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2012年10月

研修校に来てから2ヶ月目を迎えます。
毎日午前、午後と授業の枠を頂いて、活動しています。
今日のは失敗だった、うまくいったと、試行錯誤しながら日々勉強の毎日です。
準備がなかなかうまく進まず、深夜まで授業作りをして大変だと感じる日もありますが、子供たちが「今日は私のクラスに来てくれるの?」とよく聞いてくれるので、楽しみにしてくれているのだとこちらも嬉しくなります。
10月は少し季節がずれましたがお月見の話と食欲の秋ということで日本食について授業をしました。マクドナルドの月見バーガーのCMや、高速お餅つき職人の動画は子供たち、先生ともに好評でした。お箸を使ったアクティビティはみんな必死で練習してくれました。

折り紙など学年ごとのレベルに合わせて授業の内容を考えるのは私にとってなかなか難しいですが、毎日探りながらベストを尽くしたいと思います。
授業で、「水墨画」をやりました。
簡単に歴史を伝えて、その後、墨をする所から始めました。
子どもたちにとって、墨の色である黒一色で絵を仕上げるのは新鮮だったようで、みな、集中してとりくんでいました。
ねらいは、「陰影をしっかりととらえ、墨の濃淡で表現すること」でした。
あまり、影を意識して物を見たことがなかったようで、「なるほど、よく見ると、影の濃淡があるもんだなぁ」という反応もあり、子どもたちにとっては、充実した時間だったように思います。
カナダに来てから日記を毎日記していて、3日前に200日経ったことを知りました。早いものです。
そして、6か月目にしてやっとレンタカーを借りる勇気が持てました。
片道4時間の右ハンドル、右側通行で隣の州アルバータに先々週行ってきました。

目的地のウォータートンレイクは「山々が大平原に出会う場所」と例えられている場所で、アルバータ州の大平原を果てなく進んでいくと突然カナディアンロッキーが現れます。残念ながらウォータートンパークはシーズンオフになっていて閑散としていましたが、closeしたキャンプ場でテントを張って、パラパラと雪が降る中私のテンションは高く一人で3日間キャンプしてきました。

何がいいたいかというと、最近、誰かに頼って動いてもらうのを待っているのではなく、自分でやってみたいことを自分の力でできることが増えたことが何よりうれしかったということです。
帰国まで2週間余りとなりました。相変わらず学校訪問させていただいたり、授業を担当させていただいたりしています。折り紙は年齢にあわせて、紹介させていただいています。鶴も根強い人気がありますが、難しいので忍者スターや蛙を紹介することもあります。習字は苦手分野ですが、毛筆で名前を書いてあげると喜んで練習してくれます。書き順の指導がもっとできたらきれいに書けるのに、指導力不足で残念です。日本の歌やアニメのDVDも利用しました。こちらの人は歌やダンスが大好きですが、日本の歌はどう感じたでしょうか。アニメは小さい子供には大好評でしたが、大きい子のなかにはもう見ていた子もいました。映像を長時間見れない子供もいるのでスマートボードの使用には注意が必要です。それでも本当に便利な道具でした。語学の習得には忍耐が必要ですが、ホストファザーはその点で見習うべき良い手本でした。辛抱強く会話の相手をしてくださり、必要な辞書も提供してくださり本当に助けになりました。新しいことを学ぶのに年齢は関係ないと励まされました。
先月、約5か月間のポートマッコーリーでの活動を終えました。最後の週には12年生(高校3年生)の卒業式があり、参加することができました。日本の卒業式と比べると、こちらの学校の卒業式はとてもカジュアルです。まず、会場は体育館やホールではなく、屋外でした。(と言っても、紫外線の強いオーストラリアなので、屋外で子供たちが過ごすスペースには日よけの屋根のようなものがあります) 研修校は、幼稚園から高校までの子供たちが通う学校でしたが、卒業式は全校が参加しました。式の中では、幼稚園の子達が12年生へ向けてスピーチをしたり、手をつないで退場したり、ほほえましかったです。私は主に、日本語を勉強している3人の生徒と関わってきましたので、卒業する彼らの姿を見て、胸がいっぱいになりました。ただ卒業と言っても、彼らは11月まで試験があるので、気は抜けないようです。彼らが試験で力を発揮してくれることを願っています。
約5か月間、ポートマッコーリーというのんびりとした美しい街で過ごし、たくさんの人に出会い、日本ではできない体験をたくさんしました。日本ではなかなか接する機会のない中高生との活動や、日本語を一つの外国語として教える体験、全部で6つの家族にお世話になったホームステイ。庭やプール付きのお家は当たり前、ファームに住む家に滞在して動物と触れ合ったり、庭にやって来たカンガルーに驚いたり、、夜空一面の星に感動したり、裸足で芝生の上を走り回ったり寝ころんだりしたこともありました。自然豊かなこの町で、オーストラリアらしい体験ができました。約3週間ごとにホストファミリーが変わる生活で、慌ただしかったことは事実ですが、どの家族も私を受け入れたいと申し出てくださり、いろいろなところに連れて行ってくれたり、困った時にはたすけてくれたり、本当によくしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。ポートマッコーリーにたくさんの家族ができたので、いつか会いに戻って来たいです。
今はメルボルン郊外にある小学校での活動が始まったところです。前の研修校とは全く違った活動になるので、気持ちを新たに、残りの半年、頑張ります。
インターン生活も後一月ほどとなりました。デンマークでの折り紙に対する関心の高さには驚きました。犬猫から初めて、鶴に至るまで紙は色つきのコピー用紙を正方形に切り取って使ったのでなくなる心配はありませんでした。習字では、名前を日本語で書くと喜ばれ、ついには家族やペット、有名人の名前までリクエストを受ける始末です。筆ペンをたくさん持っていったので墨の心配はありませんでした。ただあまり太い字を練習できなかったのが残念です。低学年には、ラジオ体操を教えて気分転換をさせました。日本のような行儀の良い授業はできませんでしたが、少しは関心を持ってもらえるとうれしいです。
インターン活動を始めて、おおよそ5か月が経過しました。現在、タイムテーブルを作成して、ほぼすべてのクラスにお邪魔しています。グレード4のクラスでは美術の時間枠をいただき緊張気味です。
ただ少々難しいのがバンクーバーは多数の移民の方がいらっしゃります。当然日本人もおられます。
ですので、ありきたりなことでは彼らにとって面白みに欠けるのではないかと考えています。
日々「これでいいのか?」と悩むことがありますが、行動し続けることが肝要ですね。

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