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2011年10月28日・Ayumi Hasegawa・ 20代 , カナダ , スクールインターン
今日は、1年生のアートの時間に、紙相撲をハロウィンバージョンで作る授業をしました。子ども達の食いつきは思った以上で、心配になるくらい大興奮でした。一人一つ作って時間いっぱいかと思っていましたが、2つも3つも"sumo doll"作って遊んでいました。
私は研修期間が約一年と長期なので、研修校の授業の流れを邪魔しないよう、毎回学校のルールや、他の授業で新しくやったことなどに絡めて日本の授業をしています。今回の紙相撲は、他の人をタッチしないというルールを確認しながら、人を押すのは禁止だから、自分が相撲をする代わりに人形を使おうという流れで紙相撲に持っていき、ハロウィーンまであと何日というカレンダーの見方を確認しながらハロウィン人形を作るという方向でまとめました。
事前に日本で授業準備をしていましたが、思った以上に幼稚園のような、イラストや色塗りが主体の授業だったので、結局授業プランを全て練り直しています。とても興味深く面白いので、1年生の授業見学と補佐(これが難しく勉強になります)で9月10月が過ぎ去ってしまいました。
本当に積極的にどんどん動かないともったいないと実感しています。
2011年10月28日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
フィンランドで研修を始めて半年経ったこともあり、研修校の先生方向けに、日本とフィンランドの中等教育の違いと題して、90分程度の講演を行った。渡航前は、授業の方法論のレベルで何か違いがあると期待していたが、中学高校段階の特に理数系の授業を見学する限り、特別なテクニックがあるわけではない。もちろん帰国後に導入したいと思う授業ネタはいくつも仕入れたし、こちらも優れた実験などを実演することで互いの授業技術を共有した。しかし、それらは表面的な違いに過ぎない。
理数系の授業については特に、15人程度の少人数にすることで、生徒と問答をするように授業を進めることができる。個々の理解度の差を把握し、問題演習では別々の内容を同時進行することが可能になる。実験についても、同時にたくさんのグループに対して器材や試薬を準備する必要がない。
国家による検定なしに作られた教科書が、もう一つの重要な制度的違いである。日本の場合、近年は「発展」と呼ばれる指導要領を超えた内容が一部で認められてはいるものの、依然として定量的な理解を深めるような内容は不十分である。その結果、特に中学段階では単なる暗記に走らざるを得ないような学習内容となってしまう。一方フィンランドでは、必要な専門用語を包み隠さず使って丁寧に解説した教科書を使っている。加えて、豊富な問題演習が含まれているので、教科書を読んで関連する問題も解くことで自学自習が可能である。
学校の役割についても、ずいぶんと違う。フィンランドでは、学校は勉強する場所である、という認識が生徒・教員・保護者に共有されているように思う。放課後の部活もなく、学年全体での宿泊行事もなく、入学式や始業式などの式典もない。派手さはないが、むしろ生徒は知的好奇心を満たすことで、学ぶことそのものを楽しんでいるように見える。教員もプロ意識の高い人が多く、生徒のために何が大切かを常に考えている。保護者も学校の方針に文句を言う人はほとんどいないし、学校に勉強以上の何かを求めないようだ。日本では、勉強するとともに、部活などで上下左右の人間関係を学び、宿泊行事や式典で連帯意識を醸成することも学校の役割である。
このほか、私立学校と公立学校の違い、習い事や塾の存在、教員の社会的立場など豊富な話題を提供し、活発に議論ができた。講演後は、家庭科室で日本の家庭料理を全員で作り、こちらも好評だった。
2011年10月24日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
研修を始めた当初、英語が全く話せない私にとって、英語で日本の授業をすることは本当に不安なものでした。何を教えるかよりも、まず、どんな風に英語で子どもたちに話しをしながら授業を進めるのかが問題でした。そこで、事前に全ての学習の流れを英語で自分なりに紙に書いて、ホストの先生またはファミリーに読んでいただき、間違った文章はないかチェックを入れてもらいました。その後、何度もそれを声に出して読んで、できるだけ覚えて授業に臨めるようにしました。そうすることで、少しは自信を持って子どもたちの前に立つことができました。以下、折り紙指導の一例です。もし、私と同じ不安を抱えて研修を始める方がいらしたら・・・その方々のお役に立てればいいなと思いこのレポートを送ります。ただ、この英語は一度チェックを入れてもらったものですが、念のためご自分のホストの先生やファミリーに見てもらうことをおすすめします。

Origami "A Dog (face) and A Cat( face)" and  " Overturns Frog"

1 はじめのあいさつ(あいさつの指導)
Good afternoon, everyone!   We say "Konnichiwa" for "Good afternoon".  Please repeat after me.  " Konnichiwa"  Today I am here to teach you how to fold origami.

2 折り紙の紹介
Origami is one of traditional Japanese paper craft arts. You can make many shapes simply by folding a small square paper. Japanese children are taught how to make origami by their parents or grandparents. Sometimes they learn in kindergarten or preschool.

3 DVDを見せる(持参したNHKのトラッドジャパンのDVD)
Here is a DVD about origami. First please enjoy watching it.

4 折り紙を配る
Now let's fold "A Dog face and A Cat face". This is an example of how we are going to fold.  I will give you a piece of origami paper. Please take your favorite color from the papers I am handing  out.

5 折り方をワンステップずつ教える(折り紙指導の便利なサイト http://en.origami-club.com/)

I will show you how to fold origami first. Please follow my directions for folding.

※折った後に、日本語指導
We say "inu" for a dog.  Please repeat after me. " Inu"
We say " neko" for a cat.  Please repeat after me. "Neko"

6 時間があればもう一つ別の折り紙を教える(時間調整)
We have  ○ more minutes. Let's fold another origami. I will teach you how to fold"Overturns Frog".  Please take your favorite color from these papers again.

※折った後に、日本語指導
We say "kaeru" for a frog.  Please repeat after me.  " Kaeru"
  
7  おわりのあいさつ(あいさつの指導)
That's all for my lesson. I hope you enjoyed this origami lesson.
Thank you for inviting me to your class today.
We say "Arigato" for "Thank you". Please repeat after me. "Arigato"
We say "Sayonara" for "Good bye. Please repeat after me.  " Sayonara"
2011年10月17日・Seido Hirayama・ 50代以上 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン
シェリー、ワーズワース、コウルリッジのロマン派の詩にあこがれて、ここ英国ハルに来て、一月が経ちます。私は今、英国ハル大学で、語学を学ぶ一方、ハル大学の学生に日本語を教えています。大学は環境がよく治安もとれていて、学生はよく勉強します。日本語は日本人にとって、やさしい言葉ですが、外国人にとっては、とても難しいようです。ひらがなの「く」が逆になったり、「は」を「ほ」と間違えたりします。フラッシュカードで繰り返し教えています。授業は英語で教えていますが、学生は私のつたない英語でも理解しています。10月の微風が木々の葉を揺らし、秋の弱い光が情緒を誘います。10月の青空の中、途切れ途切れの雲が風に流され、ワーズワースの詩が思い出されます。「草原の輝き、花の栄光」。周りの環境は、紅葉したたくさんの木々が木の実をたくさんつけて、リスや小鳥が啄ばんでいます。ここハルはロンドンとは異なり、日本人がほとんどいません。言葉は英語のみです。10月の私の目標は二つあります。ひとつは、私の日本語を学ぶ学生が、私の授業にしっかりついてくること。もうひとつは、私の語学の勉強で、教授の英語の講義が全部聞き取れるようになることです。では、11月にまた。
2011年10月14日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
週一回の日本クラブでは、毎回簡単な日本語を言ってみる時間をとっています。日本語の挨拶、「いただきます」や「ごちそうさま」、「わたし(ぼく)の名前は・・・」という自己紹介の言葉等です。学校で出会うと、「Konnichiwa!」と挨拶してくれる子が増えました。
授業は、アート(日本で言う図工)の時間にクラスに入り、日本文化紹介を兼ねた内容をすることが多いです。折り紙の他にも、習字で日本の「日」とフィンランドの「芬」を書いたり、日本のアニメやキャラクターの紹介(フィンランドのムーミンが日本で有名なことも話しました)、日本の服(日常服と着物や浴衣など)、日本の音楽(楽器や童謡)等々実践しました。
授業内容を考え準備することは、簡単なことではありませんが、自分の中で日本のことを再認識する、よい機会になっていると感じています。何より、子供たちや先生が喜んでくれることが嬉しく、励みになっています。
こちらに来て、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。私にとって初めての海外で、行く前は不安だらけでした。日本でそんなに英語を話したこともなく、ドキドキのまま現地に入りました。最初の1週間は、なにもかもが新しく、いろんなことに感動しました。ですが、少しずつ慣れてくると、日本が恋しくなったり、人とコミュニケーションを取るのが怖く感じたりもしました。ですが、ここはフィンランド!!欧米全体がそうなのかもしれませんが、なにもかも「自分でなんとかする力」がないと、状況は変わりません。現地の人はとても優しいので、少しずつ目標をたててがんばっていきます。
2011年10月10日・Miwa Minoguchi・ 30代 , スウェーデン , 海外教育交換プログラム
いろいろな先生と交渉してクラスに参加させてもらっています。英語や国語、音楽や数学など先生や教科によって生徒の態度も授業規律も大きく変わるのが面白いです。また体育の一貫でいろいろなアクティビティがあるので日本では味わえない"教科"であるウッドワークショップ(材木からサバイバルナイフなどを作る)、乗馬、射撃などに参加させてもらっています。芸術、音楽、英語や社会など、日本に絡めた授業ができる科目はたくさんあります。折り紙・習字などを芸術だけでなく英語や社会の授業と絡めて行っています。うんちくにはあまり興味を示さない生徒も、実際に体を動かして作ったり書いたりする活動は楽しんでくれているようです。
2011年10月04日・Etsuko Iso・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
8月に新学期が始まり、高校での日本文化コースも2回目となりました。10月からは2学期に入ります。2回目の授業では、調理実習に『お弁当を作ろう!』をしました。事前準備は2時間分ほどで、生徒たちに日本のお弁当のざっくりとした歴史や種類を紹介し、実際に自宅からクッキーの缶やプラスティックケースなどを持ち寄らせてお弁当のデザインをしてもらいます。更に誰が何を準備して調理するのかなどを決め、当日を迎えました。キャラ弁を見せてハードルを上げてしまったせいでちょっと苦労していたようですが、リンゴのウサギやタコさんウィンナーに満足していたようでした。調理実習は、寿司以外でも行けそうですよー。
2011年10月02日・E.H・ 20代 , アメリカ , 国際教育実習プログラム
今は日本語クラスで千羽鶴計画を実行中です。みんな折るのに夢中で誰が早く折れるか競っています。一方で時間をかけて丁寧に折る生徒もいます。折り方を忘れずに家族や日本語クラスをとっていない友だちへと折り方を広がっていったらうれしいなと考えています。いろんな方に日本の文化に触れるチャンスが増えればいいなと思っています。
日本語クラスの高校では週4で日本語クラスがありますが、毎回ひらがなを書かせて、発音させています。毎日繰り返しすることで覚えると思うのでフラッシュカードを使ったり、最近はかるたを利用したりして、同じことの繰り返しに飽きることなく楽しく覚えてもらえるように心がけています。生徒によってはつまらないと感じることもあるので、本人が楽しいと感じる方法を試行錯誤しながら授業をしています。あくびやため息ができてたら飽きてきた合図だと思って、新しいことを始めたりと自分もいろんなことを授業をしながら学んでいます。

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