国際教育者交流計画>プログラム


ホームプログラム休職情報資料請求メルマガ海外教育事情

「自分が進むべき道を確認したかった」 

オーストラリア高校教師(国語)杉山由紀さん

★プログラムに参加した理由は?

海外の教育の現場を自分の目で見たかった。3年間の教員生活でいきずまりを感じ、本当に自分が進むべき道を確認したかった。

★派遣先についてご紹介下さい。

ジンブーンバ小学校・・・2ヶ月 ブリスベンとゴールドコーストの間の公立小学校で、ものすごい暑さと乾燥だった。4年生から7年生までのクラスを担当。1学年100人程度。

キャンベラガールズグラマースクール・・・10ヶ月 キャンベラにある有名私立女子校。保護者には政府関係者、会社経営者など比較的裕福な家が多い。日本の小学校6年生の終わりくらいの生徒から高校2年の生徒までのクラスをオーストラリア人の先生と共に担当。

★日本の学校と違うと感じた点は?

自主性を重んじる。小学校でアクティビティなどをやる時に、まず、やりたくない人は手を挙げて抜けるように指示していたのには驚いた。モーニングティタイム、ランチタイムまでは休み時間がいっさいなく、続けて授業が進行する。

★生徒指導方法について感じた事は?

小学校では、意外にも日本の小学校と同じようにしつけにかなり厳しかった。高校では、クラス担任制ではなく、アドバイザー制に近かったため、ほとんどの先生は授業に集中でき、生徒指導にはあまりかかわっていなかった。

★家族のあり方、付き合い方で感じた事は?

どの学校でも教職員はまず、家族第一主義だった。小学校はもちろん、高校では3:10に最終の授業が終わるのだが、遅くとも3:30にはほとんどの教員は学校を出て、その後は家族との時間を楽しんでいた。また、さまざまな家族の形態があって、生徒もそれをクールに受け止めていた。「私のステップファーザーが・・・」とか「前のお父さんの今の彼女の家に泊まりにいく」とか・・・本当に様々だった。

★現在の仕事でどのように役立っていますか。

一度はやめようと思っていた教員の仕事に、もう一度トライしてみようと思うようになった。変えた方がいいと思う部分もあるが、日本の教育も捨てたものではない、あとは教員一人一人の自覚が生徒を変えていくんだと思うようになった。再度教員として頑張っていこうと思うなどとは渡豪前は考えられなかったことで、自分が一番驚いている。