文化交流を通じて語学を学ぶ
土生 正子さん
フランス
インターンシッププログラムに参加させて頂き心底感謝しています。1999年初夏、ツールーズの近郊にあるエコール・ジャン・ラカゼで、日本文化紹介をしながら教育実習を体験しました。それは日本で教員生活を送った日々よりもずっと充実した楽しい貴重な時間でした。
おいしいケーキとシャンパンでさよならパーティーを催して「一ヶ月は短かった。来年は一年間いらっしゃい。」と学校長にスピーチをして頂き、我が生涯最良の日々を送りました。参加した動機は、フランスの教育にはサムシングがあると日頃から推察していたからでした。時々出かけたフランス語研修で英語のテキスト内容よりもフランス語のテキストの方が知的な魅力を感じていたからでした。そして実際に現地で体験した教育現場では予想をはるかに越えた素晴らしい光景が展開していました。そこではテレビで見ていても学べないステキな現実の生活がありました。5年経過した今もあの感動は忘れる事が出来ません。ホームステイをさせて頂いたブスマン家の人々とその周辺の人々からたくさんの元気を頂きました。
当地に出かけて行って初めて日本文化の素晴らしさに気づかされました。それは文化国家フランスに住む人々が拙い私の話を暖かく受け止めて下さったからだと思います。そういう機会を与えて下さったIIPの皆様のお仕事がいかに素晴らしいか時間が経過するにつれて実感するようになりました。会長だったライシャワー、ハルさんの偉大な業績に脱帽致します。
文化交流を通して語学を学び、その国にある奥深い文化を見る事は自国を学び自分をさらに成長させていきます。そして世界平和につながります。