です。

(冬休みについて)
クリスマスは、ホストファミリーと教会に行ったり、ターキーディナーを食べたりと、カナダらしいクリスマスを過ごすことができました。
その後、バンフでスキー、イエローナイフでオーロラを見て、バンクーバーに行き、ウィスラーでスキーをしてきました。夏に引き続きカナダの色々なところに行けてよかったです。

(英語の学習について)
12月までは、毎週火曜の夜に、大学で英語のクラスを取っていましたが、12月下旬から英語のチューターを見つけて個別に英語を見てもらっています。
近くの教会では無料のESLもやっているようです。現在週に2回も英語のチューターに見てもらっているので、なかなか忙しく、まだ無料のESLにはいっていません。残りわずかですが少し顔を出してみたいなと思っています。
英語のチューターは、ホストマザーがFaceBook上で呼びかけて見つけてくれました。「無料で英語を教えてくれる人!」と呼びかけたら、なんと2人も見つかりました。毎週楽しく会話したり、素朴な疑問に答えてもらったり、特に発音を直してもらっています。
 年明け1回目の授業は、日本の正月について紹介しました。
「初詣」「おせち」「お雑煮」「お年玉」「年賀状」など写真を見せながら、説明をしていきました。子どもたちが一番興味を持ったのは、「お年玉」です。両親や親せきからお金をもらうということに驚いていました。
その後、正月遊びである「福笑い」をみんなでやりました。インターネットで見つけた素材をラミネートして、何度も使えるように用意しました。やり方を説明し、手本を見せた後、「福笑い」の意味も教えました。「福」はHappiness、「笑い」はSmile。「このゲームをすると、みんな笑って、たくさんの福がみんなのところに来るんだよ」と。3~4人グループを作って、「福笑い」をしました。どのクラスでも大盛り上がりでした。
5・6年生のクラスでは、この授業にプラスして、「お雑煮」を用意して食べてもらいました。最初の印象は「チーズみたい」だと言っていましたが、一口、口にしたら...お口に合わなかったようです。ほとんどの子どもたちが最後まで食べきれませんでした。担任の先生も食べてくれましたが、「食感がよくない」と。お米はお米でも食感がいまいちだったようです。日本食の紹介の難しさを感じました。
4月にカナダに来たのにもう12月であっという間でした。学校でも街でもクリスマス一色でgrade7と一緒にfield tripでアメリカにミュージカルを見に行ったり、友達とくるみ割り人形のバレエをアメリカに見に行ったり、忙しい月でした。

私のインターンシップは1月に学校が始まって1週間で終わってしまうのでクリスマスホリデーに入る前日に先生たち全員が休み時間にスタッフルームに集まって、私にサプライズでパンドラのチャームをくれました。パンドラのブレスレットはチャームを1つずつ足していけるのですが、1つ1つに意味があります。私がもらったのは「桜‐クレストンと日本どちらも思い出せるように」「りんご‐教員の象徴」「ふくろう‐知恵の象徴とARESのシンボル」です。手紙も読んでくれました。本当に恵まれた環境にいたと思いました。

私は生徒全員に鶴を折っているところです。あと少しのインターンシップ、頑張ります。
  4ヶ月間の小学校での研修が終了しました。研修を始める前は「孤独を感じるかも」「1日が長く感じるかも」と心配もしましたが、杞憂に終わりました。子どもたち、スタッフ、保護者の方にも恵まれて、涙涙でのお別れでした。自分なりに振り返ってみます。

<職場での関係で良かったこと>
1.やりたいことを明確にし、計画を立て、言葉できちんと伝える。
 「全校集会を○回持ちたい」「固定の時間割がほしい」「~をしたいから、子どもを○人貸してほしい」「あなたに~をお願いしたい」など、自分の要求を表明しました。教頭先生から「この国では、自分のしたいことをちゃんと言わなきゃだめよ」と初めに言われたのが良かったです。

2.わからないことはとにかく聞く。
 これは何、なぜ、あの人は誰、物のありか、使い方など、とにかくわからないこと、日本と違うことが多いです。タイミングは大切ですが、誰でもいいから近くにいる人に聞きました。初めは冷たい印象だった人が、実はとても親切で、それ以来その人から話しかけてくれるようになりました。また、やる気があると受け取られたようです。新しい情報も知らせてくれました。コミュニケーションのきっかけにもなります。

3.自分から申し出る。
「何かできることはありますか?」「~しましょうか?」「手伝わせてください」など、仕事を申し出ました。学校は誰もが忙しいです。日本もイギリスも同じです。雑用から、算数や英語の小グループの指導まで、いろいろな仕事を経験させてもらいました。「手伝って!」「この子たちをお願い」など逆に頼りにされて、スタッフの一員として役に立てている喜びも感じました。自分にできることは何でもする!

4.英語はできるに越したことはない。
 仲良くなればなるほど、もっと話したい、分かりたい、伝えたいという気持ちが強まります。コミュニケーションはジェスチャーや表情も大切な要素ですが、言葉で自分を表現できないとフラストレーションを覚えます。研修を始める前にできる限り表現力を高めるといいと思います。また、英語を上達させたいという姿勢でいると、スラングや口語表現をたくさん教えてもらえました。

<授業で心がけたこと>
1.授業内容や地域、子どもの関心のあることとつなげる。
 子どももスタッフも日本についてほとんど知りません。特に強い関心もありません。
 5年生。ヨーロッパの国々について学んでいました。「日本の国技『相撲』を知り、紙相撲をする」という授業の導入に、スポーツの発祥国クイズでヨーロッパの国をいくつか扱いました。マラソンはギリシャ、ラグビーはイギリス発祥ということを知らない先生もいて、私はそれに驚きました(ちなみにラグビーは隣町)。また、外国人力士も紹介しました。
 4年生。「伝統衣装『着物』を着る場面を知り、浴衣を着る」という授業をしました。副担任の先生がスコットランド出身だったので、伝統衣装『キルト』を着る場面を紹介してもらいました。結婚式・儀式、お祝い(お正月、成人式、七五三)、伝統楽器(琴・バグパイプ)の演奏や伝統舞踊(日本舞踊・ハイランドダンス)で着るという共通点があり、子どもたち、先生方、私にとっても驚きでした。最後は、私が子ども、先生に浴衣を着せ、副担任の先生がご自分のお子さんのキルトを子どもたちに触らせました。
 6年生。この街は、第2次世界大戦中ドイツ軍に爆破され廃墟となった教会が保存されています。そこに「和解の像」という彫像があり、同じ彫像が広島に贈られました。ほとんどの子どもが知りませんでした。知らない先生もいました。広島・長崎の話をし、平和への祈りを込めて最後にみんなで折鶴を折りました。

2.体験させる。
 子どもは話を聞くだけでは退屈します。上記のように「紙相撲をする」「着る」「折り紙」や、「巻き寿司作り」「伝承おもちゃで遊ぶ」など体験が好きです。また、クイズも好きです。

3.メッセージを込める。
 「食べ物を大切にしてほしい」という思いを込めて「学校給食と『頂きます』『ご馳走さま』の意味」を、「writingがんばろう」という思いを込めて「日本語の表記文字」について全校集会でプレゼンテーションしました。子どもの様子を見ていて私の中で思うところがあったからです。他にも「文化の相違点ではなく類似点に目を向けてほしい」「自分の国や地域も知ってほしい」「平和への祈り」などそれぞれの授業にメッセージを入れました。

 自分に何ができるか、目の前の子どもたちに何をしてやれるか、私だからできることは何か。目の前の子どもたちと向かい合いながら、自分自身とも向かい合った4ヶ月でした。
今月は9日まで学校があり、10日から夏休みに入りました。
わたしの出勤も9日までだったので、実質数日間の勤務となりました。
それでも、Swimming Event、Prize Givingなどのイベントが学校内であり、授業は数日間のみとなりました。
授業は、日本のアニメ映画を見せたり、リサーチ学習を行ったりしました。
わたしがメインで授業をすることはありませんでしたが、最後はなんとなく終わってしまった感じです。
Swimming Eventは、日本の学校のイメージだと種目競技になりますが、こちらは、温水プールや飛び込み台から飛び込んで遊んだりというアクティビティでした。この辺の違いがおもしろいなぁと思いました。
また最終日にはPrize Givingがありましたが、こちらも、日本の修了式のイメージとは異なり、1時間半ほどかけて、いろいろな生徒に賞状を渡して、表彰していくというものでした。こちらも日本との違いを面白く感じました。
わたしは今学期でニュージーランドでのボランティアは終了し、来年からオーストラリアに渡ります。
最後の出勤日は、生徒・先生ともに挨拶をしてお別れをしました。
長いようであっという間に過ぎた9ヶ月間でした。
オーストラリアの小学校でもアスペルガーや自閉症といった発達障害の名前をしばしば耳にします。ただ日本でよく耳にするADHDは全く聞きません。これは日本の教育現場とオーストラリアの教育現場を見ればADHDがあまり目立たないということがよくわかります。以前日本の発達障害の講演会で、海外ではADHDは問題視されないと聞き不思議に思いましたが、ここにきて納得できました。またアスペルガーと診断されている子供達には、支援員さんがついていて、コミュニケーションからアクティビティー時の支援をしています。他の子供達もちょっとしたことにも"Good job"と声をかけたり、譲ってあげたり、その子を理解し認め合う姿がよくみられます。支援員さんとの信頼関係もとてもよく、発達障害のある子供達ものびのびと成長しているというのが私の印象です。 そもそもオーストラリアは多民族国家で、肌や目、髪の色から違っているのが普通で、発達障害児だけでなく、一人一人の個性が認められ、自己肯定感が育ちやすい環境だと感じました。だたここでも発達障害を認めず、支援は必要ないと考える保護者がいるという話をきました。でも子は支援が必要で困っている、という話でした。発達障害の有る無しに関係なく、子供達がよりよく成長するためには、その子を丸ごと受け入れる、認めるということがすごく大事だということを改めて再確認できました。
2ヶ月間で、この学校のことがかなり分かりました。前回、お知らせしたことにいくらかつけ加えます。

学校のある地区にはスエーデン人が多くすんでいて、学校の児童の多くがスエーデン人だということが最近分かりました。
フィンランド語を少しずつ覚えて使うようにしているのに、いっこうにわかる言葉が出てこないクラスがあることに気づき、聞いてみるとスエーデン語中心のクラスがかなりあるとのこと。

授業の流れやポイントが分かってきたので、手伝えるところを増やしたいと思うのですが、やはり言葉が通じないことがひっかかり、多くの事はできていません。
一般の小学校に行った仲間の情報では、同じクラスに1週間ずついて、週の始めに自己紹介をし、週の終わりには授業をするというパターンの繰り返しだそうです。これなら、子どもとも担任の先生とも馴染みやすいし、担任の先生に通訳などの手助けをしてもらえば授業をすることも可能だと思いました。
私のお世話になっている学校ならではの長所もあるのですが、子どもたちは週に1回しか来ず、私は1日に5つ程度の授業を巡っているので、なかなか子どもたちとも馴染めません。
とはいうものの、2週間ほど前に授業案を作って会議で見てもらいました。
11月末からの時期は、クリスマス週間に向けたワークショップの企画や準備、さらには学期のまとめで学校中が忙しく、まだ授業はできそうにありませんが、年が明けたらチャレンジしたいと思って準備を進めています。    
日本の食文化について、紹介しました。
初めは、お箸の使い方について。日本食レストランに行って、お箸を使ったことがある子は、クラスに数人。ほとんどの子は触るのも使うのも初めてでした。お手本を見せて、まずは持ってみる。その後、スナック菓子を用意して、つまんでみる。最後に、お箸を使って、スナック菓子を食べる。という授業の流れにしました。
でも私が教えたかったのは、箸の使い方のよりも、その次にやった「日本人は麺を食べる時に、どうして音を立てて食べるのか」についてです。ホストファミリーが日本のそばを音を立てずに食べている様子を見て、変わった食べ方をするなと感じました。それを見て、授業で、子どもたちに音を立てて食べる経験をさせてみようと思いつきました。
最初に、私がそばを食べる見本を見せました。子どもたちは「cool!!」などと言って、興味を示してくれました。その後に、音を立てて食べる理由を説明しました。「実際に音を立てて食べてみよう」と言った途端、子どもたちは大盛り上がり。事前にお箸の持ち方を勉強したので、お箸を使って、そばを食べました。めんつゆもかけて、食べました。子どもたちは「so delicious!!」と言って、喜んでくれました。子どもたちに喜んでもらえる授業ができて、私も嬉しかったです。
それから最近、自分の授業を固定カメラで撮影しています。授業の様子を記念に保存しておきたくて、撮影していましたが、あとでそのビデオを観ると、その時の子どもの反応や会話、自分の英語力などが確認できていいなと思いました。「次はこうしよう」と次の授業に役立つと思いました。
先月よりオーストラリアのメルボルンから西へ車で90分くらいの場所に位置するバララットのアルフレッド・プライマリースクールで日本語の授業のアシスタントとして、授業を通してインクルーシブの特別支援教育を学んでいます。日本人をそうそう見かけることもない場所なので、その存在自体がとても珍しいようです。授業では会話のモデルとなってみたり、書道を教えてみたりしています。先日はちょっとした日本の食材をスーパーで購入し、「甘い」「辛い」「しょっぱい」「すっぱい」という言葉を教えてみました。スーパーで見かけたことはあったけど実際、どんな味がするのだろう?と子どもたちは興味津々で言葉の指導に成果はあまり期待できませんでしたが、とてもインパクトがあったようです。なるべく楽しくをモットーに日本語の担当の先生と話し合ったりして学年・学級の実態に授業作りをしているきょうこの頃です。
また、授業がない時に現任校以外の学校を訪問させて頂いております。これまで3校訪問させて頂きました。生活が困難な地域の学校では家庭の支援も含めた学校運営がなされ、子どもに朝食が支給されていたり、学童保育が充実していたりという特徴がありました。また、近くの特別支援学校では、高校生の職業教育として校内に理髪店やカフェがありそこでの実習を通して就労へ繋げている様子を伺うことができました。一番驚いたことは子どもの泣き声が一切聞こえなかったことでした。子どもの実態に合わせて無理なく活動をしているようで、スタッフの方からも大人がリラックスをしていれば、子どももリラックスして過ごせると非常に深いお言葉を頂きました。今後も、時間がある限り色々な学校を訪問して見聞を広めたいと思いました。
11月に入って突如街を覆ったdarknessは、週末の雪によってやや解消され、明るさを取り戻した。8時間弱の日照時間には、2週目にしてようやく心身が慣れた。日差しによる自然な目覚めはこれ以上期待出来ず、iPadに備わっている目覚まし時計を、遂にはセットするようになってしまった。人間関係は良好、職場の同僚とも、下宿先の女主人とも、剣道場の門下生たちとも、最初からそこに居たような錯覚さえ抱く程、私の居場所が在る。省みれば、恵まれているなとしっかり意識する。感謝を忘れない。
 しかし海外滞在期間の数え方が、いつのまにか「何ヶ月経った」から「あと何ヶ月」にシフトしている。パスポートにどっかりとスタンプを押されてから奇しくもちょうど7ヶ月経った今日までに、北欧の人情に触れ、融合すればする程、私を寄る辺無い気持ちにさせるのだ。そして脳裏では、新たな計算が始まる。日暮れの4時、学校帰りに自転車を転がしながら、7をたす。日本は夜の11時か。
 帰国後について全く考えなかったわけではない。けれど最近は7をたすことが多く、そして今夜は眠れそうにない。ふと、日本の同僚・知人に手紙を書いてみようと思う。お元気ですか。

 日本語の授業では先日、巻き寿司の調理実習をして、生徒たちは和風の味に挑戦しました。BGMとしてジブリの和楽器アレンジ 曲を流すと、ハミングしながらお米を研ぎはじめる女の子が印象的でした。授業では形象文字の成り立ちを教える為に「Well, let's go to Kyoto!」と題して、古都を旅しながら「京」「都」「清」「水」と紹介しているうちに、なんだか私まで京都に行きたくなってしまいました。文化紹介の他に、私は現地校の英語の授業を代役することがあります。母語が違う人間同士が、意思疎通を含め英語のみを教え学ぶ80分は、実に有意義です。帰国後は英文法を黙々と演習させる時間の代わりに、ペアワークで英文を口にしながら演習する活動を導入するつもりです。そのための教材作りのヒントを得、生徒の意欲を観察することが出来ました。また、世界各国の特色を、一人一カ国プレゼンをする活動を温めています。ネットが普及した昨今でさえ、生徒一人が共有する世界の情報は限られています。学級というユニットがある日本だからこそ、友達の発表を聞きながら、知らない世界を広げることが国際理解教育の一助とな
ると考えています。
 いつも下宿先のサウナに入りながら、翌日の指導案を考えます。先日は原子力発電を授業で取り上げ、日・フィンの比較を高校生に討論させたのですが、自国の政策について明快な意見を持つ生徒たちと、充実した時間を共有しました。オンカロ(世界で初の、放射性廃棄物の最終処分場)は滞在先から近いので、年内に訪れようと思います。
 日本に帰ったら、作り方を覚えたフィンランド料理を紹介します。私はマッシュポテトが大好きで、同じ味を日本でも振る舞いたいです。また、現地の剣道場に通い続けている中で、剣道の国際的な普及と活性化というテーマに大変興味を持つようになりました。自信を持って取り組めるよう、なお一層、残りの数ヶ月を精進しなければなりませんね。~7をひいた北国より~
☆学校での生活について
今月は2週目でシニアクラスの(日本で言う高1~高3)授業が終了しました。
Year13(高3)の生徒は卒業式が2週目の最後にありました。
Year11~13(高1~高3)までの生徒は卒業式の次の週から試験があり、その後は1月の下旬まで夏休みに入ります。
11月中旬という、休みの時期もそうですが、2ヶ月以上の休みという期間の長さにびっくりしました。
また、高3が卒業して新学期まで休みというのはわかるのですが、高1,2の生徒も休みに入ってしまうというのにさらに驚きました。日本との学期間の違いは面白いと改めて思いました。
わたしは、シニアクラスの生徒に対してNZCAのサポートをしていたせいか、一人一人の生徒と交流を深めることができました。
最後の授業で、Tea Ceremony(茶道)をやさせてほしいと一緒に担当している先生にお願いし、実施しました。
以前実施したのはYear10(中学3年生)に対してだったので、今回は、最初で最後の別れを惜しむお茶会になりました。
Year10で実施したときと同様、お辞儀のタイミング、お茶の頂き方、お菓子の食べ方、茶道の考え方等、お茶会の後に紹介しました。生徒は皆、興味深く聞いてくれました。
授業外では、一部の生徒がお別れの手紙をくれたり、ランチタイムに招待してくれて一緒にランチを食べたりしました。
こちらに来た当初は、本当に語学力に自信がなく(今でもそうですが)不安でしたが、生徒が受け入れてくれたので本当に嬉しかったです。
今はジュニアクラス(日本で言う中2、中3)のみの授業です。
先週は、書道の授業をやりました。ポイントを少し説明してあげたら、生徒は楽しそうに取り組んでいました。
☆学校外の生活について
シニアクラスの授業がなくなってしまったため、多くの時間ができました。
ボランティアをしようと思い、ホストファミリーや地域のボランティアセンターに相談をしました。
木曜の午前中に老人ホームのボランティア、他は街中にあるフェアトレードのお店で定期的にボランティアをさせてもらえることになりました。
学校外で多くの人に出会えて、たくさんの経験ができ、有意義な時間を過ごしています。
カナダに来て7か月が過ぎ、ここでの生活も残り2か月を切りました。子供たちの間でも、先生たちの間でも私の帰国の話が出てきています。生徒たちや先生たちにに「帰らないでここで結婚しなよ。私たちが相手探すから!」と言われる度に悲しくなります。そう思ってもらえていることもとてもありがたいし、悲しいと思える環境に自分がいることにも感謝しています。先月から高校でも授業をさせてもらっていますが、日本について知らなかった子たちが少しでも日本に興味を持ち、ある生徒は大学に行ったら日本語専攻するんだ、と言ってくれました。そういう話を聞くと、やってよかったなと思います。最近、バレーボールチームの引率によくついていったり、練習を見たりしています。日本でいう部活動のようなものですが、この時期にしかやりません。日本の部活動を思い出して楽しいです。
あと2か月、途中で冬休みに入りますが、その間何ができるかしっかり考えて毎日過ごしたいと思います。
子どもたちに折り染めを体験させました。
出発前のIIPの事前研修に参加し、障子紙を使った折り染めが好評だったという話を受けて、日本から障子紙を持参しました。小さい畳マットも用意することができたので、初めに和室について説明をし、その後に折り染めにもっていこうと授業案を考えました。
わたしも折り染めを体験するのは初めてだったので、頂いた資料やインターネットを使って、研究しました。それでも分からないことがあったので、事前研修で知り合い、いま他国で研修中の方に相談しました。その方は既に折り染め体験を子どもたちにさせた後だったので、準備するものや子どもたちに気を付けてほしいこと、こちらが注意することなど、的確なアドバイスをくださいました。
準備も万端。子どもたちに教える時もスムーズにできたので、子どもたちも楽しんで体験することができました。
今回のように授業案だけでなく、こちらでの生活の様子、研修中の悩みなど、共有することができるので、同じように研修されている方と知り合うことができて、本当にありがたいです。
イギリス・ゲインフォードでの研修が終わりました。日々に追われ続け時間があっという間でした。私自身、普通小での経験があまりなかったため、集団指導という形態に慣れておらず、中々、最初の方はうまくいきませんでした。だから、休み時間は必ず子どもたちと遊ぶようにして、子どもの名前を覚えたり、どんなことが流行っているのか、好きなのかということを探りながら授業を組み立てることにしました。やはりどのクラスでもおりがみに感動していました。あまり図工の授業がないせいか制作するということに飢えているように感じ、5・6年生に3回しか折らない「犬」を教えたときは少し対象年齢低く設定しすぎたかな?と少々不安だったのですが、実際にやってみるとそうでもなく、2つ3つと自分で折り紙ができたという感動にとても嬉しそうな表情が印象的でした。会うたびに「次は何を作る?」とか「○○が作りたい!」とか完全に折り紙の人になっていました。決して私も折り紙のバリエーションがあるわけでもなく、とにかくYou Tubeでおもしろそうで簡単な題材を探しては作り方をDLして、教室のスクリーンに映て、何度も止めながら指導していきました。中々、うまくいかないこともありましたが、折り紙でこんなに盛り上がるのは正直、意外でした。

学校でYou Tube画使えるのは本当に便利ですね。そして、黒板も全てスマートボードだったので、とても便利でした。毎日、1.5時間の授業を持たせて頂き、正直、準備や段取りを考えたり、予め関連する英単語を調べたり等をして、かといって子どもが乗らない日もあったりして、かなりしんどかったというのが正直な感想です。特に入学して間もない4歳のクラスの授業はとても悩みました。でも、出来上がったものを下校の時にまた出して、友達や保護者に見せている子どもの姿を見ていると疲れも吹き飛んでしまい、準備は大変だったけどやってよかったと思えることが多々ありました。

グレーゾーンや障がいのある子どもにはアセスメントをしたりして、実態を把握してみたりして、請謁ながら助言させていただいたり、活動を通して支援させて頂いたりして、日本での経験を生かすこともできました。この学校はいわゆるインクルーシブな学校でしたが、障がいのある児童に対して専門の正規教員を加配してもらえるよう校長が国にかけあっていることが素晴らしいと思いました。色々なやり方はあるかもしれませんが、インクルーシブに向けた方向性として間違いなく専門性の高い教員を加配することと言うのが何よりも大切なんだと言うことを改めて感じる機会となりました。
 昨日道場の子供たちを森に連れて行く時に、ヤルノとフィンランド剣道の稽古について話していたら少年のひとりが「ヤルノはなんで英語を話しているの?」と英語で聞いてきた。その時のヤルノの答えが、なんだか心をすっとさせる、客観的な事実なのだけれど考えさせられる一言だった。

「それはね、私が日本語を話せなくて、Yutaがフィンランド語を話せないからだよ。」

 英語を第二言語として学ぶ国民として、英語は海外人とコミュニケーションをとる手段である。国家予算の大半を社会保障と教育にかけたフィンランドでは、一方で海外の産業的娯楽を取り入れたいという気持ちが本当に強い。日本を例にとっても、学生が漫画を読むという行為は日本の彼等と何も変わらない。一つ決定的に違うのはそれを何語で読むかだ。フィンランド語に翻訳されてなければ英語で読むわけだ。英語でyoutubeのanimeを見るわけだ。彼等にとって英語はいわばマスターキーのようなもので、あれば世界が広がり、あった方が良いと考えている。日本の武道であればなおさら、未知の日本語は英語訳されていれば幾分ハードルは低く、しかし英語からのみ文化として取り入れ、脈々とこの地にkendoを根付かせてきたのである。ヤルノの答えはその意味ではまったくの正論だった。しかしもし、私が日本の教壇に立ち続けていたら、同じ答えを生徒に返すことが出来ただろうか。「なんで英語やんなきゃいけないんですか。」日本の学生が抱くその質問は、字義通りの解釈では納得の行く答えは返せないのだ。すなわち「大学受験で点配分が高い教科だからだよ」とか「将来役に立つからだよ」といった、誰もが知っている自明の再確認や、米国・中国を主軸に潜ませた日本式グローバリズムの抽象化表現は、生徒の求めるところではない。まして英語教師の求めるところでもない。「なぜ英語を教えるのか。」

 日本の学生が聞いてくる「なんで英語やんなきゃいけないんですか。」とは、背景心理を突き詰めれば「なぜ第一言語の日本語は世界共通語じゃないんだろう。なぜ第一言語が英語である人に英語に合わせて会話をしなければならないんだろう、はじめから英語しゃべってたら欧米(先進国)の人との会話が楽で、非英語圏の人に英語を強制出来る優位に立つのに。そして結局、日本の尺度でのそれは点数化することだけなのか、しゃべれないの前提でさっ!」というやり場の無い苛立ちに過ぎない。それを現場の教師が質問の文字通りに捉えて答えたところで不満が増すだけなのだ。日本の地理的環境が欧州・欧米から遠いので、グローバル化と言っても地続きに共感が得られない。そしてアジアにはアジア特有の政治的課題があり「世界と繋がろう」という平和的キャンペーンは、まずは環太平洋圏という地域からの構築を強いられる。先の日本式グローバリズムとはそのことだ。もちろん同様の問題は欧州にも発生していて、一見強い絆で結ばれたように見えるEUという土台はそれ以上肥大化せず勢いを失うことを迫られている。一国家にとって地はあまりにも広いようだ、一地域をまとめていくために近隣諸国との対応で手一杯になってしまう。けれど、一個人の文化の享受は違う。

 EU圏に住み、アジアの島国の伝統武道を愛してくれる。内省的な国民性や互いの言語に類似性を見出し、けれど出来る限り発祥の地の特色を失わないように取り入れたい。そのために英語がどうしても必要なのだ。読めるだけでなく話せることも必要なのだ。お互いが英語以外の第一言語であるから、思うように流暢な表現が出来ないけれども、確かに意志が疎通されていく。グローバル化とはこのことだと思う。自分の国籍に誇りを持つことが前提にあって、その上で他国を尊重する時代のうねりに生じた産物が英語だったから「私が日本語を話せなくて、Yutaがフィンランド語を話せないからだよ。」という大人も子供も納得出来るシンプルで素直な答えが生まれたのだろう。

 少年は「I can speak Finnish and "Englanti" a little.」と言った。私は「Mina puhun vahan suomea.」と答えた。

この学校は、0才児から高校生まで幅広い年齢の児童生徒が、週に1度、1時間から2時間程度通ってきます。小学生以上は、一般の学校の授業後に来るので、午前中は、それ以下の年齢の子達です。英語は、小学生の5年生頃から少しずつ使えるようなのですが、授業をするにはフィンランド語が必要です。
現在、フィンランド語の学習をしながら、先生方とは英語で話して授業の見学研修を進めています。私の英語が未熟なのが主な原因ですが、先生方も母国語のようには表現ができないようなのですらすらとは会話できませんが、分かりあえることがたくさんあります。
一般の学校の様子も知りたいのですが、これだけ幅広い年齢の子供を発達段階に応じて計画的に教育していくシステムに出会えたことは、むしろ幸運だったと今は思っています。
始めは何でもないように見えた授業内容が、長年の理論と経験の積み重ねで確立されていることが分かってきて、毎回感心しています。
少人数指導(先生1人に5人から15人)。だからこそできる部分が大きいのですが、先生方の工夫や努力がそのまま共有され、実現されていて無理や無駄なく進められていると思います。
教材も工夫されたものが毎週変わって出てくるので、子供たちは知らず知らずのうちに色々な表現手段を体験しています。絵の具、筆、紙をはじめとして様々な材料、道具がすべて学校で用意されていて、個人や家庭の用意はありません。
学費は、学校の案内書によれば、年400ユーロ程度。かなりの部分を国の財政で賄っていると思われます。
今月から、近くの高校でも週に1度、活動させていただけることになりました。つくづく人との繋がりがとても大切だと思います。高校の校長先生とその家族とも仲良くさせていただいており、感謝しています。着物、浴衣の着付けをするととても喜びます。着物の種類や歴史などを説明する、または年賀状を作るなどはとても好評でした。

高校でも教えだすと小学校の子供たちの可愛さがさらによくわかるようになります。高校生には高校生の良さがありますが、人懐こい小学生たちもとてもかわいいです。

私の学校ではbreakfast programがあり、毎朝保護者たちが日替わりで朝食を子供たちに配っています。その材料やパンやジュースは全て寄付なのに驚きました。私も毎朝手伝っているので、子供たちと関わる時間が増えて楽しいです、日本では給食費を払える経済力を持っていても払わない親がいるのに、自分たちの寄付で、家庭の事情で朝食を食べられない子供たちに食糧を配るのはとても素敵だと思いました。
私がこのプログラムに参加した最大の目的は自らの英語能力の向上でした。それが、日本での外国語の授業に役立つと考えていたからです。

 私のいるニューブランズウィック州は、フランス語と英語を公用語と認めている唯一の州です。そのため、3年生からフランス語の学習が始まります。最近は、自分の日本語の授業がない時には、3年生の教室にお邪魔して、一緒にフランス語を学習しています。フランス語を覚えたいからではなく、フランス語を全く知らない生徒にほぼオールフランス語で、どのように教えているかを学ぶためです。私自身も、フランス語が全く分からないので初めて英語を学習する日本の子どもたちの気持ちがよーくわかりました。また、文字の読み方を教えることの大切さに気付かされました。

 また、私のいる小学校には韓国や中国の子どももいます。その子たちは毎週数時間クラスから離れて個別や少人数で英語を学習しています。その英語の先生にどのような教材を使っているのかどのように教えているのかを質問し、見せていただきました。カナダの小学校でも使われている英語の本も購入したので、日本に帰って時にクラスにおこうと思っています。

 フランス語の授業を見学したり、英語の先生とお話している中で、「文字と音の関係」「発音」をどのように教えているか気になったので聞いてみました。Jolly Honicsを使って教えているのだそうです。現在KGのクラスでちょうど教えているそうなので、今後空き時間に見に行こうと思っています。

以上のように、最近では授業を見る視点も定まってきました。自らの語学力向上だけでなく語学の指導法を学び取るという新たな目的ができ、残りの半年も充実したものとなりそうです。
1校目の研修が終了しました。最後の日には、たくさんのクラスや子供達からカードをいただき、先生方からもメッセージカードとプレゼント、お世話になったホストティーチャーやホストファミリーとのサヨナラディナーも催していただきました。現地の方々の温かさに本当に感激しました。この半年で日本とは全然違う文化や教育に触れて、たくさんの事を学んだり、考えさせられたり、改めて日本の良さを感じました。日本にいた時よりも日本の文化や歴史などに興味をもち、日本という国を知るきっかけにもなりました。私の拙い英語も少し上達し、内容が聞き取れるようになったと同時に、子供達も私の英語に慣れてくれて、正しい文章や言い回しではないけれど何を言いたいのか理解してくれることが多くなりました。素敵な人たちに囲まれて、とても貴重な経験をさせていただきました。この経験を踏まえてまた2校目でも新たな事に挑戦して多くの事を学んでいきたいと思います。
週に1回各クラスに入って日本の授業を担当しています。今回は歌舞伎について紹介しました。教室に入る際に歌舞伎のマスク(日本で売っていた歌舞伎のフェイシャルマスク)を着けて、教室に入りました。子どもたちも先生方も口を大きく開けて、驚いていました。特に子どもたちは興味を持ってくれて、「かっこいい」「どうなってるの?」とたくさん声をかけてくれました。授業に入る前の導入で興味を持たせることは、どの国でも共通して大切なのだと思いました。その後に、歌舞伎について英語で説明されているビデオを見せ、歌舞伎の歴史や隈取、見栄などを学習しました。最後に、隈取のマスクを作る活動を入れると、子どもたちはノリノリ。事前に、学校に置いてあった工作で使えるマスクに、私が隈取のデザインを鉛筆で下書きしたものを用意しました。子どもたちはそのマスクに色を塗るだけ。隈取は赤と黒、青と黒といったように2・3色しか使わないので、子どもたちも「簡単!!」と喜んで色塗りをしていました。出来上がった後は、休み時間や他の授業でもマスクを着けて活動していました。子どもたちも気に入っくれたようなので、私も嬉しかったです。
 小学校での研修が始まり6週間が経ちました。全校集会でのプレゼンテーション、各クラスでの文化紹介、クラブ活動、子どもたちや先生方のサポートに毎日充実した日々を送っています。
 初め、「4回、全校集会でプレゼンテーションがしたい」と言ったものの、あらかじめ計画されたものに私の時間を作りだすことが難しそうだったので「2回でも構いません」と申し出ました。すると、「この国では、きちんとやりたいことを言わなきゃだめよ!」と励まされ、最終的に6回、全校集会をもたせていただけることになりました。
 各学年の授業もサポートしていますが、先日、突然のオファーがあり慌てたときにとても役立ったサイトがあるのでご紹介します。「kids web Japan」というサイトです。2年生の学習サポートに入っている時、突然「15分くらい日本のおとぎ話をしてくれ」と言われました。このサイトには、典型的な日本の昔話が、かわいらしいイラストと英訳された文章で掲載されているのでとても助かりました。他にも、日本の文化紹介が英文で載っていたり、紙相撲のテンプレートがあったり、なにかと役立ちます。
 フィンランドで11番目の規模の小都市Poriで、Kyu Cupが開催される。Tampere、Espoo、Helsinki、Oulu(道場名は北風兄弟)そして我らPoriの道場、Helsinki大学学生、そして全日本剣道連盟の先生が率いるTurku大学留学生、ロシアからSt. Petersburg 道場。昨晩、会場準備をする際に、更衣室の表記を「フィンランド語、英語、日本語、ロシア語にしなきゃあ」と言っていたヤニの言葉の通り、国際色豊かな大会になった。ロシアは車で長時間をかけて来て、昨晩は合同稽古の後、ポリ道場に宿泊した。遠路はるばる来てくれたのにロシア国旗を準備できなかったことが申し訳なく思う。
 現在段位を取得している私は「級」大会には選手として参加できない為、審判員の役目を仰せつかった。フィンランド人同士であれば、フィンランド語で審判をする。といっても初心者の部で「Kaksi Kelta Men.(面打ち2回!)」と指示するだけなので困難ではない。ロシア人をはじめ各国の留学生も混じるため英語が基本公用語となる。そして身振り手振りも交えて「One-step forward(一歩前へ)、Nine-step apart(九歩の間合)」と選手の立ち位置を促したり、鍔競り合いの反則を英語で説明したりする以外は全て「日本語」の発声となる。大会には日本人の先生が名誉会長としていらっしゃる。剣道国際化の先駆者として、Finlandでkendoが親しまれる為に欠くことのできぬ存在として認知されている。
 アンナは銀で終わった。ポリ道場では一週間前から朝練も導入し、気迫充分に挑んだが判定制の基本稽古の部で負けてしまった。誤審ではないけれども判断基準が違う審判の価値観がもたらした結果であった。名誉会長の先生も後に、アンナが一番声が出ていて打ちもキレイだったと褒めてくれたが、その感覚は日本の感覚なのだろう。声と手と足が三拍子揃う打突(剣道ではこれを「気・剣・体の一致」と呼ぶ)よりも、手足バラバラでも打ちに威力がある・良い音がした方が優勢になってしまった。アンナの兄オスカリも一回戦で負けた。ポリ道場には、負けて悔し泣きする門下生が集うからこそ、私も続けて通いたくなる。とはいえ今日の個人戦は早々に敗退してしまったので、明日の団体戦にかけることになった。
 私は主審に入る前に、高校剣道で一本になる基準を頭からぬぐい去ることと、海外で剣道をする剣士にとっての一本は何なのかを考えながら挑もうとしたけれど、結局結論が出せなかった。先の基本稽古の部の判定が余計に混乱させた。気・剣・体の一致は?残心は?間合いは?そんなことを考えているうちに場外反則で一本取られてしまう選手以外、誰も一本を取れずに引き分けになる試合ばかり続いてしまった。名誉会長の御教示を仰ぐ。「阿部さんね、厳しすぎ」
 「incentiveを与える為にはちょっとした良い当たりも一本としよう。足と手が合い残心までの全てを見たかったのだろうけれど、そこまで技術があるわけではない。引き技も同様で強く打てる子と力がない子が一緒に戦うわけで、日本のように低学年の部、高学年の部と年齢制限をしないから、打突部位をしっかり見てあげて当たったら一本!審判が取ってあげないと「今のは一本にならないのかな」と子どもは思ってしまって次からは打たなくなってしまう。」全てのヨーロッパ地域に、日本の風土で剣道を享受した先生がいるわけではない。言葉の壁を超えて、日本人としてkendoを根付かせるための姿勢がそこに在るような気がした。既存の価値観を教えるのは容易い。「I don't think so. In Japan~」という押付けだけは私も回避したが、ただそれには何度も何度も各地で集まって合同稽古を開き、多くの人間たちと見解を統一していく必要があろう。有段者が上から物を言うのではなく、選手に気付きを与えて成功体験を積ませる。その信頼が図らずも、剣道に対する敬意と愛、さらには日本語を勉強したいと思う門下生が現れることにつ
ながる。名誉会長は他のフィンランド人審判にも一本になる打突の議論を持った。それは指示ではなく、どう思ったか意見をすくい取り話し合うという、紛れもない議論の場だった。
  以降は翌日まで、我々審判団はガンガン旗をあげ、打ち消し合い、試合後に反省検証を行っていった。Turku大学の団体戦を名誉会長の先生と共に見ていた。「あのインド人の女の子は10ヶ月前に始めたばかり。副将の彼は医学部でもう2年くらい剣道やっているかな。すぐ小手に行っちゃうんだ、気が小さいのかね、まっすぐがーんと面に行けば良いのに。ほらまーた小手行った。面だ面、行けっ行けっ!そうそう、それで一本だ。」小声で独り言を言いながら表情は楽しげであった。団体戦はOuluの北風兄弟(道場名)が優勝した。袴の下にヒートテックを履く必要もないほど、エキサイティングな1日であった。
ロンドンでの語学学校生活も終わり、イギリス中部のゲインフォードで小学校の実習が始まりました。総生徒数93名という小規模の学校ながら創立約150年となる歴史ある学校です。各学級が2学年一緒のため、一斉指導はとても大変そうでした。イギリスは最近、日本でいうところの学習指導要領がまとまったため、それを参照して指導が行われていますが、この学校では日本のように教科書がなく、担任が各グループの実態に応じた課題を作成して、指導をしています。イギリスにしては意外だと思いました。また、公立学校にして英国教会の管轄であることから、朝会では賛美歌が歌われ、ちょっとしたお説教の時間もあります。日本の私立のような指導が公立で行われている感じに少々の違和感がありました。

メインは特別支援教育でのインターンを希望しているのですが、特別支援学級はなく、普通学級に支援を要する児童が在籍しています。そのため、個別及び少人数の取り出しの授業が平行して行われています。2学年が1学級にまとまっていると大変な面も見られましたが、年上の児童が時に授業ではいいモデルになったり、絶対的な年齢差から嫌味なく年下の子にわからないところを教えたりリードしたりしてあげられることは大きなメリットではないかと感じました。

また、校長先生が1人1人の子どもの名前をしっかりと覚えていて、挨拶のときも名前を呼んで応じていたり、中休みや給食の時は校長先生と輪番制の担任が子どもの管理をして、ほとんどの担任は休憩が保障されていました。きっと日本とは校長先生の業務はかなり違うのであろうと察することができましたが、子どもの実態がよくわかっている校長先生はいいなと思いました。

休み時間は学年が離れていてもサッカーをしたり鬼ごっこをしていたり、給食は食堂で低学年から席が埋まっていくので必然的に高学年は空いている座席で食べるようになっているので年齢差があっても関わりがとても自然です。日本にも縦割り活動や交流等を行っていたりもしますが、活動という形で括るよりは子どもたちの自主性や自然の成り行きに従ったほうが無理がないんだなと感じました。学校からの強制力が働くと子どもの抵抗力も出てきてしまう...子どもの興味・関心をくすぐってそこから一歩引いて見守ってあげられるような活動にしてあげられているところがこの学校のうまくいっている点ではないかという印象を受け、毎日とてもいい勉強になっています。
カナダでは9月から新年度が始まりました。
先生たちは夏休み中に教室掲示の準備をしていました。子どもたちが新たな気持ちで新年度をスタートできるようにしていたのだと思います。装飾の仕方が日本とは違っていて、興味深かったです。
そして新年度が始まった初日、子どもたちは新しい服・靴・バックパック...など新しいものを持って登校してきました。きっと子どもたちは新年度に向けてフレッシュな気持ちだったのだと思います。新しい持ち物を互いに見せ合う姿がとてもかわいかったです。
わたしも新年度から配置が変わり、各クラス週1回の授業と週1回のヘルプ、それに家庭科のヘルプになりました。新年度初めての授業は2年生の授業でした。2年生はちょうど自分の国についての授業をしているため。それに絡めて、日本についての授業を行いました。「日本から来たものは何?」というクイズをしたり、面積や人口などを自分の国と比べさせたりしました。自分たちの国と比較することで、驚いたことがたくさんあったようです。次回は食を比較させて、箸の使い方を教えようと思います。
この学校で過ごすのもこのteamで終わり、次のteamからは、別の学校へ移動となります。あっという間に時間が過ぎてしまい、充実した時間を過ごしたという思いの反面、時間に流されるように過ごし、地に足が着いていないような気もします。1年間という長いようで短い時間の中で過ごすこの貴重な経験をただ楽しかったというだけで済まさないためにも、もう一度この経験を通して何を身につけたいのか、帰国したときにどんな自分になっていたいのか、目標の設定を見直す必要がでてきたように感じます。現地の先生達は、私がやりたいことや知りたいことなどを伝えたときに必ず手を貸してくれます。むしろ先生達が一番困ることは、私が何をしたいのかわからないことだと感じました。英語を勉強したいのか、日本語を子供たちに伝えたいのか、子供たちの様子をみたいのか、この時間はどう過ごしたいのかなど自分の意思を伝えることでいろいろな先生方とも関係ができ、仲良くなれました。新しい学校へ移動する前に私がなぜここに来たのか、なんの目的で来たのか、どうしたいのか、より細かく具体的にもう一度目標の設定の見しをしたいと思います。
フィンランドのポリ西高校にて、私が担当する日本語の授業は、20人弱の高校一年生の為に開講されているカリキュラムです。数多ある外国語履修の中から日本語を受講する生徒たちは、日本の漫画やゲーム、サブカルファッションをきっかけに日本に興味を持ったようです。週三回ある授業では、ひらがなカタカナ漢字の書き方と、oral introductionを教えています。日本文化にも触れる文法教科書にすんなりと移行できるよう、楽しい冒頭導入を目指しています。これまでに、日本の迷信(例:置くと、パス! =Octopus、という言葉遊びを通して、ひらがなカタカナ漢字を組み合わせて表現することを教えた。)や、おもしろ自動販売機の紹介、妖怪ろくろ首の朗読などを行いました。朗読は日本の暑さに想いをはせながら、怖い話をする夏の文化を伝え、照明を消してBGMも用意して本格的に行いました。こわごわと話に聞き入る生徒もいれば、Interesting~♪と笑みを浮かべながら聞く生徒もおり、フィンランドの伝承と比較をする授業時間への導入につなげました。マフラーを編みながらiPadで板書をまとめる生徒が、一番次w)€ニ参加に意
欲的です。現地の先生いわく、別の作業として編み物に同時集中することで、授業そのものの集中力も上がるから良い効果だと言います。事実、彼女の編むスピードは、眼を見張る程早く、ここはフィンランドなのだということを改めて思い知ります。
●月末に定期試験がありました。
私は問題・解答用紙の印刷と採点のお手伝いをしました。
定期試験は、シニアクラス(日本で言う高1から高3まで)のみで、ホールで行います。
ジュニアクラス(日本で言う中2、中3)は普通に授業です。
同じ学校なのに、全体で試験をやらないことや、各教室で実施しないことも、おもしろなぁと思いました。
また、普段は制服(高3のみ通常も私服)なのに、試験期間中は私服がOKになります。
このへんもおもしろいと思いました。
●ジュニアの日本語クラスの生徒は学期に一度入れ替わりになります。
多くの生徒と関わりを持てることは、嬉しいですが、短期での授業は学習の到達度はどうなのかなと言う気がします。
シニアクラスの生徒はNCEAの準備をしています。私は彼らの準備を助けています。
●学校説明会が月末にありました。
私も一緒に参加しましたが、体験授業のアクティビティが盛りだくさんで、楽しかったです。
☆学校外の生活について
●一人暮らし
ホストの方がこの8月、1ヶ月間、旅行に行ってしまいました。
今まで、私とホストの方との2人暮らしだったので、実質1人暮らしとなりました。
近くにホストの親戚の方がいらっしゃり、買い物や食事など、時折サポートしてくれ、ありがたかったです。
私は今まで1人ぐらしをしたことがなかったので、大変良い経験になりました。特に食事は、自信がつきました。
日本から送ってもらった食材、調味料を使って、和食を作り、着物を着て親戚のお宅に行ったりしました。
学校外の方にも、日本文化の一部を見てもらった気がします。
●歯医者さん
こちらに到着した4月当初から、歯に違和感がありました。
(出国前に歯医者にはもちろん行きましたが・・・)
違和感が大きくなるので、意を決して、歯医者さんに行くことに決めました。
ホストの方に歯医者さんを紹介してもらい、行きました。
設備も整っており、また歯医者さんも大変良い方で、不安が和らぎました。
心配だった費用も思ったよりかからず(それでも日本に比べると高い)よかったです。
●その他
地元コミュニティイベント(トランピングサークル、クイズ大会)に参加しました。
現地でできた友人と映画を見に行きました。素敵な映画館で、感動しました。
先週、人生で初めて一人旅をしました。小学生の頃から大好きだった『赤毛のアン』の舞台である、プリンスエドワード島です。
我ながら海外で一人で旅行に行くと決めたことに驚きです。ずっと日本にいたらきっと勇気が出なくて諦めていたと思います。
一人でカナダに来て、家族と離れて生活したり、自分の英語の出来なさに悔しい思いをしたり、そういう経験が一人旅への決断をさせたのだと思います。この旅行でもたくさんの人たちの支えがありました。交通手段で困っていた時、校長先生に相談してみると、すぐに周りの人に連絡してコネクションを見つけてくれたり、彼は6月に退職したのも関わらずほぼ毎日連絡をくれたり、私のことを心配してくれます。ホストマザーは空港まで遠いのにいつも送ってくれたり、私を支えてくれます。プリンスエドワード島でもたくさんの素敵な出会いがありました。
あとはストライキが早く終わってくれることを祈るだけです。
月は5日から2週間のホリデーに入ってしまったため、2週間の学校生活(授業期間)となりました。
最初の一週間は、先月の報告書に記載したとおりです。
最後の一週間は、日本から姉妹都市である野々市市(石川県)の中学生&先生が国際交流で4日間こちらに来られ、現地の生徒と観光や自然体験を通じて交流を深しました。なんでも姉妹都市同士で20年間、行き来をしているそうです。
こちらの生徒も4月に修学旅行ということで、野々市には滞在し今回来校した生徒とは対面しているので、再会を楽しみにしていました。
わたしも観光や自然体験の4日間を行動を共にさせていただきました。
農場を見に行き、乗馬をさせていただいたり、羊の毛を刈るとことを見させていただいたりしました。
また、海に行き、エイにえさをやりました。
リトンの先生がハンギ(マオリの伝統的な食べ物)を作ってくださったり、ワイナリーにも連れて行っていただきました。
(もちろん教員のみ)
こちらでしかできない貴重な体験ができ、うれしかったです。
☆学校外での生活について
5日から2週間のホリデーでした。北島を旅行してきました。
どこも初めてで、街毎に異なる風景、文化を感じました。
月末から、ホストの方が1ヶ月間、旅行に行ってしまいました。
今まで、私とホストの方との2人暮らしだったので、今は実質1人で生活しています。
近くにホストの親戚の方がいらっしゃり、買い物や食事など、時折サポートしてくれます。
家事などのやり方はホストの方が事前に教えてくださっていたので、大丈夫です。
オーストラリアへ来て4ヶ月が過ぎようとしています。私は2ヶ月毎に新しいホストファミリーと過ごすことになっているので、既に2家族目のホストファミリーと生活をしています。どちらの家族も、とても親切で困ったことがあったり、◯◯がしたい、欲しいのだけれど・・・などという相談にも、「それなら◯◯で手に入るから、今週の週末に買いに行こう」などと、すぐに対応してもらい、本当に有難く感じています。
 また違う家族と過ごすことで、新しい人の繋がりができ、より多くの人とコミュニケーションをとることができています。
 英語がまだまだ流暢ではなく、感謝の言葉を伝えたいけどバリエーションがないのですが、私なりに伝わるような努力をしています。心がけているのは、食事の際には、美味しいですねや美味しいご飯をありがとうなどと簡単な英語ですが伝えるようにしています。ホストファミリーが家事をしているときは、何か手伝うことはありますか?と聞いたり、たまには私がカレーライスやお好み焼きなどを作ったり、カフェやマックなどに行ったときには、ここは私に払わせてください!と言って支払ったりなどなど。ファミリーの誕生日など特別な日にど~んと素敵なプレゼントを用意して感謝の気持ちを伝えるというよりは、ちょっとしたことをたくさんして、日頃の感謝の気持ちを伝えています。誕生日など特別な日は、年に数回しかないので。
 また今月半ばには、新たなホストファミリーのお家へ移動することになっています。ティーンエイジャーいるファミリーは初めてなので、どのような生活になるのか不安ながらも楽しみです。どの家族に対しても、感謝の気持ちを忘れず、日頃からファミリーに伝わるように心がけて過ごしたいと思います。
1か国目のアメリカ・ノースカロライナ州での実習が終了しました。教育は国及び州によってこんなにも違うものかと感じることもあれば、変わらないものもあり、たくさん勉強になりました。
実習の終わりの時期にはお茶会(茶道)をしました。日本からは浴衣、緑茶パウダーと甘納豆を持参し、こちらにある日本料理店で事情を話し、急須と湯飲みを拝借させて頂きました。浴衣は意外と好評で、こっちの先生もハロウィンのコスプレ感覚で試着して写真を撮って楽しんでいました。正座を見せて同じように座ってお茶を入れるのを見せていましたが、「足しびれる...」と慣れない姿勢に早くもあぐらの子から終わりのほうまで正座していた子まで様々。お茶は少し濃い目になってしまったこともあり、「草の味がする」と言って当然、飲みきれない子もいたり、逆に「これ美味しい」と言って2、3杯飲んでしまう子もいたりとこちらも反応は様々でした。「日本文化の体験」ということでいい時間を過ごしてもらえたのかなとも思います。
また、アメリカの自閉症教育の研究を行っているノースカロナイナ州立大学のTEACCHセンターでの研修プログラムに参加させて頂けたことはとてもいい経験となりました。滞在先から車で2時間近くかかりましたが、レンタカーを借りてナビを頼りに渋滞のないハイウェイをひた走る感覚も爽快でした。
短期ではありましたが、浅く広く自閉症教育が充実していると言われているノースカロライナ州での教育現場の様子を実習を通して経験させて頂き、学んだことは、日本の教育現場にも今後還元していきたいと思い、また日本で教員の仕事に追われている中で忘れかけていた視点をもう一度、思い出させて頂いたいい機会になりました。そして、今回の実習の中でたくさんの大なり小なりの失敗したことの反省を次の国では繰り返すことがないように実習をしていきたいと思いました。
カナダに来て3ヶ月、やっと孤独感から抜け出した気がします。田舎なので、私と同じくらいの20代前半の人はほとんどこの町にはおらず、都会に出て働いています。今まで同世代としか遊んだことがない私は同世代の友達が出来ずに悩んでいました。しかし、校長先生や先生方、ホストファミリーと過ごしているうちに、ここでは友達は年齢関係ないんだ、ということに気が付きました。校長先生は学校では校長先生ですが、それ以外では友達だし、60歳だろうが12歳だろうが、みんな友達なんだと気付いてから、なんでも楽しめるようになりました。こうなるのに3ヶ月かかりましたが、心から信頼できるたくさんの友達に出会えて嬉しいです。
こちらには日本人の先生がいらっしゃって、私はアシスタントをしています。
研修開始時からその先生の体調が思わしくなく、お休みになられることが多いです。
先生がお休みになるときは、自習監督のような先生が来られるのですが、日本語の先生ではないので、日本人の先生がお休みになられるときは、私が授業をすることにしました。

日本人の先生が一日単位でお休みされるときは、授業内で指導する内容の連絡があるのですが、最近その先生が盲腸になってしまい、突然学校に来れなくなってしまいました。

自習監督の先生は、日本で言う「指導主事」(先生のトレーニングをする先生)のような方で、各学年の進行具合と必要な内容を考えながら、一緒に指導計画、目標、内容を立て、授業を行いました。1週間以上のお休みでもあり、突然だったのでこのような形をとりました。

生徒は楽しんで授業に参加してくれて、指導主事の先生、学校の教頭先生からもおほめの言葉を頂きました。
また、後日、生徒の親から自習監督の先生にメールがあり、私の授業について好評をいただきました。
わたしは英語の教員ではないので、自分の英語には自信がなかったのですが、私が足りないところは生徒が補ってくれたり、教えてくれたりして一緒に授業をしているという感覚を持つことができ、大変楽しく、そしてうれしかったです。

こちらは4学期制で、昨日(7/4)で2学期が終わりました。
今日から(7/5)2週間のホリデーです。
最後の授業にはtea ceremony(茶道:お茶会)を行い、こちらも生徒は喜んでくれました。
日本の学期にあたるteamが終わり、現在school holidayを過ごしています。先日は私の30歳の誕生日だったのですが、こちらでは30、40歳と0のつく歳の誕生日は盛大に祝う風習があり、私の誕生日当日はホストファミリーが祝ってくれ、学校ではオスタッフルームにたくさんの飾り付け、オーストラリアの形をした大きなケーキに、ご馳走、スタッフ全員からのプレゼントをいただきました。子供達からも個人的にバースデーカードをもらったり、バースデーソングをクラスで歌ってくれたりと、本当に幸せな誕生日を迎えることができました。4月からオーストラリアへ来て、新しい土地で新しい人達との1からの関係作りでしたが、このような経験ができ本当に嬉しく思っています。
時が経つのは早いもので、先週で10ヶ月の研修期間が終わりました。
こちらでは小学校の卒業式はなく、定期的に行われていたassemblyで1年を締めくくりました。assemblyでは各クラスの写真がスライドショーで映し出されたり、6年生がカップソングやダンスを見せました。最後ということで多くの保護者の方々も来られ、体育館は大勢の人で埋め尽くされていました。そんなassemblyの最後に、私は校長先生に名前を呼ばれ前に出てくるよう言われました。そして、担任の先生からお礼のスピーチと子どもたちからカーネーションの花束のプレゼントを受け取りました。そして大勢の子どもたちが寄ってきてハグをくれ、温かい拍手に包まれました。私は幸せで涙が止まりませんでした。
 この10ヶ月、色々な不安に立ち向かったり、自分自身とたくさん対話してきたように思います。そして、学んだことがたくさんあります。
 私はこの研修に参加するために教員を退職しました。私の働いていた県では休職制度が適応されたなかったからです。そのため、研修前は無収入になることに不安を感じていました。それは、少なからず収入が私のモチベーションにもつながっていたからです。けれど、この研修に参加して気づきました。私が頑張れる源は人から必要とされることでした。子どもたちや先生から「次はいつ私のクラスに来てくれるの?」「次のプレゼンはいつ?」「来年もいて欲しい」などと言ってもらえることが私の喜びでした。そして、周りの人からたくさんの喜びをもらい、その期待に応えよう、もっと喜んでもらえるようにという思いで、最後まで全力で頑張ることができました。
 そしてもう1つ学んだことは、この研修で一番大切なことは言語ではなく、自分が何を伝えたいかであるということです。assemblyでの担任の先生のスピーチの中にも、「文化が違っても、どんな言葉を話そうと...」というフレーズがありました。確かに私の語学力はまだまだ未熟でしっかりとしたコミュニケーションのためには不十分です。それでも、こうして子どもたちや先生たちと絆をつくることができました。きっとこの研修で参加者各々に必要とされるのは、何を伝えたいかという思いだと思います。語学力は、その思いがあれば必ず周りの人が手助けをしてくれます。私は研修を終えて、自分の思いは言語に関係なく人に伝わるものだと学びました。
 そして今、研修に参加すると決めたあの時の私の決断は、間違いでなかったと確信しています。
 最後に、研修中はもちろん研修以前からサポートしてくださり、私の夢を叶えるお手伝いをしてくださったIIPの皆様、私を支え応援してくれた家族や友だち、そしてこちらで出会った全ての人々に心から感謝しています。こんなに素敵な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
  先日、ロンドンで行われた「お茶会」に参加しました。私にとって初めてのお茶会でした。海外で日本の茶道がどのように受け入れられるのか興味がありました。参加している方は、イギリスに住む日本人の方とそのご家族、日本に興味がある外国の方でした。
お茶をたてるデモンストレーションが行われ、着物を着た(多分)イギリス人女性が、お茶室で何が行われるかや動作の意味などを英語で説明してくれました。

お互いを思いやる心や、動作の美しさなどを大切にする日本の優美な文化を改めて感じたひと時でした。
ロンドン(グリニッジ)に裏千家の教室があり、お稽古を受けることができます。月謝ではなく、その都度お稽古料を支払うらしいです。誰でも気軽にお稽古を受けることができるそうなので、お稽古を始めようかと考えています。
学校の調理の時間に、担当の先生からの要望で、巻き寿司を教えることになりました。時間が1時間と限られていたので、酢飯はわたしが事前に用意をしました。(すし酢がなくても酢飯が作れるレシピを検索して紹介しました。)授業の初めに「お寿司を食べたことがあるか」聞いたところ、ほとんどの子どもがないと答えました。中には酢飯のにおいが苦手だという子も...。「巻くのがおもしろいから、とりあえず作ってみよう」と言って、材料を切り始めました。材料は担当の先生と相談をし、用意をしてくださいました。キュウリ、アボカド、冷凍のエビ(解凍しておく)、カニカマです。切るものはキュウリとアボカドだけだっので、すぐに終わりました。巻く作業に入る前に、わたしが見本を見せながら説明しました。子どもたちにやらせてみると、酢飯の量を多くしたり、具を乗せすぎたりと、わたしの説明が不十分だったようです。それでもなんとか巻くこともできて、包丁で切ることもできて、おいしく食べることができました。好きな子はモリモリ食べていましたが、苦手な子は1回食べておしまいという感じでした。お米5も使ったので、子どもたちが作った分を先生たちに配って食べてもらいました。大人には大好評でした。炊飯器はホストファミリーが巻きすは日本から持ってきたものを使いました。すでに活動している方はご存知だと思いますが、町の大きいスーパーに行けば、お米も海苔も米酢も巻きすも売っているので、現地調達でもできると思います。
「残り1週間」
 いよいよ研修期間も残り1週間となりました。ありがたいことに、今まであまり行けてなかったクラスからのお誘いもあり、今まで以上に忙しい毎日を過ごしています。また、先週から今週にかけて各学年それぞれ校外学習に出かけたり、スポーツデーがあったりと学校行事も多く、学校が全体的に落ち着かない雰囲気の様な気がします。近頃は先生たちとのコミュニケーションもかなり増え、まだまだここで過ごしたいなという思いでいます。

「違い」
 最近私が強く感じていることは、こちらの学校または人がいかに柔軟であるかということです。よく言えば柔軟、悪く言えば非効率ということです。そして、いかに日本が用意周到かということも感じました。学校生活の端々で『もう少し事前に準備しておけばいいののい』と思いことがありましたが、事前の準備不足の分、何かうまくいかないことが起こった時に柔軟な対応が求められます。そして、先生も子どもたちも上手く対応していくのです。子どもたちも突然の変更などに不満を口にしたりしません。これが人々が作る文化や習慣の違いなのだと思いました。
学校での生活も2か月が経ち、校長先生のネットワークでメインの学校以外にも訪問させて頂きました。特に、日本語の授業を履修しているネイティブの高校生の授業にも参加させて頂き、とても新鮮な気持ちでした。日本語の授業を履修した動機について質問してみると、多くの生徒がアニメと答えていて、私も知らないアニメをたくさん知っていました。やはり、日本といえばアニメ!というのを肌で実感しました。大学の授業の単位に対応しているクラスでは日本語でプレゼンや寸劇をしていてすごいなと思いつつ、たまに「?」な言葉があったりしましたが、逆に自分の英語のことをかんがえるともっと「??」なことが多いのだろうなと感じてしまい、もう少し発音にももう1・2歩踏み込んで頑張ろうとも思いました。他にも、自閉症の児童だけの私立学校や就労施設、特別支援学級のある小学校などに訪問させて頂き、「百聞は一見にしかず」という諺は「まさに!」と感じた瞬間が多々ありました。
また、お世話になっている学校でも日本文化に授業をさせて頂きました。主にキンダーの子どもを対象に習字を教えました。日本での準備期間に和紙と習字用の筆を100均で10本購入しました。墨汁は子どもの服に付くと落ちない可能性が極めて高いので、学校の水彩絵の具で対応しました。活動は一人ひとりの子どもの名前をカタカナで書くというものにして、予め見本をA4サイズで作成し、その上に和紙を置いてなぞることにしました。できる子は外国人が好きそうな単語の漢字の見本を作成しておいて、漢字にもトライしました。硬筆と違って多少、筆を浮かせて書くとうまくいくとは取り組む前に言ってみましたが、さすがはキンダーの子たちで取り組んでいく中でそのアドバイスすることで響いていった印象を受けました。それでも思っていた以上に一生懸命に取り組んでいて、できあがったものを誇らしげに見せに来てくれる表情がなんとも微笑ましかったです。
ノースカロライナでの生活も残すところあた僅かとなりましたが、1日1日をより充実させて、たくさんの経験を持ち帰りたいと思いました。
こちらに来て2ヶ月が経ちました。周りの人たちと上手くコミュニケーションが取れなくて、どうしたらいいのか毎日悩んでいます。
そんな中、先日思いがけないことが起こりました。
こちらで英会話教室に通い始めたのですが、そこの先生に持ち寄りパーティーに誘っていただきました。こちらに住んでいる外国の方も来るとの話だったので、巻きずしを持って行こうと考えました。でもこちらで作ったことがなかったので、その前に練習しようと思い、練習して作ったものを学校のランチに持って行きました。職員室でそれを食べていたら、一人の先生の目に留まり、興味を示してくれて、周りの先生たちと一緒に会話をするきっかけになりました。正直会話の速度が速くてほとんど何を言っているのかは、分かりませんでしたが、それでも先生たちと会話ができたことが嬉しかったです。
その内に、話もどんどん進んで、今度のcookingの授業で、巻き寿司の作り方を教えることになりました。ただ練習のために作った巻き寿司が授業をするきっかけになるなんて、思いもしなかったことだったので、これはとても嬉しかったです。
今回のこの経験を踏まえて、何か始める時には、自分から何かをしなくては始まらないのだと思いました。今までは受け身ばかりで、自分から何かしようと思っても、「大丈夫かな」「話しかけていいのかな」など起こってもいない先のことを考えてばかりました。でも先の不安のことなど考えずに、「やってみてダメだったら仕方がない」と思って自分から何かを起こしてみようと思うようになりました。
cookingの授業はまだ先のことなのですが、もう一回練習をして、授業に臨もうと思います。
ちなみに持ち寄りパーティーで、巻き寿司は好評でした。ネットで探したレシピを見て、こちらで手に入る材料で、すし酢も作れました。
私がお世話になっている研修校は、高学年になると1人1人がiPad を持ち、授業でもiPad を積極的に使って授業を行っています。
 日本語の授業でも、名前、年齢、趣味など日本語で自己紹介するページをそれぞれのiPadで作成し、完成したものをスクリーンに映し、みんなで共有したり、インターネットを使って日本の絶滅危惧種を調べたりしています。 ホームワークも日本語学習のアプリがあり、どれだけ達成できているか、誰が1番よくできているか教師側はオンラインでいつでも把握でき、また順位などを授業中に子供達に公表し、自分がクラスや学年で何番目かなどわかるようにしています。
 個人でiPadを持っていない中学年より下の学年でも、日本語クラス用に常備されているiPadが何台かあり、ひらがなクイズアプリ等を使って学習する時間があります。
 また子供達を評価するのも、教師用のアプリを使ったりしています。
 私も日本の紹介等は、Keynote というアプリを使ってプレゼンテーションすることが多いのですが、言葉が不十分なところを視覚的な情報でカバーし、わかりやすく伝えていけたらと思っています。
実際に鉛筆で書いたり、手作業で行う授業ももちろん大切だと思いますが、このような授業も今の時代ではどんどん取り入れていくべきなのではないかなぁと感じています。
  とある夕食の際に、ホストとサイバーセキュリティ事情について話しあった。中国をはじめロシアや東ヨーロッパからの圧力が外交問題の焦点になっている国、それがイギリスである。ホストにとって、日本も中国の脅威にさらされていること、北もそうだがSouth Koreaからの政治的圧力があることは興味深いようでたくさん質問してきた。歴史認識の話は非常に難しいけれど、大戦前からアジア大陸を占領してきたという日本の負の歴史は今も尚、外交を脅かすissueに発展することを伝えた。結論、日本という極東の国は、イギリスよりやや高次のセキュリティ対策を隣国に向けて講じているが、ノウハウと防衛目的の話になるとアメリカの存在が切り離せない国、という解釈になった。「歴史的序列がイギリスを今の位置に留めていると思う。」と意見すると、「かつての帝国はもはや過去、唯一の利点は英語を話すことくらい、今は小さい国になっちゃった、だから日本の技術も含め他国から色々学ばなければならないのよ」と答えた。英語を第一言語として話す人間が直面する課題というものを確かに感じた。
こちらはYear9~Year13(日本の中2~高3)までの生徒が在籍しています。
選択科目を多く取り入れている学校で、日本語クラスも選択科目の1つとして位置づけられています。
また、近隣の学校から週2時間、日本語学習希望者を受け入れて授業もしています。
Year11~13までの生徒はNCEAという国が規定する試験を受験しなければならず、この試験によって単位が認定されます。
NZは指導内容の一定のガイドラインはあるものの、日本のように国指定の教科書がなく、教員が自ら授業計画を立て、教材を準備しています。どの教科も大変だなと思いました。
日本人の専任の先生がいらっしゃって、わたしはアシスタントをしていますが、生徒のモチベーションとNCEAを意識した授業内容を考えることが難しいと感じている今日このごろです。
学校に赴任して1か月がたちました。挑戦した授業は「箸の使い方」「折り紙で犬、ブタを折る」「着物」「日本人の食生活」「地震」「茶道」「華道」などです。所属校はすべての教室にインターネットとスクリーン・プロジェクターが完備されているので、写真を見せながら、「これはなんでしょう」と質問しながら授業を進めることが多いです。対象は3歳から12歳までで、幼稚園児の児童とは折り紙をしながら接しています。

保護者用のワークショップを企画している教員から「生け花」の授業のお話を受けたので、前日までいろいろと調べてどうにか教員の皆さんと保護者の皆さんに日本の生け花をお伝えしました。

また、近くの高校にも見学できる機会を頂いたので、3日ほど訪問させていただき、高校生に日本の「茶道」を伝えました。英語のほうはまだまだできないことのほうが多く、聞き取れないままに過ぎてしまうこともあります。あと1か月でアイルランド生活も終わりですので、1時間1時間を大切にし、やっていないことをやりきって次の国へ向かいたいと思います。これからは授業見学の機会を作り、引き続き生活を楽しんでいきたいです。
  一月ちょいたちました。落ち着きました。仕事ストレスから解放されて、英語の勉強や教材の準備に本腰も入り、順調です。今、ロンドンのクレスト語学学校で学び、秋からアイルランドに行きます。ステイ先も語学学校から徒歩圏で、授業もまあまあです。街も平和です。IIPルートの日本人がクラスに数人おり、励まされます。それなりの距離を保ちつつ、一緒に遊んだり、これからのインターンに向かってそれぞれ努力しています。私は教会に通っており、そこでいろいろな人たちと知り合い、交流の道を探しています。他の同期の人たちもさまざまはところに出かけていき、現地とのチャンネルと見つけています。なにもしないと午前中、語学学校の授業だけで、午後は家でぼーっ、という生活になります。でもステイ先もけっこういろいろあるので(平穏無事な家庭などない)、宿は途中で変えるという気持ちでいた方がいいと思います。
日本では45分授業でしたが、こちらでは30分1コマです。日本についての授業を行うには、ちょうど良いです。

こちらにきて、初めの授業は自己紹介と日本の紹介を行いました。折り紙で小さな袋を作り中に金平糖一粒と日本のシールを入れて生徒一人一人とあいさつをしながら配りました。

2回目の授業はこどもの日の紹介と、新聞紙でのかぶと作りを行いました。特にかぶと作りはとても楽しんで行っていました。

今後は。数字やじゃんけん、七夕について授業を行う予定です。
 ある子どもが、「私、昨日の夜にBBQをして、お父さんとたくさん話をしたよ。Junkoが日本の地震のことや原子力発電のことを教えてくれたでしょ?それから授業で読んだHIROSHIMAの原爆のことや化学記号のことをたくさんお父さんと話し合ったよ。すごくいい話し合いだったんだよ。」と、にこにこしながら私に話してくれました。
 この地域は、オーストラリアの様に日本についての学習が必要とされているわけではありません。でも、私は縁あってこの地域に来ることができました。なので、私は授業をするときに、「できるだけ子どもたちが楽しめるといいな。日本に興味を持ってもらえるといいな。いつか、この記憶が役に立つときがくるといいな。」と思って授業を作っていますが、きっと子どもたちは、授業で私の話を聞きそれで終わってしまうだろうと、その後の成果には期待していませんでした。なので、今回その子どもの話を聞いて、私はとても嬉しかったです。
 特にこの子どもの場合は、サイエンスフェアのメンバーにも選ばれていることもあって、そのような内容が家でも話題になったのかもしれません。けれど、家でも話題にしてくれるほど、自分のプレゼンが子どもに響いたのかと思うと、自分の今の活動にやりがいを感じずにはいられませんでした。
 ここは日本人もほとんどいない地域です。己惚れるわけではありませんが、もし私がこの町にに来ていなければ、もし私がそれらのプレゼンをしていなければ、その子はそれらの話に興味を持たなかったかもしれません。この地域ではアジア人は「異人」でしかないと言われたこともあります。そういう目で見られることを少し寂しく思うことも時にはありますが、私にしかできないことがあるとも思います。私がこの地を離れても、子どもたちの中に何か残せるよう残り2か月も頑張りたいと思います。
授業をした日がちょうど5月5日だったので、テーマを日本のholidayにし、パワーポイントを使って説明しました。
子どもたちにとって、日本について勉強するのが初めてだったので、最初に日本とカナダの位置関係について触れ、その後、日本のholiday・子どもの日について説明しました。

途中クイズを入れました。「子どもの日は、子どもが好きなことをなんでもしていい日。本当か嘘か」やboy'sFestivalとも言われることから「男の子が好きなことをなんでもしていい日。本当か嘘か」というものを入れたら、意外と盛り上がりました。男の子ばかりのクラスだったからかもしれません。

子どもの日には、兜を飾ることを説明し、その後に、折り紙で兜を作る活動を入れました。新聞紙で作ったものを先に被ってみせると、盛り上がりました。さらに折り紙に興味を示してくれて、「青がいい」「緑がいい」など言っていました。色の折り紙をいくつか持っていくといいと思います。折り方の説明は、画用紙に英語で説明文を書き、さらに折り方の見本を貼りました。これは、説明会の時に教えてもらった方法です。
折り紙で折れたら、今度は新聞紙で折るのに、チャレンジさせました。作り終わったら被れるということで、黙々と作業をしていました。気に入ってくれたようで、すぐに被ってお互いに見せ合っていました。(次の授業でも兜を被って授業を受けていました。)

その後、時間があったので、日本についての質問を受け付けました。「子どもの日は学校は休みなのか。」「どっちの方が学校の日数が多いのが。」など日本の学校比べの質問が多かったです。今度は、カナダと日本の学校比べをしてみようかなと思います。
日本を発って早1ヵ月が経ちます。ノースカロライナの特別支援学校兼幼稚園にお世話になっています。幼稚園には健常の子供も在籍しており、ノーマライゼーションを肌で感じています。そうした子ども間でのやり取りが思っていた以上には希薄ではなく、さすがは様々な人種が混在する国であるということを肌で実感しています。どの教室もとてもカラフルでなるべく楽しい空間で時間を共有しようとする雰囲気が教室の中から伝わってきます。

朝、登校がAM7:40~始まります。この学校に限ったことなのかわかりませんが、学校で朝食・昼食をとるようです。授業もそんなに活動が多いわけでもなく、無理なく活動を組み立てている様子です。日本で指導をしてきた身としてはかなりのカルチャーショックがありましたが、肢体の児童は体を動かすことで痛みを伴ってしまったり、発作があったり等、体のコンディションをコントロールすること自体が難しいところで、活動をたくさん用意すればいいというものでもないということでした。1ヵ月にたいてい1回の救急車がくることが日常のようですし、私が今の学校にお世話になる直前に亡くなったお子さんもいらっしゃったようです。そうした背景からも、とにかく楽しく過ごすことを大切に1日を過ごし、AM11:30~給食を食べ、お昼寝。PM2~スクールバスのお迎えが始まり、下校。そして、PM3:30くらいにはほとんどの教員が退勤していることにまた驚きました。日本の学校のようにすべての授業を教員が提供するわけではなく、音楽・体育・国語・算数の集団学習の授業は専門の講師がいて、その方が組織しているようです。分掌関係も教員ではなく、企画側が概ね取り仕切っている様子です。そのため、分業体制がしっかりしていて、何でも教員がやらなければならないわけではないようです。

とにかく初日から一気に多くの教員・子どもたちからの怒涛の自己紹介があり、もちろん覚えられるわけでもなく、混乱。ようやくYear Bookを借りて、教室に行く前にせめて担任の名前を確認してから入室するように心がけています。1日でも早く顔と名前を覚え、コミュニケーションをとっていくことで会話が広がり、様々なチャンスが広がるように感じました。
こちらに来て、3週間が経とうとしています。ようやく生活にもなれてきました。しかしまだまだコミュニケーションがうまくとれない場面が多く、悩む日々です。この3週間で学んだことは、いかにして、人との出会いを大切にするかです。この3週間で、新しい人に出会うチャンスはたくさんありました。学校の先生のおうちにお邪魔して家族の方とお会いしたり、保護者との懇談会に参加して、保護者の方々と知り合ったり、友だちに友だちを紹介してもらったり。でも次になかなか繋がっていません。もったいないことをしてしまいました。言葉のせいだけでなく、自分の気持ちが大切だなぁと感じています。これじゃいけないと思い、なるべくたくさん話しかけるようになりました。次の報告の時には、この街に知り合いがたくさんできているといいたと思います。
先月、1年生や2年生のクラスでは箸についての授業をしました。低学年には難しいかなと思いましたが、全くそんなことは無くみんなとても楽しみ、1時間かからず上手に箸が使えるようになりました。低学年には難しいと決めつけてしまわず、挑戦してみてよかったと思います。
そして、6年生では来週、電力発電についての授業をします。前回の東日本大震災についてのプレゼンからのつながりと、6年生のサイエンスの授業でちょうど発電について勉強しているということで、この内容を選びました。この内容でプレゼンを考えるにあたり、やはり事前学習がかなり必要でしたが、私のプレゼントと子どもたちの今の学習を絡めることで、さらに学習への理解を深められるといいなと思っています。
また、4月に入り、桜がとても恋しくなってきました。こちらは暖かくなってはきたもののまだまだ雪も残っています。今年は桜を観賞できそうにないので、学校の廊下に大きな桜の木を作ることにしました♪授業以外のところでも、自分で思いついたことをどんどん試していきたいと思っています。
残り3カ月。一度に大勢の子どもたちを魅了したりすることは難しいけれど、少しずつでも子どもたちが喜んでくれそうなことをしていきたいと思っています。
3人の小学生の子供と共にNZでの11ヶ月の研修を3月で終えることができました。滞在最後の2週間は、滞在先の小学校の隣にあるintermediate, collegeにも足を運び、日本語の授業に飛び入り、team-teachingも実践してみました。また、intermediate,collegeのスタッフの方とも交流を持つことができたのは、一生の宝となりました。11ヶ月間、継続して子供たち及び、自分の第2言語の習得を観察してきましたが、滞在が1年近くなって初めて、リスニング力の伸びを感じることができます。また、リスニングの力がつくことで、話す相手に共感したり、意見をいうことができる下地が出来上がりますが、決してぺらぺらに話せるようになるレベルではない、ということが実感です。よく、1年留学すれば、「話せるようになる」と言われることがありますが、私の体験では、子供も私も毎日日本語半分、英語半分の生活をしておりましたので、「話す」ことに関しては、期待するほど高いレベルには達することはできませんでした。現地に滞在し、year68ヶ月、intermediate1ヶ月所属した長男は、「1年経つと授業の半分・u栫A先生話していることが半分理解できるようになる」と、感想を述べています。

帰国し、2週間が経ちますが、家庭で英語を話すことはありませんが、簡単な英文を読むことに抵抗はないようです。9歳の次男は、友人との交流も多かったこともありますが、現地の学校でHRで先生の話すことは80%理解していたようです。現在は、毎日日本語の世界に戻りましたので、2,3ヶ月で、リスニングの力も落ちていくのではないかと思っています。ただ、現在も英文を見るとわからない単語があっても、音読をすることができます。6歳の娘は、現在も家庭での一人遊びは、英語で話していたり、私に話かけるときのみ英語であったりと、コミュニケーションに英語がまだ残っております。普段子供たちの生活で頻繁に使っていた言葉" Be careful!" Mum, You should~"など自然に流れるように口から出てきます。その点では、9歳、12歳の言語の発達とは大きな違いを感じております。言語はあくまでもツールですので、使用しなくなると、自然に使えなくなるということを、これから親子で体験してくこととなりそうです。

異文化での11ヶ月間の滞在は、英語の習得だけではなく、物を違う視点から見ることの発見が多く、帰国してから改めて日本の文化の美しさや改善する必要のあることなど、多くの課題にも気づくことができたのは大きな収穫でした。帰国直前に10ヶ月間の「折り紙」の授業の集大成で、カフェでmini展覧会を開き、日本の文化紹介をできましたことは、良い思い出になりました。また、帰国後に地元の新聞に私の記事が載りましたことも、思いがけないプレゼントになりました。

国を超えて、人とひととの交流をすることで「異なる物」を受け入れ、相手を尊重する、国際社会で生きていく上での基本的なマナー、倫理観を学んだ11ヶ月間でした。この期間親子で学んだことが、今後子供たちの人生にどのようにブレンドされていくのか、継続して観察していきたいと思っております。「英語」の勉強よりも私たちのNZでの体験は、人生観を築く上で大切なきっかけ作りになった気がいたします。
カナダで過ごしたこの1年間は私にとってかけがえのない物となりました。初めは不安もありましたが、その不安は生活をするたびに、少しずつ消えていきました。日本とは違い、自分が担当する日本語のクラスには教科書もないので、そのたびに授業を考えることが楽しく、自由にやらせていただきました。
また、教えることだけでなく、カナダの文化に触れたことも私にとってとても貴重な体験となりました。
フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドの研修がすべて終わり、もう一度(できれば何度でも)行きたいというのが正直な感想です。海外生活は期待していた以上のもので、出くわす困難がすべて冒険で、それを克服してゆく過程は本当にエキサイティングでした。まるでジェットコースターに乗っている一年間のようで、こんな経験は一生に一回のことだろうし、本当に楽しく有意義なものでした。お世話になったIIP の皆さんや、現地で助けてくれたたくさんの人達に感謝したいと思います。ありがとうございました。
1,4,5,6年生のクラスで3.11についてのプレゼンをしました。写真を見せながら説明したり動画を見せたりした後に、児童一人ひとりに今の気持ちや考えを大きめの付箋に書いてもらいました。そして、震災関連の写真などと一緒に廊下の壁にそれらを掲示しました。
 プレゼンは先生方からもとても良かったという称賛の言葉をいただき、涙を流しながら聞いてくれる児童や先生もいました。
 1年生のクラスでは、地震の起きない地域なので、地震が何かを知らない子どもたちも多く、地震が何かから説明しました。少し難しいのではないかと不安に思いましたが、担任の先生の協力もあり、とても真剣に話を聞いてくれました。
 そして、子どもたちの付箋には『ARIGATO』という言葉や、『That was really sad,we will always help Japan!』『That tsunami was really bad,But with friendship it can help almost everything.』などと書かれていました。子どもたちがそう感じてくれたことがとても嬉しかったです。
 今回のプレゼンを通して、この研修に参加してよかったと改めて感じることができました。
2月から新学期が始まり、日本語の授業は結構速いスピードで進んでいます。上級学年での動詞の活用や関係詞節・接触節の説明のしかたは、日本の国語の授業で習う文法のまとめ方とはだいぶん違うので、興味深く観察させてもらい、よい勉強になりました。また、総合学習の授業で英文法や英字新聞の読み方を教えさせてもらう機会があり、どこの国であるかに関わらずこういう分野を苦手とする生徒が多いこともわかりました。日本の中世(封建制度)と明治維新に関して、なぜ日本は急速に産業化できたのかについて話してほしいと頼まれ、オーストラリアで使われている世界史の教科書や参考資料を読んだり、ネットなどを使って下調べをしましたが、これも歴史を多角的に考えるよい機会でした。こうしたことは海外の学校に来てやってみないと分からないことなので、ほんとうに代えがたい経験になりました。
雪で覆われた景色を見ると、初めてフィンランドに来た日のことを思い出します。「1年」という時間は長いようで本当にあっという間でした。しかし私がこのように「あっという間」と感じることができるのは、ここで過ごす時間が本当に素晴らしい時間だったからだと思います。

 ホストファミリーもホストスクールの先生たちも本当にあたたかく迎え入れてくれ、私はいつも笑顔で過ごすことができました。恵まれたことに、「辛い」「悲しい」と思うことは一度もありませんでした。唯一「悲しい」ことと言えば、帰国後ここに戻ってくる日が確定していないことくらいです。でも、いつの日か必ず、もう一度フィンランドを訪れたいと強く思っています。

 一年間続けた「日記 兼 レポート」はかなりの容量になりました。日々の出来事を日記形式で写真ととも書き溜めたので、帰国後はこれを一つの本にまとめたいと思っています。成果を形に残すことができるということは達成感にも繋がるので、毎日コツコツと続けてきて良かったなと思っています。(これは、今後留学を予定している人たちに自信をもっておすすめします)

 帰国に際し、たくさんの人たちから「ありがとう」という言葉をかけてもらいました。今の私の心は、一言では到底表すことのできない、充実した温かい気持ちで満ちています。

 今後の私の目標は、この経験を活かして次のステップに進んでいくことです。まだまだ自分の可能性を信じているので、今後も学び続け、飛躍を目指していきたいと思います。それと同時に、自分を同じように学ぼうとしている人たちへのアドバイスや、子どもたちの可能性を広げるサポートに力を入れていきたいと思います。自分に何ができるのか、考え始めるとワクワクした気持ちになります。

 最後になりますが、このような充実した経験ができたのはたくさんの人たちのサポートがあったからです。支えてくれた全ての人々に心から感謝し、同時に今後も成長し続けることを約束することで、少しずつ恩返しをしていけたらと思います。ありがとうございました。
年が明け、研修期間も半分過ぎた頃、しばらく落ち込む日が続きました。
以前は、海外で生活し英語を勉強し、話すことが目標でしたが、その夢が実現している今、自分は今何を頑張るべきなのか、何を頑張りたいのか見失ってしまったからです。きっとこちらでの生活にも慣れ、余裕が出てきたということでもあると思います。ホストマザーに話すと、「じゅんこは今、目標の調整が必要な時なんだね。」と言われました。そして、改めて今ここで、自分にしかできないことは何だろうかと考え、たどり着いた答えは、ここにいる人たちに自分の思いや知識を伝えることでした。そうして、研修期間中に授業100時間を目標に決めました。目標が決まると、自分のすべきことも明確に見えてきます。今までは高学年だけだった授業を幼稚園クラス、低学年クラスにも広げられるよう、各先生に授業をさせてほしいとお願いしに行ったり、低学年用に内容を考えたりいています。
 幼稚園クラスには、スライドを見せながら自己紹介をし、カラーペーパーで作った跳ぶカエルを1人1つプレゼントして、自分で目や口を描き遊ぶということをしました。50近いカエルを作るのは大変でしたが、子どもたちは大喜びでした。
 4年生の1クラスでは私がずっとやりたかった絵手紙を墨と水彩絵の具で作ることになりました。昨年学校で使った残りの画仙紙を持ってきていたので、完成が楽しみです。子どもたち1人1人に、消しゴムでカタカナの名前を彫ってはんこも用意しました。これにもかなり作るのに苦労したので、喜んでくれるといいなと思っています。
 5年生は、宗教の授業と絡めて紙で立体的な蓮を作りました。ネットで調べて難しすぎない豪華なものを作りました。先生方にも子どもたちにもとても好評でした。
 6年生は、科学とつなげて少しエネルギーの話をしようと思っています。
 そして、今週からは3.11のことを各クラスで伝えようと思っています。自然の怖さ、人の温かさや絆、そういったものを伝えられるといいなと考えています。ネットで色々と情報を集めたところ、いい動画もありました。日本人から震災の時に助けてくれた海外の人へのありがとうのメッセージビデオです。日本人の少ない地域だからこそ、日本の代表として日本からのありがとうを伝えたいと思っています。
 目標100時間まで残り約40時間。頑張りたいと思います。
先日5年生の社会科の時間に、日本についてのプレゼンテーションをしました。子どもたち一人一人が、パワーポイントを使って、ヨーロッパの国を調べてパワーポイントで発表するという授業の中で、行わせてもらいました。
ちょうどオリンピックが近いこともあったので、日本で人気の競技や有名な選手の紹介などもしました。デンマークは北欧の国ながら、あまり雪が多くなく、また山もないことなどから、冬季オリンピックに出場する選手が少なく、冬季オリンピックに対して関心の薄い人が多い印象でした。子どもたちも、日本人選手についてはもちろん知らなかったのですが、オリンピックが始まってから、「テレビで見たよ。」、「日本人頑張ってたよ。」などと言ってくれ、嬉しく思いました。
Grade4のアシスタントをしています。個別支援が活動の主ですが、他にも、毎日朝の会で簡単な日本語(挨拶や身近な物の名前など。)のレッスンをしたり、午後はリーディングの小グループを受け持ったりしています。
はじめは、私の英語力のせいもあり、伝えたいことが伝わらずもどかしい思いをしていましたが、最近は、だんだんと子どもたちとコミュニケーションが取れるようになり、学校に行くのが今まで以上に楽しくなりました。子どもたちは簡単な言葉で自分の伝えたいことを伝えようとするので、(こういう時はこんな風に表現すればいいのか。)と気付かされることが多々あります。子どもたちたくさん話すというのは、英語上達の近道なんだと思います。
フィンランドでの生活も残り一カ月となりました。相変わらず忙しい毎日を過ごしています。幼稚園から大学まであちこちの学校を見学させてもらうことで、フィンランドの教育の「全体像」が見えてきました。文献を読むことだけでは分からない「現地の状況」を知ることができ、私がここに来たい意味はここにあるのだろうと思っています。

 また、様々な場所を訪れると、そこに新たな出会いがあります。そこで「教師」「学生」「父親・母親」「祖父・祖母」「現地人」「外国人」など様々な立場の人たちと話をすることで、それぞれの視点から考える「教育」について意見を聞くことが非常に楽しいです。自分とは異なる経験をしてきた人たちの話しを聞くことは大変興味深く、貴重な体験をすることができています。

 時間がいくらあっても足りないと感じる日々ですが、帰国の日は着々と近づいてきています。一つひとつの出会いを大切にし、また、支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、最後まで充実した生活を続けていきたいと思います。
フィンランドでの研修も残り一か月。後半になるに連れて私も生徒たちもお互いに慣れてきてずいぶんコミュニケーションが取れるようになりました。
授業は、小中高と徐々に難しくなってきましたが、伝統文化以外に日本の中高生に人気のあるものや、私たちの普段の生活を話すことも彼らには面白いのだと気づき、「日本の学生の1日」をスライドショーにしたり、プリクラやカラオケの話をしたりしています。制服やランドセルの写真には反応が濃く、制服はあったほうがいいかなどディスカッションに発展させたりもしました。また、中高生の英語の授業では、日本の高校生に英語で手紙を書く活動や、旅行プランナーになったつもりで日本の観光地についてグループ発表を行いました。私の授業を通して彼らが新しい知識を身に付け、日本に限らず、海外に興味を持つきっかけとなれば良いと思っています。 

親子で研修を始め、あっと言う間に10ヶ月目を迎えます。大人の私の英語力は、NZの音に慣れたくらいで、さほど大きな進歩はありませんでしたが、子供3人の言葉の習得には大きな進歩が見られました。12月半ばからの1ヶ月半は夏休みでしたので、ほとんど日本語づけ。初めて映画館でDisneyの"Frozen"を観に行きました。子供達は字幕もない映画を見るのは初めてでしたが、「だいたい理解ができた」と、満足そうでした。映画を字幕ナシでみれるという経験は、
初歩の英語学習者にとって、大きな進歩を実感できる機会となります。子供達も達成感を感じたようで、その後も家でビデオを観るようになりました。
 研修後期となり、今までの研修をまとめる時期になりました。2月から新学期となりますが、NZの初等教育は5歳時から始まり6年間。また中学校は2年間。高校は5年間となっています。中学校は小学校のつながりのような位置づけで、内容も小学校に近いようです。また、課外活動に力を入れており、しっかり学習は、高校からになります。
 5歳時のクラスは、日本の幼稚園に近い学習で座席の配置も5人の1groupとし向かいあって座ります。教室の中はカラフルに色によって分類されており、視角的にわかりやすい配置と工夫されています。日本の1年生にあたるyear2もこのような配置になっていますが、席が日本の様に黒板に向かって前向きになっていないと、学習や先生の話に注意を向けられない生徒も見受けられます。一見環境の良い、少人数でカラフルな室内でも、授業に集中できる生徒の人数は、限られており、日本の40人クラスで一斉授業を行えているのは、日本人が非常によく、家庭でも学校でも躾けられている証であると感じます。また、日本だと「groupで話合う。お互いの意見をわかち合う」活動をする際、おしゃべりに夢中になってしまう生徒も見受けられますが、NZでは、毎週月曜日にはどのクラスでも、週末の活動をgroupごとに話合い、発表する機会が5歳の時からある為、クラスの全員が互いの話を聞き、内容を共有することに慣れています。これは、大人になってからも、人の前で自信を持って話せるようになる訓練をしているわけで、大変興味深く観察・u桷タw)しています。ただし、自信がつきますが、NZの子供たちは大変前向きで、できない事も『できます!』と主張することもあり、
「これができる人?わかる人?』と質問すると、ほぼ全員が挙手をし、発表の時になると、「さっきは分かったんだけど」と、子供ならではの楽しいリアクションもよく見受けられます。
 year1からyear6まで文科省の教科書は存在せず、教師主導の授業展開。「読み、書き、計算」は、基本の授業。「読む」活動は、個人がそれぞれの好きな本を毎週図書館で借りる以外に、毎日「読書」の時間が設定されている。それ以外の理科や社会の教科は総合の授業のように包括的に授業を行っています。つまり、担任の先生によって、生徒の学習には差がでるのは、当然。試験は紙ではなく、一人づつ呼ばれ、室外で教師と口答で行う。1学期に1回、PCを使用した一斉テストを生徒が個別に20分の時間で行い、国内統一の基準で生徒の学力を測る。というシステムになっています。
 日本のように試験が多くはないので、常に、ストレスを感じながら学習することはなく、生徒にとって、小学校での学習は楽しい学習となっています。数字で生徒の評価をしないため、実際に生徒の能力を測るには難しい教育ですが、自由で、ゆったりとした教育カリキュラムの中で生徒が自発的に学力を伸ばすのを待つ教育とも言えます。
 この経験を短期間経験した我が子が4月より日本の教育システムに戻ります。長男は中学生、次男は4年生、長女は1年生。果たしてどのような効果があるのか?少し怖く、ドキドキした期待を親子で持ちつつ、新学期を迎えます。

 デンマーク人は宗教に関心が薄い人が多いとは言っても、どこの街にも教会があるキリスト教の国なので、12月に入ると毎日、学校でも家でもクリスマス関連の行事があり、とても興味深く過ごした一か月でした。
クリスマスの約一か月前の金曜日には、全校で丸一日かけてクリスマス飾りを作ったり、教室では毎日キャンドルに火を灯してプレゼントを開けたり、「サンタ・ルチア」の日にはキャンドルを持っての行進(?)やキリスト生誕劇の発表を見たりと、クリスマスは12月25日だけではなく、その前1か月全部をかけて準備をし、祝うものなのだと知りました。
ステイ先でも、家の中の飾りつけを一緒にやったり、クリスマスの伝統的なお菓子や料理作りを教えてもらったり、近くに住む親戚の家でのクリスマスディナーや、市庁舎前のクリスマスツリー点灯式に一緒に連れて行ってもらったりと、本当に毎日がクリスマスと言った感じで過ごしました。
そして、大晦日には女王様のスピーチを聞き、シャンパンと花火で年が明けるデンマークのお正月も体験し、クリスマスとお正月に対しての考え方が日本とは全く逆なのだというのを実感しました。
3人の子供と研修を始めて9ヶ月を迎えます。12月半ばより1ヶ月半の夏休みに入り、学校生活がないため普段の使用言語は毎日 日本語がメインとなりました。12歳長男と9歳次男の会話はすべて日本語、6歳長女の会話は家庭でも簡単な英語と日本語をmixして話すようになりました。例えば、"I don't wanna get the trouble" 『ママ、トラブルってしてる?」" I don't know." 『事故っていう意味なの」本で知ったというよりも、テレビからか?学校で経験したことからか?そのsituationを体験して覚えたに違いない表現です。6歳の娘は、この様に毎日の出来事から言葉を単語というよりも、表現を拾って吸収している様子が伺えます。一方、男の子は母語の習得も女の子と比べると遅く、2歳時のころの言葉の発達を見ても歴然としているように、母語の発達と同じようにゆっくり学んでいるようです。
友人とサッカーをやりながら、表現を覚えたり、人との直接の関わりで習得したり、また映像が好きですから、テレビや漫画からも習得しているようです。外国に住んでいても、昨今はinternetのお陰でいつでも日本のテレビも情報も簡単に見ることができ、日本語から離れずにすむため、外国語の習得は20年前に比べると非常にslowかもしれません。
Skypeという便利なものがありますから、いつでもどこでも日本語で会話ができるという点、図書館でも日本語の絵本もハリーポッターも書棚にある時代。留学生にとっては、大変恵まれているようで、ホームシックにはなりませんが、英語を学習するには、少し厄介な障害です。
   さてNZの夏はoutdoor の活動が充実しており、息子達は今まで経験したことのない、カヤックやbodyboard, 木登り、ロッククライミング、sailing等を楽しむことができ充実した日々を送っています。また海岸は大変美しく、ゴミ一つ落ちていません。子供の時から学校を通して、しっかり「環境」の学習をしていることが感じられます。また、常にvolunteerの大人の方が子供達の目の見えるところで活動していることも大きな成果であると感じます。
  友人のクリスマス会に呼ばれ、いつもの様にお店でプレゼントを買い、華やかなラッピングをして持参したところ、恥ずかしい思いをしました。友人達は(家族のクリスマス会であったため)それぞれ、charity shop(リサイクルショップ)で、その人の好みのものを買い、ラッピングをしてプレゼント。日本と大きなカルチャーギャップ!もらう方も、中古品でも大喜び!50歳から80歳のおばあちゃんまで頭にトナカイの飾りをつけたり、大人も多いに楽しい雰囲気を盛り上げる工夫をしていました。食事はすべて手作り。こちらに来て、品物を買う必要があるときはまず、「リサイクルショップ」に足を運び、極力衣類は買わない姿勢を学びました。無駄を省く生活の知恵は、NZに来てから多いに学んでいます。
年も明け、学校に子どもたちが戻ってきました。お正月ということもあり、教える内容が盛りだくさんです。日本のお正月をテーマとした絵本を読み聞かせしたり、昔遊びを取り入れました。子どもたちも興味をもって取り組んでいます。特に、紙皿でコマ作りをした時はとても楽しそうでした。書き初めについても説明をし、その後、筆を使って漢字を書きました。私が住んでいるところは自然がとても豊かということで、それぞれの学年で「山」「川」「森」「木」「月」「土」の漢字を書くことにしました。
 また、音楽の先生から日本の歌を教えたいので一緒に授業に参加してほしいとの依頼があり、お正月の歌の歌をみんなで歌いました。高学年の先生からは、折り紙クラブを作りたいので一緒に参加してほしいなどの依頼も受け、積極的に参加しています。
 最近、自分の英語に少し変化を感じました。以前は毎回授業で自分が何を話すのかを英語でノートに書いていました。日本語から英語へと訳していたわけですが、今では、日本語を考えず、英語がすっとでてくる時があります。
 
12月に入り、日本では経験したことのない寒さを感じています。カナダの中ではまだましな地域ではあるそうですが、気温が-20℃まで下がることもあり、体感温度はさらに下がります。そして、スノーストームがくることがあり、その影響で冬休み前にも午前中が休校になったり1日休校になったりしました。冬休み明けも1月6日から登校予定でしたが、ストームと頻繁に起こる停電の影響で2日間延期されました。
 この冬休みに、NYに行ってきましたが、帰りにストームに遭い普通なら待ち時間も入れて10時間かからず帰ってこられるところ、フライトの遅延やキャンセルが続き、1日半かかりました。改めて、こちらの冬の厳しさを感じています。
フィンランドにてクリスマスを過ごし、新年を迎えました。今年は暖冬で、ヘルシンキではまだほとんど雪を見ていないのですが、日本とは異なる環境でのイベントを楽しむことができました。日本では「クリスマスは友人・カップルで」「新年のお祝いは家族と一緒に」という傾向があるかと思いますが、フィンランドでは宗教に関する「クリスマス」を家族と過ごすことが重視されており、文化の違いを体験することができてました。
 事前のパーティーではお友達とシャンパンを片手に朝まで踊って楽しむ!!当日は暖炉を囲んで家族としっとりと過ごす...。どちらも特別な思い出です。

 12月に入ってから、各家(これまでのホストファミリーや学校の先生方、友達)のクリスマスパーティーに招待され、ゆっくり4月からのことを話す時間があったのですが、そこで私の英語力の上達を褒められる機会が多くありました。自分自身では感じていることではなかったので驚きましたが、複数の人たちからの言葉にとても嬉しくなりました。

 ただ、特別英語の勉強を熱心にしているわけではないので、自身でその理由を考えてみました。「他の日本人とは違う」という言葉もあったので、何が違うのかも考えてみました。

 私の結論は、「答えを出すスピード(判断力・決断力)が一つのポイント」ということです。

 これは私が教師として子どもたちにぜひ身につけて欲しいと願っている力の一つですが、判断力・決断力の不足は、成長の機会を逃してしまうのではないかと考えました。

 時々出会う日本人旅行者などの様子を見ていると、相手からの投げかけに(問い)に対して「どちらでも良い」「ひとりでは決められない」「分からない」という答えでモゴモゴしている人が多いような気がします。

 これは私の性格ですが、基本的に相手からの投げかけに対してスパッと答えを出すので、その結果会話がスムーズに進行し、自然と会話量も増えていったのではないか。そしてこれが上達のポイントだったのではないか、と考えました。

(ふと、「Noと言えない日本人という言葉があったな...」ということも思い出しました。)

 「空気を読む」「周りの様子に気を配ることができる」という習慣があるのは日本人の誇らしい部分でもあると思いますが、時にその度が過ぎるのは、自分の成長のチャンスを逃してしまうのではないかと思います。

 さて、私は会話力の上達を褒められましたが、「英語で文を読むこと、書くこと」の上達はまだまだだと感じています。今後はそちらにも意識を向けつつ、それでもやはり今の「英語を使って実際にコミュニケーションをとることができる」という貴重な環境・時間を楽しんでいきたいと思います。

 フィンランドで支えてくれている心優しい人々はもちろん、日本から「待っているからね」と応援してくれている人たちへの感謝を忘れずに、2014年も楽しみます。
文化紹介のひとつとして「食べ物」は魅力的です。日本人は海藻を食べる、という知識を持っている生徒は多いので一度紹介してみようと、海苔巻きせんべいを紹介しました。その時にクラスの先生に言われたのは「食べてみたいかどうかを必ず確認してからにしてほしい」ということでした。低学年では躊躇する生徒が多く高学年では食べてみようとする生徒が多くいました。
3人の子供(6歳9歳11歳)と共に研修を初めて7ヶ月を迎えました。子供の言語習得を観察しながら、毎日、小学校の授業を受講、折り紙を中心とした授業を行いあっと言う間に時が過ぎています。

我が子の言語習得は、6ヶ月を過ぎた11月から大きな変化が見られるようになりました。3人とも日本では一切、英語教育は受けていませんでした。5歳だった娘は、小学校の1年生に所属、音声から現地の子供達と一緒に授業を受け、一番音の習得が早く、最近では家でもDid you ? I'v done it ! をスムーズに使い会話も英語を苦慮なく自然に使えるようになっています。これと対照的なのが、12歳になった小学6年生の長男は、宿題も毎日算数から理科の実験までこなし、『writing」に苦労しながら、努力の連続をしているにもかかわらず、6ヶ月ではスムーズに友人とコミュニケーションをとるところまで発達していませんでした。最近、友人の話している内容が何となくわかるようになってきたと言っています。9歳の次男はもともと口数の少ない、母語の発達も遅い子でしたが、なぜか?友人を作るのは早く、3人のうち一人け、よく友達の家にsleepoverにも誘われます。言葉は相かわらず増えていませんが、スポーツや遊びを通してコミュニケーションをとっているようです。このような、三者の違いを見ましても、英語の習得は個人の性格にも大きく影響されるとも言えます。また、5歳6歳時に音をオウム返しの様にコピーすることができることも事実です。ただし、注意深く観察をしないと一概に早期に英語教育を行うことが良いとは、言えません。というのが、現在観察している母親でもある私の私見になります。今後もこのあと、長男、次男がどのように会話を発達させて行くのか、楽しみです。

また、研修先である学校は、教員のコミュ二ケーションを大切にしており、毎週1回、その週優秀だった教員を他薦で選び、皆の前で表彰します。また、その逆で、失敗した教員は自薦で皆のまえで、その馬鹿さ加減を公開するという面白い習慣を持っています。お昼まえ、10時45分のmorning teaタイムの20分の間に今日の連絡から表彰、また先生方とのおしゃべりまで、非常に時間を有効に使っていることを垣間みれます。日本と大きく異なるのは、PTAがおいに活躍し、展示物や勉強のできない生徒の補助まで協力して行い、学校をfollowし、教員とのコミュニケーションも十分とっていること。その結果、先生方の時間がとれ、リラックスして授業や学校活動に専念できること。必然的に先生は、豊かな授業、教育活動を生徒に学校に還元できることになります。なんと、シンプルなんでしょう。果たして、日本でもこのような教育活動ができるか?今後とも工夫をしていく必要を感じます。学校を活性化させる重要なポイントは、先生方が生徒たちが「自由」を感じることのできる環境を社会で協同して作っていくことであると、NZの小学校を観察しながら実感しています。
12月でこちらに来て4カ月になります。始めの頃は、相手の話していることを理解できずにいたり、変な遠慮から聞き返すことができないでいたりしました。愛想笑いも多かったように思います。自分の英語力不足のために、相手を困らせてしまうのではないかと思うと、慣れない人に自分から話しかけたり、一人でお店で注文したりすることに躊躇してしまっていました。学校では、先生たちから授業をしてほしいと言われることは少なく、その都度自分でお願いして授業をさせてもらうことも「迷惑じゃなければいいけれど」と思ってしまい、なかなか自分から積極的に動くことができずにいました。
 しかし、約4カ月経った今ようやく自分の変化を感じられるようになりました。会話も何となくは理解できるようになり、聞き返せるようになってきました。授業でも、一方的な講義型ではなく、少しずつ子どもたちへの質問を取り入れたり、キャッチボールができるようになってきました。そして、やっぱり自分で授業をすることが楽しいと感じられるようになりました。子どもたちはいつも授業を楽しみにしてくれています。授業の後には、「またこのクラスに来てくれる?」と聞いてくれたりするので、やる気も増します。他のクラス、学年でも授業をさせてもらったり、活動に参加させてもらうことで、多くの子どもが声をかけてくれるようになりました。
 また、こちらでお世話になっているホストファミリーとの生活も、かなりリラックスできるようになり、家もとても居心地が良いです。少しずつ一人でできることが増え、そういう話や学校での出来事を、帰宅後にホストマザーに話しています。その都度共感してくれるホストマザーは、私にとって本当にありがたい存在です。
 こんなにも私のことを受け入れてくれている子どもたち、ホストファミリー、先生、周りの人たちに感謝しながら、今以上に自分から働きかけられるよう、冬休み明けも頑張っていきたいと思っています。
現在研修中の学校では、1・2ヶ月に1回ほど、プロジェクト週間のようなものがあります。この週間中は、普段の時間割りにある授業は全く行われません。丸1週間、各学年あるいは低学年・中学年・高学年ごとに、あるテーマに沿った活動が行われます。「昔の学校」をテーマに、昔の学校の様子を再現しながら歴史を学んだり、「飛行機の旅」をテーマに、世界の国のことを学んだり、興味のある科学についてグループで調べて最終日に発表するなど、その時々に子どもたちに合ったテーマを先生たちが決めているそうです。
 11月の半ばに行われたプロジェクト週間では、3~6年生の中学年のテーマが「手仕事」でした。中学年の先生たちは、木工作・調理・手芸・刺繍・ビーズ細工・紙粘土細工など、それぞれに得意な手仕事を受け持ちます。子どもたちは、各自の希望をもとにグループ分けされ、1週間の前半と後半で2つの違う手仕事を体験します。今回、ここで私も「折り紙」を担当することになりました。
 子どもたちがどんなものを作りたいのか、どれくらいの難しさのものがいいのかわからなかったので、いくつか見本になるものを予め作り、図書館でデンマーク語の折り紙の本も借りて用意しました。やる前は女の子が多いだろうと思っていたのですが、意外にも男の子のほうが興味を示す子が多く、とても集中して同じものを何度も作ったり、本を見ながら自分で新しいものに挑戦したりしていました。みんなで一斉に同じものを作るというやり方ではなかったため、10人以上の子どもたちがそれぞれに好きなものを自分のペースで作り、一人一人を見て回るのは大変な時もありましたが、「できた。」と喜んで見せてくれるのが嬉しかったです。
 比較的簡単で人気があったのが手裏剣で、色の組み合わせを楽しんだり、できたものを投げて遊んだりしていました。3枚の折り紙で作るコマもそんなに難しくなく、遊んで楽しめるので喜んでいました。また、少し難しくて、かなり手助けが必要になる子もいたのですが、ユニット折り紙や、恐竜の折り紙も人気がありました。
先日から中学生の授業が始まりました。小学校とは違って、教科ごとに先生が違うので、地理、家庭科、国語、英語、美術など教科にあったトピックで日本文化を紹介しています。授業内容や生徒からの質問が高度になってきています。授業準備をしている中で、日本文化の奥深さに毎回驚かされます。自分では生活の一部として自然になっている習慣や行動に深い意味があったり、音楽の授業で紹介した和楽器が様々なところで生活に根付いていたりなど、日本にいたら気づかないことをたくさん発見し、生徒より自分が一番学んでいるような気がしています。特に宗教の授業で日本人の宗教観について教えてほしいと言われ改めて調べたところ、我々の生活の多くの点で仏教や神道に関係した習慣があることを知り、自分の無知を痛感しています。海外に行くと自国を再発見するとよく言われますが、本当にその通りだなと思います。異国の文化に触れることはもちろん大きな目的でしたが、日本や自分の生活についてより深く知ることもこのインターンシッププログラムの醍醐味だと感じています。
今月は、「お箸の使い方」を授業で行いました。授業の初めに普段私たちが食事をする時に使う箸と、日本から持参していたクッキング用の箸を見せ、どんな違いがあるのか考えさせました。「長さが違う。」「色が違う。」と答えが返ってきました。子どもたちは割り箸をレストランで見たことがあるので、箸は食べることに使うと知っています。そこで、「この長い箸は何に使うのでしょうか?」と質問しました。すると、「ヌードルを食べる時に使う。」「髪飾りに使う。」「ドラムをたたく?」などなど、たくさんの答えが返ってきましたが、クッキング用とはどの児童も思わなかったようです。答えを言い、使い方を説明すると驚いていました。
 クイズをした後、割り箸を配りました。箸入れは1つ1つ手作りです。児童の中には、「この箸入れ、先生がつくったの?すごい!!!」と折り紙の箸入れに気が付き感動していた子もいました。割り箸は日本から持参したもので、どの学年にもプレゼントをしました。
 授業では、大きめのマカロニと小さめの豆を用意し、マカロニは1点、豆は3点と点数を決め、お箸の使い方を教えた後、ゲームを行いました。「お箸の使い方」の授業は2回行ったのですが、2回目になると使い方も上手になり、私も嬉しかったです。
 高学年では、youtubeで日本のアニメを見せ、冬の日本の過ごし方や習慣を紹介し、カナダと日本の違いを見つける授業も行いました。アニメは日本語ですが、日本の家庭の様子や学校の様子も楽しく紹介することができるので、とても有効だと思いました。
 後半は、クリスマスも近くなるので、クリスマスカード作りを行いました。幼稚園児から5年生までいるので、サンタの折り方や、画用紙の大きさなど、難易度を変え行いました。折り紙サンタはとても喜ばれました。作った後は、クラスや廊下に掲示をして友達の作品を見ながら楽しみました。
 私は授業の最初に毎回歌を歌わせています。何回も何回も歌っているので、私が歌わなくても自分たちだけで歌えるようになりました。もう4曲目になります。授業の内容を次の授業の中で毎回復習することで、忘れずに覚えることができています。
12月に入り、フィンランドでは本格的にクリスマスを楽しむ季節となりました。各家々、ヘルシンキの街並み、どこもとてもきれいにライトアップされています。

 東京出身の私にとって、キラキラとしたイルミネーションは毎年の光景ではありますが、フィンランドでは日照時間が短いことが加担して、真っ暗な景色がデコレーションの美しさをより盛り上げています。また、「一人あたりのキャンドル消費量(使用量)が世界一」と言われている国ですので、キャンドルの灯火も多くの場所で目にすることができます。人工的な光とは異なる、温かみのある光にすっかり魅了されているところです。

 さて、今回はこれから海外に留学する方へ一つアドバイスができればと思います。

 それは、「まずは何事も積極的にチャレンジしてみること」です。当たり前のことかもしれませんが、私はこの「基本」のおかがでたくさんのチャンスを得ることができました。

 日本文化(日本語)の授業依頼はもちろん、通常の授業のサポート、放課後や週末に映画やコンサート、パーティーへの招待など、本当に多くの誘いを受けることができています。それも特定の限られた人だけではなく、研修先の先生方やホストファミリー、友人、さらには「友人の友人」からも声をかけてもらっています。

 これは、私が「とても温かい心遣いのできる、素敵な人たちに囲まれて生活することができている」という恵まれた環境にいることも理由の一つですが、先日ふと「私はたくさんのイベントに参加することができて幸せだ」という話をしたところ、「それは、あなたが『どんなことでも、なんでもやってみよう!!』という姿勢だからよ。私たちも誘いやすいもの」という返事が返ってきました。

 これが、私がこれから留学をされる方に伝えたいエピソードです。

 積極的な方、控えめな方、それぞれ性格は異なると思いますが、誘う側として考えたら「あの人なら楽しく参加してくれるかも」と思える人に声をかけることが多いと思います。

 嫌なこと、辛いことを無理して続けることはありませんが、「まずは一度チャレンジしてみる」ということは、大切なことだと思います。(その挑戦の中で新しい出会いを得る機会も多くありました。)

 当たり前のことですが、改めてお伝えできたらと思います。

 これからも一つひとつの出会いに感謝の気持ちを忘れずに、残りの数カ月もまだまだ楽しみたいと思います。
私の研修校では、休憩時間とランチの時間には各自が持ってきたスナックやフルーツ、軽食などを食べるのですが、今年1年は魚類、ナッツ・木の実類は、学校への持ち込みが禁止になっています。毎年子どもたちや先生たちのアレルギー調査をし、持ち込み禁止の食品を決めるようです。学期の始めの頃に、各家庭宛てにアレルギーと禁止食品についての通知も配布されました。
 アレルギーのある子(重度の子だけなのかは不明ですが・・・)は、エピペンをポーチに入れて常に身に着けて生活しています。
 スーパーなどに置いてある食品にもピーナツを使っていないというイラスト表示が載っているものもあります。ハロウィンのときには先生たちも子どもたちへお菓子を用意するのですが、私は確実に安全な物ということでその表示のあるお菓子を買って配りました。
 授業で、巻き寿司を作ってみたいと思っていますが、その場合にも魚類を使わないお寿司にしなければいけません。箸の練習にナッツなどいいかなとも思っていましたが、アレルギーのことをうけ、授業クラスの先生方に相談してジェリービーンズの様なお菓子を使うことにしました。
 日本では、アレルギーのある子の給食だけが代替食であったりするので、持ち込み禁止というこちらでの徹底ぶりに始めは驚きましたが、今後、お寿司や日本のお菓子などを味わう授業もしていきたいと思っているので、アレルギーのこともしっかり配慮しながら計画をしていきたいと思っています。
0年生から10年生までのクラスがある研修校では、6年生だけに半年間、調理実習の授業があります。その調理実習の授業に毎回参加させてもらい、子どもと一緒にペアまたは3・4人のグループになって色々な料理を楽しんでいます。

その日の課題料理は、担当の先生が毎回考えてレシピと材料を用意し、子どもたちは調理実習の時間に家庭科室に行くだけで、事前に調理方法や材料について学ぶということはしません。調理の仕方についても、A4の紙1枚に材料と調理方法が文字だけで簡単に書かれていて、絵も写真もなく、後は先生の説明だけです。なので包丁の握り方、材料の切り方などについても、もちろん見せて教えるということはありません。先生は、説明を終えると、「さぁ、始めなさい。」と言って、よほどのことがない限りは手も口も出さずに見ているだけです。今まで授業に参加させてもらって毎回慣れないなと感じることは、使い終わったものをすぐに片づけず、包丁を出したままだったり、材料の皮や切れ端をそのまま台の上に置いたままだったりすることです。また、自分たちで作ったものでも、お腹がいっぱいだったり、あまり好きでなかったりした時には、平気で残して捨ててしまうことです。そのことについて、誰も何も言いません。そして一番慣れないことは、多くの欧米の国がそうだと思うのですが、使い終わった食器などの洗い方です。食器についた洗剤を「すすぐ」ということをしないので、洗剤がついたまま布巾でふきとります。そして、その布巾は、汚れた台などもふいていたものです。衛生管理にとても気を遣う日本では考えられないようなことが色々あるのですが、先生も子どもも誰も気にしていないし、体調をくずすこともないので、私も気にせず子どもたちと同じようにすることにしています。

そして先月一度、「何か日本の料理を紹介してほしい。」ということで、私がレシピを準備しました。有名で人気がある日本食と言えばやはりsushiなのですが、火を通さない料理をするのには少しためらいがあったので、今回は、「広島風お好み焼き」を紹介することにしました。材料は現地で簡単に手に入るものが多く、お肉は薄切り肉をの代わりにベーコン、焼きそばは、インスタントラーメンをお湯で柔らかくした後、フライパンで醤油をかけて焼くようにしました。ホットプレートのようなものがないので、あまり大きくないフライパンを使って焼くのはちょっと大変でしたが、みんなでわいわい楽しくできました。子どもたちは、写真付きの英語のレシピを一生懸命見ながら、焼き加減などを時々訊きに来て確かめ、見たことも聞いたこともない初めての料理に挑戦していました。食べるときには、割り箸を出すと、これもとても楽しそうに使って食べていました。(もちろん、すぐに諦めてフォークとナイフで食べている子もいましたが。)トッピングにと持って行った鰹節は、魚の匂いがきつすぎるようで、ほとんどの子が匂いを一度かいだだけでしたが、醤油とケチャップを混ぜたソースや、「甘くないパンケーキのようなもの」は、新鮮で面白かったようです。

担当の先生も、「作ったものが好きでも嫌いでも、色んな味に出会ってみることが大事だから、今日はとてもよかった。」と言ってくれたのが嬉しかったです。
10月はハロウィンということで、クラスでジャックランタンを折り紙でつくりました。幼稚園児から5年生まで教えているので、折り方のレベルを変えたり、折り紙の大きさを学年に合わせたり工夫をしました。
また、今月は日本とカナダの違いには何があるかということをトピックとして授業を行いました。子どもたちからはたくさんの意見が返ってきました。食べ物・洋服・行事・言葉・時間・お店などがあがりました。「マクドナルドは日本にもあるよ。」と話すととても驚いていました。その後、日本から持参したマクドナルドのカップとカナダのカップを比べてみることにしました。日本のカップの小ささと、カナダのカップの大きさに子どもたちも、先生もびっくりした様子でした。日本のLサイズとカナダのMサイズを比べると、カナダのMサイズの方が少し大きかったからです。このカップの大きさ比べは担任の先生も興味を示し、どのサイズが自分たちにとってベストなのかを考えることにしました。
授業以外のことをお話したいと思います。今月はThanksgivingや Halloweenと日本にない行事がカナダではありました。特にThanksgivingは家族で過ごす大事な行事です。私は寮に住んでいるので、どうするのかなぁと前日まで考えていました。しかし、学校のスタッフが家においでよ!と誘ってくれたのです。またHalloweenも、かぼちゃでジャックランタンを作るから、放課後家においでと誘ってくれたり、夕食に誘ってくれたりと、まるで本当の家族のように接してくれました。本当に学校のスタッフに感謝しています。今までコミュニケーションを大切にすごしてきたことが今に繋がっていると実感しています。
挨拶やスピーチを頼まれた時は、必ず原稿を書いて練習しておくことをお勧めします。結果としてスピーチが上手くできるか否かということよりも、その行事のために原稿を書いてきちんと準備しているということが相手に伝わることが大切です。ちょっとした挨拶でも、それを大切に思っている、丁寧に扱っていると伝えることが大事です。うまいかへたかより、そういうことで気持ちが伝わります。
日本文化の紹介には、やはり「もの」があるといいですね。子どもたちの興味の示し方が違います。折り紙、着物、習字など道具を使っての紹介にはとても関心を示してくれます。でも、もの、なしでとても盛り上がったのが「なべなべそこぬけ」でした。小4のクラスで紹介しました。はじめは2人組でやって、4人組、6人組と人数を増やしていき、最後にはクラス全員24人で裏返してまた元に戻って、を成功させると大喜び。体を使った遊びは楽しめます。「はないちもんめ」「だるまさんがころんだ」も紹介してみたいと思っているところです。
フィンランドでの生活も半分が過ぎました。毎日の授業、先生方との交流、ホストファミリーとの関係、どれも良い意味でパターン化されてきました。4月に来た当初は始めてのことばかりで「新しいアイディアを得る喜び」を感じていましたが、最近は「帰国後にどのように生かしていくか」ということを考える時間が増えてきた様に思います。

 しかし生活が単調化しているわけではなく、日常の生活が落ち着いている分、研修先となっている学校だけではなく近隣の中学校や高校へ行く機会も作ってもらう様にしました。校長先生や良くしてくれる先生に話をし、連絡先を聞いて、積極的に新しいことに取り組む努力を続けています。自分から動けば動くほど周りの人たちが助けてくれるので、いつも予定がぎっしりです。とてもありがたいことだと思っています。

 最近は子供たちの名前も大分覚えてきて、コミュニケーションに深みが増してきた様にも思います。小さな学年の子供たちとフィンランド語で会話をすることはまだまだ難しいですが、やはり人と人。言葉が通じなくても信頼関係が築けていることには自信があります。昨日の出来事や好きなものについて嬉しそうに話してくれる笑顔からは、本当にたくさんのパワーをもらうことができて幸せです。

 残りも4カ月弱。当たり前の日常をもう一度見直して、貴重な時間を楽しみたいと思います。
生徒が興味をもつトピックは、やはり『アニメ』・『折り紙』・『日本食』なのだということを実感しています。『ポニョ』や『魔女の宅急便』は、子どもたちにとても好評でした。また流しそうめんもお箸を使っておいしそうに食べていました。日本文化の授業を通して日本に興味を持ってくれる子どもが1人でも増えるといいなと思います。
『初プレゼンテーション』
滞在2ヶ月目に入り、先週初めて英語でプレゼンをしました。
まだまだ子どもと会話のやり取りをしながら授業をすることはできませんが、
パワーポイントを作り、原稿を用意してプレゼンに臨みました。
各教室にはスマートボードが設置されていて、授業でも頻繁にYouTubeや映像教材が使われています。
英語が万全で無い分、パワーポイントがとても自分の助けになりました。
(説明が足りない部分を補ってくれます)
また、初回は自己紹介ということで、日本の位置や自分の生まれ育った地、働いていた学校の様子、日本の文化などをアニメーションや写真を使って紹介したのですが、日本の位置を知らない子どもたちも多く、日本の様子にとても興味をもってくれ、質問もたくさん出ました。
今後の授業は、今回子どもたちから出た質問も考慮しながらプランを立てていこうと思っています。今の目標は毎週違った内容で授業をすることです。そのために、最近は家に帰った後は、決めたテーマについてサイトなどを使って調べ、パワーポイントと原稿作りに時間を使っています。

『もったない』
 こっちの生活ではもったいないと思うことが多くあります。
特に、食事、紙、ジップロックなどのビニールの袋です。
ランチの時に、子どもたちは平気で食べ残し、それをゴミ箱に捨てます。
私は小学校で働いていたときに、できるだけ残飯を出さないようにと子どもたちに言ってきたので、こちらの様子を見て衝撃でした。
 紙は、端っこから使うとかむだが減るように工夫して使うという様子が見られません。ゴミ箱には紙ごみがたくさん出ます。パソコンでイラストを印刷するときにも、子どもたちは1枚の紙に1つだけで印刷をする子どもが多く、1枚のうちほとんどがゴミになってしまいます。
 同じようにジップロックなどのチャック付ビニール袋も1度使ったら捨てることも多いようです。
 どの状況の場合でも、先生は特に子どもに指導はしません。
環境や、エコに対する考え方や状況が私の働いていた学校とは違うのかもしれません。
そこら辺の考え方も、もう少し時間が経ったら聞いてみたいと思っています。
デンマークでは、ほとんどの小中学校が、テストや成績表による評価がないそうなのですが、現在研修中の学校も、成績をつけるということは一切ないそうです。(ただ、教員が子どもの学習到達度をみるためのテストは、年に数回しているようです。)そのせいか、時々、授業見学をしていて感じるのは、授業は子どもたちに学力をつけさせるというよりは、子どもたちに色々な経験をさせて、その中で子どもが持っている力を出していくものということです。そのことを一番感じるのは、音楽や図工、体育、調理実習などの実技科目です。どの実技科目でも、子どもたち全員にこれをできるように教えようという考え方はありません。そのため、細かい手順ややり方などはあまり教えず、始めに簡単にやることを説明した後は、子どもたちに任せるという授業が多いです。子どもも教員も、成績にとらわれていないので、自由に伸び伸びと授業を楽しんでいるように見えますが、苦手なことに対して、「できるようになりたい。」、「できるようにさせたい。」という姿勢があまりないので、苦手な子は苦手なまま・・・ということもよく目にます。多くの日本の学校の教え方のように、苦手なことでも一生懸命取り組んで、苦しくても少しでもできるように頑張ったほうが、将来的に幸せで豊かになれるのか、あるいは多くのデンマークの学校の教え方のほうが、子どもにとってストレスも少なく、幸せで豊かになれるのか...などと、時々そんなことを思いながら授業を見せてもらっています。
研修が始まり1か月。ホームスティ先でも学校でも真新しいことばかりで、毎日発見の日々です。自然、人、食、全て良しで充実した生活を送れています。特に、現地の人や先生方が片言のFinland語しか話せない私をいつも支えてくださっているので、本当にありがたいです。
 学校はPreschoolから高校まで同じ建物にあり、低学年から1週間毎に1クラスずつ教えていくという形で、1日に2~3時間日本文化の授業を行います。他の時間は、そのクラスの他の授業や中学校や高校の授業に参加したり、日本で英語教員をしているということもあって英語の授業を手伝ったりしています。1学年1クラス20人程度の規模で、下級生にはアシスタントティーチャーもついているので、日本の職場(高校)と比べるととても手厚いと感じます。
 授業は、伝統文化はもちろん、今の日本も伝えられるように心がけています。どこの教室もPCとプロジェクターがあるので、スライド写真を多く使用しています。日本の折り紙、書道、箸の使い方、浴衣の授業は、今の所どこのクラスでも人気で興味を持って取り組んでいました。食文化の授業では、海外にはなかなかない「お弁当」を紹介し、自分たちの理想のお弁当の絵を描いたりもしました。
 今後の課題は、学年によって授業のレベルを考慮することと、自分自身のフィンランド語の向上です。レベルについては、学年が1つ違うだけでも、できることが随分変わってくるなと感じており、1年生には折り紙やクラフトを多くしたり、3年生には発表学習をいれたりと工夫はしていますが、普段高校生と接していた私には小中学生のレベルの設定に苦戦中です。年齢が上がるにつれて知的好奇心も深くなり、できることも増えるので今後も楽しみです。フィンランド語は、もっと話すことができれば、さらに生徒たちとコミュニケーションがとれるし授業もスムーズに行くのに・・・と毎日もどかしい気持ちでいます。先生方とは英語で話していますが、生徒とはつたないフィンランド語とジェスチャーでの会話です。早く多くの単語を覚えて使いこなせるようになりたいです。
 9月に後半に雪が少し降り、これからどんどん気温が下がるかと思うと心配ですが、それもフィンランドの名物のひとつと思い、楽しみつつ頑張ります。
こちらの先生方は英語がお上手ですが、ネイティブのように英語が使えるわけではありません。ここに来た当初は、どの先生とも躊躇なく英語でお話しができるので、言葉に関しては問題なしと思っていたのですが、最近あるできごとがきっかけで、そうではないと気づきました。

日本での勤務校の先生からメ-ルが届き、知り合いの大学院生が修論作成のためにフィンランドの高校のある教科の先生方対象にアンケ-トをとりたがっているので、協力してやってほしいとのことでした。さっそく英文のアンケ-ト用紙を送ってもらい、訪問校も含めて何人かのその教科の先生方にお願いしたのですが、なるべく早く返事を送りますねという返事は来るのにアンケートの返答は一向に届きません。顔を合わせたときは愛想が良いのにと、教師不信に陥りかけていたのですが、ある日その理由に気がつきました。アンケートは英語の記述式で、あるていどの量の英文を書く必要があり、英語で回答する負担が大きかったのだと思います。はっきりと断りづらいので、出会った時はいつもより愛想よくしてたようです。この辺は日本人と似ているのかなと思いました。

フィンランドの先生方の中には英語を上手に使う方も多く、フィンランド語のできない私と普段は英語でしゃべっていますが、そういえば時々へんな英語を使っていることがありました。こちらではそういう言い方をするのかなと思っていましたが、英語で会議をしていたとき、記録をとっている先生から、わりと簡単な単語のスペルを聞かれたり、この話は英語でどうまとめたらいいのか尋ねられたりして気づきました。先生方は自分が話したいことのうち、自分が英語で言える範囲のことだけを話していたようです。私はその英語しか聞いていないので、当然それが彼らが言いたいことのすべてだろうと思っていました。ヨーロッパ人で英語の話せる人は英語で意思疎通ができるだろうと思っていたのが誤りで、とにかく自分の方が喋るという彼ら特有のメンタリティーが英語をどんどん喋らせていたようです。まずは相手の言うことをよく聞いてから自分の意見を言うという、日本人のメンタリティ-とは正反対です。

ついでに。。。
私が教員用のカフェテリアでコ-ヒ-を飲んでいると、フィンランドのコ-ヒ-はおいしいですか?とよく訊かれました。日本でもフィンランドでもコ-ヒ-豆は栽培できないし、いづれにせよ南米かアフリカからの輸入品だろうから、フィンランドのコ-ヒ-って何のことだろうと思っていました。言いたかったのは、フィンランドのコ-ヒ-は日本のお茶とくらべてどうですか?ということだったようです。日本人はお茶を飲み、コ-ヒ-は飲まないと思っていたようです。後日、私が自分でコ-ヒ-をいれて飲んでいるのを見てびっくりしたと打ち明けられました。
最近強く思うことは、「教師という立場でこの経験ができて良かった」ということです。もちろん学生のうちにたくさんのこと(例えば留学)をすることも非常に有意義なことだと思いますが、

【教師としての経験をもとに、日本との比較をしながら学ぶことができる】
【学び続けることの大切さを改めて感じることができる】

ということは、一度社会人を経験した後の方が強く感じることができるものだと思います。私は今、その経験ができてとても幸せです。

 日本の社会はとても忙しく、なかなか休みを取って学ぶということが難しい環境にいる人が多いように思いますが、私は自身の経験から、ぜひもっとたくさんの人にこのようなチャンスが与えられることを望みます。

 長い人生で考えた時の「たった1年」が、「人生にとても大きな影響を与える1年」になることもあると、日本に帰ったらぜひたくさんの仲間や子供たちに伝えたいと思います。

今月の授業についてお話します。今月のテーマは「Japanese summer festival」にしました。5歳児と1年生には、お祭りの様子を見せたり、折り紙で魚を作って魚釣りゲームをしたりしました。(金魚つりのつもりです^^)そして、日本の歌を一緒に歌ったり踊ったりしています。
5歳児は初めての日本語授業だったので、簡単な挨拶や歌。折り紙はチューリップを作りました。
私の授業がない日に、一人の女の子が色鉛筆で白い画用紙をピンク色で塗り、四角に切って自分で折り紙を作ってチューリップを作ったことを担任の先生が教えてくれました。また、その女の子がチューリップの花をプレセントしてくれて本当に嬉しかったです。

2年生から3年生は、youtubeを使って日本の花火大会をクラスで見ました。スクリーン全体に打ち上げられた花火にみんな大興奮でした。花火の意味を教えたり、夏祭りクイズをしたり、どれも興味をもってくれました。
また、みこしを作り、学校内を「わっしょい!わっしょい!」と言いながらみこしをかついで回りました。動画もとって、その後みんなで一緒に見ました。ハッピやうちわを持っていったのも効果的でした。

4年生から5年生は、youtubeで花火の様子や屋台の様子、また風鈴やうちわ、ゆかたなどを紹介しました。その後自分が気にいったものを絵に書いたり、文章に書いたりしてみんなで発表会をしました。特に、亀すくいには衝撃を受けたようで、とても興味をもっていました。

何か授業を提案するとき、担任の先生がたに相談をすると、親身になって聞いて下さるので安心して授業をすることができています。コミュニケーションはとても大事ですね。

また、今月は他学年のキャンプトリップにも参加して、受け持ち学年意外の子たちとも交流ができよい経験になりました。

NZで子供3人と共に研修を始めて4ヶ月になりました。1日の内ほとんどの時間を家族でおりますので、日中は子供達は不安があれば母親の私の顔を見に来れる環境であるのは、大変ありがたいことです。一方でホームステイと異なり、母国語を1日6時間以上使うことになりますので、他の外国からきた生徒の言語習得と比べると不安になることもあります。特に11歳の息子は、クラスメイトとの交流は言葉なくても通じ合えることが多いので、楽しい学校生活を送っておりますが、まだ先生の話を理解することは難しいようです。9歳になった次男はNZの自然が多い環境を気にいり、満足しておりますが、やはり英語を聞き、理解することに苦労をしております。6歳になった娘が4ヶ月経ったところで大きな変化が見られるようになり、家庭では日本語のみの生活ですが、授業でKIWIの子供達と同様に英語もphonicsから学ぶため、音をコピーして発話することができる様になりました。この点が2人の息子達と大きく異なるところです。また、3人とも英語を母国語としてない生徒の補講(ESOL)を週3回受けているため、娘の言葉の習得の変化はさらに顕著になっています。 
NZの子供達は裸足が大好きで、学校の登下校は靴を着用してますが悪天候でも、昼間は裸足で校内を歩いている姿が目立ちます。また、街中でもトイレでも裸足でいるのが普通である子供も多く、これがKIWIらしさで『自由!』を満喫しているのだそうです。また学校では生徒達はハリーポッターの話の様に4つのhouse に別れ、毎週得点を競い合います。そのため、毎週金曜日はホールで生徒の表彰式があります。日本人からすると、こんな簡単に賞がもらえるの?と思うほど、大勢の生徒が全校生徒の前で表彰されます。つまり、大勢の観衆の前でたくさん評価する、褒めることが教育の一つに位置づけられているわけです。これは、日本でも学ぶべきことだな、とつくづく感じております。特に小学生の内は、たくさん褒められることで誇りをもち、生活を送ることになります。『自信』がつくわけです。日本人の一番の弱点かもしれません。自信をつけるベク、大きな大人の私も日々切瑳琢磨の日々を子供達と共に送っております。NZの海の色 空の美しさ 鳥のさえずりが私達の生活を支えてくれています。もしかしたら、NZの人たちも自然の一部となって生きているのかもしれません。
夏休み明けに、5日間、6年生の校外宿泊学習に同行させてもらいました。行先は、デンマーク人にとって特別な島だと言う、ボーンホルム島です。デンマークの他の場所では見られない自然が多く見られることから、学校の校外学習先としても人気があり、多くの子どもが校外学習で一度は訪れるそうです。

当日は、駅集合で、電車とバスとフェリーを乗り継ぎ、スウェーデンを経由してボーンホルムまで行きました。4泊5日でしたが、移動を除くと実質の活動期間は3日間で、3日間とも宿泊先から自転車をレンタルして、みんなで観光地を見て回りました。3日間でサイクリングした距離は、合計で100㎞以上でしたが、大きなケガも病気もなく、全員元気に過ごすことができました。デンマーク国内はどこもそうですが、走りやすい自転車道があり、天気にも恵まれて、景色を楽しみながらとても気持ちのいいサイクリングでした。日本でも同じような校外学習ができたらなと思いますが、交通事情や一クラスの人数を考えると、無理だろうと感じてしまうのが残念です。

今回宿泊した場所は、家族が休日を過ごすような貸し家(?)で、各家には、2つの寝室と居間、バスルームと台所があります。各家に子どもたちが5人前後のグループで宿泊し、朝食と昼食は、すぐそばのスーパーで、決まった金額以内でグループごとに買い物をして、自分たちで準備して食べるというやり方でした。事前に買い物リストをグループごとに用意していたようで、どのグループも上手に買い物をして、夜には、自分たちでケーキなどを作ったり、簡単なスナックを食べたりして、グループごとにそれぞれの家で楽しく寛いで過ごしているのが印象的でした。学校の友だちと一緒に買い物をして、食事を準備してなどの活動を、自分たちでやるというのも、とてもいい経験だなと思いました。また、先生たちが、細かく食事の準備や片付け、部屋の整理整頓などを言わなくても、さらに日本のように一人一人が係などを受け持っていなくても、大きな問題が一つもなく、最後の日にはきちんと家の中を片づけて、朝早い出発に全員が間に合うように準備し終えていたことにも驚き感心しました。

低学年の校外学習に同行させてもらったときにも、日本とは全く違う様子に驚きましたが、今回も、日本の学校のやり方と違うところをたくさん見せてもらい、とても充実した時間でした。また今回は6年生ということもあり、英語で子どもたちと会話をすることも多く、それも、とてもいい時間だったなと思います。なかには、遺跡のガイドツアーの際に、ガイドさんが話すデンマーク語を、その場で英語に訳してくれる子どももいて、とても感動しました。さらに夕食後は、引率の先生たちとのんびりコーヒーなどを飲みながら、デンマークのこと、日本のこと、それぞれの教育のことや、お互いの家族のことを話したり、一緒にクロスワードや数独をしたりという時間もあり、本当に素敵な貴重な体験をさせてもらいました。
先週から研修が始まりました。
学校に行ってすぐ、校長先生に「ついて来てください。」と言われ、着いた先はグレード6の教室。子どもたちが各自の席に着席し全員がこちらをじいっと見ていました。日本を発つ前から『初めて会うときの挨拶はどうしよう。』と考えていましたが、私は一言も話すことなく、先生から説明があり、私はすぐに教室後ろのスペースに案内されました。挨拶についてはすごく心配していたので、ちょっと安心した気持ちもありましたが、自分が初めて授業をするときにしっかり挨拶できるようにしようと思いました。
 そして、初日の一日がスタートしました。初日は、なかなか子どもたちと話すこともできず、お互いに恥ずかしがっていたところがありました。ここの学校には幼稚園クラスもあるため、担任の先生のお子さんがいるということで休み時間に担任の先生と一緒に幼稚園クラスに行きましたが、小さい子どもたちの方が私が外国人だという認識が無い分気軽に話しかけてきてくれました。
 登校初日は、あまり会話をすることもなく終わりましたが、2日目、3日目となると、お互い徐々に緊張も解け、話しかけてくれることも多くなり、勇気を出して自分から話しかけることもできるようになりました。私に与えられたチャンスは授業中です。できるだけ、教室の中をぐるぐる回り、子どもたちに声をかけるようにしています。まだまだ英語の話せない私ですが、今のところ小学生の授業内容はだいたい理解できているので、間違っていたら声をかけたり、「これはどういう意味なの?」と尋ねたりしてみました。すると、徐々に私に慣れてくれる子どもが出てきたので、子どもたちからも気軽に声をかけてくれるようになってきました。また、子どもたちが喜んだのはカラーの筆ペンでした。空いた時間に声をかけてきてくれた数人の子どもに紹介すると、その子たちが喜んで使い、他の子にも紹介してくれました。そこからまた、少し子どもたちとの距離が近づいてきました。
 また、自分が入っているクラス以外の子どもたちにも、そして他のクラスの先生たちにも私の名前を覚えてもらえるように、ネームプレートを作りました。
 私の授業については、まだ先になりますが、文化・宗教の授業があるようで、そこで他国の文化として私が日本文化について教えることになるようです。
 まだまだ語学力が足りず、子どもたちが言っていることも何度か言ってもらったり、言い換えてもらったりしてやっと理解している状態です。それでも、子どもたちと関わることや自分から話しかけることを恐れないで、ここでの生活を楽しんでいきたいと思っています。
メルボルンに来て、5ヶ月弱、あと一ヶ月弱で前半の研修校での生活が終わります。今月はメルボルンでの生活の集大成の様なイベントが目白押しでした。今学期から始まった新しい試み、こちらに来て築いた人脈、そして日本人としてという3つの話をまとめたいと思います。

①新しい試み 日本語マスタークラス、映画
せっかくインターンが来ているのだから、ということで始まったマスタークラス。日本語の能力の高い児童を抽出して12名編成のクラスを作り週一回、授業をしています。中身としては、おみこしづくり、単語カードづくり、会話、アプリ、折り紙、iBookづくり、料理、日本料理店への遠足など。日本ではトップクラスの子供だけを集め、他の授業をやっているなか取り出して授業をすることは不可能ですが、このようなことができるのもオーストラリアの教育の特徴的な部分だと思いました。子供たちは興味があり、能力も高いので、その子たちを満足させる授業を考え設定していくことは、非常に大変ですが、子供に魅力を感じてもらう授業をすることが大切という教育の原点に返った気がしています。教師の勝負は授業という言葉をマスタークラスの子供といると感じさせられます。
また、日本語映画コンテストがあり、スクリプト作りからはじまり、キャスッティング、フィルミングと有志を募り、休み時間に行っています。やる気のある子供たち、そして出てくる様々な意見。オーストラリアの子は、本当に自分の意見を言うことが好きなので、それを拾い上げているときりがない気もしてしまいますが、そこはtake your timeの精神でじっくり聞き、作り上げています。私が海外の教育を見たいと思ったきっかけである、表現力を伸ばすためのアプローチの答えの一つのような気がしています。

②こちらでの人脈
日本で教員をしているという話をすると、もしよかったらうちの学校にも来てみない?というお誘いを受けることが多々あります。所属校の先生に許可を取り、参観させていただくのですが、本当に学校により授業が違うのだということを感じることが多いです。オーストラリアでは州ごとに教育システムが異なり、現在統一の傾向があるのですが、日本で言う所の学習指導要領ほどの縛りがあまりなく、特にLOTE(Language Other Than English)は、各学年ごとに定められている指導内容がなきに等しい状態です。つまり先生の裁量により授業が大きく変わるのです。子供を巻き込み、たくさん日本語を話させる先生の授業はやはりとても魅力的で、60分のなかに凝縮されている中身が濃く、日本語の定着度も高い気がしました。また高校や特別支援学校、そして中国語の授業を見せていただくチャンスもいただき、各学校の特徴を感じました。日本の学校は外国人が訪問するとなるとかなり高い壁がありますが、こちらは快く引き受けてくださることが多く、自分の見聞を広げるためにも、チャンスを最大限に生かしていく大切さを感じました。その
ように築いた人脈で、他校で授業をさせていただく機会にも恵まれ、大変充実した日々になりました。日本で教員をしているとネットワークを広げる必要性を感じないことが多くありますが、こちらでは、人脈を広げその人脈を活用して授業をしたり教育活動をし、学校をプロモーションすることが教師に求められているようです。LOTEの教師の役割として、外国の学校と姉妹校協定を結んだり、アジアファンデーションから奨学金をもらったり、学会に出て行ったりとそのようにして自校をプロモーションすることが求められているのだと、おっしゃっている方が多くいたのも衝撃でした。


③日本人として
8月は広島、長崎、終戦と第二次世界大戦に関わる話が多くありました。オーストラリアと日本は対戦国であったと同時にオーストラリア本土に爆撃をした唯一の国である日本。あまり認識がなく、8月を迎えた私としては、日本人として自国の歴史をもっと学ばなければならないということを強く感じる一ヶ月でした。そして日本の何が誇れる部分なのか、ということを考えるきっかけとなりました。日本人、日本文化のすばらしさは継承制にあり、文学しかり、芸術しかり、1000年以上続いているものがこんなにも多いのは世界に類を見ないすばらしさのように私は感じました。長い歴史があり、すばらしい文化を大切にしてきたということは、それらから多くのものを学び、決して恵まれているとは言い難い条件のもとであってもこんなに発展した国家を築き上げられたということにつながるのではないかと思いました。日本人としてそれらを誇りに思うこと、そしてそれを伝えられる環境にあれることに感謝してこれからも頑張りたいと思いました。


他校を見学している際に、生徒が人種差別発言をしたことがありました。先生は冷静に、それは全国民を見て言っているのか、一部を見て、または聞いた話でそのよな発言をしているのであれば、人種差別だし、失礼きわまりない。あなたもオーストラリア人は・・・と言われたいのかという話をされていました。彼女に聞くとそのように語学学習に対してネガティブな意識を持っていたり、人種差別発言をされることはあるということでした。けれどだからこそ、語学を教える意味があるのだ、語学を教えることはネイティブを作ることではなく、違いを認めること、他社を理解すること、そしてそれがよい市民を形成することにつながるのだという話に心を打たれました。なぜ、その学習をするのか、考えることでもっともっと指導者としての幅が広がると実感した出来事でした。
3人の子供と小学校に研修に来て3ヶ月が経ちました。言語習得では「3ヶ月経つと耳が慣れてきて相手の言っていることが理解できるようになってくる」と言われますが、私自身もNZの英語にやっと慣れてきました。5歳、8歳、11歳の子供達の言語習得を見ていますと、5歳の娘が音に一番敏感で、家族でいても私に英語で話しかけてきたりすることもあります。一番困難を要しているのは、11歳の長男で、year6に所属し授業内容も最高学年ですから、理科の授業も宇宙について、人間の体について等難しい内容で苦戦をしており、まだ日本語の本にしがみついています。家庭では 日本語の会話が中心ですので、「読む」ことにはトライできても、「話す」ことにはまだまだ時間が必要です。耳が慣れ、読む活動を通して、ボキャブラリーが増えると、変化が見られるのかもしれません。
前回、NZの教育の成功の秘訣としてPTAの教育への協力が大きいことをお伝えしましたが、具体的には①絵画等展示物②担任の要望があれば、学習の遅れている生徒のfollowを他の生徒が授業をしている中、別室で個人授業を任される③放課後 クラブ活動のコーチ(日本の学校でもありますね。)この3点が主な活動で、毎日朝早くからPTAが教員と協力して、積極的に教育活動に参加している姿が見受けられます。また、皆さん大変前向きで、教員との会話も友達のように気さくに話ができる雰囲気があるのが、学校と保護者とのcommunicationを成功させているKEYの様な気がします。必然的に生徒への教育貢献が大きくなっています。
毎日、授業を見学していても、まだNZの教育(授業)が謎だらけです。科目も英語、数学以外は、総合の授業。
テキストがない。シラバスもあってないようなもので、すべて担任の裁量で進められていますが、各学年、統一したテーマ(シラバス)は存在しているので、逸脱した教育内容ではない。といった具合です。しばらく、授業見学を継続し、先生方とも交流を深めながら謎を解明していきたいと思います。ひとつ魅力的な授業として、ROOTS OF EMPHASY があげられます。いじめ、非行をなくす目的で、カナダにルーツを持つ教育です。1歳半の赤ちゃんを持つ親子に学校に来てもらい、Year5 の各クラスの生徒がふれあう機会を設定し、実際にBabyとMotherと触れ合うことで、「思いやり」の気持ちを育む試みをしています。子供達は熱心に授業を受け、人気の授業となっています。
また、低学年の各クラスには学習ゲーム(双六のようなものやブロック)が常備してあり、問題を解き終わった生徒は、自由にHRの後ろで遊べる ゆとりもあります。クラスサイズが25名であることの利点かもしれません。
一方で個人主義の教育を受けてきていますので、クラスサイズが小さくても、日本の様な一斉授業はなかなか受け入れられない土壌があります。姿勢正しく 大人の話を静かに聞くことの訓練が足りない気もします。どこの国にも教育のメリット、デメリットはありますね。しばらく NZの教育の秘密を解明するために授業見学を継続したいと思います。
私は学校の寮に住んでいます。夏休みの期間(約2カ月半)学校の関係で寮に滞在することができません。4月に来て早々ですが、6月中旬から自分の住むところ、そして夏の予定を決めることが必要となりました。ほとんどの方はホームステイかアパートを借りているのかもしれませんが、私のような場合もあるので参考にしていただけたらと思います。
夏の予定は全てカナダに来てから考えました。5月中旬には飛行機の手配やホテルそのほかの予定も大体できていたと思います。
旅行会社の人に自分の計画表を見せながら予定を経てていきました。もちろん全て英語です。合計4回程通いましたがとてもいい経験になりました。

私は初めヨーロッパを3週間ほど一人で旅行しました。社会人になってからこんなに長い休みはなかなか取れないので、色々な国を周ることができ本当に楽しかったです。
ヨーロッパの後はカナダに戻り、語学学校に通いました。
そこでたくさんの友達ができ、初めは不安でしたが今は友達と離れるのがとても寂しいです。

カナダに来る前は、夏の予定も決まらず、何をしていいかわからず本当にどうしようか悩んでいましたが、来たらどうにかなるもので、楽しもうと自分から行動していけば道が開けていくことを実感しました。

この夏、たくさんの新しい世界を見ることができ感動の連続でした。そして、世界中に友達もでき、幸せです。出会いに感謝!!!
デンマークでは、7月始めから8月半ばまで、6週間の夏休みです。
デンマークの人は、仕事を持っている人でも3週間は夏休みがあるのが普通だそうです。
ホストファミリーや学校の先生たちは、この夏休み期間、車でフランスやイタリアに旅行したり、飛行機でスペインに旅行したりと、太陽と夏を求めて旅行する人が多いようです。
もちろん、家でゆっくり過ごすという人や、デンマーク国内を車で回る、スウェーデンでキャンプをすると言った話も聞きます。
私も、せっかくの機会なので、デンマークから電車で北極圏のいくつかの街を回ってきました。
白夜の時期で、本当に夜でも暗くならず、太陽が北の空を動いていくのが不思議な感じでした。
イギリスについて、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。今は、ロンドンのクレスト学校で授業を受けて、Finlandでの研修に向けての準備も進めています。毎日、時間が経つのがとても早いです。また、1ヶ月がたつので、ホストファミリーの人が変わることになりました。とてもあたたかい人たちで、淋しい気持ちはありますが、今はまた新しい人との出会いを楽しみにしています。海外にきて改めて感じたことは、日本語と英語は本当に異なる言語だなということです。英語は、Yes・NOをはじめに言ってから話をしていきます。日本では、はい・いいえをはっきりということが少ないせいか、こちらでよくYes or No?と聞きかえされてしまいます。また、たくさんの国の人がいるので、今まで知らなかった文化を感じて、戸惑うこともありますが毎日とても興味深いです。
今月の前半はスクールホリデーでした。オーストラリアは4学期制で季節ごとに休みがあります。今は冬なのですが、一番大きな休みは夏休み(南半球なので日本とは季節が逆です)で、クリスマスホリデーと重なる時期。今回は冬休みで2週間の休みでした。私は二週間ずっと旅行をしていたのですが、そこで気づいたこととオーストラリアの子供の休みの過ごし方をお伝えします。

①一人旅をする人たち
オーストラリアを旅行したのですが、一人旅をする人に多く出会いました。旅先で日本人を見かけることは少なく、ダーウィンとフレーザーアイランドというところに出かけたのですが、そちらでのツアーには日本人は一人もいませんでした。多くはオーストラリア人とヨーロッパから来た学生でした。そこで色々と話をするなかで、海外では、高校を卒業してから大学入学まで、または大学を休学して半年から一年ほどかけて旅行をする人が多いということを知りました。ギャップイヤーというそうですが、たまたまギャップイヤーの終わりの人たちに合うことが多かったせいか、彼らの英語力の高さには驚かされました。また自分の意見や意思をしっかりと表明する人が多く、それが押しつけではなく相手を尊重した上での表現なのでとても好感がもてました。このような時間をもてる彼らがとてもうらやましく感じると共に、日本人ももっと海外にでるチャンスがあればいいのになと思いました。
旅行先では、オーストラリア独自の文化であるアボリジニーの文化に触れることが多く、とても興味深かったです。歴史の浅いオーストラリアではありますが、アボリジニーの歴史は長くその文化の意味を聞くと、自然崇拝のような考えもあり日本文化との共通点も感じました。また、あやとりのような遊びもあり文化の共通性のおもしろさを感じました。

②こどもたちの休み
日本では休み前の終業式や宿題が定番ですが、オーストラリアにはありません。いつもと変わらない授業をして学期を終えるのです。日本でしか生活をしたことのない私には衝撃でした。子供に日本ではたくさん宿題が出るんだよと言うととても驚かれました。休みの過ごし方は家族によりまちまちですが、最近は共働きの夫婦も多いので、学童保育のようなものが学校で行われているようでした。しかし、日本とは違いシフト制で働くことが多いオーストラリアでは、夫婦でシフトをうまく訓でどちらかが子供と一緒にいるということも多いようです。子供のなかには休みの前後一週間ずつ学校を休んでオーストラリア一周のキャンプ旅行に出かけた子もいました。
フィンランドの小学校は今、6月~8月2週目までの長い夏休み期間中です。日本の小学校の夏休みと違い、プール指導も個人面談もなく、新学年に向けて【切り替え】をしているという印象です。

 私はヘルシンキ大学の講義を受けたり、幼稚園の見学に行ったりして過ごしています。「今あるチャンスを最大限生かそう!!学べることはどんどん学ぼう!!」と、何事も積極的にチャレンジ中です。もちろんヨーロッパ旅行をしたり友達とパーティーをしたり...と、生活も充実させています。

 最近思うことは【同じ出来ごとでも、考え方によって相手の印象も結果も、大きく変わってくる】ということです。これは日本にいる時から感じることではありましたが、同じ境遇にいても受け取る人の考え方によってその後が大きく変わっていくということを、様々な場面で感じるようになりました。

 フィンランドにいる日本人と話す機会がありますが、中には大変な経験をしている人もいるようです。日本人同士で行動することばかりだという人の話も聞きました。
 
 そこで「私は現地の生活に溶け込むことができ、親切な人たちに囲まれ、恵まれた環境にいるからラッキーだ」という話を現地の友達にすると「それは、あなただからよ。その環境を作ったのも、あなたよ。」と言われました。ハッとする言葉でした。


 今の思いやこの経験を、今後の人生に活かしていきたいと思います。そして、日本で待っていてくれる子どもたちに伝えたいと思います。

 【たくさんの素敵な出会い】、【このチャンスにめぐり合えたこと】、【日本で応援して待っていてくれる人たち】への感謝の気持ちを忘れずに、これからもフィンランドでの生活を楽しみます。
オーストラリアに来て早3ヶ月弱。早いもので1ターム(学期)が終わってしまいました。こちらは日本とは違い一年を4タームに分けて2タームで1セメスターとして考えています。セメスターごとに通知表や面談をするので、日本のように考えると2学期制になるのでしょうか。しかしそれぞれのタームの間に2週間ずつ休みがあります。今回はオーストラリアと日本の教育システムの決定的に違うなと私が感じたことについてまとめてみました。

① 個に応じた教育
日本では一斉教育が今でも主流、というよりむしろ抽出教育は排他的イメージがあるのか行いませんが、こちらではそれが盛んです。各教科の苦手な子に対するリカバリーだけでなく、IQテストに基づいた英才児教育も行っています。どちらも課外で行うのではなく、授業中に取り出して行います。リーディングの学習中、通常授業についていくのが難しい子を取り出し、数人のグループで特別な先生が教えたり、保護者が音読の手伝いをしたりしています。また数字の学習では、他の子供が読書をしている間に、苦手な子数人を集め、担任の先生がクイックスマートというプログラムに応じて指導をしています。これはコンピューターでデータベース化できるので、各個人が何を苦手にしているのか一目瞭然。それに合わせて、問題が出されるので効率的に学習ができます。
英才児教育については、IQテストを行って上位5%の子供でかつ保護者が望む場合に、週一回ビクトリア州から派遣された先生による学習を行っています。日本で言うと問題解決型学習になるのでしょうか。先生が独自のプログラムをもっており、一年生から六年生まで一緒に行います。これも10人以下の少人数グループで行っており、驚くべきことにフィボナッチ数列の定理を発見する学習を行っていました。

②委託による教育プログラム
先に述べた、英才時教育、そしてクイックスマートはプログラムを購入したり、先生を呼んで行っているものです。ここでは、委託して教育をしてもらうことが一般的です。他にも水泳をしたり、学芸会もサーカスやパフォーミングアーツを専門とする団体を呼び、その組織の方がレッスンを行っています。日本でこのようなことをすると先生の怠慢だと思われそうですが。ここでは、保護者からお金を募り、(だいたいが各学期で20ドルくらい)それをレッスン費用にあてることが多いですが、特にクレームもなく、スムーズに行われているそうです。ちなみに参加するかどうかは保護者の一存なので、参加しないという選択肢もあるそうです。

③fundraise
このような充実したプログラムを可能にしているのは、オーストラリアの教育予算の豊かさが一因です。しかし、その一方で保護者による資金集め(fund raising)も盛んに行われています。イベントが大好きなオーストラリアらしく、保護者がイベントを開催し、その利益を学校に寄付するということがよくあります。私が見た限りでは、Booksaleという学校図書館で、本のストールを開いたり(売り上げの一部をコミッションとしてもらい、利益としていた)Trivia night という保護者と教員での夜のクイズ大会のようなものをしたり、オフィスワークという会社の出店記念イベントで屋台を出してその利益を学校に寄付したり(屋台で使うものはオフィスワークが無料で貸してくれていました)と、イベントを行いチャリティーを募るという考え方が主流のようです。

個を重んじるオーストラリアならではの教育システムだなあと私が関心したことです。そしてそのための資金をどう集めるか、というのもなかなか面白いものでした。私も色々な学校のイベントに参加させてもらったり、また学校以外のイベントにもボランティアとして参加したのですが、どれも誰もが楽しめるようにできていてとても興味深いものでした。
月末、低学年のスクールキャンプに一緒に行かせてもらいました。日本の宿泊学習とのあまりの違いに驚きつつも、とても楽しんできました。
 3日間のキャンプ中、キャンプと言っても予定は何もなく、誰もが自由に自分のしたいことをして過ごす3日間でした。一緒に行った先生たちも、「Take it easy. Be comfortable.You can do anything what you want to do.」と常に言ってくれ、子どもたち同様に自由に過ごさせてもらい、その中で、子どもたちと一緒に折り紙をしたり、縄跳びをしたり、まだあまり英語のできない低学年の子どもたちとも、仲良くなることができました。
 また、6月が年度末になるここでは、いつもとはちょっと違うプロジェクト授業なども見ることができ、今後の日本での仕事にも、とても役に立ちそうです。
 さらに、中学年の美術の時間に、日本で1年生を担任していた時に行った、折り紙を使ったアジサイの絵工作を、何度かやりました。普段あまり美術の時間に積極的じゃない子どもも、一生懸命取り組んで完成できたのがよかったです。
研修を初めて1ヶ月がたちました。私は5歳、8歳、11歳の子供と共に NZ Auckland 郊外の海岸にほど近い Murrays Bay school 全校生徒 650人規模の学校で研修しております。NZの英語に慣れるのに苦労しておりますが、オーストラリアの英語に近く、母音の音が変化しているだけですので時間をかけて克服していきたいと思っています。
 日本の学校との大きな違いは、①職員室がない。(cafeの様なスタッフが飲食をするテーブルといすの部屋はありますが)②職員会議はペパーレスで毎週、会議はdiscussion を中心とした研修会 ③管理職からのnewsletter は、A4一枚にコンパクトにまとめられ、毎週月曜日に各教員のレターボックスに配布される。内容も教員の資質の向上につながる前向きな内容。④クラスサイズは、平均25名。各HRには3台の最新のMAC があり、生徒は自由に使える。⑤授業は、スマートボードを利用(黒板は25年前からないそうです。英国、オーストラリアも同様かも知れません)教員にはMACbook が配布されており、You-tube も自由に授業で使え、授業の教材は、すべて各自のMacbook に入っている。普段より、無駄なペーパーワークがないため、教員間のcommunication が十分にはかられ、サポート体制ができている。よって、教員の突然の休暇等にもrelief teacherがすぐに就ける体制になっているため、不満の声も全くない。⑥PTAのサポートも充実しており、遠足等 父親も参加する姿が多く見られる。⑦・u條w校に対して親子ともに帰属意識が強く、放課後に塾等、補修をする必要がないため、眼鏡をかけている小学生は、ほとんど見られない。

以上がこの1ヶ月で 私が気づいたことです。上記の内容を読むと良い面ばかりが浮かびますが、実際のところ、仕事はhard で私は、この1ヶ月、使用期間として23時間/週 の授業を与えられ、日本では経験したことのない、5歳児から11歳児の日本語の授業を実践してきました。また、このほど、力不足を指摘されましたので、教員に求められる資質も非常にハードルが高いとも言えます。

毎日がstruggle で親子ともにchallenge を実践しております。
カナダに来て2ヶ月が経ちます。児童の保護者にお会いした時のことです。お父さんが日本の歌を知っているよ。と話しかけてくれました。そして「大きなくりの木の下で」を歌ってくれました。学生だった頃に教えてもらったそうです。歌は時間が経っても心のどこかに残るものなんだな。とその時感じました。そして、外国の方が日本の歌を長年経った今でも覚えていることに感動しました。
 そこで、私も子どもたちに日本の歌を教えることにしました。すると、すぐに覚え何度も何度も繰り返し歌い始めたのです。次の週には、おにぎり作りをしたのですが、おにぎりを作る最中もその歌を口ずさむ子どもたちを見て、大人になっても覚えていてくれたらいいなと思いました。
 おにぎり作りは大盛況でした。海苔も気に入ってくれたのか、食べ終わった後に、海苔を食べたいと列ができるほどでした。近いうちにまたこの授業をしてほしいと授業後に言われ、担任の先生も喜んでいました。また、ご飯や具などは、学校のカフェテリアスタッフのみなさんに協力を得ました。みなさんとても親切で、本当に助かりました。「今度私たちにも日本料理を教えてね。」と言われ、学期の最後にカフェテリアスタッフのみなさんと日本料理を作ることになりました。「何が必要なの?何でも言ってね。」と、とても楽しみにしてくれています。
 コミュニケーションはとても大事です。子どもたけでなく、学校の先生、スタッフのみなさんに自分からどんどん話しかけ、何かアクションを起こすことが仲良くなる秘訣だと思います。
念願のオーストラリアに来て一ヶ月半がすぎました。こちらの教育システム、考え方は日本とは全く違うことが多く、教員としてそして人として考えさせられることが多くあります。こちらに来ていろいろな学校を訪れたり、保護者の方とお話をする中で、オーストラリアらしい教育観、考え方で顕著だと私が感じたものが3つあります。

①楽しむことの大切さ
Enjoy!とよく言われます。驚いたのは、学会に出席した際に違うカンファレンスに出るために、別れ際にEnjoy!と言われたことです。日本なら大変だね、とか、頑張ってねというところでしょうか。なぜそう言ったかを後ほど訪ねたら、学ぶことは楽しいことでしょ、それに自分が参加するものの中で楽しみを見つけることはとても大切なことだよといわれました。オーストラリア人のプライオリティは、楽しむことにおかれているようです。日本なら頑張ること、忍耐、結果を出すことに重きが置かれがちですが。
オーストラリア人はよく話して、よく笑います。それも楽しむことに価値をおく、彼ららしい発想のように思います。職場で求められること、評価されることも笑顔での対応、そして楽しんでいるかのように感じます。あなたが楽しんでいること、ハッピーでいること、それを聞けてとても嬉しいと言われたときに、人としてとても大切なことを学んだ気がしました。


②Thats the life.
オーストラリアではとてもスポーツが盛んです。子供の習い事もスポーツをさせることが多いです。なぜスポーツが子供の教育上いいのかという話をしたことがあります。日本人としては、忍耐、協力、我慢、努力といったことを学ばせるためということになるかと思います。しかし、オーストラリア人の発想としては、人生の縮図だからだそうです。勝つことも負けることも、うまく行くこともいかないことも、そして審判が正しいジャッジをすることも、不利なジャッジをすることもある。それが人生。そことどう向き合い、うまくやって行くか学べるからスポーツは子供にとっていいんだ。と言われました。See what happens.Thats the life.とオーストラリア人はよく言います。流れに身を任せるライフスタイル、日本人との大きな違いのように思います。

③ギブアンドテイクの精神
こちらの保護者の学校への協力姿勢はとてもすばらしく、どうしてそんなに協力的なのか、と訪ねてみました。すると、学校がよい教育を提供してくれている、それに対して受けているばかりではなく何かできることはないか考えるのは人として当然でしょ。と言われました。教員として学校の内部にいたら感じられなかった考えです。同時に、己を振り返り、その考えで毎日仕事をしたり人と接したりしているかとふと考えさせられました。今の私にできることは、日本文化の楽しさを教えたり、子供と関わること。楽しんで毎日を送りたいと改めて思いました。


日本とオーストラリア、考え方の違いはかなり大きいのではないかと思います。もちろん、よい所も悪い所もありますし、資源国家であるオーストラリアのおおらかさをそのまま日本に持ち帰ることはできないことは承知です。しかし、考え方、人に対する接し方、学ぶ所が多くあるように感じました。感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張りたいです。
寒い冬のイメージの強いフィンランドの気候も大分暖かくなってきて、暖かい日差しの下でコーヒーを飲むのが気持ちの良い季節になりました。

 フィンランドでの生活リズムも落ち着き、余裕を持って生活が出来るようになってきました。知り合いの輪もますます広がり、長いと思っていた夏休みの予定も、すっかり埋まってしみました。旅行をしたり、パーティーに招待してもらったり、ヘルシンキ大学で英語の勉強をしたり...。どれも楽しみです。

 学校では子どもたちがすっかり私に慣れてきて、先日は子どもたちのお寿司パーティに招待されて、一緒にトトロの映画を見たり折り紙で遊んだりする時間も過ごしました。学校行事の遠足やパーティに声をかけていただくことも多く、先生方の親切なお心遣いに感謝する毎日です。

 早いもので、最初のホームステイ2カ月の期限が迫っており、来週には引っ越しです。寂しい気持ちもありますが、「夏休みはコテージに一緒に行きましょう」「時々、夕飯を食べにいらっしゃい」「クリスマスパーティの時は、またメッセージ送るからね!!」と声をかけてもらっているので、これからもこの出会いを大切に関係を続けていけたらと思います。

 日本にいる友人や家族、そして同僚や教え子、さらには保護者の方々も私のことを気にかけ、連絡をくださることは、とてもありがたいことだと思っています。待っていてくれる人がいる、帰る場所があるということも、幸せなことだと感じています。

 出会いとチャンスに感謝し、これからも充実した日々を過ごしていきたいと思います。
ドイツに到着して、3週間が過ぎました。研修先や滞在先にも恵まれ、担当者さまには大変感謝しています。本などを読んで心の準備は一応はしたものの、海外での生活、とくに学校の様子は予想通りびっくりの連続です。あまりにたくさんあってここにはとても書ききれなく、毎日のようにfacebookにあれこれ書いています。
 私がお世話になっているのはバイエルン州の地方都市から電車で30分あまり、のんびりした小さな町です。街中を歩いていると視線を感じます。外国人ではトルコ系が多そうですが、児童では片親が中国人、日本人という子もいます。アジア、しかも極東の日本のことはあまり知らなくて、私に「日本て、中国の一部なんでしょ。」と聞いてくる子もいます。しかしお寿司はかなりポピュラーですし、出所は知らなくても日本のアニメや日本製品は彼らの身近にあります。今はこちらの授業を見学していますが、いずれは日本のこともできるだけたくさん紹介したいな、と考えています。
中学校の教師ということで、日本の中学1年生にあたるGrade7のクラスに入れてもらいました。
日本文化を紹介したり、数学のアシスタントをして1カ月が過ぎました。
学校が終わると、ESLに通ったり、柔道場で汗を流しています。
私がいる地域の方は、とても優しく、異国の地で緊張をしていたのですが、人の温かみを感じながら、毎日を過ごしています。
フィンランドに来て3週間が過ぎました。親切な方々に囲まれて、とても楽しい日々を過ごしています。
 ホストスクールでは、1学年を1週間ずつ順番に見学させてもらっています。自身の経験と比較をしながら、良いアイディアをたくさん吸収することができており、ここに来て良かったと感じる日々です。おりがみを教えたりもしましたが、本格的に授業をするのは来年度以降にしました。今は、感じたことを先生方に質問したり、互いの国の教育法や指導法について話し合う時間を大切にしています。夏休みにはヘルシンキ大学で開かれるフィンランド語講座に参加する予定なので、秋以降は今よりフィンランド語を上達させ、スムーズに授業ができればと思っているところです。
 放課後や休日は、ホストファミリーとジムに行ったり、買い物に行ったり、忙しくも充実した日々を過ごしています。来週は先生方が開いてくださるパーティーに参加したり、ホストファミリーと一緒に行くストックホルムへの旅行も控えているので、わくわくしています。
 日本で応援してくれている家族・友人・同僚ともSkypeやLINEでまめに連絡がとれているので安心です。チャンスと出会い、応援してくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張りたいと思います。
念願のオーストラリアに来て、3週間。インターンを初めて2週間がたちました。
この数週間で、本当に日本では経験ができないようなことをたくさん経験させてもらいました。
今回は3つに分けて私が最近驚いたことをお話をします。

①とにかくフレンドリー
子供も大人もとにかくフレンドリーです。授業はもちろん、休み時間も校庭にいると、とにかく子供が話しかけて
来てくれます。道で会っても挨拶はしてくれますし、一緒に校外学習に出かけても、一緒にやろうと誘ってくれたり、話をしてくれたりと、本当に温かいです。


②とにかく英語漬け
住んでいるところがメルボルンの郊外ということもあり、日本人はほとんど見かけません、
この数週間でも数えるほどしか日本語を使いませんし、授業の打ち合わせもすべて英語。
ステイ先のご家族が大変温かく、分からないことは何でも質問すると答えてくださるので、
分からなかった英語は書き溜めて、聞いて理解して覚えての繰り返しです。
日本でも英語を頑張って勉強したつもりですが、この数週間に勝るものはないなと実感しています、



③とにかく何でもいってみる
何でも言ってみる、行ってみることにしています。私の周りの先生方、そしてホストファミリーがとても温かく恵まれているなと、つくづく感じたのですが、考えていること、やってみたいことを言うと何かしら示唆をしてくれます。
この2週間で、日本語の授業だけでなく、言語系パーティーへの参加や、学会への参加、社会科見学に着いていったり、中学校高校のオープンキャンパスに連れて行ってもらったり、普通の授業の見学をしたりと様々な機会をいただいています。配慮や感謝は大切ですが、変に遠慮しないことも重要なのかなと思うようになりました。

と、まだまだ始まったばかりの生活ですが、とにかくめまぐるしく様々なことがおこっています。
これから何があるのか、考えるだけでわくわくしてしまいます。
まだ本格的に授業はしていないのですが、今後するにあたっても、子供たちの反応がどう違うのか
なんだかとても楽しみです。
充実した一年間にすべく頑張ります、
研修先が高校のなので、日本に興味のある学生が何人もいます。現在、日本語・日本文化紹介授業を週3時間(75分授業です)受け持っています。自分専用の講義室があり、コンピュータ・OHP・プロジェクターなどが完備されていて授業環境は快適です。ただし、アニメ・マンガ以上のこと、例えば、東北震災・福島の原発事故・日本の伝統工芸のミニマリズムなど、いろいろな話をリスエストされるので授業準備がたいへんです。ネットで調べたり、日本にいる先生仲間にも質問したりしています。生徒には YouTube の映像を見せて説明するのが手っ取り早く、理解も早いようです。
まだ着いて一週間なので、様々な授業を見学させていただいています。先生によっては「日本のこと話して!」と振ったり、授業を黙々と進めていたりと様々です。

生徒も教員も、「自由」。でも大切なこと≪相手の気持ちを尊重し、自分の意思も持つこと≫は守られているのが、研修校の第一印象です。
してはいけないことをルールで縛るのではないので、中には隠れて授業中にお菓子を食べたり(ガムを噛んでいるのはok、さすがキシリトールの国です)、携帯をいじっていたりする生徒もいます。そんな時、教員は静かに諭すように声をかけ、それでも止めない生徒にはじっと見つめます。
「今これはいけないんだな。相手と向き合わなきゃいけないんだな。」というのが、自然に身に付いていくように思います。サポーター制度(教員を目指す若者が教員のサポートで授業に参加する)も充実しており、気になる生徒の横にはサポーターがさりげなくついています。
朝のホームルームは週1回。もし、クラスの数人で申し合わせたエスケープなどがあった場合は、他の授業中でも担任が入っていき、注意を促します。それも、静かに、諭すように。。
子供の家庭環境は様々ですが、温かく包み込む雰囲気の学校なので、思い切った非行に走る生徒はいません。また、そういうことに意味を見出す雰囲気がありません。

4月初めのフィンランドは、まだ冬です。朝の外気はマイナス5度くらいですが、建物の中は快適な温度が保たれています。5時ごろから明るくなり、暗くなるのは9時ごろ、こちらの人々は静かで穏やかな生活を送っています。
 日本は人気があるようで、学校に日本人がやって来たというニュースが生徒の間に広まり、まだ紹介されていないうちから、生徒のほうから話しかけてきました。マンガ・アニメに興味があり、6月に市内で行われるお祭りでコスプレするそうです。
 日曜日には、凍った湖の上で散歩、クロスカントリー・スキー、パラ・スノーボード・セーリング、氷に穴をあけて魚釣りなどを楽しんている人々を見かけました。
先日無事にオーストラリアでの研修が終了し、帰国しました。10月から半年間お世話になった小学校には、本当にあたたかく迎え入れていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
ある5・6年生のクラスでは、最後の授業で私のためにサプライズパーティーを開いてくれました。こちらの学校でクラスでするパーティーといえば、子どもたちがスナックなどを持って来てみんなでシェアするのですが、わざわざお母さんが作ってくてたケーキやお菓子、きれいに盛り付けられたフルーツなどを持ってきてくれた子もいました。子どもたちが自分たちで考えて用意してくれたそうです。本当にうれしかったです。
さらに、私のために全校集会まで開いていただきました。各クラスからカードをもらったり、学校からプレゼントをいただいたり、先生方にはスペシャルモーニングティーまで用意していただき、感激でした。校長先生の図らいで、学校前の大きなボードには最後の週に'GOODBYE MAYUMI  WE WILL MISS YOU' の表示が...。胸がいっぱいになりました。
自分で授業を担当させていただいた低学年のクラスでは、最後の授業で、クラスごとに桜の木を作りました。大きな髪に画用紙で木の幹を作って貼り、子どもたちが桜の花を折り紙で作り、そこに日本語で名前を書いてもらったものを貼り付け、大きな桜の木を完成させました。先生方も喜んでくれました。

子どもたちからは、「なんで帰らなくちゃいけないの?」「いつ戻ってくるの?」「ずっとここにいて」と言われ、半年間という短い間でしたが、そんな風に思ってもらえるなんて、うれしく思いました。たくさんのThank youと励ましの言葉とハグをもらい、やっぱり最後は泣いてしまいました。でも、いつかまた会いに戻って来たいので、'good-bye' ではなく、'see you' と言って学校を後にしました。私がこの半年間でできたことは本当にわずかでしたが、子どもたちが日本に興味をもって、楽しく日本語や日本文化について学ぶことができたのなら、本当に光栄です。子どもたちはとてもとてもかわいくて、先生方にもよくしていただいて、こんなにすてきな学校で研修をすることができてとても幸せです。

帰国前に、ずっと行ってみたかったエアーズロックへ一人旅をしました。言葉にできないくらいの壮大な景色に感動しました。サンセットやサンライズを見に行くツアーに参加したり、展望台へ行って時間も気にせずエアーズロックを眺めたり、夜は空一面の星を見に行って流れ星を見つけたり、いろんな人に出会ったり、大満足の旅になりました。
その後、オーストラリアでの一年の締めくくりに、昨年4月から9月まで滞在していたポートマッコーリーへ、お世話になったホストファミリーに会いに行きました。研修校にも行き、先生方や生徒たちにも会うことができました。そして、念願のスカイダイビングもやってきました!!感動、感激、生きてて良かった!!オーストラリアで後悔はありません。

海外に長期滞在することは私の学生時代からの夢でしたので、夢が現実になった1年間でした。まだまだオーストラリアにいたい気持ちはたくさんありますが、この一年間で学んだこと、経験したことを日本の小学校現場でも生かせるように頑張りたいと思います。長いようであっという間の1年間でしたが、オースオラリアで過ごした1年間はすべてが特別で、忘れられません。思い切って飛び出して本当に良かったです。1年間のインターン活動を許可してくださった日本の勤務校、日本から応援してくれた家族や友人、オーストラリアで出会ったすべての人たちに心から感謝しています。IIPの皆様、出発前の準備から、研修中困った時には相談に乗っていただいたり、アドバイスをしてくださったり、大変お世話になりありがとうございました。
今月、日本の小学校とデンマークをスカイプでつなぐ、ということを試みました。
当初は、子供たち同士の接続ができれば、と思っていましたが、デンマークと日本の時差は8時間あるので、今回は、私と日本の先生たちとの接続になりました。
私が働いていた市の、とある小学校との接続です。

接続は、30分を予定していましたが、充実したものとなり、1時間から1時間半と長いものになりました。

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私がデンマークに来て抱いたことには、
教育は人を作り上げ、人がその国家を作り上げる、ということです。

この国は"幸せ"な国で知られ、ある最近の調査では、「世界の幸せな国」ランキングで1位になっています。こちらに来て感じるのは、確かに、このデンマークの人々は、概ね、幸せそうに生活をしているということです。
一方、日本はというと、(もちろん充実した幸せな毎日を送っている人々もいますが)、自殺者が年間3万人を越え、精神的な病を抱える人が増加している傾向にあります。日々の生活に疲労を感じている人は、決して少なくないと思います。
この違いは、いったい、何なのでしょうか?

繰り返しますが、"教育は人を作り上げ、人がその国家を作り上げる"、
つまり、私は、この原因の一つは、日本が従来行ってきた教育にあると、今、思っています。
("教育"というのは、学校教育、家庭教育、地域教育など、様々な意味での教育について言っています。)

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デンマークに来て、違ったアプローチの教育を目の当たりにしました。

例えば、私が勤めているデンマークの学校では、「テスト」というものが、一切ありません。しかし、日本では「テスト」をすることが"あたりまえ"になっています。
いったい、どちらがいいのでしょうか?
私たちは、子どもたちのために教育をしています。
いったい、どちらが、子どもたちのためなのでしょうか?

もう一つ例を挙げると、
ここの学校では、大げさに言うと、寝っころがって人の話を聞いていても"しっかりと""静かに"聞いてさえいれば、先生は特に言いません。でも、日本はどうでしょうか。きっと、多くの先生は、そのような子どもには、姿勢を正すように言い、子どもは渋々姿勢を正しますが、実はその後、話は頭に入っていない。こういうことが、少なからずあると思います。
見てくれが悪いのですが、しっかり聞いているのと、見てくれはいいのですが、全然聞いていない。これは、いったい、どちらがいいのでしょうか?

ここで私の意見を言うのは控えますが、
教育には様々なアプローチがあり得るということです。
つまり、今現在、日本の多くの学校で行われている教育が、唯一の教育のやり方ではないということです。(もちろん、日本の中でも違いがあることは承知しています。)

しかし、私はここデンマークに来るまで、そういう想いを抱くことはありませんでした。
日本の教育が"あたりまえ"になり過ぎていて、そこに疑問を抱く余地すらありませんでした。

この変化の激しい時代、ましてや、いじめや不登校など様々な教育問題が起こっている日本において、そこに「?」を抱いていくことは、大切なことだと思います。それはなぜかというと、そのような様々な諸問題は、"あたりまえ"と思ってやってきた日本の教育に、変えた方が良いことが含まれている可能性が高いからです。

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長くなりましたが、
私が、ここデンマークに来て感じた、そのような教育についての大局観を、スカイプを通して、日本の先生たちに紹介、交流ができた事は、私にとっても、日本の先生たちにとっても有益な事だったと思います。

日本を出ることの意義の一つは、「比べる」作業にあると思います。
私たちが、日本の中にいて"あたりまえ""疑問を抱く余地すらない"ことについて、「比べる」ことを通して、そこに疑問「?」を抱き、より良いものは何なのかを追求することは、繰り返しますが、今の日本にとって必要なことだと思います。

これまで、"日本"という国について考えることなんてなかった私が、デンマークにほぼ一年暮らした今、"日本"という国に愛情を抱き、どうしたら、よりより日本になるのだろうと模索していることに、自分自身驚いています。

そして、同時に、私のように、日本を出ることによって、逆に日本について考える人々が増えることを期待するばかりです。

[(あまり)使わなかったもの]
・使い捨てカイロ
・折込広告
・日本のテレビ番組(DVDで持ってきたのですが、PCの規格違い?で見せられませんでした)
・まんが

[(もっと)もって来ればよかったもの]
・わりばし
・おりがみ
・輪ゴム
・半紙
・文房具(ノート、消しゴム、シャーペン芯、のり など)
・おかし
・靴下
・粉末スープ(わかめスープやポタージュなど)
・風邪薬 (ひどい風邪を引いたのですが、病院で薬を処方してもらえなかった...)

[あまり使わなかったけれど、持ってきてよかったもの]
・着物
・ポケットティッシュ
・レトルトおかゆ
・冷えピタ

学校で使うものと普段の生活で必要なものをごちゃごちゃにしてしまいました...
 一年に及ぶ研修も来週で終了です。最初の半年、ロンドンでは毎日が長く感じ、何をしにここにきているんだろうと思う日もありました。ヨークシャーに来てからは毎日が充実しており、ホストティーチャーや友達にも恵まれ、楽しい日々を過ごすことができました。
学校での研修が始まってから、半タームごとに違うクラスを教えていたのですが、そのすべての最終日で「楽しかった」「今日で終わるの残念」「先生のこと好き」「日本に帰らないで!」などなど好意的な言葉が生徒たちから聞けたのは本当にうれしかったです。研修が始まった当初は生徒をどう注意していいものか、迷ったものでしたが、今は堂々と注意もできるし、みんなが話を聞いてくれるのが本当にうれしいです。いろいろ迷うことも多かったけれど、学ぶことも気づくことも多かった実りのある一年間でした。
帰国まで残すところあと1か月をきりました。1日1日を大切にしていかなければと思います。
先日、研修先の近くの学校のJapanese Day の手伝いを頼まれたので行ってきました。研修先以外の学校に行く機会はなかなかなかったので、他の学校の様子も見ることができてよかったです。その学校では子どもたちが和太鼓のパフォーマンスを見せてくれて、感激しました。こちらに来て、日本文化に触れて、その素晴らしさを感じることが多いです。和太鼓、空手、落語など、私も一人の日本人として何か一つでも本格的にできることがあればよかったのになと思います。とくに空手はこちらではかなりポピュラーです
そろそろ帰国準備を本格的に始めなければいけない時期になりました。お世話になった方々に感謝の気持ちを伝え、後悔のないようにこちらでの活動を終えたいです。
オーストラリアでの研修も残り2か月を切りました。1月のスクールホリデー中は、ブリスベンへ行き、J-SHINE(小学校英語指導者資格)とTECSOL(児童英語教師資格)を取得する4週間のコースを受講してきました。日本人対象のコースのため、一緒に受講したのは日本人の女の子ばかりでしたが、充実した4週間を過ごすことができました。発達認知学から言語学、レッスンプランの立て方、模擬授業、フォニックスなど、大変勉強になりました。帰国したら専門的な知識を持って外国語活動を指導できるように頑張ろうと思います。
行く土地行く土地で出会いがあり、世界が広がっていく感じがします。あと残り少ないオーストラリアでの生活を思いっきりエンジョイしたいです。
9月から2週間ごとにクラスを回っていき、1週間に1度日本文化紹介の授業を行う形をとっています。
2年生、3年生クラスにいた時、「I like sushi」という子が多かったので、お寿司を児童の目の前で作り、食べたい子に試食してもらいました。しかし、いざ試食となると怖いのかほとんどの子が食べたがらず、一部の子にしか受け入れてもらえませんでした。そこで思いついたのが、「じゃあ、自分たちで作ってもらえばもっと身近になるのは?」という手です。5年生のクラスで試してみることにしました。
「お寿司を食べたことある人?」と聞いてみると、手を挙げたのが23人中6人だけ。"これはまた受け入れてもらえないかな・・・"と心配しましが、カナダでは家庭科という科目がないので、子供達にとって学校で調理実習することは初めてで、「今日はみんなで作ろう」と言うと、歓声が上がりました。
4つのグループに分けて、道具もすべて用意し、具材はアボガド、きゅうり、レタス、グリーンオニオン、サーモンマヨから選べるようにしました。中には食べられない子もいましたが、「一番おいしい」「海苔だけでもいいからもっと食べたい」「お寿司好き」と言ってくれる子もいて、取り組んでみてよかったと思いました。
ここデンマークも、今や、冬、冬、冬です。
気温は氷点下付近を行ったり来たりし、路上には雪が残っています。
毎日天気が晴れず、太陽がなかなか姿を見せません。
加えて、日照時間も北欧なので短いです。
だいたい8時半過ぎに明るくなり、4時過ぎには暗くなります。
およそ8時間といったところでしょうか。
あとの16時間は深い深い闇です。

だいたいが能天気な私も、さすがにここまで天気が晴れないと、「なんだかなぁ。」という気分に時になります。天気と人の気性は、あながち無関係ではないなぁと、折に触れて思います。

ただ、こういう状況をプラスに考えることも海外で暮らす上では重要だと感じます。

暗い夜に、キャンドルと暖炉の灯りを頼りに、家族と共にワインを片手に語らう、このようなデンマークの家族の在り方は、何か今の日本が忘れかけているものを感じさせてくれるような気がします。

  また、暗い闇の中に灯る微かな明かりの下、読書に興じ、時に何も見えない窓の外を眺めては、今の自分の在り方、これからの在り方について想いを巡らす。このような有意義な時間は、昨年度、東京の喧騒の中で暮らし、仕事に忙殺されていた自分にとって欠けていた、必要な時間だったと改めて感じさせられます。

何よりも大切なのは、その時その時、その場所この場所で、自分にとっての喜びを見つけ、前を向いて生活を引き締めて行く、そんなことなのかなぁと、デンマークの何も見えない闇の中を見つめながら、思う日々です。
12月22日は、土曜日だが、午前中にクリスマス会があった。まずは、1~6年生の会が行われ、それぞれの学年で歌、ダンス、劇、朗読を披露し、私は4年生のダンスの振付などを担当させてもらった。当日、緊張するー!と言いながら、にこにこと楽しそうに踊る姿を見て、とてもうれしかった。7~9年生は、希望者が歌を歌ったり、バンド演奏をしたりし、女の子はドレスアップをしている子が多く、とてもきれいだった。事前の通し練習もあったが、日本の学校行事よりもゆったりと自由な雰囲気だった。その後、自分の教室で、成績表渡しがあり、来校している保護者にすぐに見せに行く子どもがいたりと、穏やかな時間だった。クリスマス前の一週間は、授業もほとんどDVD鑑賞やクリスマス会に関することで、12:00には下校と、子どもだけでなく、先生も学校もクリスマスモードだった。あと2週間で帰国...しっかりと全身で学びたい。
みんなクリスマスを本当に楽しみにしている様子です。
授業で「日本はクリスマスをお祝いしないんだよ」と言ったら
ほぼ全員が「え~、どうして!?」と質問攻めでした。

こちらではすべての公共交通機関とお店がお休みなので
やはり大切なHolidayということがわかりました。
クリスマスディナーにも何名かの方にお誘いをいただいたので
みんなでお祝いする大切なものなんだなぁという印象を受けました。
24日はほぼ平日通りですが、スーパーもお店も最後の買い物をする人が
大勢いて、大晦日のようです。
クリスマスは町も静かでまるで日本のお正月のようです。

先日、研修先の学校で、「Japanese Day」というものがありました。この日は一日中、学校全体で日本のアクティビティをして楽しみます。学校全体が赤組と白組に分かれて、子どもたちはそれぞれのチームカラーの服や日本のキャラクターの服、空手の道着や着物を着てドレスアップしてきました。全校朝会では、ベストドレッサー賞が各クラスから選ばれ、表彰されました。先生方も浴衣を着てくださったりして、うれしかったです。ソーラン節や日本語の歌に合わせてダンスをしたり、太鼓や空手のパフォーマンス、体験、メルボルン日本領事館の方による東日本大震災後の日本の復興活動についてや習字、折り紙、おにぎり、コマ作り他、とにかく盛りだくさんの一日でした。(でも例年もっとたくさんの活動があったそうで、近隣の学校のインターンの方たちが手伝いに来るのだそうです。今年は他の学校にインターンの方がいないそうで、私だけでした)こんなふうに日本の文化を体験して、学んで、楽しむ日があるなんて、うれしいなと思いました。
 授業では、12月はクリスマスムード一色のオーストラリアですので、折り紙で簡単に折れるサンタクロースやキャンディスティックを作りました。サンタクロースは、ひもをつけてクリスマスツリーに飾れるようにしたら、教室のツリーに飾ってくれるクラスもあって、喜ばれました。Prep(幼稚園年長クラス)では、折り紙は本当に難しくて、半分に折ることさえ難しい子もいて、「Can you help me?」と大勢の子が私のところに持ってきたり、一人一人が「Is this good?」「Like this?」と一つ一つのステップで聞いてくるので大変ですが、出来上がると(たとえ私がほとんど折ってあげたものでも)とても喜んでくれます。「Can I make another one?」ともう一つ作りたがる子もたくさんいます。少しくらい折り方が間違っていても、しわくちゃになっていても、その子の個性が出ていて面白いな、と思う心の余裕がオーストラリアに来てもてるようになりました。うまくいかないことももちろんありましたし、英語はまだまだ勉強不足ですが、学校は楽しいです。1年生の男の子が、「Japanese is my favourite subject!」と言ってくれたとき
は、とてもうれしかったです。
 それから12月はオーストラリアの年度末です。研修校でも6年生の卒業式があり、参加しました。セレモニーは夜に行われ、子供たちはドレスアップしてきます。スピーチやダンスもありました。日本語チームからのプレゼントとして、授業中子供たちが習字で書いた自分の名前に手形を押したものに折り紙で桜を作って貼ってあげて、それをラミネートしたものを渡しました。一人一人と握手して渡しました。6年生と関わったのはこのたった2か月とすこしの短い間でしたが、Japanese Dayでダンスリーダーや集会の司会、様々な手伝いなどをしてくれた子も多く、他にも印象深い子が多かったので、セレモニーに出席できて感激でした。
 長い夏休みに入りました。夏のクリスマスとビーチを楽しんで、日本で生かせる「小学校英語指導者資格」と「児童英語教師資格」をとるためのコースを受講しようと思っています。年が明ければオーストラリア滞在もあとわずかです。充実した日々になるように、毎日を大切に過ごしたいです。

メルボルン郊外にある小学校での活動が始まってもうすぐ2か月がたちます。児童数450名ほどの公立小学校で、どの学年も日本語の授業が週に1回あります。LOTE(Language Other Than English)の日本人の先生がいらっしゃって、Level3(3・4年生)とLevel4(5・6年生)のクラスで日本語を教えています。私はそれらの授業のアシスタントと、Level1(1・2年生)とPrep(日本でいう幼稚園の年長さん)のクラスで日本語の授業を担当させていただいています。とにかく子どもたちがとてもかわいいです。
Level3・4のクラスでは、よくキーボードのリズムに合わせて日本語のチャンツをやるのですが、子どもたちはこれが大好きです。手をたたきはじめたり、立ち上がっておどり出したりする子もいて、体全体で表現しようとします。簡単な日本語のロールプレイをやったときは、「みんなの前でやってみたい人はいる?」と先生が聞くと、大勢の子が手を挙げます。日本の子どもが感じるであろう、「間違ったら嫌だな、恥ずかしいな」という気持ちはオーストラリアの子どもたちにはあまりないようです。それって、すごくすばらしいな、と思いました。わからないことはどんどん質問してくるし、自分の考えを口に出して伝えることも上手です。
自分で担当しているLevel1とPrepのクラスは、集中させるのがとても大変ですが、日本語の授業を楽しみにしてくれている子もたくさんいて、どうやったら、子どもたちが楽しく活動できるか、試行錯誤しながら授業を考えています。折り紙もやりましたが、とくにPrepのクラスではやったことがない子も多く、簡単な物を折るのも苦労しましたが、完成するとみんな喜んでくれて、また挑戦してみようという気持ちになりました。私の担当する授業は1クラス30分と時間も短いので、楽しく取り組めて、時間内に終えることができて、達成感が得られる授業にするのが私の目標です。
こちらの先生たちは、本当によく子どもたちをほめます。 "Excellent!" "Well done!" "Lovely." ... 私も小学校で学級担任をしてきましたが、振り返ってみると、1日の中で子どもの悪いところに目をつけて注意することと、子どものいいところを見つけてほめることと、どちらの方が多かったかな、と思いました。悪い面ばかりが気になって、うるさく注意する時間が多かったのではないかと思い返しました。もちろんそれも必要なことで、しなければならないことですが、もっともっと子どもをほめることができる先生になろうと思います。
授業にもだいぶ慣れ、廊下で生徒と会うと「こんにちは先生」と言ってもらえることもあります。外国の田舎で自分の母国や母国語に興味を持ってくれるのは本当にうれしいものです。
授業以外に「日本クラブ」というものを始めました。授業とは違ってもう少しゆるい感じでサブカルチャーをメインに紹介しています。日本で流行っている音楽や漫画を紹介しています。
また、知り合いが勤務する日本の高校とスカイプでビデオチャットをしました。
こちらの生徒も同年代の生徒と会話ができて楽しそうでした。これをきっかけにして生徒たちの日本語能力がずいぶん上がったような気がします。このチャットには校長先生もきてくださり、とても感激していただけたようでした。またやろうね、と話しています。

5年生が算数で、図形のパターンブロック、立体について学習していました。
そのため、担当の先生と話し合い、今週、折り紙を使った「正12面体」作りをすることになりました。

日々のコミュニケーションは、だんだん、デンマーク語を使ってとれるようになってきましたが、
折り紙の「正12面体」の作り方を子供たちに、デンマーク語で説明するのは、なかなか大変です。

そのため、今回、どのように指導したかというと、「動画」を使って指導をしました。
まず、事前に、私が正12面体を作るところをムービーにとっておきます。(iPadを活用)
そして、それをiMovieで編集して、youtubeにアップロードしておきます。(youtubeは、限定公開、など公開の範囲を選べるので、便利だと思います。)

あとは、簡単。
まず、授業の始めに、2人1組のグループを作ります。
そして、作ったムービーをみんなで見ながら、細かいことを補足説明します。
その後は、グループで活動開始。
この学校は、ラップトップの数が多いので、子供たちは、グループに1つラップトップを持ってきて、youtubeを見ながら作るという感じです。

もし、口頭などで説明しようと思ったら、
「先生、ここはどうすればいいの?」
「先生来て~!」
などのように、質問に追われるところですが、この方法だと、何より、こちら指導者側が楽だし、
子供たちも自分たちのペースでできるので、とても有効な方法だと思っています。

もし良かったら参考にしてみてください。
日曜日に父の日があるということで、近隣の小学校でも中学年中心に、折紙で花・習字で「おとうさん いつもありがとう」とカタカナでお父さんの名前をプレゼントに作りました。話をよく見て聞いて、集中して取り組むことができる子どもたちが多いです。折紙も習字も意欲的に取り組んでくれました。日本語とフィンランド語で同音異義の単語のクイズ、あいさつ、簡単な自己紹介の言い方を紹介し、日本語であいさつをしてくれる子どもたちもいます。また、週に一回、昼休みの時間にTansin kerho(ダンスクラブ)をもたせてもらい、クリスマスパーティーで何か発表できたらいいね、と話しています。
I am going back to Japan this weekend. There is going to be a big event this Thursday, which is the day before I leave. The schoo festival begins in tne evening, so I have to pack my personal belongings before that. My host family will have my farewell party on Wednesday, when I am going to cook Sukiyaki which they have never tried to eat. It is a little hard to get a sliced beef because they usually sell a block beef. Anyway just try. So many thanks for your support and arrangement. I was able to enjoy a precious experience in Europe.
ロンドンでの半年研修を終え、ウエストヨークシャーの中学校での研修が始まりました。日本語を選択している生徒は5人しかいないのですが、GCSEという全英の11年生が受験する共通テストを日本語で受験するということもあって、モチベーションも高いです。ホスト校の計らいでこのクラス以外にも9年生のフランス語の授業をいただき、簡単な日本語や日本文化を紹介しています。箸の使い方や折り紙などがやはり好評でした。

日本語の授業とは別にホストティーチャーの計らいで、最近イギリスに移民してきた生徒の英語も教えています。ESL(第二言語としての英語)をイギリスで教えることができて、本当に幸運だと思っています。
授業で、「水墨画」をやりました。
簡単に歴史を伝えて、その後、墨をする所から始めました。
子どもたちにとって、墨の色である黒一色で絵を仕上げるのは新鮮だったようで、みな、集中してとりくんでいました。
ねらいは、「陰影をしっかりととらえ、墨の濃淡で表現すること」でした。
あまり、影を意識して物を見たことがなかったようで、「なるほど、よく見ると、影の濃淡があるもんだなぁ」という反応もあり、子どもたちにとっては、充実した時間だったように思います。
カナダに来てから日記を毎日記していて、3日前に200日経ったことを知りました。早いものです。
そして、6か月目にしてやっとレンタカーを借りる勇気が持てました。
片道4時間の右ハンドル、右側通行で隣の州アルバータに先々週行ってきました。

目的地のウォータートンレイクは「山々が大平原に出会う場所」と例えられている場所で、アルバータ州の大平原を果てなく進んでいくと突然カナディアンロッキーが現れます。残念ながらウォータートンパークはシーズンオフになっていて閑散としていましたが、closeしたキャンプ場でテントを張って、パラパラと雪が降る中私のテンションは高く一人で3日間キャンプしてきました。

何がいいたいかというと、最近、誰かに頼って動いてもらうのを待っているのではなく、自分でやってみたいことを自分の力でできることが増えたことが何よりうれしかったということです。
帰国まで2週間余りとなりました。相変わらず学校訪問させていただいたり、授業を担当させていただいたりしています。折り紙は年齢にあわせて、紹介させていただいています。鶴も根強い人気がありますが、難しいので忍者スターや蛙を紹介することもあります。習字は苦手分野ですが、毛筆で名前を書いてあげると喜んで練習してくれます。書き順の指導がもっとできたらきれいに書けるのに、指導力不足で残念です。日本の歌やアニメのDVDも利用しました。こちらの人は歌やダンスが大好きですが、日本の歌はどう感じたでしょうか。アニメは小さい子供には大好評でしたが、大きい子のなかにはもう見ていた子もいました。映像を長時間見れない子供もいるのでスマートボードの使用には注意が必要です。それでも本当に便利な道具でした。語学の習得には忍耐が必要ですが、ホストファザーはその点で見習うべき良い手本でした。辛抱強く会話の相手をしてくださり、必要な辞書も提供してくださり本当に助けになりました。新しいことを学ぶのに年齢は関係ないと励まされました。
先月、約5か月間のポートマッコーリーでの活動を終えました。最後の週には12年生(高校3年生)の卒業式があり、参加することができました。日本の卒業式と比べると、こちらの学校の卒業式はとてもカジュアルです。まず、会場は体育館やホールではなく、屋外でした。(と言っても、紫外線の強いオーストラリアなので、屋外で子供たちが過ごすスペースには日よけの屋根のようなものがあります) 研修校は、幼稚園から高校までの子供たちが通う学校でしたが、卒業式は全校が参加しました。式の中では、幼稚園の子達が12年生へ向けてスピーチをしたり、手をつないで退場したり、ほほえましかったです。私は主に、日本語を勉強している3人の生徒と関わってきましたので、卒業する彼らの姿を見て、胸がいっぱいになりました。ただ卒業と言っても、彼らは11月まで試験があるので、気は抜けないようです。彼らが試験で力を発揮してくれることを願っています。
約5か月間、ポートマッコーリーというのんびりとした美しい街で過ごし、たくさんの人に出会い、日本ではできない体験をたくさんしました。日本ではなかなか接する機会のない中高生との活動や、日本語を一つの外国語として教える体験、全部で6つの家族にお世話になったホームステイ。庭やプール付きのお家は当たり前、ファームに住む家に滞在して動物と触れ合ったり、庭にやって来たカンガルーに驚いたり、、夜空一面の星に感動したり、裸足で芝生の上を走り回ったり寝ころんだりしたこともありました。自然豊かなこの町で、オーストラリアらしい体験ができました。約3週間ごとにホストファミリーが変わる生活で、慌ただしかったことは事実ですが、どの家族も私を受け入れたいと申し出てくださり、いろいろなところに連れて行ってくれたり、困った時にはたすけてくれたり、本当によくしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。ポートマッコーリーにたくさんの家族ができたので、いつか会いに戻って来たいです。
今はメルボルン郊外にある小学校での活動が始まったところです。前の研修校とは全く違った活動になるので、気持ちを新たに、残りの半年、頑張ります。
インターン生活も後一月ほどとなりました。デンマークでの折り紙に対する関心の高さには驚きました。犬猫から初めて、鶴に至るまで紙は色つきのコピー用紙を正方形に切り取って使ったのでなくなる心配はありませんでした。習字では、名前を日本語で書くと喜ばれ、ついには家族やペット、有名人の名前までリクエストを受ける始末です。筆ペンをたくさん持っていったので墨の心配はありませんでした。ただあまり太い字を練習できなかったのが残念です。低学年には、ラジオ体操を教えて気分転換をさせました。日本のような行儀の良い授業はできませんでしたが、少しは関心を持ってもらえるとうれしいです。
フィンランドに来て一ヶ月、色々な学校、クラスを見学させてもらっています。とても小さな町ですが、普通クラスの他に移民クラスがある学校もあります。ホストティーチャーと研修開始約4ヶ月前からメールで連絡を取っていましたが、その際、どんな日本文化を紹介できるかのリストを送りました。それをホストティーチャーが全教員に転送して下さっていたので、1週目から、何人かの先生に書道や折り紙など、具体的なリクエストをいただき、スムーズに授業の計画を組むことができました。5、6年生は英語を十分理解できるので、算数の授業を見学した際、補助のお手伝いをしました。また、他校の音楽の先生が来られ、日本の歌の歌詞の英訳を頼まれました。発音の仕方も確認されました。特にフィンランド語では「R」を強く発音するので、日本語の「ら行」が苦手なようです。
 ホームステイ先では、これまで、ちらし寿司、お好み焼き、オムライス、天ぷら、チャンチャン焼きを作りました。持参したカツオ節以外、すべて現地の食材、調味料で再現できました。海外でもお米はよく使われていますが、「炊く」というよりは「茹でる」調理法が主流なので、炊き方に興味を持っておられました。お好み焼きのソースにはHPソースを代用しました。ラーへでは、醤油、わさび、海苔、みりん、米酢などをスーパーで購入できます。ヘルシンキには日本食材店があるそうです。
 研修先の学校について。パソコンによっては日本語を表示できないようです。パソコンなどの環境は、教室によって様々です。先生の希望に合わせてあるようで、OHPだけの教室、インターネットに接続できる教室、様々です。コピー枚数や画用紙など消耗品の使用に制限はありません。折り紙が一番人気ですが、日本から持参した折り紙と学校のコピー用紙を併用しています。金魚やピアノ、トントン相撲の力士など、裏が白い方が適しているものには折り紙を、犬や猫、カエル、チューリップなど、完成した作品に表の色しか出ないものはコピー用紙を正方形に切って使っています。コピー用紙は折り紙より厚いので、カエルや手裏剣には、それぞれ縦に2分の1、4分の1サイズにカットして使っています。コピー用紙は茶色や緑、赤など濃い色からピンク、黄色、紫、水色など淡い色までたくさん種類があります。また、コピー用紙そのままのサイズで紙飛行機を作ると、しっかりしてよく飛びました。新聞紙で紙てっぽうも大人気でした。カブトは折り方が簡単なので、低学年に最適です。被るサイズを作るには、かなり大きな紙が必要ですが、模
造紙のような大きい紙を正方形にカットして作ったところ、色を塗り、カタカナで名前を書き、大好評でした。

今日で一校目の研修を終了し、日曜日に引越しをして、月曜日から二校目に移ります。最初の研修校は職員200名生徒数1000名程の大規模校で、国際色も豊かで忙しい学校でした。それでも、インターンのために、時間を割いてくださり授業参観させていただいたり、折り紙、習字、日本料理の授業もさせていただきました。少しでも日本に興味を持ってくださるとうれしいです。別れ際に生徒の一人が、家で家族に折り紙を折って見せたと報告してくれてうれしかったです。本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。次の学校は規模が小さいようですが、また大規模校にはない経験ができるのではと、楽しみにしています。ホストファミリーも変わりますが、それも楽しみです。後残りわずかになりましたが、失敗も多いですが、悔いのないようにしたいです。
今G5・6にアート、G5~7にクッキングを教えています。驚くほど、できないことが多いです。絵描き歌や、折り紙を教えましたが「そのまま写す」「半分に折る」「卵を割って入れる」ですらとても難しい様子でした。視覚的な支援を多くすることと、スモールステップを設定してあげることがとても大切になります。子ども全員に「できた!!」という喜びをもってもらうためには、事前の準備がとても大切になります。学習活動の数をしぼって、時間内で目標を達成できるように工夫するとよいと思います。

具体的には、紙飛行機は1種類のみ(作る)→Frying Race2~3試合(遊ぶ)。教師の折り紙のサイズは見えやすいように大きく、折るときにポイントになる部分は目立つように線を入れる色をつける。などです。
デンマークの、私の学校では、8月15日から新年度が始まりました。子どもたちは一つ上の学年に上がり、新年度をスタートしました。子どもたちは、夏休みを満喫したようで、小麦色に日焼けした肌で、学校に登校してきました。初日は、全校で集まり、歌を歌い、担任の発表をしました。しかし、日本の担任発表ほど大それた雰囲気はなく、さらりと子どもたちに伝え、子どもたちも、さらりと受け止めていました。そして、各クラスに移動し、夏休みの思い出を話し合ったり、担任の自己紹介などをして、初日を終えました。それからは、特に変わったこともなく、昨年度通りの生活を子どもたちは、送っております。
 私の関わり方も、それほど、大きな変化はありません。子どもたちの学習サポートをしながら、折に触れて、日本の文化紹介などをしている感じです。
 昨年度末(つまり夏休みになる前)に職員全体で集まった時に、職員全体に対して私の思いを言わせてもらう時間を、校長に言って取ってもらいました。というのは、私が普段職場で働いていて、時おり、「"物足りない"感を感じてしまうことがあったから」です。
 私は、日本の小学校で、ずっと担任として働いてきました。
 ただ、こちらでは、上記のように、折に触れて、日本の文化紹介などをする時間はある一方で、学習のサポートや、あるいは授業を参観している時間が少なからずあります。当然、始めのうちは新鮮ですから、すべての活動に興味を持ってみるものです。ただ、どうしても慣れてきます。そうすると、ただサポートしているだけ、ただ授業を参観しているだけ、では物足りなくなってきたのですね、私自身が。
 なので、私は、職員全体の前で次のような趣旨のことを言いました。
「いつもありがとう。私は、みなさんと働けていて幸せです。3月まで、みなさんと働けることをうれしく思います。ただ、一つお願いがあります。私は、もっと皆さんの役に、子どもたちの役に、立ちたいと思っています。普段の生活を顧みると、充実した時間がある一方で、正直なところ"物足りなく"感じてしまうことがあります。つまり、もっと色々なことをやりたいのです。もっと皆さんの役に立ちたいのです。だから、もっと、私を"使って欲しい"と思います。〇〇を印刷してほしい、この教材を作って欲しい、これを運んで欲しい、何でも結構です。もっと私を使ってください。」

 以上のような内容です。それからと言うもの、「これをラミネートしてくれないか?」だとか、「この子にサポートが必要なので、この子についてくれ」などと、これまで以上に活躍できている感があります。
 これからインターンを始められる方がいると思いますが、言葉の壁もあり、なかなか自分の思いを伝えられないこともあると思いますが、私なんかの経験が少しでもみなさんの参考になれればうれしく思います。
 私が言いたいことは、「自分の思いを伝える」という大切さです。
私の活動しているポートマッコーリーも少しずつ暖かくなってきました。冬ももうすぐ終わりです。暖かくなるのが待ち遠しいです。
オーストラリアの12年生(日本でいう高校3年生)は、8月~11月にかけて、HSCという大学に入るための大きな試験があります。日本でいうところのセンター試験のようなものでしょうか。このHSCに向けて、12年生は勉強します。おもしろいのは、ダンスやドラマ、エンターテイメント、保健体育、宗教、美術や技術などもこの試験科目にあることです。もちろん日本語もあります。
先日、日本語を勉強している12年生の3名の生徒が、日本語会話(Speaking)の試験を受けました。うち一人は私のホストシスターでした。土曜日が試験だったのですが、試験前日の金曜日は、1日中彼女たちと一緒に試験の準備をしました。彼女たちはほかの授業には出ず、一日中、日本語です。文法を復習したり、質問に答える練習をしたりしました。それから、彼女たちにKitKat(キットカット⇒チョコレート)をあげて、「日本では、受験の前に、きっと勝つ、ようにキットカットなんだよ」と教えてあげました。ホストシスターとは、家に帰るまでの車の中、そして家に帰ってからも、練習に付きあいました。受験前の不安やストレスは、日本もオーストラリアも同じなんだな、と感じました。
3人とも、試験では力を出し切れたようで、私もほっとしました。まだ彼女たちのHSCの試験は始まったばかりで、これから11月まで試験は続くようです。会話試験は試験時間10分でしたが、たいていは3時間ほどの筆記試験だそうです。日本語の読み・書き・聞く試験も11月にあるそうなので、彼女たちが学校を終わるまであと1か月、できる限りのことをしてあげたいと思っています。

I started my school life in Denmark from 13th August, the most busy day for teachers at school because it was the beginning of the new term. There are 200 teachers working at school. They accept refugees from 22 countries. So many kinds of children and teachers comes to school. They are very friendly and teachers are eager to make them happy. I had a chance to teach how to fold Origami, beginning with a cat and dog, samurai hat, and candy box. I also showed them paper crane and frog. I was happy they were excited to make them. I also tried to teach them how to count in Japanese. My host mother, one of the teacher,advised me to teach slowly, actively and make children happy. So I would like to do my best to make them happy.

先日4ヶ月の語学研修を無事終了し北欧への移動を待つのみとなりました。優秀な指導人に恵まれ、入学当初ホストマザーとの会話に苦労していましたが、随分慣れました。

授業中に使えそうな先生方の決まり文句を少し紹介します。

「わかりましたか。」

You get that? You make sense? Everyone OK with that? Does eveyone look happy? Are you all right? Is that clear? Is everybody else clear?

「話題を変えるとき」 

I would like you to think something. Let's move on to the next topic. Move on to something now. What do you think what's happening? What I want to do is...What I'd like to do is now...I'd like to you to understand... Can you pay attention, please?

私の住んでいるポートマッコーリーでは、一年で一番寒い時期を迎えています。晴れの日は多いですが、風は冷たいし、日陰に入ると寒いです。それなのに、スタッフルームでは冷房がついていたり...。子どもたちも半袖。半ズボンの子がたくさんいます。体感温度が違うのだと改めて感じます。
6月下旬から7月中旬にかけて3週間のスクールホリデーがありました。私はこの休みを利用して、ブリスベンで語学学校に通いました。世界中からやってきたたくさんの留学生たちと出会うことができました。ブリスベンの街はインターナショナルな雰囲気で、街を歩いていると、アジア人の多さに驚きましたし、(台湾人がものすごく多いです!!)英語以外の言語もたくさん聞こえてきます。日本人もたくさんいましたが、語学学校では、大学生から仕事を辞めてワーキングホリデーできらいる方まで、日本にいたら出会うことのない人たちにたくさん出会うことができました。こちらにいる間に、再開できるといいなと思います。英語の方は、正直まだ「伸びた」と自分で言えるほどのレベルには達していないのですが、語彙と使えるフレーズを増やしていくことが課題だと思っています。
それから先日、日本の姉妹校から高校生が12名やって来て、5日間ホームステイをしていました。そのうちの1日はホストスチューデントといっしょに登校し、文化交流をしたり、授業参観をしたりしていたのですが、日本の高校生が、こちらの先生に日本語の授業に参加したいか、ホストスチューデントといっしょに歴史の授業に参加したいか、どちらがいいかと尋ねられた時のことです。その日本の高校生は、「どっちでもいい」と答えましたが、「どっちでもいい」はこちらでは通用しません。「どっちがいいか好きな方をえらんだほうがいいよ」と私は彼女にアドバイスしながら、こちらでの自分の意思を示すことの重要性を再認識しました。

オーストラリアに来て2か月がたちました。3週間ほどでホストファミリーが変わる生活が続いています。私の研修校はAnglican(英国教会)系の私立学校で、子どもたちはキリスト教を学ぶ授業があります。週に一回、休み時間に学校のチャペルでキリスト教についてのお話を聞いてお祈りする時間もあります。私が今ステイしているのは、その学校のチャペルでキリスト教を教えている女性のところです。一人暮らしで、年も私と近いので、両親と子供のいるホストファミリーとはまた違ったライフスタイルを経験できました。彼女はもちろん敬けんなクリスチャンで、食事の前にお祈りをしたり、クリスチャンのお友達グループで集まって聖書を読んで勉強したり、女性だけが集まるコーヒーパーティーに行ったり、日本では経験できないことができました。そして、日本の宗教についても聞かれました。何を信じているのかとか、神様はどんな神様なのかとか、どんなことを祈るのかとか、いつ祈るのかとか、私のつたない英語で説明するのはとても難しかったです。キリスト教系の学校で活動する場合、やはり日本の宗教や自分の信仰しているものについて聞かれる機会があると思うので、英語で説明できるようにしておくといいと思いました。


学校では、日本語を勉強している12年生(高校3年生)の日本語会話のオーラルコミュニケーションテストがありました。このテストのために数週間前から生徒はいくつかの話題について話す準備をしていて、私はその日本語をチェックして直すなどして手伝っていました。テストで私が直した通りに話す生徒の姿を見て、一生懸命勉強したんだな、とうれしく思いました。彼女たちは8月にHSCという大切な試験があり、(日本でいうとセンター試験みたいなもの)そこでも日本語会話の試験があるので、それに向けて少しでも力になれるようにヘルプしようという気持ちが強くなりました。


8年生と10年生のクラスでは、日本文化体験の授業をすることができました。折り紙・お箸・習字・浴衣の4つのステーションをつくり、1時間で4つをまわって体験するという授業です。折り紙はみんなやったことがあるけれど、ほかのものは初めてという生徒も多く、楽しんでくれたように思います。8年生の女の子たちに浴衣は大好評でした。「フランス語のクラスの子たちに見せに行っていい?」と言っていました。1時間で10人以上に浴衣を着せてあげました。女の子用の浴衣しかなかったので、男の子の浴衣も用意してあげたかったな、と思いました。習字は、「友、和、愛、幸」の四つをお手本として書き、書き順も書き込みました。10年生では墨汁を使って半紙に書きましたが、8年生では1クラスの人数も多いので、筆ペンと水で書いて乾かして何度も書ける用紙を使いました。どちらも学校にたくさんあったので、貸してもらえました。もしも制服を墨で汚してしまったら、保護者からクレーム電話が来るのだそうです。


こちらの授業で感じることは、みんなで同じ何かをするより、グループもしくは個人で移動しながらの活動が多いように思いました。折り紙ひとつとっても、「みんなで同じものを作ろう!」というより、いろんな折り紙の作り方を用意して、その中から生徒が選べるようにする、というのがこちらのスタイルのようです。だから、習字やお箸などは筆や箸の持ち方などをゆっくり時間をかけて説明することはできなかったので、写真や絵の入ったプリントを用意しておきました。と言っても1つのステーションにつき10分程度で交代していったので、本当に「体験してみる」という授業でしたが、1時間でいろいろなことを体験できたので、生徒が飽きることなく楽しい授業だったと思います。

今月は6年生と3年生のクラスに入りました。毎日授業を参観しているのですが、丸付けをしたり、わからない生徒にやり方を教えたりと少しずつできることが増えてきました。しかし、教えても『いや!そのやり方は違うよ!』と信じてもらえないこともありますが・・・。それもまた新鮮な体験です。


6年生には習字の授業をしました。日本語には3種類の文字があることを伝えた後、『友』という字を書きました。初めての墨に緊張していたようで、みんな集中して取り組んでいました。はらいもなかなか上手でした。


3年生には新聞紙で作る三角でっぽうを教えました。一か所難しい折り方がありますが、できた後は教室中『パンパン』とよく鳴らしていました。次の日、さらに黙々と作っている子がいて嬉しかったです。


英語で授業をするのはまだまだ難しいですが、担任の先生や子供達に助けられながら進めています。

"What do you want?"と突然聞かれることが多々あります。


「どっちでも。あなたに合わせるわ」と何度か言ったことがありますが、即却下されました。「みんな」という意識が強く、「和」を何よりも大切にする日本人には「私は○○したい/したくない。」というのは、強すぎる表現に感じられます。

でも、はっきりと自分がどうしたいのか、どうしたくないのか、常に意識してすぐに相手に伝えられるとコミュニケーションがスムーズにとれると思います。

6月の中旬で年度が終了し、年度末は様々な行事(修了式・卒業式・卒業パーティー等)がたくさんあり、日本との違いを知るとても良い機会になりました。

もっとも驚いたのは、修了式自体が生徒を表彰する場であるということです。色々な教科や活動の中で活躍した生徒や成績優秀者など、本当に多岐にわたって様々な表彰がされていました。時間も長かったです。しかし、こうして表彰されること自体は生徒たちにとっては誇らしいことであり、日常の活動を頑張っていくモチベーションの1つになっているのだろうな、ということを感じました。

また、高校の卒業パーティーでは卒業生はみな驚くぐらいの豪華なドレスを着て、パーティーに参加します。お祝いの雰囲気としては日本の成人式を祝う感じに似ていたと思います。『高校を卒業すると、大人の仲間入り』そんな雰囲気の伝わってくるパーティーでした。

出発前、私は海外の学校はジーンズでもOKかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。私の学校はプライベートスクールで、教員は基本ネクタイにシャツ、スラックスです。卒業式等の行事以外でスーツを着ている先生は見ないので、ジャケットを3着くらい持ってくればよかったかな・・・と思いました。もちろん、こちらで揃えることは可能ですが、日々の生活が儘ならない研修当初は事前に色々用意しておくことに限りますからね。

よく、現地の一般企業に日本語の出張授業をします。
日本語能力試験に向けての文法・漢字など通常の内容のほか、受講生が飽きないように工夫をします。たとえば、会話の練習の中で、一人ひとりに1分間スピーチをしてもらったり、日本のケータイ電話について説明した後、電話でのやりとりを演じてもらったり。習った文法を使って伝言ゲームなどもしました。「もしもし」という言葉はかなり面白がられます。ときどき習字や折り紙もやりますが、相手は大人なのであまり子どもっぽくならないように気をつけます。
また、日本語能力試験N2・N1は、こちらも予習が必要なレベルです。類語辞典や国語辞書つきの電子辞書があると便利です。
この3月で、一年間の研修が終了する。フィンランドの理科教育を見学し、その一部に携わりたいという出発前の目標は達成され、大いに満足している。徹底的に少人数化した環境、問答形式の授業、自学自習可能な教科書、データ・公式集持ち込み可の卒業試験、専門家による学習カウンセリング、これらが有機的に結びつくことで、一人一人の生徒に考え方を理解させるという共通目標に向けた毎回の授業が行われていることが分かった。

一方で、実験・観察を通じた本物の体験という視点で見ると、必ずしもフィンランドの理科教育が優れているとは言えない。実験室の設備が貧弱であること、気候的な問題からフィールドワークなどの実習をしづらいことなど、原因がある。それでも、ICTを活用して充実した教材を使ったり、近隣の大学や高等専門学校と連携してレベルの高い実験をしたりするなど、工夫が見られた。

教員の生活については、教師に求められていることが担当教科を教えることだけなので、自分の時間をたっぷりと得ることができ、余裕のある生活ができている。部活の指導や宿泊行事の引率がないこと、進路指導は専門の学習カウンセラーが担当すること、通知表の所見欄や指導要録が存在しないこと、校務分掌が圧倒的に少ないことなどを見ても、日本の教員が忙しすぎると感じた。

フィンランドには私立の学校がほとんどない。しかし、それぞれの学校の校長や教員に学校運営における決定権がある点で、日本の私学に似ている側面があると感じた。基本的に専任教員の異動がないことも、学校ごとの多様なカラーを出すことにつながっている。また、分からないことを塾ではなく学校の教員に聞くという当たり前のことが成り立っており、フィンランドの学校が生徒・保護者から信頼されていることを少しうらやましく思った。

一年間お世話になった研修校とは、日本の勤務校との短期交換留学プログラムを開始することになった。早速、8月下旬から8日間の予定で、中学生20人を連れて再び訪問することになっている。お互いに第二言語である英語を使ってコミュニケーションをとりながら、フィンランドと日本での暮らしや学校生活を体験することで、英語が世界中の人々をつなぐ重要な言語であることを認識し、異なる価値観を受容する心と広い視野を持った生徒が育つと信じている。この縁を大切に、新しい試みに挑戦しつつ、これからの教員生活をより充実させたい。

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