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2012年01月16日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン
朝起きたら、一面真っ白です。雪が降ったかなと思ったら、霜でした。一月の英国ハルの冬枯れの情景です。外国なのに、高村光太郎の「刃物のような冬が来た」という詩の一片が思い出されます。落葉樹の枝枝が凍りついて、午前中には、太陽の光で、きらきらとしています。一月は、日差しが目に見えて長くなり、陽だまりの中で、リスが俊敏に動きまわります。私の住んでいる家の庭には4匹の野生のリスが生息していて、人間を見るとすぐ木の上に逃げてしまいます。なついていません。これから2月となり寒さが一層厳しくなりますが、それだけ春の到来が待たれます。パシーシェリーの If Winter comes, can Spring far behind?ー冬着来たりなば、春遠からじーの心境も理解できます。
 ハル大学では、1月後半に、再び私の語学の試験があります。この試験はリーディングとライティングが中心で、私の得意の範疇です。勉強法は、この休み中に英文の雑誌を読み単語力をつけてきました。
 私の日本語の授業は1月30日から始まります。12月に行った試験の採点も終わり、ひと段落ついています。2学期はいっそう難しい日本語の授業となります。
2012年01月15日・Miho Yamamoto・ 30代 , イギリス , スクールインターン
全校生徒で100名ちょっとの小さい小学校で研修を始めて二ヶ月。研修校にも随分慣れてきました。最初の一カ月は「学校に慣れること」「生徒の顔と名前を一日も早く覚えること」を目標にしていました。そのために事務の方に頼みこんで生徒名簿を入手し(個人情報保護のためファーストネームだけですが)、先生方が出席をとる際に見比べながら必死で全員の名前を覚えました。やはり名前を覚えてもらうと嬉しいようで、「なんで僕(私)の名前知ってるの?」と笑顔で話しかけてくる子が何人もいました。折り紙・数の数え方・書道を教えましたが、彼らには全てが新鮮だったようで、楽しんで授業を受けてくれました。話を聞くだけでは退屈してしまうので、毎回の授業に何らかのアクティビティを取り入れるように努力しています。例えば日本の形と場所を教えるのにパズル形式にしてみたり、数を教えた後は紙風船をつかって実際に皆で数を数えてみたりしています。
2011年12月23日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン
 11月の終わりに、木々の葉が一斉に散ってしまいました。梢から12月の星が輝いて見えます。ここハルでは、12月になると、曇りの日々が多くなりますが、夕暮れになると、天気が快復して、満点の星がまたたきます。夕闇がせまると、外の厳しい寒さを感じます。すると、それぞれの家庭のクリスマス、ツリーの飾りが点灯して、それぞれの家庭のぬくもりが伝わってきます。クリスマス期間中はすべての店が閉まり、静かな、神聖なクリスマスの日々が流れていきます。
 私の日本語の授業は、1学期の試験が終わり、学生はクリスマス休暇中です。私は試験の採点中です。日本語の試験は、単語、文章、ヒアリング、ライティングを実施しました。学生は思いのほかよくできていました。授業をきちんと受講して、予習、復習を欠かさなかったら合格点は取れます。しかし、予習、復習の家庭学習なしでは、合格点は難しいでしょう。家庭学習の大切さを何回も言ってきたので、学生はその点は理解していると思います。私のクラスの学生が一人欠席しましたので心配です。ハル大学では欠席する学生がいれば教師の方から連絡をとるようになっています。
 私の語学の勉強については、12月にプレゼンテーションとディスカッションの試験がありました。プレゼンテーションでは「代替エネルギー」と題して、風力発電について英語で7分間、スピーチをしました。英語の内容、スピーチの構成、アイコンタクト、動作すべてが採点されます。デスカッションでは3人のグループで、「老い」についてトピックが与えれれて、議論しました。ただ、しゃべるのみではマイナス点になります。相手の立場に賛成か、反対かを自分の主張を述べる必要があります。英語も洗練されてきます。さらに、リスニング、英国事情など英語の試験もありました。2月に結果が発表されます。
 追伸;12月25日は私の誕生日です。大学のスタッフからプレゼントをいただきました。とてもうれしかったです。
2011年11月18日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン
 11月のたそがれ、辺りが夕闇に包まれると、ここハルでは空が幻想的なブルーに変化します。木々の葉が空に映え、点在します。すると、木陰から、妖精が現れてきそうです。月が薄い雲に覆われて魅惑的です。妖精の国、英国、シエイクスピアをはじめ、最近ではハリーポッターでも見られます。英国の妖精も日本と同じで、人間に対して善にには善、悪には悪をもって報います。オベロンやパックを知っていますか。きのこの周りを羽をつけた妖精たちが踊っています。日本は妖怪で知られていますね。11月5日のBonfire Nightがおわると、寒さが厳しくなります。
  私の日本語の教室も慣れてきて、学生もがんばってついてきています。私の基本的な教え方は、繰り返し日本語を聞かせて、それをまねさせ、何度も発話させることです。それでも日本語は難しいみたいです。昨日も「時間」を教えているとき、質問されました。「5分」は「ふん」なのに「10分」は「ぷん」なのですか、と。「切手」は、どうして「っ」という小さい文字が入るのですか、と。日本にいると全く気づかないで過ごしています。文字だけでなく、文化や伝統も、知っているようであんがい知らないですね。外国にいると、外国語を学ぶと同時に、日本についても学びます。ここ、英国ハル大学は他の国の留学生がたくさんいます。それらの人々から、国の事情をしり、また、ひとつ利口になります。
  私の語学の勉強は、毎日、英作文の課題が課せられて、この報告もその合間をぬって書いています。課題を出さないと、先生から叱咤されます。今日も学生が一人、叱咤されていました。日本の大学にない厳しさがあります。
  12月に入ると、「アサイメント」という試験があり、デスカッション、プレゼンティションが待っています。厳しい月になります。それでは、また、12月に。

2011年10月17日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン
シェリー、ワーズワース、コウルリッジのロマン派の詩にあこがれて、ここ英国ハルに来て、一月が経ちます。私は今、英国ハル大学で、語学を学ぶ一方、ハル大学の学生に日本語を教えています。大学は環境がよく治安もとれていて、学生はよく勉強します。日本語は日本人にとって、やさしい言葉ですが、外国人にとっては、とても難しいようです。ひらがなの「く」が逆になったり、「は」を「ほ」と間違えたりします。フラッシュカードで繰り返し教えています。授業は英語で教えていますが、学生は私のつたない英語でも理解しています。10月の微風が木々の葉を揺らし、秋の弱い光が情緒を誘います。10月の青空の中、途切れ途切れの雲が風に流され、ワーズワースの詩が思い出されます。「草原の輝き、花の栄光」。周りの環境は、紅葉したたくさんの木々が木の実をたくさんつけて、リスや小鳥が啄ばんでいます。ここハルはロンドンとは異なり、日本人がほとんどいません。言葉は英語のみです。10月の私の目標は二つあります。ひとつは、私の日本語を学ぶ学生が、私の授業にしっかりついてくること。もうひとつは、私の語学の勉強で、教授の英語の講義が全部聞き取れるようになることです。では、11月にまた。
2011年01月01日・原田真理子 35歳・ 30代 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン

やりたい仕事を積極的にアピール。

原田真理子 35歳:イギリス(アロマテラピー) before看護師 イギリスで研修(9ヶ月間) after研修終了後、現地に残り ボランティア・アロマテラ ピストとして活動

仕事風景 イギリスではアロマテラピーも医療の一部分。私が研修したボランティア組織も、Drのアセスメントに基づいて、HIV positiveの方や、がんの手術を受けた方など(クライアント)に、アロマテラピーやリフレクソロジーなどを処方しています。

最初は受付などを任されていましたが、マッサージなどやりたいことをアピールしていたら、研修の途中から、私にもクライアントを付けてもらえるようになりました。心の奥深い感情を打ち明けられることもあり、言葉以外の対話の大切さも実感しました。今後は看護とアロマテラピストの活動を融合できればいいなと思っています。

プレゼンテーション同僚と

2011年01月01日・内藤綾子 28歳・ 20代 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン

行きたい、学びたい。強く思えば願いはかなう。

内藤綾子 28歳:イギリス(オークションハウス) beforeクリスタルブランド企業勤務 イギリスで研修(6ヶ月間) after帰国後アンティークショップ勤務

アンティークを深く知りたくて、本場のイギリスへ。

クリスティーズ サウスケンジントン アンティークが好きで自分なりに勉強をしていたのですが、今のライフスタイルにどう取り入れるかという点に興味を持ち、本場イギリスで学びたいと思うようになりました。研修先は、いくつかの希望候補をiiPに出して、クリスティーズに決定。サザビーズと並ぶ世界最大手のオークションハウスで、バブル全盛期に日本の企業がゴッホの「ひまわり」を購入した時の仲介を行った会社でもあります。

スタッフのひとりとして仕事を任される緊張の日々。

カタログ写真撮影のアシストをはじめ、重要な仕事も任されました。オークションの最中、オークショナーの隣に立って、補佐する役目も体験。小さな声で指示が出るので聞き取りづらく、聞き直す暇もありません。でも生のオークション会場を経験できたことは、今では大きな自信であり、誇りです。クリスティーズのスタッフやその家族は、アンティークのコレクションをしている人が多く、「ご両親のコレクションは何?」とよく尋ねられました。ある女性がジョージアンスタイルの素敵なピアスをしていたのでほめると、お婆さまから譲ってもらったイヤリングをピアスに直したものだと。彼らはアンティークを次の世代へと大切に譲り渡しながら、暮らしの中で上手に使っているようでした。

職場の仲間たちと 研修中は、大好きなアンティークに囲まれ幸せでしたが、失敗して落ち込むことも。でも、なぐさめてくれたスタッフの優しさに感動。この研修先で本当によかった。できればもっと長くいたいと強く感じました。今後もアンティークに関わる仕事を一生続けたいと思っています。


2011年01月01日・小早川ゆき 31歳・ 30代 , イギリス , スクールインターン

アートの楽しさ、再発見。

小早川ゆき 31歳:イギリス beforeグラフィックデザイン会社に勤務 スクールインターン6ヵ月間 afterフリーのグラフィックデザイナーとして独立

全校生徒54人の小さなSheepscombe Primary School 学生時代からイギリスの文化や美術に憧れていて、いつか暮らしてみたいと思っていました。派遣されたのは全校生徒54人の小さな小学校。この学校は、アートの授業に力を入れていて、地元のアーティストを訪問したり、博物館で講習を受けたりしていました。画材も驚くほど豊富。

子供たちに鯉のぼりを作ってもらったりしながら、グラフィックデザイナーである私も、アートを楽しむ原点を見つけた気持ちでした。帰国後は、働き方についても自分なりの方針ができ、人に喜んでもらえる仕事に携わりたいと考えるように。働く場所についても日本だけでなく世界のどこへでも行ける自信がつき、ぐっと視野が広がりました。

Sheepscombeのシンボル「羊」を胸に 元気な生徒達


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