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2013年3月

先週から7・8年生の教室で研修しています。7・8年生になるとほぼ英語が通じるようになるので教えられる幅が広がり、さらにたくさんのことをできるようになりました。彼らの先生からは、「着物」「寿司」「折り紙」といった"imaginal"な日本だけでなく、西洋化の進む現代の日本や、日本の社会や住宅などが地震とどう付き合ってきたかなどについても紹介してほしいと依頼されました。
寿司や折り紙などは日本を紹介するのに非常にわかりやすく便利なものですが、こういったリアルな物事について知ってもらうのも同様に大切なことだと思い、プレゼン資料を作成しているところです。
今週末はイースターで3連休になりますが、それが終わるといよいよ3ヶ月の研修も最終週を迎えます。忙しくも充実した毎日を過ごせています。

先日無事にオーストラリアでの研修が終了し、帰国しました。10月から半年間お世話になった小学校には、本当にあたたかく迎え入れていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
ある5・6年生のクラスでは、最後の授業で私のためにサプライズパーティーを開いてくれました。こちらの学校でクラスでするパーティーといえば、子どもたちがスナックなどを持って来てみんなでシェアするのですが、わざわざお母さんが作ってくてたケーキやお菓子、きれいに盛り付けられたフルーツなどを持ってきてくれた子もいました。子どもたちが自分たちで考えて用意してくれたそうです。本当にうれしかったです。
さらに、私のために全校集会まで開いていただきました。各クラスからカードをもらったり、学校からプレゼントをいただいたり、先生方にはスペシャルモーニングティーまで用意していただき、感激でした。校長先生の図らいで、学校前の大きなボードには最後の週に'GOODBYE MAYUMI  WE WILL MISS YOU' の表示が...。胸がいっぱいになりました。
自分で授業を担当させていただいた低学年のクラスでは、最後の授業で、クラスごとに桜の木を作りました。大きな髪に画用紙で木の幹を作って貼り、子どもたちが桜の花を折り紙で作り、そこに日本語で名前を書いてもらったものを貼り付け、大きな桜の木を完成させました。先生方も喜んでくれました。

子どもたちからは、「なんで帰らなくちゃいけないの?」「いつ戻ってくるの?」「ずっとここにいて」と言われ、半年間という短い間でしたが、そんな風に思ってもらえるなんて、うれしく思いました。たくさんのThank youと励ましの言葉とハグをもらい、やっぱり最後は泣いてしまいました。でも、いつかまた会いに戻って来たいので、'good-bye' ではなく、'see you' と言って学校を後にしました。私がこの半年間でできたことは本当にわずかでしたが、子どもたちが日本に興味をもって、楽しく日本語や日本文化について学ぶことができたのなら、本当に光栄です。子どもたちはとてもとてもかわいくて、先生方にもよくしていただいて、こんなにすてきな学校で研修をすることができてとても幸せです。

帰国前に、ずっと行ってみたかったエアーズロックへ一人旅をしました。言葉にできないくらいの壮大な景色に感動しました。サンセットやサンライズを見に行くツアーに参加したり、展望台へ行って時間も気にせずエアーズロックを眺めたり、夜は空一面の星を見に行って流れ星を見つけたり、いろんな人に出会ったり、大満足の旅になりました。
その後、オーストラリアでの一年の締めくくりに、昨年4月から9月まで滞在していたポートマッコーリーへ、お世話になったホストファミリーに会いに行きました。研修校にも行き、先生方や生徒たちにも会うことができました。そして、念願のスカイダイビングもやってきました!!感動、感激、生きてて良かった!!オーストラリアで後悔はありません。

海外に長期滞在することは私の学生時代からの夢でしたので、夢が現実になった1年間でした。まだまだオーストラリアにいたい気持ちはたくさんありますが、この一年間で学んだこと、経験したことを日本の小学校現場でも生かせるように頑張りたいと思います。長いようであっという間の1年間でしたが、オースオラリアで過ごした1年間はすべてが特別で、忘れられません。思い切って飛び出して本当に良かったです。1年間のインターン活動を許可してくださった日本の勤務校、日本から応援してくれた家族や友人、オーストラリアで出会ったすべての人たちに心から感謝しています。IIPの皆様、出発前の準備から、研修中困った時には相談に乗っていただいたり、アドバイスをしてくださったり、大変お世話になりありがとうございました。
このサイトでは日本の童謡の英語訳が紹介されています。
この訳はどうなのかな...?と思う部分もありますが、オリジナルのリズム、メロディーで英語で歌えるようになっています。よかったら参考にしてください。

http://www.edu.dhc.co.jp/fun_study/kotonoha/kotonoha_001/

また、このアニメーションは昔の日本が分かりやすく、また、おもしろい絵なので、とても受けがよかったです。日本のバンドのミュージックビデオです。
日本の鬼、きつね、たぬき、神輿、祭り、田植えなど、英語力があまりなくても映像とともに単語を言うだけで理解してもらえると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=JSFjSIM3oMc

海外の人たちはよく食べ物を丸かじりしています。果物はもちろん、パプリカやセロリといった野菜まで...。おやつにランチに、教室で街角で、若者や年配の方も、いろんなところでいろんなときに、いろんな人が、自由気ままに食べています。
街中だけでなく、学校内でもいろんな出身の人たちが当たり前のように食べているので、丸かじりは世界共通の文化なのかもしれません。もしかして、違和感を感じるのは日本人だけなのかも...

今月、日本の小学校とデンマークをスカイプでつなぐ、ということを試みました。
当初は、子供たち同士の接続ができれば、と思っていましたが、デンマークと日本の時差は8時間あるので、今回は、私と日本の先生たちとの接続になりました。
私が働いていた市の、とある小学校との接続です。

接続は、30分を予定していましたが、充実したものとなり、1時間から1時間半と長いものになりました。

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私がデンマークに来て抱いたことには、
教育は人を作り上げ、人がその国家を作り上げる、ということです。

この国は"幸せ"な国で知られ、ある最近の調査では、「世界の幸せな国」ランキングで1位になっています。こちらに来て感じるのは、確かに、このデンマークの人々は、概ね、幸せそうに生活をしているということです。
一方、日本はというと、(もちろん充実した幸せな毎日を送っている人々もいますが)、自殺者が年間3万人を越え、精神的な病を抱える人が増加している傾向にあります。日々の生活に疲労を感じている人は、決して少なくないと思います。
この違いは、いったい、何なのでしょうか?

繰り返しますが、"教育は人を作り上げ、人がその国家を作り上げる"、
つまり、私は、この原因の一つは、日本が従来行ってきた教育にあると、今、思っています。
("教育"というのは、学校教育、家庭教育、地域教育など、様々な意味での教育について言っています。)

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デンマークに来て、違ったアプローチの教育を目の当たりにしました。

例えば、私が勤めているデンマークの学校では、「テスト」というものが、一切ありません。しかし、日本では「テスト」をすることが"あたりまえ"になっています。
いったい、どちらがいいのでしょうか?
私たちは、子どもたちのために教育をしています。
いったい、どちらが、子どもたちのためなのでしょうか?

もう一つ例を挙げると、
ここの学校では、大げさに言うと、寝っころがって人の話を聞いていても"しっかりと""静かに"聞いてさえいれば、先生は特に言いません。でも、日本はどうでしょうか。きっと、多くの先生は、そのような子どもには、姿勢を正すように言い、子どもは渋々姿勢を正しますが、実はその後、話は頭に入っていない。こういうことが、少なからずあると思います。
見てくれが悪いのですが、しっかり聞いているのと、見てくれはいいのですが、全然聞いていない。これは、いったい、どちらがいいのでしょうか?

ここで私の意見を言うのは控えますが、
教育には様々なアプローチがあり得るということです。
つまり、今現在、日本の多くの学校で行われている教育が、唯一の教育のやり方ではないということです。(もちろん、日本の中でも違いがあることは承知しています。)

しかし、私はここデンマークに来るまで、そういう想いを抱くことはありませんでした。
日本の教育が"あたりまえ"になり過ぎていて、そこに疑問を抱く余地すらありませんでした。

この変化の激しい時代、ましてや、いじめや不登校など様々な教育問題が起こっている日本において、そこに「?」を抱いていくことは、大切なことだと思います。それはなぜかというと、そのような様々な諸問題は、"あたりまえ"と思ってやってきた日本の教育に、変えた方が良いことが含まれている可能性が高いからです。

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長くなりましたが、
私が、ここデンマークに来て感じた、そのような教育についての大局観を、スカイプを通して、日本の先生たちに紹介、交流ができた事は、私にとっても、日本の先生たちにとっても有益な事だったと思います。

日本を出ることの意義の一つは、「比べる」作業にあると思います。
私たちが、日本の中にいて"あたりまえ""疑問を抱く余地すらない"ことについて、「比べる」ことを通して、そこに疑問「?」を抱き、より良いものは何なのかを追求することは、繰り返しますが、今の日本にとって必要なことだと思います。

これまで、"日本"という国について考えることなんてなかった私が、デンマークにほぼ一年暮らした今、"日本"という国に愛情を抱き、どうしたら、よりより日本になるのだろうと模索していることに、自分自身驚いています。

そして、同時に、私のように、日本を出ることによって、逆に日本について考える人々が増えることを期待するばかりです。

[(あまり)使わなかったもの]
・使い捨てカイロ
・折込広告
・日本のテレビ番組(DVDで持ってきたのですが、PCの規格違い?で見せられませんでした)
・まんが

[(もっと)もって来ればよかったもの]
・わりばし
・おりがみ
・輪ゴム
・半紙
・文房具(ノート、消しゴム、シャーペン芯、のり など)
・おかし
・靴下
・粉末スープ(わかめスープやポタージュなど)
・風邪薬 (ひどい風邪を引いたのですが、病院で薬を処方してもらえなかった...)

[あまり使わなかったけれど、持ってきてよかったもの]
・着物
・ポケットティッシュ
・レトルトおかゆ
・冷えピタ

学校で使うものと普段の生活で必要なものをごちゃごちゃにしてしまいました...
 一年に及ぶ研修も来週で終了です。最初の半年、ロンドンでは毎日が長く感じ、何をしにここにきているんだろうと思う日もありました。ヨークシャーに来てからは毎日が充実しており、ホストティーチャーや友達にも恵まれ、楽しい日々を過ごすことができました。
学校での研修が始まってから、半タームごとに違うクラスを教えていたのですが、そのすべての最終日で「楽しかった」「今日で終わるの残念」「先生のこと好き」「日本に帰らないで!」などなど好意的な言葉が生徒たちから聞けたのは本当にうれしかったです。研修が始まった当初は生徒をどう注意していいものか、迷ったものでしたが、今は堂々と注意もできるし、みんなが話を聞いてくれるのが本当にうれしいです。いろいろ迷うことも多かったけれど、学ぶことも気づくことも多かった実りのある一年間でした。
2月14日はフィンランドでは友達の日ということでカードを送ったりします。学校では子供たちがホールに集まりダンスをしました。その後全員で外に出て持っているとトラックに乗って仮装した高校生たちが、キャンディーをトラックから投げました。それを子供たちは必至で取っていました。これは今年高校を卒業する生徒で、学校の最終日を祝うものだそうです。これからは大学受験のために自主勉強をするそうです。また違う習慣を体験できとても興味深かったです。子供たちがトラックがまだかまだかと待っているとき、「キャンディー! キャンディー!」とキャンディーコールがおこりました。先生は今までキャンディーを食べたことないみたいでしょって言ってました。その大切なキャンディーを子供たちが少しずつ私に分けてくれました。その優しさにとても感動しました。
折り紙クラブではハート型の箱を作って、出来上がってからそこに日本のチョコレートを入れてあげました。日本のバレンタインの習慣も説明しました。
それからフィンランドではスキー休みがあり、南・北・真ん中で1週間ずつ休みがずれています。私は南に住んでるので2月の最後の週がお休みでした。その前の週は前にお世話になった学校に再び1週間行って来ました。皆私の名前を覚えてくれてました。そしてスポーツウィークということで毎日違うウィンタースポーツを楽しむことができました。スキーやスケート、スノーシューズを履いて歩いたりとても楽しかったです。そして最後の日の全校集会で全員に鶴をあげました。千羽鶴用の和紙で折ったので、先生方も幼稚園の子もみんな小さくてかわいいととても喜んでくれました。休んでる子にもあげたいから余分にほしいと先生に言われ、また生徒からは休んでる妹にもあげたいから頂戴と言われました。そして6年生が最後にハグしていい?と英語で言ってくれました。短い期間でしたがとても素敵な子供たちと先生に出会えてよかったなと思いました。

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