トップ > 体験談
現在研修中の学校では、1・2ヶ月に1回ほど、プロジェクト週間のようなものがあります。この週間中は、普段の時間割りにある授業は全く行われません。丸1週間、各学年あるいは低学年・中学年・高学年ごとに、あるテーマに沿った活動が行われます。「昔の学校」をテーマに、昔の学校の様子を再現しながら歴史を学んだり、「飛行機の旅」をテーマに、世界の国のことを学んだり、興味のある科学についてグループで調べて最終日に発表するなど、その時々に子どもたちに合ったテーマを先生たちが決めているそうです。
 11月の半ばに行われたプロジェクト週間では、3~6年生の中学年のテーマが「手仕事」でした。中学年の先生たちは、木工作・調理・手芸・刺繍・ビーズ細工・紙粘土細工など、それぞれに得意な手仕事を受け持ちます。子どもたちは、各自の希望をもとにグループ分けされ、1週間の前半と後半で2つの違う手仕事を体験します。今回、ここで私も「折り紙」を担当することになりました。
 子どもたちがどんなものを作りたいのか、どれくらいの難しさのものがいいのかわからなかったので、いくつか見本になるものを予め作り、図書館でデンマーク語の折り紙の本も借りて用意しました。やる前は女の子が多いだろうと思っていたのですが、意外にも男の子のほうが興味を示す子が多く、とても集中して同じものを何度も作ったり、本を見ながら自分で新しいものに挑戦したりしていました。みんなで一斉に同じものを作るというやり方ではなかったため、10人以上の子どもたちがそれぞれに好きなものを自分のペースで作り、一人一人を見て回るのは大変な時もありましたが、「できた。」と喜んで見せてくれるのが嬉しかったです。
 比較的簡単で人気があったのが手裏剣で、色の組み合わせを楽しんだり、できたものを投げて遊んだりしていました。3枚の折り紙で作るコマもそんなに難しくなく、遊んで楽しめるので喜んでいました。また、少し難しくて、かなり手助けが必要になる子もいたのですが、ユニット折り紙や、恐竜の折り紙も人気がありました。

▲ ページの先頭へ