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紅葉した木の葉が落ち始めいよいよ暗く長い秋が始まろうとしています。暗くて辛いなど周りから脅かされていますが私にとっては初めてのフィンランドでの秋なので、少し楽しみです。夏の間は、ずっと明るかったのに最近はずっと暗いため天気のいい日の有難味がわかったり、朝7時代に登校するときに朝焼けを見れたり、天気のいい日の夜にはオーロラが見れたりなど、やっぱり楽しみも多いです。とは言っても夏の頃のように、"まだ20時なのか!まだ散歩できる!"などとは思えません。朝起きてもまだ陽も昇っておらず暗く、12時になっても曇っていて暗くなかなか外へ行こうという気も起きません。夏ころとは違った意味で時間を忘れてしまうことが多いです。

今週は自分の持っている週6回の授業の他に宗教の授業に招かれ日本の宗教について質問に答えたり、近隣の中学校の家庭科の授業でお寿司を作るので日本の食文化を少し紹介してほしいと頼まれ、計4回調理実習に参加し簡単なプレゼンを行い、一緒にお寿司と白玉を作りしました。
フィンランドはレストランは高いという理由もあると思いますがフィンランド人は自分で作ることが好きで、日本の人はお寿司や白玉をよく作るのかと尋ねられました。
尋ねられたときには、日本人がお寿司を食べるのは特別な時で大抵レストランに行くと答えます。最近では100円で食べられるお寿司もあり一概には言えないと思いますが、フィンランド人の中には日本人は毎日お寿司を食べると思っている人もいるようで、2、3ヶ月に一度ぐらいしか食べないと言うととても驚かれます。

また、他の高校から授業で日本の文化について話してほしいと依頼され今月の後半に参加する予定です。日本に興味のある生徒や一般のフィンランド人になぜ日本に興味があるのか尋ねると、アニメや漫画に関心があるというのもひとつの理由ですが、違いが幾つもあるからそれがおもしろいという回答をよく貰います。フィンランドと日本の文化や生活様式は違う点ばかりで、どこが違うか尋ねられるといつも答えるのに困ってしまいます。来たころには驚いたことでも最近ではすっかりそれが当たり前になってしまって日本ではどうするか尋ねられて違っていたことを思い出したり、なぜそうするのか理解できるようになってきた気がします。
私に残された滞在期間が残り数か月となりました。日本と違う点を見つけると共に、なぜ日本ではそうするのか、なぜフィンランドではそうなのか自分なりに見つけたいと思います。

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