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2016年11月05日・Kaede Okada・ 20代 , フィンランド , 国際教育実習プログラム
今回は皆さんの報告でも目にするフィンランドと日本の教育現場の違いについて。一言でいえば何もかもが臨機応変、フレキシブル。

例えば、open school(文化祭のようなものですが日本ほど凝っていません)の準備で、地域の歴史や学校について調べるグループ。2人一組で周囲の学校にアポなし訪問。とりあえず校長先生にこんにちは。その後は、インタビューしに来ました。あら、そうなの。どうぞ。と授業中の先生が廊下に出てきてくれたり、教室に招き入れてくれたり。

あるいは、フィンランドの学校には学校図書館やプールがありません。そこで使うのは市立図書館に、公共の体育館、スタジアム、競技場(サッカー、野球、陸上など、公式の試合にも使えるほど立派)。学校周辺に充実した施設が備わっているので、先生が付き添わずに、数人の生徒が授業中に町の施設へ行くこともしばしば。今の日本では不審者が、安全が、責任の所在が、手続きが、と難しいのではないでしょうか。どんなに小さな学校でもそれぞれの学校に一つずつ設備が備わっている日本、個々には何もないけれどその分公共の施設が豊かで地域と繋がる場にもなるフィンランド。皆さんはどちらが好きですか?
さらに小中学校の建物に歯医者さんや心理カウンセラーのいるクリニックも併設されているところにもお邪魔しました。

20人のクラスに教科の先生一人、スクールアシスタント一人、スペシャルティーチャー一人の3人体制の授業もできる。掲示物はスクールアシスタントにお任せ。スクールカウンセラーが教師と同じ立ち位置にいて、イベント事で仕切るのはカウンセラー。専門性に特化しているフィンランド。

一方、日本のように一人の教師が担任から掲示から学級通信、行事もバリバリ一緒に盛り上がることで深く生徒を理解できるのもまたその通り。
違いや気づきを挙げればきりがないので、興味がある方はぜひ一度フィンランドへ、ということが私の言いたいことで、百聞は一見に如かずです。

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