トップ > 体験談

2017年11月

カナダに来て8か月が経ちました。9月の新学期以降は前学期に比べ、日本語の授業以外でもResidenceやSenior,Junior schoolで仕事を任せてもらえる機会が増え、より多くの人と関わることができました。

中でも、10月に行われた日本からのSister schoolの訪問イベントで責任者を任せてもらえたことは、とても良い経験になり、自信にも繋がりました。それと同時に、予想以上に英語の習得は難しく、研修を始めた頃に思い描いていた8か月後の自分とのギャップに少し焦りを感じています。

日本語の授業では、先日「となりのトトロ」の映画を鑑賞しました。こどもたちはとても気に入ったようで、校舎で会うたびに「次の授業が待ちきれない!」や「もう一回トトロが見たい!」などと声をかけられました。

こどもたちは日本のことにとても興味を持ち、毎回楽しく授業に参加してくれるので、私としても日本を知ってもらえてとても嬉しく思っています。残りの4か月も、こどもたちにもっと日本に興味を持ってもらえるような授業ができるよう頑張りたいと思います。
1年間の滞在も残すところあと2ヶ月となり、10月からはメインの研修校以外の学校で活動をさせていただきました。

幼稚園、新設の小学校、2学年が合同で勉強する比較的小規模な小学校、英語を主言語とする小学校(こちらも2学年合同)、英語を主言語とする幼稚園、専門学校(高校生)、この辺の地域で最も大きな小学校等をそれぞれ1週間ずつ回りました。同じ学年、地域、人数でも学校間の数多くの違いを見ること、経験することができました。

本研修校の先生方が、「どんな学校を見たいか」と私自身の意見を聞きいれてくださり、1つ1つアポイントを取ってくれました。自分は何がしたいのか、どの学年と活動をしたいのか、常に自分の要望を持っておくことが大事です。受け身でいると何も起こりませんが、ダメ元でも自分の希望を伝えてみるのがいいと思います。

授業の内容も「あなたがやりたいことをして!」と全て任せられるのが普通です。少なくとも私はものすごく受け身な性格で、指示を待つことが多かったのですが、こちらに来てフィンランドの自発的な子供たちにも刺激を受けて少しずつ変わることができました。(行きたい学校のサイトを調べて、記載されているアドレスや番号に直接自分でアポを取ることもしました!)

フィンランドでは100回目の独立記念日やクリスマスなど、それぞれの学校がそれぞれのテーマを持って、プロジェクトを進めています。日本人の私らしく、そのお祝いに参加できるように計画を練っているところです。
新しい研修先になって、3ヶ月経ちました。思うようにいかず、こうしたいああしたいと思うこともありましたが、他の学校で研修短期間研修させてもらって、日本文化を紹介する授業をやらせてもらったり、地域の教会の方と一緒になってJapanese Club を企画したりするようになりました。

折り紙の授業のリクエストが多くて、折り紙が手に入らない時は色付きのコピー用紙を代用して使っていますが、日本の折り紙のようにあんなに折り易くて薄い紙はお店でも注文するしかないし、やっぱりどこか違うし、もっと日本から持って来ればよかったなと思います。
10月より2学期が始まったが、すぐに一週間の秋休みがあり、その間に街の景色は一変した。一気に気温が下がり、ずっと最高気温が0℃を超えない日が続いている。雪が降るまでの期間がとても暗く、気分が滅入ると言われていたが、外はすっかり雪景色となり、明るい毎日である。

2学期の取り組みで特筆すべきは、"tiimijakuso"("tiimi"つまりチームで学習する"jakso"学期)であり、これは従来の「個人主義、自己責任、自主自立」から、「協調性」にフォーカスした全く新しい取り組みである。

毎日授業ごとに講座のメンバーが変わり、それも一学期間(二か月)でまた講座自体が終わり、その他文化祭や体育祭その他HR活動も皆無という従来のスタイルでは、主体性は育つものの協調性を育む場がないという懸念が先生方にあり、このような協働型、教科横断型、いわゆる総合的な学習やアクティブラーニングを彷彿とさせるような取り組が行われることとなった。

確かに、こういった活動の欠落が、フィンランド人の人間関係の希薄さにもつながっていると言えなくもないように思えるので、少しでもこういった活動が教育現場で実施されるのは望ましいと思う。毎週テーマが与えられ、それに沿って各教科より課題が出て生徒はそれに取り組み、週末に発表、という形で進んでいく。まだ始まったばかりだが、興味深く観察していきたいと思う。

また、これに伴い今まで普通生徒の中に紛れていたアスリートコースの生徒37名が、一堂に会して授業を受けるようになり、いわゆる授業崩壊の前兆のようなものが表れ、先生方の悩みの種になっている。そのクラスに前学期と同じ宗教の授業に呼ばれ、前とは中身や活動を変えた授業を行ったところ、Well organized, well controlledなどと大変ほめていただいた。日本での困難校や体育科での経験が役に立っている。

フィンランドの先生方は、専門科目の能力が非常に高いが、生徒指導力、クラスを回す、まとめる、という点では日本の先生は自信を持ってもよいのではないかと思った。こちらに来て初めて授業力をほめてもらえたことは、私にとって想定外であったが、とても自信につながることとなった。

『日本語』の授業としては、講座数も生徒も増え、嬉しい限りであるが、準備に追われているというのが正直なところである。貸与という形で教科書を買ってもらうことができ、「日本語2」では「言語」の授業らしい授業をさせてもらえており、とてもやりがいのある毎日である。
こちらに来て約2週間が経ちました。今は授業補助の形で様々な教科の授業に参加しています。
英語、フィンランド語、算数、美術、handcraf,tethics,friendshipそして理科と家庭科にも参加する予定です。小学校1・2年生の学年に所属しているので、自分の専門教科でなくても子どもたちにアドバイスしてあげられます。

来週の美術の時間に授業をさせてもらうことになり、今のところは習字を予定しています。

今現在の悩みどころは、学校内での子たちの振る舞いに対する意識が日本と違うところです。業態度や時間に対する意識など、こちらではかなり自由な印象を受けます。しかしその「自由さ」が良い面で現れているのが、授業中の発言に関してです。

質問でも意見でも、自分の体験談でも子供たちは「発言したい」と思ったらすぐに挙手し、当てられたら発言します。先生の話の筋と違う内容の発言をしたとしても、「じゃあそのことについて話してみよう」と言って他の生徒からも共感する意見や体験談を聞く時間になったりするのです。

「自分の意見が言える」、「周りに聞いてもらえる」という安心感がクラス全体に広がっているのだなといつも感じています。
3種類の授業をしました。学年はYear7または8で、1クラスは10人ずつ45分間です。授業回数に対し、挑戦したい内容が多かったので、それぞれ二本立てになりました。

①前半は伝承遊びとして、あやとり・コマ・だるま落とし・お手玉・けん玉をしました。だるまの意味を話したり、私が出来ないものは動画でお手本を見せたりしました。それぞれ一つずつしか持っていなかったので、3分ずつで交代しました。後半は、手押し相撲とあっちむいてほい、をしました。相撲も合わせて紹介しました。

②前半は箸の使い方を練習し、折り紙で箸袋を作成しました。後半は、広島・長崎の原爆の話をした後に、折り紙で鶴を折りました。同じ鶴でも、サイトによって手順の説明の仕方が違っていて、生徒にとってわかりやすい方法を考えるのは、大変でした。

③前半は神社や参拝の仕方、おみくじ・絵馬について、クイズ形式で紹介し、実際に参拝の練習をしました。後半は茶道体験をしました。日本から持ってきた抹茶粉末を使いました。NZでも"Green tea"は親しまれているようなのですが、半分の生徒は美味しく飲み干し、半分の生徒は「苦い」「くさい」と言っていました。

授業中、生徒に意見を聞いたりすると、すぐにいろいろな意見が出てきて面白いです。でも、私のリスニング能力が追い付かず、多用するのは難しいです。今までは無我夢中という感じでしたが、今更ながら自分の英語の発音の不正確さが気になってきて、生徒と一緒に簡単な単語も一つ一つ確認しています。

日本語の授業以外では、Life Educationの授業、Sailingの引率、電話帳配達、家族旅行、地域の児童劇団ミュージカル、とたくさんのことを経験させていただいています。NZでの研修も残りわずかですが、後悔のないように楽しみたいです。
こちらでの生活が始まり3週間がたちました。日々の生活にはかなり慣れてきてます。こちらに着て間もないころは朝7時までには目覚めていたのですが、最近は7時30分くらいに起きてます。パンも今まで2枚しか食べてこなかったですが、もう1枚ほうばるようになったし、コーヒーもおかわりできるくらい遠慮しなくなりました。

肝心の活動ですが、折り紙と歌を紹介してきました。基本自分から「これやりたいんだけどやらせてくれない」といった積極的な発言などはまだせず、「次の時間なんかやりたいことある?」みたいなことを先生たちから尋ねられて「あ、時間もらえるんならこれやりますね。」みたいな感じです。これだけ聞くとやる気がまったくないやつみたいに思うかもしれませんが自分は決してやる気がないというわけではありません。

そもそもの僕の目的がフィンランドの教育が見たいというものなので日本の文化の紹介というものに意識が向いてこないだけなのです。しかし、世の中はgive&takeであります。フィンランドの教育を見せてもらった分、こちらとしてもそれ相応のお返しをしようと思っています。アイデアはあるのですが、それをするためにはどうしてもフィンランド語を覚えてからにしたいのでもう少し後のほうで。

あ、そうだ。日本の歌紹介では「こぶた・たぬき・きつね・ねこ」の歌を紹介したんですけどめちゃくちゃ反応よかったです。先生からもかなり褒められました。ちなみにこの歌は前に僕の先輩が授業でやったよということを言ってたのを思い出して使わせていただきました。先輩ありがとうございます。
ぜひ、活動中の皆さんもこれから活動する皆さんも「なんかやって」と当日無茶振りされた時には使ってください。
9月の新学期の研修開始から2ヶ月が経ちました。学校は現在秋休みです。

学期始めの緊張している様子も次第に薄れ、少しずつ生徒の自我が見えるようになってきました。それと共に、宿題忘れ、遅刻、教師に対する反抗的な態度なども目に付くようになってきています。

トリニティースクールでは、これらの問題に対処するために放課後や昼休みに生徒を残し丁寧に指導しています。また、生徒の行動に対する基準も明確に決められ、教室にも掲示されているので、日本の学校(私の前任校だけ?)のような生徒手帳に書いてあるからといった曖昧な方針下の指導ではなく、教師間および対生徒においても共通認識が図られた上での指導となるので生徒も指導されることには納得している様子です。

例えば、遅刻を3回すると金曜日の放課後に学年主任の先生との居残り家庭連絡、授業で教師の指示に従わなければ別室にて指導し、そのご家庭連絡および主任の先生との面談・・。また、それらの生徒の行動情報は電子上で一括管理されて共有されていますので、「あの先生が主任の先生にチクって」みたいな生徒の余計な反発も薄れる気がしました。

毎週火曜日にはCPDと呼ばれる質の高い研修会が行われます。イギリスに来て感じたのは、学校外の機関によるスクールバックアップ体制が整っていることを実感しました。研修会の講師派遣や、インターネットによる充実した研修コンテンツの提供、また授業で使える教材をダウンロードできるサイトであったり、生徒自身が動画などを用いて自学できるサイトなどがあります。

日本では教員の多忙感は問題になっていると思いますが、こういった質の高い教員のバックアップがビジネスとしてでも発達してくれるといいのにと感じました。
フィンランドに来て7か月がたち、少しずつフィンランドでの会話も増えていっていますが、やはりまだ子どもとの会話で不自由を感じてしまいます。

算数の授業の時、アシスタントとして、子どもにフィンランドで教えることも多いのですが、スムーズに話せたり、言いたいことが思うようには言えない分、伝え方にも制限がかかってしまいます。

残り期間も短くなってきましたが、近くの大学や図書館で開かれているフィンランド語カフェや、市が無料で提供しているフィンランド語レッスンに積極的に参加し、最後まで語学力も高めて研修に役立てたいと思います。

▲ ページの先頭へ