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2016年9月

8月16日から新年度が始まっています。すでに木々も色づき始め、気温も上がらなくなってきています。新年度に入り、4月5月より先生方が積極的に活動に関心を持ってくれているように感じます。美術クラブでの折り紙を用いたアートや、日本の教育システムや学校生活についての紹介、日本語の紹介の授業をする機会を頂き、生徒の反応や先生方のそれに対する接し方などからも日本との違いを感じています。

入学式はなく、生徒の活動に、委員会や係はなく掃除や給食当番もない、教員も教科指導以外の生徒指導や進路指導、事務的な仕事が、他の各専門職に分業されている、など新しいことを知るたびに、生徒や教師の活動が学習に特化されているのを感じます。まだまだ、知らないことに出会える、と期待できる新学期です。
国際教育実習生としてフィンランドを訪れて明日で一週間。私の研修先はコウボラにある生徒数約220人ほどの中学校です。まだ3日しか学校には通っておらず、来週から授業が始まるためドキドキの週末。こちらの学校はこれまでも8人ほど日本人が研修されているため、ホストファミリーも先生方も非常に慣れていらっしゃいます。どんな授業をしようか、皆さんの体験談を読みながら考案中。生徒たちとはまだまだ交流できていませんが、充実した6か月を過ごしたいです。

のどかな田舎町で車がないとどこにも行けませんが、遅くても15時には学校が終わるため、ホストマザーが学校帰りに買い物に連れて行ってくださいます。週末は2匹の犬とお散歩したり、TVをみながらおしゃべりしたり、のんびり過ごして、まさにフィンランドの"普通"の日常を体験中です。
NZに来てから1カ月程経ちました。到着時はまだ冬でしたので、雨も多く寒い日が多かったですが、最近はだいぶ暖かくなってきました。

私が研修をしている学校はNorth Aucklandの山の中にある全部で3クラスのとても小さな学校です。周りは山や牧場に囲まれており、様々な動物も日常的に目にします。学校では、マオリ語の授業もあり、自国の文化も大事にしているんだと感じました。

大きなショッピングモールやコンビニ等はないですが、のんびりと空や動物を眺めてスローライフを満喫しています。

Japaneseのクラスは来週から1週間に一度、2クラスで持たせてもらうことになりました。今はパワーポイントで資料を準備して、授業計画をしている所です。
こちらに来て5か月が経とうとしているところです。現地の生活にもようやく慣れてきました。語学力がないにもかかわらず、海外の学校現場を一度見てみたいという勢いだけできてしまったので、最初の頃は言語の壁にぶち当たり、自分の殻に閉じこもってしまう毎日でした。しかし、それでもいつも話しかけてくれる子どもたちの笑顔に救われ、ホームステイ先や学校の先生たち、現地で出会った人たちのあたたかさに触れ、自分も何か返していきたいと思い、自分に出来ることを頑張ろうと思えるようになりました。その中で私が一番大事だと感じたことは自分のペースでいくということです。語学力、授業力は急激に伸びるものではありません。こちらに来たということは本当にスタートで、自分で努力をしていかなければ何も変わっていきません。日々の努力が大事です。焦らず自分のペースでやっていこうと思えたことで、私は自分自身を保つことが出来ました。

6月の修了式まで、幼稚園から5年生までのクラスに入り、授業を見学させてもらいました。日本にいた時、他のクラスをこれだけ見学することはなかなか難しかったので、それぞれの先生の学級経営の仕方や話し方、授業の進め方などもとても勉強になりました。また、こちらの学校では、子どもたち同士がシェアをする時間が多くあり、自分の意見をしっかり持ち、それを仲間たちに伝えることが出来ているということにびっくりしました。幼稚園、低学年、高学年と積み重ねていくことで、はずかしいということよりも、自分の意見を持つことが当たり前になっているように感じました。また、それぞれのクラスで授業も何度かさせていただきました。私がした授業は、こいのぼりや兜を作ったり、日本の学校について紹介したり、ゴムダンとゴムとびなどです。休み時間にはケン玉や折り紙をして、できるだけ子どもたちと一緒にすごすようにしていました。

夏休みに入ってからは約1か月間バンクーバーに滞在し、語学学校に通いました。ブラジル、スイス、韓国、ドイツ、イタリア、フランス、中国、日本、たくさんの友達を作ることが出来ました。ネイティブではない人同士が英語を使って会話をするということが新鮮で面白く、もっと喋れたらもっと議論できて面白いのにと感じました。それでも、理解しようとしてくれることが嬉しくて、拙い英語でも伝えてみようと思うことが出来ました。

また日本にいたら出会うことのできなかった、異業種の人たちやいろいろな志を持った人たちと教育について一緒に考えてもらったことも自分にとってすごく有意義な時間でした。

こちらに帰ってきてからは、英語の勉強をしたり、新学期に向けて、教材を準備したり、ホストファミリーと湖にボートに乗りに行ったりしながら毎日を過ごしています。
先日、地元の新聞社から取材を受けました。研修先の校長先生が「日本から教育視察に来ている研修生がいる」と地元の新聞社に話したことがきっかけです。

テーマは日本とフィンランドの教育の違いについてです。記者の方と話す中で、改めて日本の教育の課題や良さなどがわかりました。
これまで生活してきた中で感じた大きな違いは「フィンランドは個を大切にし、日本は集団に重きを置いている」ということです。フィンランドで行われている充実した個別指導は今の日本ではできないだろうし、学校行事などで見せる団結力あってこその演技や発表はフィンランドではできないと思います。これには人口(子供や教員の数)や国の政策、教育の歴史なども関係しているので簡単に変えられることではないと思います。しかし、どちらも大切なことであると思いました。

また、各国を旅行した中で感じた日本人の礼儀正しさは、日本で行われてきた教育が作り上げたものでもあると思いました。公共心、思いやりなどといった道徳的な指導や生活指導はフィンランドではありません。当たり前のように学校で教わってきたことが「礼儀正しい日本人」を作っているのだと思いました。教科以外のことも指導することで日本人の良さが維持されている、日本の教育の素晴らしさを改めて認識するとともに、忙しすぎる教師という仕事を日本で再びやっていけるか心配になりました。

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