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2014年12月01日・Hiroshi Hayasaka・ 20代 , フィンランド , 国際教育実習プログラム
季節も秋頃を過ぎ、フィンランド中部に位置する街クオピオでは部屋の窓から見える凍り始めた湖を見ながら本格的な冬の到来を迎えているところでありますが、その寒さや短い日照時間にかかわらず、現地の人々は当然のごとく学校に通っています。
 日本にいたころから想像はついていたものの、いざ暮らしてみれば寝付くという概念自体が、「暗い夜だから眠る」ことから「遅い時間だから眠る」ことへ覆り始めていると感じます。幸い、授業の準備や学校見学等やることがたくさんあるため、暗さによる鬱屈はさほど感じずに過ごせていますが、後進でフィンランドへ向かわれる方は是非、この暗さをきっかけに友人を多く作っていただけると思います。
 寒さに関しましては、着込めば不便なことはないと思っておりますが、いかんせんこれからより一層気温が下がってくるかと思われますので、まだ分かりません。

 さて、本題となりうる授業に関しましては、さすが高校生、ちょっとやそっとではウケが取れません。彼らが主に興味を置いているのは、現実味のあふれた文化的側面と言えましょうか、日本の学生生活であったり、市街地の高層ビルはもちろんのこと、その周りを歩く人の様子など、日本の暮らしに根付いて理解を深めたいといった様子であります。つまりは日本語を学ぶにあたっても、実際に日本を訪れた時や現地人と会話する際はどのように使うか、発音やイントネーションなど実践的な部分に重きを置こうとしているなという印象を受けています。教本から学ぶことも多かったものの、私自身がこれまでに使ってきた日本語から生徒へ教えることへのヒントを得ることも少なくはありません。
 9月~11月の学期ではそういったことを生徒から学ばせていただきました、一週間ほどテスト期間があり、また先日から新しく授業を始めたところです。今期で最後となるかと思われますので、生徒が日本を訪れた際に少しでも日本語が使えるよう、指導して参りたいと思います。

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