【iiP 海外教育プログラム体験談】

K.H..さん/海外教育プログラムで参加

同じ町の中学校で、日本語教師をしている方と相談して、2つの学校で協力して千羽鶴を広島に送る計画を立てました。

1週目にビデオをみて、広島の原爆について説明し、2週目に折り鶴をおり、3週目に広島へのメッセージカードを書きました。「on a paper crane」というアニメビデオは、広島の平和記念公園でモニュメントになっている佐々木さだこさんの話を元に、平和記念公園を訪れた現代の少女が「Sadako」に会い、不思議な旅をする話で、絵も優しく希望のもてる展開で、子供たちはどのクラスも食い入るように真剣に見ていました。(もちろん英語版です)

こちらの子供たちは日本の子供たちのように折り紙には慣れていませんが、何とか完成させようと、あちこちから「Mrs. 〜 I need help!」という声が上がります。私も何とか分かってもらおうと、大きい紙で折り方を見せたり、「魔法の方法を見せるから、よく見て」なんて芝居がかった口調で盛り上げたりしました。大変でしたが、出来上がると、子供たちは、「持って帰ってもいい?」と聞いてくる子もいて、「広島に送るのよ」と言うのがかわいそうな気もしました。 250人だから、休んでいる子もいるし、200くらいしかできなかったらどうしよう?と心配していたら、なんと、折り鶴を指導後1週間ほど、次から次へと「クラスの子供たちが追加の鶴を折ってきたの」と担任の先生たちが私の所へ持ってきてくれます。あるクラスに次の週行くと、「男の子二人が200折ってきたのよ。」と2mくらいの糸でつないである折り鶴が出来ているではありませんか!また、ランチタイムに中庭に折り紙を持って行くと、10人ほど集まって、すぐに40〜50の折り鶴が出来上がります。しかも、子ども同士で、「どうするんだっけ」「こうだよ」と教え合うほほえましい光景まで見られて、本当に幸せな気分でした。

三週目のメッセージカードでは子供たちは皆すてきなメッセージを書いてくれました。一つ紹介します。“Dear Sadako, I hope for world peace and I hope that your story will touch the heart of people. World Peace please”  最終的に折り鶴は2つの学校合わせて余裕で千羽を超えて、子供たちのメッセージもつけて、8月5日に郵便局に持っていきました。2週間ほどで広島に届くそうです。校長が地方紙の記者を呼んで、子供たちの写真が地方紙の表紙を飾るというおまけ付きで大変充実しました。写真も愛らしく、コメントもとても好意的でした。

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