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2012年06月25日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン

3月に満開だったプラムの木々に赤い実がついています。木々の葉が鬱蒼と茂り、雲の流れに時の早さを感じます。相変わらず、6月に入っても雨が多く気温は13度くらいの日々が続いています。6月5日はエリザベス女王の即位60周年祭(Diamond Jubilee)の式典が挙行されました。ロンドンはコンサートやパレードでずいぶん人出があったようです。今は、オリンピックに向けてトーチリレーが各地を走っています。6月18日にハルの町を通過しました。


私は休みを利用して、ヨークにいきました。古く美しい町並みが古代ローマ時代を偲ばせます。町の中心をウーズ川が流れボート観光ツアーが行われています。カンタベリーに次ぐヨーク大聖堂があり、中世の城壁が残存しています。城壁の一角の美しいデザインはabbeyの跡と、知らない人が話してくれました。町の通りにはみやげ物屋が並びます。


さて、先月に続き、リスニングについて少し触れたいと思います。昨年10月、リスニングの小テストの時です。最初の文章が聞き取れなくて、その後、狼狽してしまい、結局、集中できなくなり、小テストはできませんでした。その最初の文章とは、"Let us not to the marriage of true minds admit impediments"テスト後に渡されたスクリプトです。シェイクスピアのテムペストからの引用でした。先生はここは、誰にでもわからないところ、テストでは、軽く流して、その後の文章の意味を掴むことが大切、と言われました。リーディングであれば、前文に戻り何度でも読むことができます。リスニングでは一瞬にして流れる音の連続につけず、あわてふためくと、知っていることも聞き逃して得点になりません。リスニングで大切なことは、語彙の充実を図り、音声に慣れ親しむ方法しか、外に道はありません。外国に暮らしてみて初めてわかることです。日本にいても、英語の音声を親しむ環境をつくれば、当然、リスニングの力を養成することは可能です。

英国ハルでの9ヶ月、沢山の人に出会い、差し入れやプレゼントをもらいました。人との別れはさびしいものがあります。人生には別離はつきもの、といってもやはりさびしいものです。少しの期間でしたが、私の教え子たちが日本語を駆使して国際舞台で活躍されることを祈念して、6月の報告書を終えたいと思います。ありがとうございました。


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