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2011年07月11日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
6月は学年末のため(日本と反対ですが)行事が目白押しです。Field Trip(見学旅行or遠足)、Track&Field(運動会というより陸上競技会)などですが、日本と違ってField Tripはクラスごと(たいてい、2クラスぐらい)、Track&Fieldは学年ごとなので、毎週2~3の行事がある感じです。日本だと同じ学年の隣のクラスが旅行に行ったら、かなり授業がやりづらくなりそうですが、ここの生徒たちはあまり気にする様子がありません。(と、私は感じました)個人主義の長所だと思います。クラス内でも、落ち着きのない子がいても自分のことに集中できる生徒が多いと思います。
中学校ではDiversity Day(多文化の日)というのがあり、私は巻きずし作りを手伝いました。500名以上の生徒全員に体験させる必要から、フードプロセッサーでみじん切りにしたキュウリとニンジンを太巻にするという、日本では考えられない巻きずしで、とてもうまいとは言えない代物でした。「日本の巻きずしはこんなものではないよ」と言いたいところですが、問題はそれ以前のところにあります。「海苔」です。「この寿司は海苔がダメだね」なんて言う日本人はいないと思います。日本人がほとんど問題にしない海苔が彼らの最大のハードルです。海藻が全く食べられない人はかなりの数になります。彼らには海藻を消化する酵素がないという研究報告もあるそうなので、嫌いなのは自然なことなのかもしれません。食文化を伝えることの難しさを感じた1日でした。


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