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2015年9月

カナダでは8日から新年度が始まりました。日本のように始業式はありませんでしたが、クラスで先生や友達の紹介、学校やクラスのルールの確認、各教科のファイルづくりなど、日本でもする始業式の日の学級活動と同じだなと思いました。校長先生が毎朝行う放送や、休み時間の過ごし方などのきまりの説明などは、夏休み前の2か月間も学校にいましたが、今まで認識していなかったことだったので、新年度に学校にいることができて良かったです。

新年度最初の授業は日本のオリエンテーションのような授業を改めてしました。「日本から来たものはどれでしょう」「日本の国旗はどれでしょう」の○×ゲームや国歌の紹介をしました。日本語で「まる」と「ばつ」と言うこと、「手で○×をつくって示してね」とすることで、子どもたちは楽しんでくれました。日本の国歌を聞いて、「かっこいい」と言っていた子もいましたが、「なんか悲しい感じがする」と思った子が多かったです。私が一緒に歌うと褒めてくれました。
 先週の授業では、日本は敬老の日があった週だったので、敬老の日の紹介と、おじいちゃんおばあちゃんに手紙を書く活動をしました。ただ手紙を書くだけでは面白くないので、日本の文化を考慮して折り紙レターにしました。5月に「かぶと」の折り紙の授業をしたときも、子どもたちは喜んで活動していたので、今回も大丈夫だろうと思っていましたが、まだ新年度が始まったばかりだということを忘れていました。そこまで難しくない折り方だと思ったのですが、1年生にはとても難しい活動でした。さらに、1年生は「Dear Grandpa and Grandma」と書くだけでも大変で、字を書くのが嫌いな子どもにとってはそれだけでやる気がなくなっていました。いつも1年生のクラスが私が新しい授業をする最初のクラスなので、毎回反省ばかりです。それでも、担任の先生は理解してくださってサポートしてくれます。反省を生かして他のクラスでは、「Dear」や「Happy Seniors Day」など印刷して、絵だけでもいいようにしました。すると、低学年でも楽しく活動できました。高学年は言わなくても創造的に手紙を書いていたので、無地の紙で手紙をくようにしました。

そして、今週は日本語について初めて紹介しました。ひらがな、カタカナ、漢字を使うこと、最初はひらがなを学習することを伝えて、50音表で発音練習をして、かるたのように私が言った音のひらがなカードを探すゲームをしました。低学年は難しいので、私が1つのひらがなを言うのに、50音表でも示しながら探すようにしました。しかし、これまた、1年生は「僕が先にとった!」「私が先にとった!」とけんかが始まり、泣き出す子がいたり、ひらがなカードは破れたりして、大変でした。25人ほどクラスの子がいるので、かるたのようにすべてのカードを並べたほうが、全員の子が一気に楽しめると思ったのですが、それがいけなかったです。どっちが上か下か分かっていないので、適当に「これ?」「これ?」とカードを取ってたくさんの子どもが私に正解かを尋ねてきました。

これでは意味がないと思ったので、ほかのクラスで授業をするときは3、4人ずつ挑戦者を呼んで、カードは10種類だけホワイトボードに並べてゲームをしました。それだときちんとカードを見て、活動できました。3年生以上だと、私が50音表で示さくても、50音表の下にローマ字で発音を書いていたので、私が音だけを言っても探すことができました。日本語について全く知らない子でも、今回の授業で日本語に興味をもってくれたらなと思います。
こちらに来て約半年が経ちました。月から5つ目の研修先でのインターンが始まりあっという間に3週間が過ぎました。

今回お世話になったのは生徒数約200人の小学校で、先生方も生徒たちもフレンドリーでとてもあたたかい雰囲気の学校でした。人気だったのはやはりおりがみで、工作や自由学習の時間に4、5人ずつ取り出して図書スペースや廊下にあるテーブルで少人数でおり方を教えました。小学生には「折り鶴」は少し難しいようでしたが「カエル」は大人気です^^ 他にも書道の授業で自分の名前にトライしたり、音楽の授業で「Brother John」の日本語バージョンや「きらきら星」を歌ったりしました。どのクラスでもまずはじめは「General Information of Japan」のパワーポイントを使ってお話をするのですが、学年によって理解できる量が違うので、英語・フィンランド語の話し方や説明の内容も学年に合わせて考えながら伝えるように心がけました。プレゼンの途中で出る質問にもできるだけ答えながら、生徒たちの興味や考えを大切に受け入れるようにしています。

私の場合は各校3週間ずつの研修なので、本当にあっという間にお別れのときがやってきてしまいます。こちらの学校での研修最終日、全校集会で体育館に集まったときに生徒たちが歌のプレゼントをしてくれました。それと一緒に全員のサインが書かれたカードや素敵なプレゼントも渡してくれて、気持ちがおさえきれずに泣いてしまいました。「Hei, Yuki」「Kiitos Yuki!」「Moi moi」「Hello!」と言ってくれる言葉がいつもとても嬉しくて、私を受け入れて学校の一員としてやさしく接してくれる生徒と先生方のことが私も大好きになっていました。離れるのはとてもさみしいですが、みなさんと一緒に過ごした時間は本当にかけがえのないものです。

この一か月は、自分からもっと授業をする機会がほしいと申し出たことで、ほぼ毎日授業をしていました。丸ごとそのクラスを運営するより、先生とチームティーチングという形で分担して授業をしています。文化や発話に関することは私が中心になることが多く、文法事項や英語での説明が生徒が必要だろうと思った部分は先生が説明することが多いです。一人の先生とは、月曜日にその週になにをするか確認しあい、必要な教材を授業に間に合うように準備していく、という流。また別の先生とは毎回の授業終わりに「今日は~でしたね。」とササッと振り返りを先生として、できれば次回の話もして、次に会った時までにアイデアを考えておいて先生に相談するという流れ。日本語の先生が3人いる学校なので、先生ごとに準備の仕方、授業が異なるのもよい勉強でした。

例えば、中3と高1のクラスは"Today's Question"という私の質問から始まります。たまに副詞を2つ使う、~と思います。を使う、等の条件付きで答えてもらい、前回のならった文法を復習しつつ、話すということをしています。
また、中2のあるクラスでは動詞、名詞、文を作る「本(名詞)を読みます(動詞)。」と数週間継続して授業をしました。生徒はなかなか集中力が続かないことが多いので、ビデオを使ったり、絵を使ったり、少しづつ達成感を得られるように工夫したりといろいろな工夫を先生と考えることができました。動詞を覚えるという点では、「会います」‟Each EYEs meet"「勉強します」‟BEN will study"など一つひとつにストーリーを持たせる、という覚え方を実践しました。先生からの提案でしたが、私が授業させてもらい、生徒もその先生とやったことがあったのでうまくいきました。授業の終わりの確認クイズでは約25人くらすで全員14問中10問以上という結果で、先生と生徒のおかげで目標を達成できました。

このように、先生によって準備の仕方、授業、生徒までも変わってくるのでいろいろな先生といろんな学年の授業を考え準備するのは少し大変でしたが、とても勉強になりました。授業をやりたいと申し出て本当によかったです。
チームティーチングをはじめてから、コミュニケーションをとる大切さに改めて気づきました。先生や生徒と簡単な挨拶や世間話程度では、やはりその程度の関係しか築けないし、話題も限られてきます。自分の意見や感想を、言葉にして伝え、先生はどう思いましたか?と自分からも相手の意見を求めることで、より深く幅広く話すことができるようになりました。そして、話し合うことでお互いに考えてなかったいいアイデアが出てくることも多々あり、そういうときは授業が本当に楽しみです。誰かが誘ってくれるまで待っていたら、おそらく私はこの学校で授業やチームティーチングをする機会はもちろん、先生や生徒たちとの関係もこんなに広がらなかったと思います。
私はあと一週間でこの学校を終え、新しい研修先に移動しますが、新たな人間関係を築くことが楽しみです。

新学期が始まり、新しい生徒とも一緒に日本語や日本文化を学習しています。今日は、最近まで悩んでいたこと、自分の課題だと思うことを含めて書こうと思います。それが、この1ヶ月間の私の体験談なので。

フィンランドの人の特徴として、反応が薄いことやあまりフレンドリーではないといったネガネティブな印象は否定できないと実感しています。自分の授業に自信がないと、相手も自分の授業を楽しんでいないのではないかと思い込んでしまうのではないかと思います。さらに、フィンランドでは授業中にクラスメイトとの会話は禁止されていませんし、授業中にバナナなど軽食を取りながら勉強する姿も見受けられるので、そんなことが起きたら、しかもクラスメイト同士の会話がフィンランド語だったら、その場に他に先生がいなかったら、日本人は自分が蔑ろにされているのではないか不安になるのではないかと思います。

不安な時は思い切って彼らや先生方と話すべきだと思います。特に周りの先生方に相談する(確認)するのが最善の解決策ではないでしょうか。私にはそれができなかったので、回り道をするはめになりました。

私のクラスは必修の枠外で、日本に興味のある子が取るといった感じです。ですから、元々そこには日本に関心のある子しかいないはずです。もし彼らが私の話している最中に会話していても、私の話していることに関して会話していることが十分にあり得ます。さらに、先にあげたフィンランド人のネガティブな印象が教室の雰囲気を、空気を呼んでしまう日本人の私にとって耐え難いものにしていました。日本の学校なら授業中に会話している生徒を見かけたら、"大丈夫?"(静かにしなさいよ、の意味で)と声をかけます。それは注意された生徒たちを傷つけない配慮からでしょうか、日本で通じる言い方ではないかと思います。だから、フィンランドでは通じません。また、"何か質問ある?"の意味で"大丈夫?"と聞いてもその時には解決している可能性もあり得ます。だから、"どんなこと話してる(た)の?"と聞いてみたらよかったのでしょう。

その代わりに、"もし質問があったらその時に私に聞いてね。そしたら、誰かが私よりもうまく、フィンランド語で説明してくれるかもしれないし、それにみんなでもっと勉強できるでしょ。だから、みんなで勉強してるんじゃない?"この言葉で漸く想いが伝わりました。
そしてその悩みがひと段落した後、ご飯を炊いておにぎりを作りました。教室にいては黒板と椅子の距離は縮まらないと実感しました。その場においてあったお箸を見て、"お箸の使い方教えて!"とお願いしてくる子や、"おにぎり三角にできない~"(結局全員のを三角に成形しました) 全員、私より背が高く大人に見えますが、日本に興味のある"高校生"です。私のつたない英語も必死に聞こうとしてくれますし、私が授業の終わりに書かせている感想カードもしっかりかいてくれ、教室を出るときには"ありがとう"と"ばいばい"を必ず言ってくれます。

これから暗く長い秋と冬がやってきます。気分が落ち込むだろうと思います。また不安になることもあると思います。そんな時は、周りと会話が気軽にできればと思います。
夏休みも残すところあと6日になりました。長い旅行から戻ってきてからは、ホストマザーが多趣味なので、一緒にジグソーパズルをしたり、家のペンキ塗りを手伝ったり、画家のように本格的に絵の描き方を教えてもらって描いたりしました。暇な時間をどう使おうか迷っていましたが、旅行に行ったり、ゆっくり過ごしたり、家のことをしたり、カナダの夏休みを味わうことができたと思います。また、図書館にも行き、私でも読めそうな本を一緒に探してもらい、読書も始めました。日本にいたら洋書を読む時間などあまりないし、英語の勉強にもなるので、いい機会だなと思います。
 先週は私の所属する小学校の先生たちがはるばる日本から私に会いに来てくださいました。去年担任していた子どもたちの話を聞いたり、今どんなことが小学校で流行しているかを聞いたり、カナダでの学校や生活の話をしたりして、9月からの授業の題材のヒントにもなりました。その後、バンクーバーに住んでいるホストファザーのご両親の家に行きました。ホストファミリーなしで私だけホストファザーのご両親を訪ねて滞在するなんて日本では考えられないのですが、一生に一度だと思い、勧められたことはできる限り挑戦しました。不安でしたが、住んでいる場所とは違う景色や人々に出会うことができたので、よかったなと思います。いろんな人のおかげで、私はカナダ生活を送ることができています。来週から学校が始まります。これから準備をして、去年度より楽しい授業ができるようにしたいと思います。
フィリピンにはいたるところにショッピングモールがあります。
私が知ってる限りでもマニラに10個以上、もちろんセブ島にもありますし、
もっと田舎のほうにも大きなショッピングモールがあります。

そして、毎日混んでいます。

平日はビジネスマンが、喫茶店やドーナツ屋さんでノート型パソコンを操作していたり、
休日はカップルや家族連れが、レストランで楽しそうに食事をしていたりします。
(喫茶店の中にはフリーWi-Fiが使えるところも多数あります。先進的です)

ショッピングモールはどこもスーパーマーケットが併設されており、
食料品や衣料品、お風呂グッズや電化製品まで何でもそろいます。
電化製品以外は日本よりも安く手に入るので、フィリピンで買ったほうがお得です。
映画館やボーリング場もあり、中にはスケートリンクが併設されているところもあります。
週末は先生も生徒も「モールに行こう」と言って、楽しんでくる人がたくさんいます。

私は渡航前、フィリピンでは不便なことも多いのではないかと思っていましたが、
ことショッピングに関しては、日本以上に充実していると思います。
1週間の海外交換プログラムを終え、もうすっかり日常の生活に戻りました。とはいえ、体は正直です。時間のずれは今も完全には戻っておらず、突然の睡魔に襲われています。(北欧滞在は、18日間)

数々のハプニング続きでしたが、工夫一つで何とかなるものです。授業は、1時間の実践を振り返りながら、改善を加えていくことで、もっともっと挑戦してみたくなってきます。多くのことを伝えることよりも、シンプルで簡単なことをしぼり込んで伝えることの方が、多くの手応えを感じます。また、休み時間もあやとりやブンブンゴマで遊んでいると、子供たちは興味津々で話しかけてきます。そして自分の知りたかったことは、つたない英語ではありましたが、先生方に積極的に質問をすることや、子供と一緒に授業を受けることで理解できることがたくさんありました。語学力がもう少しあったら、より深い質問もできたのにと、次回の挑戦での課題も明確となりました。

ホストファミリーにも恵まれ、毎日がとても充実した時間でした。毎日の授業終了後は、ホストマザーがショッピングやお茶タイムに連れて行ってくださり、変化に富んだプライベートタイムも過ごすことができました。休日には湖近くのサマーコテージにご招待していただき、サウナを初体験しました。ゆったりと、のんびりとした自然に包まれ、北欧時間の流れの中にどっぷりと浸かることで、フィンランド人のものの考え方やどんなことを大事にして暮らしているのかがとてもよく理解できます。あまりにも忙しすぎる日本での自分を振り返る良い機会でもありました。できればもう少しフィンランドにいたかったというのが本音です。ちょっと癖になりそうです。
夏休みを利用して、日本から同僚が会いに来てくれました。校長が同僚の、「私の学校も訪問したいという願い」を受け入れてくれました。そして全校朝礼でマオリ式の歓迎のセレモニーで出迎えてくれたことにとても感動しました。

日本から来た同僚の教科が美術と家庭科だったのですが、ここの学校でそれらの教科の先生が工夫を凝らした授業を同僚達に見せてくれ、資料までいただいて喜んで帰っていきました。この学校は比較的規模が大きく、クッキングとソーイングとそれぞれに先生がいます。その代わり規模の小さい近隣の学校の生徒が毎週1回スクールバスでこの学校に習いに来るというシステムです。この日のクッキングの授業では糖分を控えたお菓子作りとうことで、「Healthy Muesli Bar」というスニッカーズのようなものを作って自分で材料を書いたパッケージも作っていました。45分×2コマ続きで一切火は使わない簡単なお菓子作りで、そのあとのラッピング作りも含めて十分な時間があり、また1度に15人以下の少ない生徒というのも日本からしたら教員にとっても羨まし環境だなとも思いました。
2か月半の夏休みが終わり、新学期は始まりました。4年生のクラスに、3週間アシスタントティーチャーとして入りました。(自分が何をしたいのかを何人かの先生、校長先生に伝えたことが、願いがかないました。新学期が始まるまえに、自分がどんなことをしたいのかを、伝えることが大切だと思いました。)

3週間1つのクラスに入ったことで、これまでに気づかなかったことに気づくことができました。

実践した授業で、喜んでもらえたものを紹介します。
・実物を見せる。(浴衣、風鈴、扇子)
これまで写真で紹介していましたが、実物はインパクト大でした。

・おり染めで封筒をつくる。
おり染めは、半紙を広げたときの反応がとてもよかったです。さらに、ラミネーターを使って、封筒を作りました。ポケモンカードを入れたり、シールを入れたりして使ってくれています。

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