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2011年04月11日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

Turkuへ到着して2週間が経った。毎日5分くらいずつ日が伸びており、日本との緯度の違いが感じられる。最初の1週間は研修先の高校が試験期間だったため、翌日の試験に備えたPreparation Lessonを見学しつつ、中学校の授業に参加した。主に英語の授業のゲストとして呼ばれ、出発前に考えたFinland語による自己紹介のあと、日本や自分自身に関する質問に答えた。中学3年生にもなるとかなり流暢に英語を話し、こちらの言うことも正確に理解しており、日本の一般的な中学生との差を感じた。校長によると、9歳から英語を学び始めることに加えて、TVで放映される映画にはFinland語の吹き替えがほとんどないため、日常的に英語に触れる機会が多いという。実際にTVを見てみると、確かにFinland語の字幕があり、音声は英語だった。


多かった質問は、やはり日本で起きたばかりの地震・津波・原発事故についてだった。日本で起きた自然災害で最悪のものであること、地震の後も計画停電や物資の不足で今まで通りの生活が送れないことなどを説明した。また、世界中からの心配や応援のメッセージが日本の力になっていると話し、感謝を伝えた。


高校の授業内容は、物理・化学・数学については日本と大きな違いはなかった。ただ、教科書の記述が丁寧で、問題演習も豊富にあり、解説もきちんとついている。自学自習が可能な教科書の作りになっている点で、日本の教科書より優れていると思う。試験前の復習の授業が前日にあるというのも、日本ではあまり聞かない。教師の説明に対して生徒はかなり積極的に質問をしており、教師は考え方のプロセスを複数の視点から説明していた。
次の教員会議で、正式なあいさつをし、合わせて日本との遠隔授業について提案することになった。日本とフィンランドをつないで、互いの紹介だけでなく理科的な視点での交流を目指している。



 


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