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2014年1月

クリスマス、年末年始をアメリカで迎えました。年が明け新しい学期の始まりです。クラスのレベルが一つずつ上がり、Writingに悪戦苦闘していた学生たちが予想以上に新しいクラスにも登録してくれて嬉しくも忙しい毎日がまたやってきました。今期も日本語の楽しさを伝えられるように頑張りたいと思います。
 今月は、7年生対象に11月から行ってきた、日本の災害(地震、噴火、津波、洪水、台風)について発表する機会を設けました。週に1回の授業で下調べや、色画用紙に発表内容を書いてもらいました。本番ではほかの先生に録画してもらい、5分ほどのプレゼンテーションをしてもらいました。
今回は、物理の先生から「授業で原子力発電について説明するから、福島第一原発の説明をしてほしい」と頼まれました。原子力発電とはどういう仕組みなのか、という説明から始まり、なぜ起きたのか、地震が起きたときどう感じていたかなどをプレゼンテーションの形で発表しました。高校生の時に物理を選択していなかったので、どんな説明をすれば仕組みを理解してもらえるのかなど、大変でしたが、物理担当の先生がフォローしてくださり、無事に終わりました。
 デンマーク人は宗教に関心が薄い人が多いとは言っても、どこの街にも教会があるキリスト教の国なので、12月に入ると毎日、学校でも家でもクリスマス関連の行事があり、とても興味深く過ごした一か月でした。
クリスマスの約一か月前の金曜日には、全校で丸一日かけてクリスマス飾りを作ったり、教室では毎日キャンドルに火を灯してプレゼントを開けたり、「サンタ・ルチア」の日にはキャンドルを持っての行進(?)やキリスト生誕劇の発表を見たりと、クリスマスは12月25日だけではなく、その前1か月全部をかけて準備をし、祝うものなのだと知りました。
ステイ先でも、家の中の飾りつけを一緒にやったり、クリスマスの伝統的なお菓子や料理作りを教えてもらったり、近くに住む親戚の家でのクリスマスディナーや、市庁舎前のクリスマスツリー点灯式に一緒に連れて行ってもらったりと、本当に毎日がクリスマスと言った感じで過ごしました。
そして、大晦日には女王様のスピーチを聞き、シャンパンと花火で年が明けるデンマークのお正月も体験し、クリスマスとお正月に対しての考え方が日本とは全く逆なのだというのを実感しました。
始めの一か月はまず、生活と学校と言語に慣れることから始まりました。ヘルシンキからも遠く離れた小さな街ですが、素敵なホストファミリーと学校に恵まれ、何不自由なく暮らせています。マイナスの気温にもだいぶ慣れました。
私の学校は小学校から中学校までの子どもたちがいるのですが、まずはすべてのクラスを訪れました。調理実習やHandcraft、体育などは子どもたちと一緒に参加させてもらっています。
こちらでは英語を使っていますが、中学生は喋るのは難しくても言ったことは理解してくれるし、先生方に間に入ってもらって、小さい子たちともコミュニケーションを図っています。しかしやはり言語の壁がまだまだあって先生や子どもたちが何を話しているのかわからなくて少しつらいですが、帰宅後はフィンランド語を勉強しています。発音はしやすい言語なので、覚えた単語は口に出すようにしています。
すでにいくつかのクラスで、折り紙を使って立方体を作りました。最初は苦戦している子どもたちも彼ら同士で助け合って、完成させることができています。すれ違うと「Mariko!]と言ってくれたり、絵を描いてくれたり、子どもたちからもアプローチしててくれてとても嬉しいです。
来月からは授業の参加に加えて、「日本クラブ」なるものを週一回放課後に開催して日本に興味のある子どもたちにさらに日本のことを知ってもらう機会を設けてもらえることになりました。もともと日本との交流はある学校なので、興味のある子が多いと思います。ここにきて、フィンランドと日本の相違点をたくさん発見したので、それを少しでも共有できたらと思います。
フィンランドは自分の時間もしっかり大切にする国。夜は自分の、そして家族との時間です。日本の喧騒から少し離れて考える時間も増えました。何かこれを機に新しいことにもチャレンジしてみようと思います!
3人の子供と研修を始めて9ヶ月を迎えます。12月半ばより1ヶ月半の夏休みに入り、学校生活がないため普段の使用言語は毎日 日本語がメインとなりました。12歳長男と9歳次男の会話はすべて日本語、6歳長女の会話は家庭でも簡単な英語と日本語をmixして話すようになりました。例えば、"I don't wanna get the trouble" 『ママ、トラブルってしてる?」" I don't know." 『事故っていう意味なの」本で知ったというよりも、テレビからか?学校で経験したことからか?そのsituationを体験して覚えたに違いない表現です。6歳の娘は、この様に毎日の出来事から言葉を単語というよりも、表現を拾って吸収している様子が伺えます。一方、男の子は母語の習得も女の子と比べると遅く、2歳時のころの言葉の発達を見ても歴然としているように、母語の発達と同じようにゆっくり学んでいるようです。
友人とサッカーをやりながら、表現を覚えたり、人との直接の関わりで習得したり、また映像が好きですから、テレビや漫画からも習得しているようです。外国に住んでいても、昨今はinternetのお陰でいつでも日本のテレビも情報も簡単に見ることができ、日本語から離れずにすむため、外国語の習得は20年前に比べると非常にslowかもしれません。
Skypeという便利なものがありますから、いつでもどこでも日本語で会話ができるという点、図書館でも日本語の絵本もハリーポッターも書棚にある時代。留学生にとっては、大変恵まれているようで、ホームシックにはなりませんが、英語を学習するには、少し厄介な障害です。
   さてNZの夏はoutdoor の活動が充実しており、息子達は今まで経験したことのない、カヤックやbodyboard, 木登り、ロッククライミング、sailing等を楽しむことができ充実した日々を送っています。また海岸は大変美しく、ゴミ一つ落ちていません。子供の時から学校を通して、しっかり「環境」の学習をしていることが感じられます。また、常にvolunteerの大人の方が子供達の目の見えるところで活動していることも大きな成果であると感じます。
  友人のクリスマス会に呼ばれ、いつもの様にお店でプレゼントを買い、華やかなラッピングをして持参したところ、恥ずかしい思いをしました。友人達は(家族のクリスマス会であったため)それぞれ、charity shop(リサイクルショップ)で、その人の好みのものを買い、ラッピングをしてプレゼント。日本と大きなカルチャーギャップ!もらう方も、中古品でも大喜び!50歳から80歳のおばあちゃんまで頭にトナカイの飾りをつけたり、大人も多いに楽しい雰囲気を盛り上げる工夫をしていました。食事はすべて手作り。こちらに来て、品物を買う必要があるときはまず、「リサイクルショップ」に足を運び、極力衣類は買わない姿勢を学びました。無駄を省く生活の知恵は、NZに来てから多いに学んでいます。
年も明け、学校に子どもたちが戻ってきました。お正月ということもあり、教える内容が盛りだくさんです。日本のお正月をテーマとした絵本を読み聞かせしたり、昔遊びを取り入れました。子どもたちも興味をもって取り組んでいます。特に、紙皿でコマ作りをした時はとても楽しそうでした。書き初めについても説明をし、その後、筆を使って漢字を書きました。私が住んでいるところは自然がとても豊かということで、それぞれの学年で「山」「川」「森」「木」「月」「土」の漢字を書くことにしました。
 また、音楽の先生から日本の歌を教えたいので一緒に授業に参加してほしいとの依頼があり、お正月の歌の歌をみんなで歌いました。高学年の先生からは、折り紙クラブを作りたいので一緒に参加してほしいなどの依頼も受け、積極的に参加しています。
 最近、自分の英語に少し変化を感じました。以前は毎回授業で自分が何を話すのかを英語でノートに書いていました。日本語から英語へと訳していたわけですが、今では、日本語を考えず、英語がすっとでてくる時があります。
 
12月は学校や地域の各所でクリスマスの行事が行われていました。
 研修校では学期の最終日にクリスマス発表会が行われました。発表会では主にキリストの誕生にまつわる劇やポエムの発表やバンド演奏と歌などの内容です。フィンランドの学校ではキリスト教学が教科の一つになっているため、子どもたちもクリスマスの意味を理解した上でクリスマス発表会を行っているようです。なぜクリスマスに御祝いをするのか、発表会をするのか、行事を行う理由を知った上で活動に取り組む姿勢は大切だと気付きました。また、日本の小学校では一つの宗教を深く学ぶことはないので、日本とフィンランドの教育の大きな違いでとても興味深いことの一つです。
 6年生のクラスでは日本のきよしこの夜の歌詞を覚えて暗唱することに挑戦しました。覚える期間は2週間しかなく、子どもたちにとって初めて聞く日本語のフレーズを覚えることはとても難しい取り組みでした。さらに一斉に声を合わせる、一斉に立つなど日本では当たり前のように伝えられることも、普段から一斉に動くことに慣れていない子どもたちに伝えることはとても難しい場面もありました。しかし、日本の文化にみんなで息を合わせて行動することも文化の一つということを理解してもらい、子どもたちは前日まで一生懸命練習に取り組みました。本番では沢山の生徒や保護者、地域の方々を前にして緊張した表情でしたが、上手に暗唱するだけでなく、声を合わせることや一斉に立つなどこれまで練習してきたことをしっかりと、たくさんの観客の前で発表する事ができました。
 この発表会の取り組みは私にとって課題を知るきっかけとなりました。それは「日本で教えていたときの様な取り組みを研修先で同じように取り組んでも、理解してもらえないことがある」ということです。日本の文化を一方的に伝えるのではなく、まずは私自身がフィンランドの文化の理解を深め、それぞれの文化を重ね合わせながら、取り組む内容や方法を工夫し、子どもたちに日本の文化を伝えていきたいと思います。
12月はクリスマスのイベントが目白押しの月で、さすがサンタさんの国だなと実感しました。 学校では、先生方とのrや学校全体のクリスマスパーティー、生徒企画のイベントのお手伝いをしました。日本の文化祭のような雰囲気で、とても楽しかったです。 また、私生活では、ホストファミリーとミニコンサートへ行ったり、マーケットへ行ったり、伝統のクリスマスフードを作ったりと1ヵ月毎日イベント尽くしだったように思います。
 このような楽しい時間の中で、「宗教」を強く感じた1ヵ月でもありました。私は、日本ではほとんど宗教について考える機会がなく、ほとんど全ての興味のあることに参加していました。しかし、「宗教上」ダンスをしてはいけない、パーティーに参加できない、などの話を聞き、自分の無知を痛感し、「宗教」についてもっと理解をしなければならないと感じました。
12月に入り、日本では経験したことのない寒さを感じています。カナダの中ではまだましな地域ではあるそうですが、気温が-20℃まで下がることもあり、体感温度はさらに下がります。そして、スノーストームがくることがあり、その影響で冬休み前にも午前中が休校になったり1日休校になったりしました。冬休み明けも1月6日から登校予定でしたが、ストームと頻繁に起こる停電の影響で2日間延期されました。
 この冬休みに、NYに行ってきましたが、帰りにストームに遭い普通なら待ち時間も入れて10時間かからず帰ってこられるところ、フライトの遅延やキャンセルが続き、1日半かかりました。改めて、こちらの冬の厳しさを感じています。
フィンランドにてクリスマスを過ごし、新年を迎えました。今年は暖冬で、ヘルシンキではまだほとんど雪を見ていないのですが、日本とは異なる環境でのイベントを楽しむことができました。日本では「クリスマスは友人・カップルで」「新年のお祝いは家族と一緒に」という傾向があるかと思いますが、フィンランドでは宗教に関する「クリスマス」を家族と過ごすことが重視されており、文化の違いを体験することができてました。
 事前のパーティーではお友達とシャンパンを片手に朝まで踊って楽しむ!!当日は暖炉を囲んで家族としっとりと過ごす...。どちらも特別な思い出です。

 12月に入ってから、各家(これまでのホストファミリーや学校の先生方、友達)のクリスマスパーティーに招待され、ゆっくり4月からのことを話す時間があったのですが、そこで私の英語力の上達を褒められる機会が多くありました。自分自身では感じていることではなかったので驚きましたが、複数の人たちからの言葉にとても嬉しくなりました。

 ただ、特別英語の勉強を熱心にしているわけではないので、自身でその理由を考えてみました。「他の日本人とは違う」という言葉もあったので、何が違うのかも考えてみました。

 私の結論は、「答えを出すスピード(判断力・決断力)が一つのポイント」ということです。

 これは私が教師として子どもたちにぜひ身につけて欲しいと願っている力の一つですが、判断力・決断力の不足は、成長の機会を逃してしまうのではないかと考えました。

 時々出会う日本人旅行者などの様子を見ていると、相手からの投げかけに(問い)に対して「どちらでも良い」「ひとりでは決められない」「分からない」という答えでモゴモゴしている人が多いような気がします。

 これは私の性格ですが、基本的に相手からの投げかけに対してスパッと答えを出すので、その結果会話がスムーズに進行し、自然と会話量も増えていったのではないか。そしてこれが上達のポイントだったのではないか、と考えました。

(ふと、「Noと言えない日本人という言葉があったな...」ということも思い出しました。)

 「空気を読む」「周りの様子に気を配ることができる」という習慣があるのは日本人の誇らしい部分でもあると思いますが、時にその度が過ぎるのは、自分の成長のチャンスを逃してしまうのではないかと思います。

 さて、私は会話力の上達を褒められましたが、「英語で文を読むこと、書くこと」の上達はまだまだだと感じています。今後はそちらにも意識を向けつつ、それでもやはり今の「英語を使って実際にコミュニケーションをとることができる」という貴重な環境・時間を楽しんでいきたいと思います。

 フィンランドで支えてくれている心優しい人々はもちろん、日本から「待っているからね」と応援してくれている人たちへの感謝を忘れずに、2014年も楽しみます。

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