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2015年1月

クリスマス休暇も終わり、学校もいつも通り始まりました。
特に始業式など特別な行事があるわけではなく、いつも通りに授業が始まりました。

今月は、2日間にわたり小学校を訪問し、1年生から6年生まですべての学年で授業を行いました。
クイズを交えた日本の紹介やおりがみ、簡単な日本語を学年に応じて教えました。
折り紙は、どの学年でも楽しんでくれたみたいでした。
小学校での授業は、日本の紹介よりも、日本のもの(おりがみや日本語の数字)を使って楽しむことに重きを置いて構成を考えました。
結果的に、日本の紹介と言われて最初に紹介するようなことを省いた学年もありましたが、これから学校で習ったときに、japaniという国と今回やったことがつながって、興味を持ってくれたらいいかなと思います。

また、今月は、研修している学校とは違う中学校・高校にいき、折り紙を教えました。
普段の授業とは違い、土曜日の特別授業の中の一コマという位置づけでした。
以前、折り鶴を折ったことがある生徒もいると聴いていたので、オーソドックスなものよりも、
出来上がりが面白いものをつくろうと考え、動物やポケモンのピカチュウの顔が描かれた風船と、駒を考えました。
折り鶴などとともに、それらの見本も事前につくっていき、どれをつくりたいかをきくと、ピカチュウとの答えがありました。
こちらでもポケモンは有名で人気なようで、ピカチュウの風船はとても受けが良かったです。
また、時間が余ったグループでは駒も作ったのですが、こちらも、つくった後に遊べるので楽しんでもらえたようです。

来月は、研修校の美術クラブで折り紙を教えてくれないかと言われているので、これらをまた、つくってみようと思います。

最近では、先生方が朝出会ったときにgood morningと言ってくださっていたのが、huomentaに変わってきました。おはようございます、と言ってくださる先生もいます。
本当に簡単な会話ならフィンランド語でもできるようになり、研修終了までには日常会話ができるまで上達したいなとかんがえ、日々練習しています。
フィンランド生活も残り1ヶ月となりました。半年間のフィンランドの小学校でインターンシップでしたが、長いと思ったことは一度も無いくらい恵まれた環境にいることを実感しています。1月に入ったフィンランドは特に大きなイベントは無く、お正月は1日夜中に花火でお祝い、その後は何ら普段と変わり無いため、やはりクリスマスの方が1年で最も大きなイベントでした。

 私はこちらで放課後に日本語クラブを持つために学校長の協力を経て、Finnish social ID numberを12月初旬に取り、同時にtax numberと銀行口座を開設しました。Finnish social ID numberの取得は、tax officeに行きおこないますが、私の場合、学校長の同行のおかげで本当に簡単にもらうことができました。銀行口座に関しては、帰国まで3ヶ月と言うことで少し無理ある口座開設でしたがこれも学校長同行の上、開設していただきました。 

日本語クラブは毎週木曜日の2時から3時に開いています。生徒の人数は週によって違い7~18人と毎回何人来るかわからない状態ですが、これまでに日本昔話鑑賞、日本語の歌、折り紙、書道、日本のお菓子でパーティー(新年)、漢字名前入り栞作りなどを行いました。毎週日本語学習用のプリントを配り、読んで、繰り返してもらったりしていますが、それだけだとやはり退屈になってしまいがちなので、日本語勉強と何らかのイベントを組み合わせて行うようにしています。対象が小学校3年~6年生で英語が得意な子と習いたてで理解が難しい察w)€ミがいるのでなかなか難しいこともたまにありますが、だいい20分ほどは先生が来て翻訳してくれたりもします。先生が来ない時やいらっしゃらない時間は、何とか英語での説明と共に、少しフィンランド語で伝えてみたり、英語のわかる生徒に協力してもらったりと自分なりに臨機応変に対応しています。 今では低学年の生徒ともコミュニケーションが取れるようになり、「上手にフィンランド語話すようになったね!」と言ってもらえるようになりました。それでもまだまだですが...

ホストファミリーもとても親切にしてくださって色んなところに連れて行ってくれたり、色んなことを教えてくれます。最初のフィンランドのホストファミリーにも月に1度、会いに行っています。沢山の学校イベントにも参加させてもらい、毎日が楽しいです。
年が明け、残り二か月ほどになってしまったカナダでの生活。

学校で授業を行うことにはずいぶん慣れてきました。休み時間に行っている折り紙クラブは、徐々に参加者が増えて現在30名以上の子ども達が参加してくれています。人数が多く教えきらなくて、学年ごとに分けて時間を設けています。嬉しい悲鳴です。

(冬休みについて)
クリスマスは、ホストファミリーと教会に行ったり、ターキーディナーを食べたりと、カナダらしいクリスマスを過ごすことができました。
その後、バンフでスキー、イエローナイフでオーロラを見て、バンクーバーに行き、ウィスラーでスキーをしてきました。夏に引き続きカナダの色々なところに行けてよかったです。

(英語の学習について)
12月までは、毎週火曜の夜に、大学で英語のクラスを取っていましたが、12月下旬から英語のチューターを見つけて個別に英語を見てもらっています。
近くの教会では無料のESLもやっているようです。現在週に2回も英語のチューターに見てもらっているので、なかなか忙しく、まだ無料のESLにはいっていません。残りわずかですが少し顔を出してみたいなと思っています。
英語のチューターは、ホストマザーがFaceBook上で呼びかけて見つけてくれました。「無料で英語を教えてくれる人!」と呼びかけたら、なんと2人も見つかりました。毎週楽しく会話したり、素朴な疑問に答えてもらったり、特に発音を直してもらっています。
 年明け1回目の授業は、日本の正月について紹介しました。
「初詣」「おせち」「お雑煮」「お年玉」「年賀状」など写真を見せながら、説明をしていきました。子どもたちが一番興味を持ったのは、「お年玉」です。両親や親せきからお金をもらうということに驚いていました。
その後、正月遊びである「福笑い」をみんなでやりました。インターネットで見つけた素材をラミネートして、何度も使えるように用意しました。やり方を説明し、手本を見せた後、「福笑い」の意味も教えました。「福」はHappiness、「笑い」はSmile。「このゲームをすると、みんな笑って、たくさんの福がみんなのところに来るんだよ」と。3~4人グループを作って、「福笑い」をしました。どのクラスでも大盛り上がりでした。
5・6年生のクラスでは、この授業にプラスして、「お雑煮」を用意して食べてもらいました。最初の印象は「チーズみたい」だと言っていましたが、一口、口にしたら...お口に合わなかったようです。ほとんどの子どもたちが最後まで食べきれませんでした。担任の先生も食べてくれましたが、「食感がよくない」と。お米はお米でも食感がいまいちだったようです。日本食の紹介の難しさを感じました。
こちらに来て二ヵ月半経ちました。現地についてからすぐ、連休やクリスマス休暇などのほかにも様々なことがあり自分が思うように授業を進めることができませんでした。クリスマス休暇はホームステイ先のルームメイトの実家に連れて行ってもらいました。そこは比較的都会でいろいろな文化体験をさせてもらい、いい気分転換になりました。そのため年があけてからいっそう自分から動き、ようやく毎日授業を2コマづつのペースでする感じになりました。「自分は言葉もままならないし、まして私の場合教えた経験もないのだからもっと積極的に他の先生に頼って聞くべきなんだろうな。」と最近は開き直るようになりました。他の先生たちは授業が終わると必ず「thank you so much.It was awesome.」と仰ってくださいます。そういわれても、こういうところのここがどうしてもつたわりにくい、などと話を細かく聞くことによって自分の英語力にも、先生方の関係にもいい影響がでることを実感しています。すべての先生が親身に答えてくれます。インターンシップ生として当たり前のことなのかも知れませんが改めて実感しました
。今、私は全クラスで日本語で自分達の名前を書いたネームプレートを作成しています。先週、生徒の一人が腕に大きく自分の名前を書いて見せてくれました。生徒達にとって濁点がcoolに見えたり、スマイルマークに見えたり感性は全く違います。
ゆったりすぎていく時間の中で、時の速さを感じています。もうすぐ私がこちらに来て4ヶ月になります。学年暦が5月末に終わるので残りの研修は5ヶ月弱ということになります。ほぼ半分がすぎてしまいました。
12月はクリスマス休暇もあったのでいつもよりも活動期間が短かったのですが、2つの小学校への訪問や日本のシスタースクールの生徒の訪問などたくさんのことを体験することができました。
普段は中学校で授業を行っているため、小学校出の授業は時間の長さ、雰囲気などの違いを感じました。高学年になると、英語もある程度通じるようですが、下の学年の子たちには通じないので、フィンランド語で指示の仕方だけでも言えるようになっておくべきだと感じました。今後もいくつかの小学校の訪問が決まっているので、もっと工夫していきたいと思います。
日本のシスタースクールの生徒の訪問は、私がここに来てから感じたことを改めて考えて伝えるいい機会になりました。

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