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2015年11月

紅葉した木の葉が落ち始めいよいよ暗く長い秋が始まろうとしています。暗くて辛いなど周りから脅かされていますが私にとっては初めてのフィンランドでの秋なので、少し楽しみです。夏の間は、ずっと明るかったのに最近はずっと暗いため天気のいい日の有難味がわかったり、朝7時代に登校するときに朝焼けを見れたり、天気のいい日の夜にはオーロラが見れたりなど、やっぱり楽しみも多いです。とは言っても夏の頃のように、"まだ20時なのか!まだ散歩できる!"などとは思えません。朝起きてもまだ陽も昇っておらず暗く、12時になっても曇っていて暗くなかなか外へ行こうという気も起きません。夏ころとは違った意味で時間を忘れてしまうことが多いです。

今週は自分の持っている週6回の授業の他に宗教の授業に招かれ日本の宗教について質問に答えたり、近隣の中学校の家庭科の授業でお寿司を作るので日本の食文化を少し紹介してほしいと頼まれ、計4回調理実習に参加し簡単なプレゼンを行い、一緒にお寿司と白玉を作りしました。
フィンランドはレストランは高いという理由もあると思いますがフィンランド人は自分で作ることが好きで、日本の人はお寿司や白玉をよく作るのかと尋ねられました。
尋ねられたときには、日本人がお寿司を食べるのは特別な時で大抵レストランに行くと答えます。最近では100円で食べられるお寿司もあり一概には言えないと思いますが、フィンランド人の中には日本人は毎日お寿司を食べると思っている人もいるようで、2、3ヶ月に一度ぐらいしか食べないと言うととても驚かれます。

また、他の高校から授業で日本の文化について話してほしいと依頼され今月の後半に参加する予定です。日本に興味のある生徒や一般のフィンランド人になぜ日本に興味があるのか尋ねると、アニメや漫画に関心があるというのもひとつの理由ですが、違いが幾つもあるからそれがおもしろいという回答をよく貰います。フィンランドと日本の文化や生活様式は違う点ばかりで、どこが違うか尋ねられるといつも答えるのに困ってしまいます。来たころには驚いたことでも最近ではすっかりそれが当たり前になってしまって日本ではどうするか尋ねられて違っていたことを思い出したり、なぜそうするのか理解できるようになってきた気がします。
私に残された滞在期間が残り数か月となりました。日本と違う点を見つけると共に、なぜ日本ではそうするのか、なぜフィンランドではそうなのか自分なりに見つけたいと思います。
5,6人ずつの小グループ単位で教えているために子供の特性に合わせた指導はしやすいのですが、1年間授業をするので意欲と知識をいかに持続させるかが課題です。ネタが尽きないように、ネットを中心に教材研究する日々です。
IIpのテキスト「hello japanese」のひらがなや数字の表は、発音がイメージしやすく、イラストも付いているので、こどもたちにも印象に残りやすいようです。
コピーして一文字ずつ切り離しカードにすると、読み書きができないレベルでも楽しみながら繰り返し学ぶことで、自然に習得することができています。

日本語が読めるようになると子供たちの自尊心も高まり、特に、お勉強があまり得意でない子供たちは、得意気に先生や親にひらがな本を読み聞かせたりしています。多少間違えても相手には気づかれないことも大きなメリットですね。
来月卒業(こちらでは卒業とはいわないそうですが)する生徒は、最後の表彰式で日本語のスピーチをやることになりました。
先日は、「三角おにぎり」を作りました。炊飯は私が事前にやっておき、握ることに時間を費やしました。こちらでもsushiは売っていますが三角のおにぎりはないので、3画に握れることは子供たちの自慢の一つになりました。
そして、「いただきます」の意味も伝えました。子どもたちは、食べ物を残したり捨てたりすることに抵抗がないようなので、少しでも意識が変わるとうれしいなと思います。

また、地域のガールズスカウトのお子さんたち向けのボランティアもやらせていただきました。私の娘たちは、福笑いやけんだま、折り紙を教え、私は浴衣の着付けをしました。とても盛り上がり、後日お礼のカードやプレゼントまで頂き、親子共々とても嬉しかったです。
昨日夕方、学校とPTAで行う行事GALAというのを体験しました。
GALA(お祭り・祝祭・賑やかな催し物という意味)という行事はこちらに来て初めてしりましたが、日本でいうと高校の文化祭のような感じでした。
ホールではPTAが作ったお菓子・植木・野菜販売、古着や本などのバザー、また広い芝の校庭では各クラスが担任と有志の生徒でジュース釣り・綿菓子・ボール投げなどのブースを設け、売り上げを学校に寄付するという取り組みをしていました。
その他、担任以外の先生とPTAの方々がハンバーガー、ホットドッグ、ポテト、アメリカンドックなどを販売していたり、ミニSLみたいな乗り物や幼児の遊べる遊具などが運び込まれて近所の人がたくさんきていました。これはファミリー聞いたところずっと昔から続いている学校行事のうちの1つだそうで、時期は違ってもNZのほとんどの学校が実施する行事みたいです。でもこれは放課後に行われるので、生徒は強制参加ではないところがまた日本と違い自由な感じがしました。でも、今回改めてIIPを利用して来ているからこそ、単なる語学留学では得られない学校現場に直接携われる仕事が出来ているんだということを実感しています。
 
カナダに来て二ヶ月が経ちました。日中でも気温が10度を下回る日が続き、すっかり冬の装いです。
現在小学校でインターンを行っています。二週間ごとに異なるクラスに行って日本のことを教えたり、それ以外の時間は子供たちの学習のアシスタントをしています。
最初の一ヶ月は低学年のクラスに行っていたこともあり、授業のバリエーションを増やせないことに悩んだりしましたが、二ヶ月目は3年生以上のクラスに行くことができたのでいろいろな種類の授業をすることができました。
3年生のクラスでは、折り紙、日本の挨拶、数の数え方、日本の文字について、Gymの時間にハンカチ落としやだるまさんが転んだを教えました。
ハンカチ落としは想像以上に人気で、ほかのクラスとの合同の授業でも教えるように頼まれたほどでした。だるまさんが転んだは「だるまさんが転んだ」を言うのは難しいので、「Daruma doll fall over」と言ってもらうようにしたのですが、それでも子供たちには少し難しかったように思いました。
日本の文字について教えた時に、小学校の各学年で習う漢字の数を言うと、その多さにとても驚いていました。
最初は担任の先生に指定された時間に授業を行っていましたが、最近では自分からできるだけ授業をさせてくれるように頼んで毎日何かしら時間をもらうようにしています。日本の感覚だと時間割が決まっているのに無理やり組み込んでもらうのは申し訳ない...と思うかもしれませんが、こちらの学校は先生によって全く授業の進め方が違い、時間割もあってないようなものなので、どの先生も比較的心よく時間をとってくださいます。
ホームステイ先が学校の近所なのこともあり、最近では近所を散歩していると生徒が声をかけてくれるようになりました。
残りの4ヶ月も頑張りたいと思います。
今月は「日本の小学校生活」の紹介をしました。写真を示しながら基本的な一日をプレゼンテーションで紹介し、去年担任をしていたクラスの朝の会や給食、掃除時間のビデオを見せました。子どもたちはカナダと違いすぎて驚いていました。先生たちは、給食や掃除、一年生が黄色い帽子を被ること、風邪をひいたらマスクをすることを気に入っていました。(ビデオは2月に撮ったもので、風邪をひいている子がマスクをしているのを見たからです。)ほとんどの子どもたちは嫌いなものでも配膳される給食、スナックを食べることができないこと、掃除時間があることは嫌だと言っていました。中には、「どうして日本はそんなに礼儀正しくきちんとしているの?日本には行きたくない。」・・・と言っている子もいました。日本っていいなと思ってほしかったのですが、カナダの子どもたちには窮屈に感じた部分もあったようです。給食に関しては、子どもが好きそうなメニューを言うと、「私も給食がいい!」と言っていました。この授業をすることで、私たちが礼儀、協力すること、責任をもって仕事をすることなどを大切にするこ
とは、日本の教育のおかげだということが分かりました。そう思うと、これまで以上にいかに教育が人格形成に影響を及ぼすかを実感しました。

日本では基本的に机に座って教科書を使って・・・という授業が基本です。カナダも昔はそのような教育だったようです。しかし、いろいろな研究の結果、子どもたちがじっと机に座って勉強するのは自然ではない。活動的であるのが本来の子ども。カーペットに座ったり、自分の好きな態勢で本を読んだり、数を教えるのにカレンダーを使ったり・・・ともっと自然な形で学習する方がいいと変わってきたそうです。日本もいつかそのような授業形態に変わるのかな?と思いました。

昨日は、本場のハロウィンを経験しました。仮装して、本当に子どもたちが「トリック オア トリート」と言って、いろんな人の家を周ってお菓子をもらっていました。大人も仮装をするということで、私も仮装して、お菓子をあげたり、ホストファミリーの子どもがお菓子をもらいに行くのについていったりしました。ハロウィンは地域との交流にもなるので、地域との関りが薄れてきている日本でもあったらいいのになと思いました。

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